京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ

製薬会社の合併

11月24日 火曜日 あめ

ファイザーとアラガンという製薬業界2社が合併したというニュ–ス。合わせて19兆円規模の事業統合という巨大マージである。アイルランドに籍を置くアラガン社が米企業のファイザーを買収する形になることで、法人税がより安くなる(アイルランドの12.5%に対してアメリカでは35%だとか)ことから、租税回避の合併ではないかという批判があるのだが、自社製品の特許切れなどにより、他者に業界首位を奪われたファイザー社の窮余の策であるという指摘もあるようだ。相手のアラガン社は主要製品が、ボトックスやヒアルロン酸、睫毛治療薬がそのラインナップでありいずれも日本では保険適応外医薬品となる。昨今話題となっているTPPでは薬品の特許期限についても議論がなされているようであるし、加えて保険外混合診療制度も我が国で始まる見通しのなかで、グローバル経済の行き着く先とも囁かれる租税回避手段の行使など、今回の合併は良きにつけ悪しきにつけ、現代を象徴するニュースであると思われる。

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でも件のお薬、ほんとに睫毛が伸びるようですよ。是非に・・と思われる方、ご相談下さい。

中身と外身

11月13日 木曜日 晴れ

快晴の一日。病院での出来事や患者さんのご様子は晴れも雨もあまり関係ない。当たり前だが・・色々とある。インフルエンザはまだ診断していない。平均気温がぐっと下がると、グンと増えてくるのだろうが、まだだ。

ワクチン、推進派・懐疑派色々な御意見をお持ちの事であろうと思うが、

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昨年から定期化された水ぼうそうも、ずいぶん前から導入されている肺炎やインフルエンザ桿菌による髄膜炎も激減といって良さそうである。ジェンナーの発見した種痘・・・牛の乳搾りをしていて牛痘にかかった農民は天然痘になりにくい・・・う〜む、人類を救う偉大な発見だったのだな。

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おっと、2枚目の写真を挿入してしまった。一本のペットボトルのお水・・・お値段の中に実際の中身のお金はどの位を占めているかご存知ですか? なんと2−3%だそうです。そうか、5円の中身を買う為に私たちは145円の器にお金を払っているのですね・・・。蛇口をひねれば良いだけのものに、ごたいそうに器をくっつけて売る。器にはまた分別収集だとかリサイクルだといってまたまたコストが発生する。人の実になっているものは単なる水だけなのに、その外側でグルグルとお金が回る・・・これって金融ビジネスと似てるな。そいでもってその商品に数パーセントの軽減税率をかけられても、数銭のバックにしかならないのだということ(外身には軽減税率は関係ないのですから)。知らなかった。そんなことに議員さん達はああでもないこうでもないってやっているのだな。かと思うと、何年か後にはドローンがアマゾンの商品を配達するとか、無人の自動走行バスをはしらせるとか・・・で、人間は何をするのだろ。そんなことの開発に大金を使い込んで、その結果、すこしずつ人間の手仕事を奪われていくのかもしれないということを指摘する声はないのだろうか・・・。

承前

11月8日 日曜日 あめ

ブログの記事に文章を書き入れている脇では、またまた政治家の活動資金報告書記載についてのニュース・・・みみっちいな、相変わらず。ま、そんなことはどうでも良いのだが、前回のネタの映画・・・もいっかい見てみた。マットデイモンの脚本のこの映画。ググってみると・・・監督はガス・ヴァン・サントって人で、この人は『グッドウィルハンティング』の監督でもあるからして、やっぱりマットデイモンとはノリが合うのかなと思ったり。で、ストーリーがひとひねり効いているのですね。環境保護団体VS企業経営体の一騎打ちかと思いきや、その環境側の人間が実は企業体の一味だったりして、そしてそもそもの企業側だったマットが、そんな何でもありのやり方に思う所あって、最後には思い切った行動に出ると・・・。でもって、映画にお決まりの伏線・・・ってほどではないのですが、冒頭のシーンが最後に呼応する形で、マットの履いているブーツのネタに触れられる。ちっちゃな女の子の売るレモネードとか・・・小ネタがちりばめられている。全体的にはお札で顔の横ツラをはたかれる地方の貧困住民と、それを弄ぶ資本家という構図なのですが、その落としどころを、視聴後に我々に突きつけてくるような・・・そんな映画でした。サイは投げられた。で、あなたならどうするの?!これからの時代、2項対立で◯か×かだけで判断できないような事柄ばっかなのですね。その他にも映画の細部には色々とした設定が施されている。収奪するのに情け容赦ない会社首脳陣の描写、マットと強調して地元取り込みに奔走する女性社員とか。その昔、しばらくお世話になったミネソタ州ロチェスターも、それこそIBMかメイヨークリニックでもっている町で、労働人口のおそらく3割以上はこのどちらかだったのではないだろうか。その他は、ただひたすら広大な畑・・・。でも、どうすんだろ・・・私たちのこれから。前に、諸外国では軒並み中道・左派寄り政権が乱立ってのを紹介しましたが、南米では一足早く2000年初頭にそんなムーブメントがあったのだと聞いています。南米はそもそも、ア◯リカの思うようにされるがままの国々でしたので、何クソっていうところが大きいのだとは思うのですが。その後どうなのだろと思って調べてみると、やっぱりそのまんまだった・・・。 悪魔の演説で有名なチャベスのあとはやっぱり側近の人でして(ベネズエラ)、キューバはもちろんカストロの末裔。ブラジルもボリビアもアルゼンチンもペルーも・・エクアドルも、ぜ〜んぶその路線のまんまだった。そう、中南米はもうすでに”帝国主義米国の裏庭ではなくなった”のですね。

asada

基本的に、これからの世の中を長く過ごしていく人達が、決まり事をつくっていくべきだと、小生なんかは考えております。でも、故大平総理大臣のお言葉には・・” 政治とは明日枯れるかもしれない花に水をやることである ”っていう金言もありますので、そこははき違えてはいけないですね。

なんでこの写真かっていうと・・、この度の何とかグランプリでとても良い演技をされたのですが、インタビューとか特集の様子を見ていても、なんだかじっくりと自分のスタンスで、自分の目線で行動発言されてるなっていう感じを受けたもので。ま、あくまでも画面から受ける印象ですが・・・。

Winner takes all….

11月7日 土曜日

最近見た映画レビューでございます。

『プロミストランド』

マットデイモン主演の2012年のアメリカ映画ですね。アメリカには根強くこの手の ” 環境保護系 VS 企業 ” モノがあるのだなと・・。営利を目的とした経済活動と環境保護っていう構図が彼らの中に根強くあるのでしょう。こんな映画をさらっと作ってしまう所が凄いな。ペリカン文書、インサイダーやチャイナシンドロームもそんな反体制的な香りのする映画の代表作でしょうか。そこに一流の俳優がちゃーんと出てしまっていて・・。よくよく考えると、大統領の陰謀だとか、ハリウッド映画では大統領が何回逮捕されたか数えきれない訳ですね。日本では・・・ダメです、とてもじゃないけどつくれませんね、こんな映画は。つくろうとすると脚本の段階で政党から横やりが入りそうな・・。米国の懐が深いな〜って思わされる所って、こういうのにあるのかなと思います。ま、約3倍の人口を20倍以上の面積を有する国土に擁しているのですから自ずとスケールも考え方も違ってくるのでしょうけどね。そういえば、最近知ったのですがカナダの人口って3000万人超らしいですね、ほぼ東京都の人口と同じかややそれよりも少ないのだとか。かくも違う国々が結ぶ経済の条約ってどんな内容なのかな・・・。あちらの映画に出てくる田舎町は、それこそ広大な土地にまばらに人々が住んでいるのだけれど、美しいしインフラの整備も行き届いている(ように見える)。何がどう異なるのだろう・・。小さい国の中でちまちまと暮らしている私たち、もっと独特のものがあって良いのではないだろうか、いやそれをこれからもっと磨いていかなければならないのだと思う。世界で一番輝く国・・・とか、美しい何とかっていう、お題目優先だけではいけないのではないのかな。で、冒頭の映画に出てくる女の人・・・何の映画で見た人だったかな〜〜って思っていたのですが、とうとう思い出せずに調べてみたら、『ファーゴ』っていうのに警察官役で出ていた人だった。脳味噌のどこかにインプットされていたのですね・・・人間の身体って不思議。

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ペンシルベニアの片田舎の町のグローサリーストア。

GUNS GROCERIES GUITARS GAS…銃・日用品・ギター・ガソリンって・・・・

何ごちゃまぜで売っとんねん

 

知ろうとしてないだけ

11月4日 水曜日 晴れ

皆さん口々に、今日は雲一つない快晴で・・・って。おうちの中で過ごしている患者さん達もお外が気になって仕方ないご様子でした。お仕事のあとは『認知症の会議』に出席した。知らなかった事、続出・・・。もちっと周りの事見ないとね。見ようとしていなかっただけかもしれないが・・・で、帰るとニュースでは夫婦別姓の賛否についてのアンケート。(別姓可に)変えるべきが25%、変える必要がないが25%・・・なんだとか。変えたいと思っている人達の思いは切実で、そんな事を知ったら、必要がない派はおそらく半減するのではないかなと思ったですナリ。そ、知ろうとしていないだけってこと・・結構多いのではないだろうか。変えましょ・・・今や中国と台湾だって仲良くする(?)時代なのですから。そんなことでしかつなぎ止められない”絆”って何ほどのものよ。

在宅患者さんのご家族からよく尋ねられる事の一つに・・・”何を食べさせたら良いのでしょうか?”ってやつ。いままでは”なんでも良いのですよ。食べたいと仰るものをあげてくださいね”ってお答えしていた事が多かったように思うのだが、これが最悪の答えだったってこととか。何でもいいですよ・・ということは何も言っていないに等しい事だったのですね。

きいろ

なんでも勉強やな〜・・・(by 水玉れっぷう隊 アキさん)いいよ〜・・・

 

暇な日の過ごし方!?

11月2日 月曜日 さむっ

あさからやや眠い・・・一日だった。

が!

開業医は毎日朝からひと時たりとも気を抜けないお仕事なのです。外科医の時には、外科ってやっぱ人一倍気を抜けないおしごとだな〜って思ったりしたのだが。その時間配分と集中度合はまた違って、やはり外来担当医も気を抜けないものだなと、最近思い知っております。毎日体調を整えて、がんばらねば!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人生最後のご馳走

10月30日 金曜日 曇り時々雨

今日は連日の研究会に参加した。女性の尿路疾患についての御講演を拝聴する。とても御高名な先生であり、こう言っては大変失礼なのだが、愛嬌のある外見とお話の巧みさに吸い込まれてしまって大満足の勉強会だった。自分の知り合いにはないタイプの、斬新な女性医学者像である。女性活躍社会の現在、こんな人がこれから先たくさん出てくると良いなと思った。でもって、研究会の受付で小生が手続きをしている時にその先生が、招請講演者なのに誤って会費を請求されておられた場面に遭遇した。えっ?とか若干とまどっておられた先生は、すぐに顔色一つ変えずに「あ、そうですか」とニコニコしながらバッグに手を伸ばされていたのだが、すぐ傍の係の方がすぐに気付いて「あ、先生は会費を頂かなくて結構ですので」とフォロー。尊大なオヤジなら、なんだお前は!などと怒鳴り散らされる場面だったのだが、おばちゃんの・・・あ、いや先生の器の大きさに感動。ま、間違える係の製薬会社の担当者も担当者なのだが・・・(笑)。

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人生最後のご馳走という本を読んだ。青山ゆみこさんの著書で、がん末期の患者さんをホスピスに尋ねてインタビューをされた記録であるが、医療者以外の方の目線でのまとめを読むと日頃に気付かないところに気付かされるような、とても感銘を受けた書物である。そのむかし、久米さんが”最後の晩餐”っていうコーナーをされていたのを思い出す。最後の食事で思い出したのは、宮沢賢治の『永訣の朝』という詩である。

あめゆじゅとてちてけんじゃ

初めて読んだ時には、謎の呪文のようなことばが繰り返される不思議な詩だなと思ったのだった。死にゆく妹とし子はその最後に、賢治にむかって『外に降りしきるみぞれを取ってきて欲しい』って願ったのですね。

残念ヤクルト

10月29日 木曜日 雨

まだ試合途中なのですが・・・やはりセパ対抗戦の勝敗表は日本シリーズにも如実に反映されていたのかなと思います。セリーグもうちょっと頑張らないと・・・。

今日は病院でかかりつけ医と基幹病院と周辺の訪問看護ステーションの皆さん方を交えた交流会でした。病院を退院される患者さんの事例をもとにかかりつけ医との連携のあり方について、めちゃホットな議論になりました。日頃直接教えて頂く機会のない先輩の先生方のご意見を聞く事ができて、とても勉強になりました。やはり年の功・・なるほど〜っていうご意見に学ぶことは多く、まだまだこれからだなと考えさせられた会議でした。地域を支える医療を制度から支えていくにあたり、国はいわゆる総合診療専門医というものをこしらえて、そこに集約させていく心づもりなのかもしれませんが、制度としてのそういった担保は重要だとは思いますが、つまるところその医師や看護師さんや行政担当の人間性が如実に反映されるのかなと思いました。最後は人間力!医学部教育、いやその手前の段階での教育にもっと資源を投入すべきだと思います。小生の支持している経済学者の先生の弁、” 経済を立て直すには教育です!! ” 医学も然りと考えます。

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溶連菌が流行っているようです。突然の発熱、のどの痛み、倦怠感でグッタリ・・・ご家族内での感染も多いようですのでご注意を。

それから最近の読書より・・・渡辺京二さんの「無名の人生」ってやつ。渡辺先生は「逝きし世の面影」という著書で有名ですが、これは単なる懐古主義のいわゆるナショナリストにやや曲解され、もてはやされた側面があるそうなのですが、この新書はとても理解し易くて、示唆に富むものでした。無名の人生を自分なりに努力してひたむきに生きる人への応援歌となりそうな気がします。

日々忘れてはならぬ事

10月26日 月曜日

地元の大商いをされている方と夕食をご一緒させて頂きました。地元興しのための戦略についてのお話を伺いながら、小生の考えもお話しさせて頂き、帰りはKTRの”汽車”で帰宅しました。楽しい夜でありました。起業家の方は、やはり厳しい世界の荒波に揉まれておられますので、私どものような甘えた人間には考えも及ばない駆け引きを日々されているのだろうなと思いながらお話を伺いました。聞くところによると、かの藻谷先生がこの週末に丹後に来られていたのだとか・・・。聞きたかったな、その御講演。

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丹後あおまつ号に乗って帰る予定だったのですが、若干目算が狂ってしまい、普通の汽車で帰ってきたのですが、ふつうの汽車も充分な趣がありとっても楽しかったです。そう言えば、ついこのあいだ、カルビーの社長さん(?)が、仰っていた事には、経済活動を司る上で、従業員の人件費を「必要経費」に計上するのではなく、「将来への投資」と解釈しているのだと言う・・・なるほど。株主目線では、それは間違いなく少しでも隙あらば削るべき経費なのでしょうけれど、それこそが企業活動体の目的なのだと解釈すべし・・・と言う事なのだろうなと考えました。小生もその意見には賛成です、ハイ。まさに我々はその従業員のために日々働いているのだ、という側面・・・忘れてはなりませぬ。

カメムシとカキ

10月23日 金曜日 晴れ

昨日の朝方は雨が降っていたようですが、今日はやっぱり晴れでした。最近柿を頂く事がたびたび。今年はクリニック周辺の柿の木にはあまり実がなっていないなと思っていたのですが・・やはりその通りのようで”今年は柿の実がすくないな〜”と仰っている方が多いです。柿が豊作の年は大雪であるという言い伝えがありますので、冬を控えてこの現象は気になる所です。一方で・・・カメムシが多く発生する年は大雪とも言われており、心なしかこの頃カメムシくんたちをよく見かけるような気もして・・・果たして今年は大雪なのかどうなのか・・・カメ対柿の様相を呈しております。でも柿は隔年で豊作とそうでない年が入れ替わりに訪れるという説もありますので(これはかなり確からしいです)、柿と雪の関係はかなり怪しいなと・・・。そろそろ除雪機のメンテナンスをしなくては。

モニュメントバレー

ある雑誌の特集でみかけたアメリカ中西部の旅特集から・・モニュメントバレーとか、

アンテロープ

光と砂の芸術”アンテロープキャニオン”とか

ホースシューベンド

コロラド川(だったかな?)のU字ターン・・ホースシューベンド

グランドキャニオン

「グランドキャニオンに柵はない」という小沢一郎氏の言葉でも有名なノースリムとサウスリム

フーバーダム

ハリウッド映画で何度壊されたか知れないフーバーダム

ラスベガス

そしてツアーの最後はやっぱり・・・ラスべガス!!

またいつか行きたいな・・・・66歳になったら行くぞ!そんときはルート66を自分で運転して、ヨメさんと安モーテルで身体に悪そうなフライドチキンを食べて、ブラウン管テレビのしつらえられた宿に泊まって・・・無理か、おしごとの事考えるとかなりハードル高し・・・。わらしには責任というものがあるのだヽ(`д´)ノ

 

 

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