京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ

水無月

6月1日 土曜日

気がつけば月が変わっています。というのは嘘でして、6月から診療報酬の組み替えがありますので、カレンダーにぐるぐる二重丸の日でした。早朝から電子カルテのテストランをして、実際の回りかたを見ています。電子カルテにはいろいろな項目を自動的にチェックして拾い上げてくれる機能があって、その動きかたを実地で見てみないとわからない部分があるのです。診療が始まると、ちょっとその部分の確認とかに気を取られてなかなか集中力が途切れてしまうところがありました。まあ大きな遅滞なく終了でよかったです。マスコミでは初再診の点数(料金)が増えることだけしか報道されていないのですが(たぶん)、減点されているところもかなりあります。診療所の対象疾患や業務形態にもよりますが、従来よりも”減”のところが実際には多いと思います。2年に一度変えられる診療報酬ですが、今年は例年になく大きな変更だと感じています。デジタル化の波と、それに基づくデータの把握蓄積を強化している印象です。今後効率的な医療に活かされていくことを願いつつ、粛々と従っております。いつも思うのですが、国が政策医療的に何かを進めようとしても、必要とされているニーズが変わるわけではないので、理念は一つです。困っている人のために自分たちができる範囲で、努力を尽くすということでしょう。ええカッコしているように聞こえると思いますけど、その考えを失うとおしまいですし、逆にそれだからこそ、国からのちょっと理不尽!って思える命令にもまあしゃあないな〜となることができるのです。それにしても・・・昔は全く興味もなくってそそられなかった和菓子の「水無月」ですけど、結構美味しく感じるものですね。抹茶のやつとか色々アレンジ施されたのもあるようです。味覚が爺さんになってきている・・・💦

かぼすくん

5月31日 金曜日

朝は曇天ですが、予報は晴れるとか。期待です。さて、数日前でしたか、世界一有名だ(?)とされていたシバ犬が亡くなったというニュース。その名もかぼすくんです。暗号資産の一つ仮想通貨のドージコインというのが生まれるきっかけを作ったとされるワンちゃんです。千葉県の女性がSNSに投稿していた写真が拡散して、それが暗号通貨のモチーフになったとのこと。ミームコインのミームっていう言葉って最近ときどき耳にしていたので、なんのことだろうと思っていました。インターネットやSNSで拡散される、キャラクターの写真であったり、そのほかいわゆるバズった画像やテキストなどのことを指す、文化風習に対する造語のようです。そこから派生してどうして暗号通貨になるのか、実際にテスラ社が決済に使用するところまで発展するのか・・・何度解説を読んでも良く実感できないのですが、それが最近のWeb3.0の世界なのですね。ドージコインの命名の由来は、Dogのスペリングを間違えたのがそのまま定着してしまった・・・というのはなんとなく面白いです。さて、時間が・・・みなさん今日も良い1日をお過ごしください。 back to work!!

きょうはこうじです

5月29日 水曜日

昨日までの雨が一変して、今日は晴れマークです。来月は梅雨入りの時期でもありますので、1日1日の日光を有効に活用しなくては・・。今日は午後からおそとの日ではありますが、院内でちょっと改修工事があります。いわゆる自動釣銭機と言われるものを導入する予定です。最近はスーパーマーケットとか、コンビニでも自分でお札と硬貨を投入して会計をする、みたいなお店が増えているかと思います。医療機関ではまだまだあまり主流ではないと思うのですが、今回取り入れることにしました。もちろんキャッシュレス決済も引き続きご使用いただけるようになっています。カード決済は思ったよりも利用率は高くないのですが、それでも導入当初よりも利用される方は増えています。自分自身も最近紙幣や硬貨現物を使用する機会がめっきり減っており、今後はもっと普及するのだろうと思ってはおります。最近はポイント活用が盛んですが、こういったクレジットカード決済にも紐づけてポイントアップを企画しているものが増えているそうです。私はあまりそういうことにマメな方ではないので、詳しくは存じておりませんが。なんで導入するのか?という質問の回答として、結構大きなウェイトを占めているかなと思うのは、釣銭を準備するのが結構大変というのがあります。こればかりは自分で努力するわけにもいかず、銀行や金融機関で調達するしかありません。それにしても少なくない手数料をかけなくてはならないのですよね〜。将来的にはキャッシュレスが浸透して釣銭の心配をしなくても良くなると、お仕事面ではとても楽になるのかなと思っています。あとの理由は・・・単に新しい物好きって言うことでしょうか(そちらの方が大きいっていう説もアリ)。その他波及するメリットデメリットは、正直なところあまりよく考えたことはありません(いつもの悪いクセです)、今のところ・・・。ま、医療機関の最大の命題は、いかに正確に診断して、的確な治療対策を施すのかというところにありますので、それに専念できる環境づくりを考えるのはとても大事なことだと思います。なかなか言うはやすし、行うはきよし・・・なのですけど。

変わるものと変わらないもの

5月28日 火曜日

今日は一日中雨のようです。ここまで天気マップが真っ青だと諦めもつくというものです。お昼はおそとに出る予定なので、合羽を用意している朝。メールに時々ニュース速報が入ってくるのですけど、「物流2024年問題に対応」という見出しの一報がありました。一定戸数以上の規模のマンションの新築には、物流トラックなどの駐車場問題が発生しないように、荷さばき場としての駐車スペースの確保を義務付ける予定であるとのことです。すでにこういう地域の周辺では毎日と言っていいほど、駐車場確保のための争奪戦が繰り広げられているとあります。市街地では、荷台を引っ張って配送されている自転車に乗っている宅配業者の方をしばしば目にしていましたが、個別の宅配ならそれで良いのでしょうけど、確かに大型マンションが密集している都心ではなかなか大変ですね。

・・・だそうです(日経新聞20240528朝刊より)

月末は6月からの診療報酬の改正に対応するための事務作業のチェックが色々とあります。どこの業界も変革に対応するため大変なようです。そんな最中に、相変わらず領収証の添付が不要な業界があるのだとか・・みなが怒るの無理ないですね〜😥 では、おしごとに取り掛かることにいたしましょう。雨ですが皆さんお気をつけて。

ようれんきんなど

5月27日 月曜日

溶血性連鎖球菌による感染症のニュースやコメントをしばしば見かけるようになりました。いわゆる溶連菌と呼ばれるものです。典型的には発熱、咽頭痛、皮膚発疹などを主徴とする扁桃腺炎を発症するタイプの細菌感染症です。亜型で劇症型のものもあるようですが、これは頻度は非常に稀なのですが、増加傾向にもあり最近注目されています。小児の細菌性扁桃腺炎として非常に頻度が高い溶連菌ですが、大人に感染することもあります。学校で流行して、自宅で兄弟や両親にもうつってしまうという例がありますね。咽頭痛が強く、発熱でぐったりしますが、細菌感染症なので抗菌薬で治療することができます。診断がついて服薬ができれば、翌日には快方に向かうことが多いです。自宅で子供さんが感染した時には、一応の感染対策を施すと良いと思います。食器やタオルなどを個別にしておくことも有効でしょう。過去の流行の状況はどうであったのか見てみましょう。

ペタッと基線に張り付いて、流行が抑えられていた理由は・・・お分かりですよね。そうです、マスクなどの有効性はかなりありそうです。

他の話題で、感染症関連で2,3日前に小さく報じられていましたが、SFTS(重症熱性血小板減少症)といわれるマダニ媒介感染症に対する治療薬が承認されたようです。アビガン(ファビピラビル)という元はインフルエンザの治療薬です。SFTSは一旦発症すると、致死率27%という手強いものなのですが、この薬剤を投与すると17%であったというデータがあるようです。ウイルス性疾患なので、なかなか有効とされる治療薬がなかったものですから、これは嬉しいニュースですね。

あの頃あのひとは・・・

5月26日 日曜日

快晴ですね〜なかなか良いしうまつではないでしょうか。最近はなぜか戦争体験記関連を読むことがあります。以前から蔵書の中に比較的多くあるのですが、とあるオンライン読書会で取り上げられていたので、それをきっかけに幾つか手に取っています。大岡昇平さんの著作はいくつかあるのですが、ご自身が南方戦線で囚われのみとなった経験もあり、心理的な描写とかも多いですし、捕虜生活を詳しく描かれたものもあります。以前から東大の渡邊英徳教授がデジタルアーカイブとして自動色付け処理をした写真を発信されています。今日5月26日の記録では、鹿児島万世飛行場から飛び立つ寸前に撮影されたとされる、特攻隊員が子犬を抱っこして和んでいる写真があります。79年前の若者も、色付けされると今の同年代の方達となんら変わらないあどけない表情です。日本研究で有名なドナルド・キーン氏の作家の日記を読むと、また違う角度で、戦時中の知識人たちがどのように考えて発信していたのかを知ることができます。当時の日記で最も戦争と関係がないものは谷崎潤一郎であったと書かれてありました(けど、谷崎は一定の反戦思想もあったような評価をされてはいます)。細雪が発刊禁となったのは有名ですが、先輩で、非常に慕っていたらしい永井荷風はそれなりに反戦というか厭戦的な態度を表していたのだそうです。文豪の戦時中の振る舞いはなかなか興味深いところでもあるので、もう少し深入りしてみようかなと思っています。休日読書考・・・

おなやみ相談しつ

5月25日 土曜日

朝から爽やかな空が広がっています。五月晴れとはこれのことなのでしょうね。新聞紙上の人生相談の記事が話題になっていましたが、それを読みながら、ふと考えました。毎日診療所で外来患者さんを診察しているのも、ある種人生お悩み相談室と似ているなっていうことです。おひとりずつ、診察室に呼び込んでまず第一声が何なのか?もちろん身体症状の不具合がメインなのですが、慢性疾患で長いお付き合いになってくると、色々とお悩み事を話してくださることもあります。もちろんご家族のことや、人間関係のことなど、私ができることなどほんのわずかもないのですが、そのことに耳を傾けてあげること自体が何らかのお役に立てれば・・・と思いながら対応しています。まさしく傾聴するという行為です。老若男女問わず、悩み事はありますし、ことの軽重も人それぞれです。そんなことで悩むのか〜と思うことも正直ありますが、そこは返しを慎重にしなくてはならないところです。そして必ず最後には少しでもいいので希望を持って帰っていただくことができるように‥ココ一番だいじです。誌上人生相談で結構好きだったのは、らもさんの「明るいお悩み相談室」(タイトルはちょっと違うかも)ですね。今はやはり毎日新聞の源一郎さん人生相談でしょうか。読者の硬軟織り交ぜた多様な問いに、独特の話芸で持って(筆芸?)答えていって、本質はとても真剣に考えてあげているという。時には褒めたり、叱ったり、そして最後に落とすといったような、600字とか800字くらいで仕上げるには、相当な筆力が必要ですね。話題の記事のこれからをみてあげましょう。

胃腸炎

5月24日 金曜日

梅雨前線が南にお出ましになっているようですが、もうしばらくは良い天気が享受できそうです。さて、先週末頃から胃腸炎症状の方が一定数お見えになります。局所的に流行している事業所であったり、学校、園などがあるようです。ノロウイルス、ロタウイルスなどが有名ですが、他にもいくつか原因となるものはあるようです。感染力は非常に強く、子供さんたちの吐物などを処理することだけでも容易に感染することがあります。ウイルス粒子の付着した塵埃を吸引することでうつることもあるようですから、床を拭いたりするときにもマスク着用、手袋、ガウンなどを怠りなくしたいものです。保育園や幼稚園の先生方もやはりリスクは高いので、気をつけながらお仕事をされる必要があるので大変ですね。発熱・嘔吐・下痢が3徴候です。経口摂取ができずに脱水症状が強いときには点滴などを必要とします。そういったことがなければ、大体は1−2日でピークアウトして、3日目あたりにはかなり治癒に近づくことが多いと思います。一方で、食中毒と称されるような、主に細菌感染による胃腸炎の場合には、抗菌薬などで治療を必要とする場合もあります。しばしばみられるのは、鶏肉の加熱不十分で感染するカンピロバクター腸炎でしょうか。これは発熱や頭痛、血便や強烈な下痢症状に見舞われますので、まずは食材の取り扱いにも注意をして、予防に留意する必要があります。幼稚園や保育所で流行する前述のウイルス性胃腸炎の場合には、抗菌薬などは無効ですので、基本的には治療方法は特別なものはなく、ある程度の排菌(出し切る)を終えるまで、脱水症状などに注意して、ゆっくりと少しずつ水分・糖分・塩分の摂取を行いながら自宅療養されても良い場合が多いかと思います。水やお茶だけではなく、甘いものや、コンソメスープや味噌汁の上澄などで塩分も含めると、より効果的な脱水予防になると思います。子供さんの場合には、少しずつ飲ませてあげるのも重要です。一旦嘔吐すると、少しスッキリするので、子供さんたちは気分が良くなってついグイグイと飲んでしまいますが、その後は再び戻すことになります。コップにごくわずかだけ入れて、少しずつ、時間をあけながら与えるのが良いでしょう。

お尻についた火

5月23日 木曜日

朝の天気予報図を眺めていると、今日は太平洋側は下り坂、日本海側は概ね穏やかな1日のようです。ちょっと得した気分。月末の週になってきて、事務作業に勤しんでおります。この1ヶ月、政府機関の広報から送られてくる電子メールとか動画配信がかなり多くなっています。YouTubeにもたくさんの動画がアップロードされているようです。昔なら文書配布などが主流でありましたが、なかなか目を通されることが少ないのか、こうした情報提供に力を入れていることがわかります。それでもながら視聴では頭に入らないので、それなりに真剣にみなければ制度の改正の理解にはつながらないですね。電子カルテのアップデート作業も同時にやらないといけないので、ちょっと5−6月の移行期は忙しめな感じです。とはいえ重い腰を上げるのがなかなか進まずにここまでズルズル来てしまいました・・・。お尻に火が灯り始めてからでないと動かないいつものクセ(泣)。それにしても、というのか、やはり・・なのか、先述の動画ってチャット機能もコメント機能も、投げ銭もできないようですね。あたり前ですけど・・・。チャット開放されていたら、いろんなおもしろコメントがつきそうなのですけど。これだけたくさんのコンテンツを作るのは相当大変そうです。やはり、パワポとか動画作成の方たちの業界っていうのはかなり活況なのでしょうかね〜あるいは、さらに賢くなったとかいうChat GPT4oに脅かされそうなのでしょうか(多分後者?)。

うけとりどうする?

5月22日 水曜日

朝からおうち昼からおそとの1日です。天気よし。コーヒーうまし。さて、宅配受け取りどうする問題です。時はEコマース盛んなりし現在、みなさんもネットショッピングされることが増えているかと思います。やはり気になるのが、受け取り日時を指定するのか、受け取りをどうするのかというところでしょうか。配送業社さんたちの繁忙ぶりも耳にするところですので、やはり業者さんフレンドリーな方法をなるべく選びたいものです。置き配もあります。私はこの制度もあまり抵抗なく利用できるタイプなのですけど、やはり書籍などは雨ざらしになる危険性からちょっと採用しにくいかと思います。最近とはいえかなり前からですけど、よく利用するのが、コンビニ預かりです。これだと不在の可能性もなくなりますし、ちょっと立ち寄ってお買い物して荷物を受け取って帰るなんてことができますので、大変重宝しています。とはいえ大きなものは店舗の邪魔にもなるでしょうから控えるようにはしています。あと、ドラッグストアなどに併設されているロッカーもかなり使いやすいですね。最近はむしろこちらを利用している頻度が多いかもしれません。ECのサイトによっては、自動的に即配にクリックがついてしまうところもありますけど、それほど急ぎのものはないので、ゆる配を選ぶことができるようになると、なんとなく買い物がし易いのにな〜と思ったりもしています。さてそれではお仕事の準備に取り掛かりましょうかね。皆さんも良い1日をお過ごしください。

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