京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ

アジャラカモクレン・・

9月11日 月曜日

うむ・・・今日はあの日か。

セプテムバー・イレブン

その日は小生・・某、京都市は伏見区のとある病院で当直業務をこなしていたのであります。当直業務の傍らで、当時大学院在籍中でありましたので、博士論文の手直し作業に没頭しておりました。そこへ、何気につけていたTVの画面で・・・飛行機がアメリカはマンハッタンにあるWTCというビルに突っ込んだのであります。その日は確かそれほど忙しくなかったのですけれど、一睡もできなかったようなことを記憶しています。なにせ翌年の4月には当地アメリカに、留学せむとや生まれけん・・・という状況でしたので。どうなるんだろって思った訳なのです。でも向こうに行ったら行ったで、それの数日後にこっちに来ましたっていう猛者がおられたりして・・そんなもんかと思いました。上手には上手がおるな・・・と。

本ブログのタイトルですけど・・アジャラカモクレン・テケレッツノパっていう落語のネタですな。これ聴き過ぎて・・・最近往診に行きますと、患者さんの足元と枕元に・・・じ〜っと目を凝らしてしまうっていうクセが出てしまう小生・・・あかんですね(泣)。死神っていうのがその演目のタイトルなのですけど。人間の寿命とかって、あらかじめ生まれた時に決まってるんじゃないかなっていうことを感じることも、結構多いものであります。細胞がそれこそヤケクソになって死んでいくのが、壊死・・・necrosis,なのですが、あらかじめ定められた命に従って死んでいくっていうのがアポトーシス(programmed death:あらかじめ定められた細胞死)ということであります。人間の一生を考えた場合には、やっぱりあらかじめ定められた期限というものがあるのではないかなと思わされることが多いです。小生も、齢50を超えますと、なんだかモノを食べた際にやたらとムセこんだり、たくさん喋っていると、少し舌がもつれたりっていうような身体の不具合をちょっと自覚するようなことが、最近ちらほらございます。これではいかんので、ちょっとガンバロって思っている最中です、ハイ。

千原ジュニアさんが、先ほどの落語「死神」を、現代版にして演っておられましてね・・・。たいそうおもしろいのデス。

文頭ならば・・・

9月8日 金曜日

このところ涼しい夜が続いている。今日はお仕事が終わってから、ちょっと遅めの月末雑務(というか・・大切なやつ)を片付ける。色々と難儀なことがあって手こずったが無事終了す。ちょっとお買い物に出た時に通りかかったグラウンドではナイター照明で皆さん野球をしておられた。そうなのか・・金曜日の夕方ってこういうことなのね。そう思うと、なんとなく家々の明かりも煌々と点灯しているような気がするのも不思議だ。空き時間にちょろちょろっと読んだ佐藤正午さんのエッセイにて、文頭ならばの華麗なる用法についての一文に興味をそそられる。ならば・・とは本来助動詞の仮定形+接続助詞なので、例えば・・〇〇ならば、なになにだ。などと使うのが筋である。が、最近は「文頭ならば」が洗練された文章になるということらしいのだ。例文をあげると・・・明日は学校がお休みだ。ならば、友達と遊びに出かけよう・・・などというのが、文頭ならばの用法っていうことになる。ま、こんな例文はさして洗練された文章とは思えないのだが、世には文頭ならばの洗練された文章のお手本が出回っているらしい。ならば(!)、明日からちょっと気をつけて見てみよう。ま、出典はだいぶん前の著作なのですけどね、コレ

ネットの記事です・・・大阪母子医療センターが10年以上前に導入した保育器が全て耐用年数を過ぎているために、クラウドファンディングで購入資金を集めているとな・・・

えっ・・・? クラウドファンディングとかやってる場合でなく、普通に予算をつけて購入せんとあかんのんちゃうの・・・? 日本で有数の大きな自治体なのにそんなに予算がないのかニャ?

ふるさと大阪よ!ダイジョビか?

海辺を見てきました・・・

9月3日 日曜日 晴れ〜☀️

昨日は府医師会の先生方が丹後に来られて、懇談会などなど・・・

学生時代にお世話になったK先生と再会できまして。先生ってお声をかけるとすぐに反応してくださったのでとっても嬉しかった。てっきり怪訝な表情で・・おたく、どなたどしたかいなっ・・ていうことになったらどうしようっていう風に恐れていたので。今も学生時代と変わらない印象でした。訪問診療についてひとしきりお話をさせていただいて・・。癒されました、とっても良い先生です、ハイ。

今日は・・・

こんなところと

こんなところで・・・海を眺めて

帰ってお風呂に入ってから、こんなビデオを見て過ごしました。

最近幾人かの方から、ブログ見てますよってお声をいただくのですが・・。もちょっとましな内容にしないと。これでは夏休みの絵日記にもなりませぬ(泣)。

あ、それから朝ごはんはこちらで頂きました (^ ^) 。美味しかった〜

 

夏休み最後の行事

8月31日 木 晴れ

夏休みの終わりの行事だそうです。今年も医学生さん達が北部にやって来てくれました。地域医療・家庭医療を学ぶ実習です。当院もささやかながら協力させていただいています。風邪を引いたのか前日は熱があったそうですが、今日は体調も持ち直し、きちんとマスクをつけて来てくれました。なかなか診療をしながらですので行き届いたお相手はできていないと思います。午前中に見学に来てくれた方々とは別の方とも往診先でお会いしました。一年に2−3回あるかどうかという状況だったので、結構印象に残る1日になったのではないかなと思います。今の仕事について、自分が学生の時に見学していたらどう思っただろうか・・・?などと想像しながら往診の往復の運転をしていました。

窓の外の景色が綺麗だったので、ちょっと止まって一枚撮ってみました。

でもって

診察の時に、「うちのお米は無農薬で、手入れもしているから草一つ生えていないんです」って仰っていた患者さんの自慢の作品と思われるところを通りましたので、これまた一枚! 確かにこれぞ金麦の景色です。稲穂の上にチョロチョロと出て来ている雑草が一本も見えませんね・・・。素晴らしいデス

大量発生しとる・・・

8月23日 水曜日

数日前から、日が暮れて車を運転しているとフロントグラスにボコンボコンと比較的大きな物体がぶつかってくるなと思っていたんですけど。今日薄暮のコンビニを訪れますと、その正体が判明したのです!バッタです、トノサマバッタ(?)。思わず店員さんに、毎年こんなでしたっけ?って尋ねたところ、いえいえ今年だけですよ・・・とな。なんだか怖い感じがするのですけれど

先週末にはとうとうお山に登ってまいりました。京都と滋賀の境目に存在する霊峰でございます。しんどかった〜。

汗だくで登ってしんどくなったので・・帰りはコレで

で、夕食後に体重計に乗ってみたら・・・なんでか1キロ増えてるじゃん!!

なして(?)

脳内山行

8月16日 水曜日 雨

さて・・頂戴しているお休みも最終日を迎えました(正確に言いますともう終わりましたが(泣))。一日くらいちょっとしたハイキングというか山登りというか、そんなことがしてみたかったのですがあいにくの天候で断念しました。・・・と書いていると、いかにもしょっちゅう山に行ってるのかと思われるかもしれませんが全くそんなことはありません。仕方がないのでその手の雑誌を手に入れて、山行の記事を読んで、あたかも自分が行って来たような気になっている1日でした。あしたからはまたお仕事だしな・・・。

イラスト&ライターの成瀬洋平さんの素描の作品です。

真夏の夜の夢

8月15日 火曜日 雨

朝から雨がシトシト・・。夏休みなので自分の中の宿題である読書を少しずつ進めてみました。ただ・・こればっかりではちょっと気分が滅入って来ますので・・・あまり関係のないところでは、タックスヘイブン絡みの題材で”マネーロンダリング”っていう小説を楽しみながら・・本題である課題にも取り組みました。ところで、タックスヘイブンとかオフショアバンキングとか、お金や資本が国境をいともたやすく(というか、意図的に隙間をかいくぐっているわけですが)超えていくのを見聞きすると、本当に時代は変わったのだなと思います。まあこんなことは20年前からの動きのようでもあるのですが・・。人間の幸せとは何なのかっていうことを再考させられます。お金とか繁栄っていう目標に対して、悪く言えば骨絡みになっている人々とか時代について再考させられるような気がします。

この数日間で、インパール作戦とか731部隊とか、いろいろな議論のある南京事件などの特集番組を見てみました。心に響いた言葉は・・・「亡くなっていく戦友は世間で言われるように”〇〇万歳!”って逝った訳ではないのです。」「みんなほとんどはお母さんの名前か、そうでなければ父親の名前を叫んで逝ったのです」っていうところでした。いつも想像するのは、明日を決戦に控えて甲板で夜空の星を眺めている若い兵士の胸中です。南方の海洋は星も美しく、波も穏やかであったはずです。自分の息子ほどの若い人たちがどんな気持ちでその夜を過ごしたのでしょうか・・・。そんなことを考えると、今世の中で起こっていることなんかがみな大したことの無いことのように思えてきます。攻め込んで行った先で生き延びた現地の人は、戦後に日本兵の遺族が訪ねてきたらこれを見せてあげようと思って・・・と遺品を今でも大切に保管しておいてくれているそうです。私たちの国の兵隊さんたちの置かれた状況はかなり過酷なものだったようです。兵站という概念が首脳部にあまりなかったのではないかとも思われ、現地の人たちは、おそらく戦争とはいえ、敵も味方もなく悲惨な状況を生き延びようとしていた兵士を見るに耐えなかったのではないのかなと思った小生でした・・・。いろいろな人の様々なモノの見方があると思います。これはあくまでも私の私的な心情ですので悪しからず・・・。

7個の唐揚げを用意できるヤツ

8月2日 水曜日 晴れ

午後は訪問診療の1日である。トントンと進んでるなと思いきや、ちょっと立ち止まり、手こずったり。ま、医師ってのは手こずる時のために仕事やってんですけどね。通常の外来診察もそうです。手こずる人への対応でその病院とか医師の価値って決まってくるような気がしている今日この頃・・。

内田先生の受け売りなのですが、一皿3個の唐揚げをメニューに出しているお店に入った御一行総勢7名が鳥の唐揚げを3皿オーダーした際に、店員さんが自身の裁量で(?)「一皿7個入りの唐揚げもできますよ」と答えたとか。本来はお約束ごとにはないのだけれど、現場とお店の仲介をうまくこなして、その必要性とそれを導入した時のメリットを勘案して説明すれば、厨房も(あるいは経営者も)そうかそうか、そりゃお客さんも喜ぶだろうな・・・と納得。こういう従業員さんってかなり貴重だよね。よし、8月の学生さんの見学実習の際のネタにしよっと・・・。いいか、君たち!七個の唐揚げを用意できる医者になれよ!・・・・´д` ;?

ただ今ハマっている漫画です。面白いしちょっとためになるアルよ (^^)

信頼に足るもの

8月1日 火曜日

今日から高齢者の方々の医療費が少し変わることになる。ま、あまり人口に膾炙されないことではあるのだが9時のニュースを見ていると結構詳細にコメントされていた。わずかな変更なのかもしれないが、それに関わる人の数を掛け合わせるとかなりの金額になるのだろう。この世はいつも掛け算と足し算である。冒頭のタイトル・・・この世で最も信頼に足る・・本当は、統計は?と問い掛けたかったのだが。そう、言わずもがな(?)人口統計だろうと思う。だって、もう出生人数は確定しているのだから。そこに挙げられた人たちは30年後の人口統計にも、50年後にも必ず顔を出してくるのである。一定の割合で脱落する人を考慮することでほぼ確実に人口推計ができるという寸法。うん、これ以上確実で信頼に足るものはないように小生には思われるな・・・。明後日の内閣改造の予測なんかよりもずっとずっと信頼できるぞなもし・・・。

何だかまた横向いてしまってる・・・。あと祭り(?)っていうのでしたか、祇園祭の巡行の一週間後の風景です。

福島の被災地で帰還困難地域の風景をドローンで空から写した映像を見た・・。草が一面に生い茂っている。放置された車を覆い隠し・・・3階建てのマンションくらいなら、ほぼ上から見てもわからないくらいに覆い尽くしてる・・・草ってすごいんだな、クリニック前のアスファルトのちょっとした隙間からそれを押しのけて生えてきているのを見て、前からそう思っていたんだけど・・やっぱり草ってすごい。高い空から眺めるとそれはあたかも一面緑の絨毯なのだけれど、近寄ってよくよく見ると、絨毯の下には壊れた車とか、汚れた子供のおもちゃとかが埋もれているカオス・・・福島とか、もちろん九州も東北も、シリアもアフガンもまだまだ混乱しているようだ。

要はそれをどう使うか・・でんな。

7月30日 日曜日 晴れ

当番日の一日であった。比較的平和に業務は終了した。数日前に読んだ徳田先生のネットの記事が頭に残っている今日この頃。先日天に召された日野原重明先生に徳田先生が尋ねられた時の会話・・・「世界の人々の健康にとって最も重要なことはなんですか?」の問いに対して、日野原先生曰く「戦争をさせないことです」との答え。核兵器の開発に対する物理学者の葛藤と同じく、過去の大戦での医学者の深層心理に潜む反省とは・・・例えば昔なら、731部隊であるのかもしれません。病気を癒すという行為の、もっと以前に、まずは殺しあうことをやめさせようということなのでしょう。医師とは、人命を尊重し人権を重んずる立場の職業です。そうだな、もっと自分も立ち位置を鮮明にして日々頑張っていかなくては・・と思った真夏の夕暮れ。

夜にはアイ・イン・ザ・スカイを視聴。米英合同部隊が英国人のテロリストをドローンで監視しながら、ドローンで攻撃してしまうっていうストーリーなのです。コラテラルダメージを絡めながら、80人を救うために、一人の子供を犠牲にしても良いのかどうかっていう究極の選択のような課題を突きつけられたり・・。攻撃する側は、ドローンとか今流行りのAIとかロボットなので、我が身は傷つかないわけですね。ハミングバードっていう小さな虫の形をしたドローンの性能とか、そのカメラに映し出される人物の顔の特定の機能って言ったら・・・大変な高性能なもののわけです。シベリア出兵の書物などを読みながら、こんな映画見てると、むかしの戦争がつくづくアホらしく思えてしまいますね。というか、将来は機械同士の戦争になっていくのは間違い無いと思います。技術革新の末に得られる果実と私たち人間の関係・・考えさせられるものがあります。うまく使わないと・・それ! もちろん民間傭兵とかは言わずもがなですが・・。あくまでもイギリスの軍事行動の中での意思決定なのですが、彼らが非常に厳密に法にしたがって行動しようとしていることも伝わってきます。大臣がちょっとごまかして答えてしまうような某国とは一味違います・・。しかも現場の隊員一人一人に対する法的防御のことまで気を配る姿勢が描かれてもおり・・一から十までが最近ワイドショーで見せられ続けている絵柄と違うなあと思ってしまう作品だった・・・。

主人公を演ずるイギリスの女優ヘレンミレンさんが何とも格好良いわけなのですが(うちの奥さんに聞いて知りました・・彼女)。この人見るといっつも、IMF(国際通貨基金)の理事であるクリスティーヌ・ラガルド女史を思い出すのは小生だけかしらん・・・。ショートヘアーで、ちょっと浅黒い感じで・・とにかくカッコ良いのです!

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