京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ

2まわり目には・・・

4月30日 火曜日

昨日今日と雨模様です。連休の合間なのでまた後半晴れると良いですね。昨日はちょっとした時間の隙間に高校生の頃に流行っていた映画を初めて見ました。文化祭の時に各クラスで、ミュージカルとか劇をやったのですが、その時にあるクラスで題材にされていたものだったことを思い出しました。当時は個人的にあまり興味がなかったもので、なんだろな〜と思いながら観劇していました。当時その音楽がかなり流行していたので、それはよく聴いていたのですが肝心の映画の作品には触れずじまいだったのです。実際に見てみると、なるほどそれは流行るわな〜というストーリーでした。周りには、それにのめり込んでいた友人が多かったので、なんとなくそれに同調していたのですが、その熱量にはあまりついていくことができなかったことを記憶しています。人生二巡目があったら、映画もみて音楽も聴いて、皆と熱狂したいと思います!さて、今日は連休谷間の通常診療日となります。のんびりできると良いのですが・・・。

 

ミジンコで世界は変わる

4月28日 日曜日

休日の朝はぼんやりするに限りますね・・・。今日はまさにそういう日(になれば良いな)。さて、この春にあった医療における幾つかの改正点はかなりの反響を呼んでいます。カルテ仕様の手直しをしながらその詳細を見ていると、今回の改訂はおそらく将来振り返ると、のちのさらに大きな変革の始まりであったのだと評価される日が来るのかもしれないなと感じています。年金を含む社会保障制度の費用の膨れ上がりはもう万人の共通認識となりつつあるかと思います。高齢化・長寿の社会となり、必然的に医療介護費用が増加しているところに加えて、先進医療の開発はめざましく、そういった高度医療に費やされる医療費もかなりのボリュームになっています。一方で支える世代の減少ですから、行き詰まるのは必然の理であります。いかに世代間の不公平感を少なくしながら、全体のバランスをとっていくことができるのか、政策の手腕が問われると同時に、私たちの意識や行動変容も求められていることかと考えています。お世話になる医療費をなるべく少なくするということは、国の財政のためだけではなく、自分の健康を維持するために大変重要なことでもあります。昨今の経済不況に対する、過去の政策の責任論への賛否が二分していますが、いずれが正当かは脇においても、やはり国民の意識が変わることが大切なのではないかと感じます。何事も他人任せ、お上任せにしないというのが大事なのではないでしょうか。医療の面でも、自分が服用しているお薬の内容をあまりご存知ないという方は多いです。名前はややこしいので仕方がないとしても、いったいどういう状態のためにどんな薬効のものを飲んでいるのかということは、基本的なこととして把握しておいてもらいたいと常に思っています。診察の最後に、投薬しているお薬を一つづつ、薬効成分と病名とともに復唱するように心がけています。ポリファーマシーとか、処方カスケードという言葉があります。前者はとにかく多数の薬剤を処方されている状態を言います。後者もよく似ているのですが、簡単にいうとこうです。まず血圧が高い、塩分を控えるよう言われているがなかなか実行できず、さらに降圧剤が増える→副作用の足のむくみが出る→むくみをとるお薬が出る→その副作用の尿酸値上昇が出る→尿酸を抑えるお薬が出る・・・などという風になる現象ですね。これはほんの一例で、他にもいくつかパターンがあります。もちろん処方する私たちにもそういう現象に対する配慮が必要なことは第一ですが、複数の医療機関にかかると一元的に管理ができにくくなりますので、なかなか防ぎづらいのも事実です。あるお薬をちょっと控えたいのでけど、それは他のクリニックから処方されている・・・などという場合には、止める提案はなかなかできないのです。同種の胃薬を別の医療機関と調剤薬局で処方されているなんていうこともあります。秋にマイナンバーカードで一本化される予定の保険証は、一元管理のためのデジタルツールとしての役割を期待する部分でもあります。いつぞや世界保健機構が「健康を維持するために大切な8つの生活習慣」(だったかな?)を発表していたことがありましたが、決まりきった文言かもしれませんが、もう一度見直したいところです。それと、自分のお薬はどういうものなのかを知ることから少しずつ高めていきたいですね、医療リテラシー。ミジンコみたいに小さなことかもしれませんが、多くの人が実行することで結構世界は変わっていくのだと信じています。医療だけではなく、経済も、政治も、世の中ってそんなものではないでしょうかね。それでは呑気な休日モードに切り替えて過ごすことにいたします。皆さんも大型連休の初日(二日目か・・)、良い1日をお過ごしください!

今朝はこちらから

4月27日 土曜日

今日からお休みが始まると言う方もおられるのでしょうか。周りにはあまりおられないような気もします。毎年この時期になると報じられる「今朝は〇〇空港の国際線出発ロビーからお送りしております」のニュースですが、今朝もやはりありましたね。予想通り昨今の円安の話題と絡めたお約束ネタで締めくくられていました。もうちょっと捻ったらどうやねん・・・とも思いましたが、これぞGWの鉄板ニュースという感じでなんとも収まりよく感じたのも事実です。自分に関係のない世界ですので、チケットカウンターが混んでいようが、訪日外国人が多かろうが、出国ロビーが混んでいようが空いていようが特段の感想はございません。しうまつのお仕事を淡々とこなすことにいたしましょう。

34年ぶりらしい

4月26日 金曜日

二日続きの晴天の朝です。なかなか爽快な気分になりますね。当院は大型連休期間もカレンダー通りの診療の予定です。地域のお祭りも今年は例年通り執り行われるようです。先日はあいにくの雨模様でずぶ濡れの神輿担ぎを拝見しました。さてタイトルのほうですが・・・とうとう155となったようで、蜂の巣を突いたような大騒ぎになっています(?)。インフレと円弱のダブルパンチは流石に経済素人の私にもヤバいと分かります。おそらく週末から連休期間あたりにかけてはこの話題で持ちきりでしょうから(というか多分今晩?)しばらくはしばし注目ですね。この手のお話はやりっぱなしではなく、必ず過去の10年とか20年とかの政策を振り返って、その良かった点と悪かった点をおさらいするのが大切だと思います。別に誰が悪かったとか、どの政党がどうだったかではなく、そもそもその時々の政策にイエス・ノーの意思表示をしてきたのは私たち国民なわけですから、自己反省と言う文脈で今後の選択に賢く活かしていかなくてはなりませんね。振り返りとか自己反省・・・苦手です、ジブン。もしかすると、通貨安に甘んじて、このままでも結構いけるやんって自己研鑽を怠ってきたのかもしれない特に製造輸出産業の弱体化は想像以上にこれからも重くのしかかってくるのかもしれません。それに加えて、今一生懸命に皆が取り組んでいるデジタル化だって、たーっくさんの知的財産権やサーバーやアプリの使用料を稼いだ円から外貨に変えて、外国企業に収めているのも事実です。医療だって、製薬会社や医療機器の多くは外資に消えていきます。今流行りの(?)NISAだって、人気の1−2位は海外の会社にほぼ全て投資されているわけですからね〜。インバウンドで入ってくる資金以上のものが、毎日国境を超えて出ていっているようです・・・。昔の日銀総裁で、自国通貨安は我が国を売り飛ばすようなものである!みたいな頑固一徹な人がおられましたけど、今だとそのお言葉が身に沁みると言う方も少なくないのかもしれません。・・・・・しらんけど。さて、今日も目の前のおしごと頑張ることにいたします。みなさんも週末に向けて良い1日をお過ごしください!

744

4月25日 木曜日

今日は朝から晴れマークが続くようです。昨日は午後の途中から結構な雨にやられましたけど。今日の話題はこれしかなさそうですね。「人口消滅可能性の自治体744」 下がっている人口の合計特殊出生率が1.2となったというニュースはまだ耳にして間もないのですけど、そもそも2がないと現在の人口が維持できない水準だそうですので、相当に問題のある数値になっていますね。田舎の消えゆく街という文脈だけではなく、都市部でもまさに京都市などが「ブラックホール型」と位置付けられており、他地域や異なる国からの流入人口によって目に見えていないが、将来危機にあるという分類になっているようで、こちらも看過できません。ニュース解説では、各自治体で真剣で現実的な取り組みが必要であると仰っていました。そもそも744自治体という数は、全国の約4割に相当するそうですから、各自治体での頑張りではおそらく到底難しいのだと思いますので、やはり国レベルでの対策が急務なのでしょう。雇用の創出、より良い子育てや住宅居住環境の整備などなど色々課題は山積です。やはりここでも教育環境へのデジタルITなどの技術を活用した施策であったり、物流システムの合理化などが鍵になってくるのかもしれません。近年見られる運送会社のラストワンマイルでの協力にあるように、色々な企業間や自治体間での協力協業が必要ですね。いずれにしてもこれからの10年、20年は目にみえる私たちの環境の変化を目の当たりにする時代の転換期に入りましたね。地域医療も大きく変わっていかざるを得ないと思います。その一翼を担う当院も遅れることなくついていかねば・・・。

電子音と先住民族

4月24日 水曜日

今日は午後からおそとの日ですが、空模様がちょっとアレです。持ち堪えてくれれば良いのですが。さて、朝から仕事の下準備をしていると、遠くの方でピピピピピ・・・・ピピピピピ・・・と延々と電子音が鳴り響いています。この手の音って、発信源特定のために近づいていくと、ある一定のところで音源が分かりにくくなりますね。大方の予想はついていましたので、そちらに行くと案の定でした。10年以上経過している大型機器(償却期間を過ぎた粗大〇〇ともいう?)でした。ある年限が過ぎると機器更新メンテを促す目的で設定されているようです。こちら、買い替えも修理も当面しないつもりなのですが(サポート期間も終わってる)、このピピピピピはどうしたら良いものか・・・。下準備の1時間中、電子音を聴いているとちょっとイラッとしてきますね。担当者さんに相談してみませう。ところで、昨日の夜寝ながら聴いていたラジオで、アマゾン奥地に住む先住民族であるヤノマミ族のお話をされていました。ヤノマミって、日本人女性のお名前かな?と一瞬思ったのですけど違いました。なんでもヤノマミ族のシャーマンであるDaviさんというスポークスマンの方が来日されて、京都大学などで講演されていたようです。ブラジルはオリノコ川流域に暮らし、狩猟と採集を生活の糧にして生きている部族だそうです。近代の文明と距離をおいた生活をしているのですが、レアメタルなどの鉱物の採掘に入植する人たちとの争いや、文化的な侵食に被害を受けることもあるとのことです。コロナ禍でも、その病気の広がりを言い表す意味で、ヤノマミ族にも感染者が出るくらいに・・・などと表現されたこともあるそうです。ヤノマミ族・・・初めて聞きました。

 

とある医療機器メーカーさんのノベルティグッズのロゴなのですが、ちょっと気に入ってます。一目で何かわかる人は・・医療機器検定1級を差し上げます(笑)

シーズン終了

4月22日 月曜日

あと1週間頑張るとお休み週間になります。今日は雨模様。1年の約3分の1が終わるということでもあります・・・早い。スポーツのニュースではMLBばかりが報じられますが、小生の好きなスキーのシーズンが終わろうとしています。ノルディック・ジャンプの総合2位に小林陵侑選手が入りました。派手な活躍ではなかったですけど、安定して上位に食い込んでいた証でもあります。アルペンでは残念ながら日本人選手の活躍はまだまだみられていません。男子はスイスのOdermot選手が総合優勝でした。高速系のスペシャリストで、GS・SG・DHの三冠合わせて2位に大差をつけて、ほぼ完璧な優勝ですね。女子は同じくスイスのLara Gut選手がベテランのBrignon選手とSchiffrin選手を抑えての一位となっています。比較的下馬評の高い選手が好成績を収めたという一年であったようです。これからのスケジュール表には” Grass Ski”となっていますので、しばらくは皆さん丘トレに励まれるのでしょう。来シーズンこそはちょこっとでも雪山に行けるといいのですけどね〜・・・

サキモノトリヒキ

4月21日 日曜日

しばらく雨模様が続くようです。昨日今日は座学の週末となる予定です。本当はせっかくのお休みなので、ダラダラと過ごしたいのですが、何かしておかないと勿体無いような気がしてしまうのです。循環器内科のやや専門的な内容の講義を聴講する予定です。町医者が専門的な知識など必要なのか?と思われるかもしれませんが、心不全とか糖尿病とかはもうすでに専門家だけが診れば良い疾患ではなくなっているのです。それほど数が増え過ぎているのですね。ある程度私たちのような医師がそういった疾患を有する患者さんのマネジメントをできるようにしておかないと、街場のニーズは拾い上げることができません。朝のコーヒーは休日恒例の”濃いめ”です。つけっぱなしのTVでは、「不安定な中東情勢を背景に、原油先物が高騰し・・・」とか、「半導体株の続落で・・・」とか、アンカーが述べておられます。先物取引っていまだに説明を読んでもなんだかよくわからないのですよね〜。小麦の価格高騰などの際によく引き合いに出される「シカゴ相場」っていうのも、つい最近までてっきりシカゴにある取引所に、農家のおじちゃんと買い手の商人が小麦袋を目の前にして取引してるのかな〜?みたいなイメージだったのですけど、実際には近代的なビルの中でディーラーがネットで売買しているようなビジネスマンの世界だったのですね。経済学の教科書では、作物の値段って二つの下に凸の需給曲線が交わるPで決まるのだ・・・ってなっていると思うのですけど。実はそんな単純なわけでもなくって、実際に先物取引なんかですと供給がわからない時点で取引成立しているわけです。ウクライナで戦争があったからといって、小麦の価格が高くなるという一見なるほどな・・の理屈だってよく考えるとちょっと変な気もします。すでにその時点で小麦の輸出は完了していて、企業の在庫にたくさん眠っているわけですし、供給が実際に細くなる前に価格が上昇しているということになります。すでに小麦の価格そのものを決定しているのが、商社や農家に関係なく、実際に小麦を買うわけでもない人々で構成されている投機筋の意向で決まっているという現実でもあります。なんとも金融資本主義が極まっている現在、なかなか物事は単純ではありませんね・・。まああまり日々の生活に関係ないのでよくわかりませんが。さて、聴講時間となりましたのでこのあたりで・・・皆さんも、良い週末をお過ごしください。

すきまに

4月20日 土曜日

労働環境の違いって色々な国でかなり異なるようです。日本と外国の大きな違いはおそらく労働者の解雇のしやすさ(されやすさ)かもしれませんね。日本だと、一旦雇用されると、おいそれとは解雇できないような法律の立て付けになっていると思います。You are fired! というのは、もしトラさんがやっていた人気番組の決め台詞だと思うのですが、海外ドラマでも結構簡単に契約解除されていたりします。識者に言わせると、それほど容易には解雇されるわけではなく、もしそうなったとしても、失業の手当が比較的きちんとなされる場合が多い(特に欧州では)とおっしゃる方もおられます。日本では労働者の権利が手厚く守られているというのは悪くないことだとも思います。数年前に子供の受験勉強の時に、面接小論文対策でもしようかなと思って、色々な業界キーワードを拾い上げていたのです。その時にヒットしたのが「ギグワーク」とか「ギグワーカー」というものでした。今では普通になったウーバーなどの方もそれに分類されるのだと思います。それではいわゆるフリーランスとギグワーカーとはどう違うのか?とか言われても、ちょっとよくわからないですよね。さらに、今では「タイミー」というスキマバイトサービスとも呼ばれる、アプリでちょっと空き時間にお仕事をして、すぐに手当を振り込んでもらう・・・みたいな働き方もあるようです。ギグワークに対して、継続した雇用契約のない「スポットワーク」というのも普及しつつあるようです。広く行き渡りつつあるということは、そこへのニーズもあるわけでしょう。色々な理由でまとまった時間が定期的に取れず、たとえば家族の身体支援や介護の合間の空き時間にちょっとお仕事をして日当を得る・・というのも、大きな社会的意義のある制度かと思います。一方で、そういう制度が広まると、それなりに労働環境や災害の場合の手ぬるい対策の問題が生じたりしてくるという事実もあるようです。色々な働き方がある一方で、万が一の時の法的整備も同時に整えていかないといけないですね。それではあと一日、皆さんも良い週末をお過ごしください。

500年後の予測?!

4月19日 金曜日

今日は穏やかな晴天の1日になりそうだとのことです。さて、500年後の心配をする必要はあるのという新聞記事がありました。現在日本で1.53%を占めるとされる最も多い姓である「佐藤さん」です。最近の佐藤姓の増加率0.83%で試算すると、2531年にはほぼ全ての日本人が佐藤になるのだとか。東北大学の吉田浩教授がまとめられたそうです。選択的夫婦別姓制度や人口減少問題の文脈で、ごく一つの数値として挙げられたのでしょうけど、ちなみにその頃の日本の人口は約28万人という推計になるそうですので、まあ机上の理論ではあるのかもしれません。姓の話題で言うと、最近衆議院を通過した「共同親権」法案もよくよく周知され、議論していく必要がありそうです。片親の暴力などが問題で離婚別居に至ったケースなどの当事者の不安の声はもちろんですが、医療の現場でも困難やトラブルに見舞われる可能性があるとされています。離婚した親、双方が親権を持つ子供さんの治療に関するインフォームドコンセントを得る場合に、片親がイエス、その後でもう一方の親(元親?)がノー・・・さて、どうする?ということになるのは容易に想像ができるというわけですね。小児科医たちから不安と慎重な議論を求める意見が多数出されています。学校の現場でも、先生たちが、互いに意思疎通を図れない親権所有者である両親から異なる希望要望がある場合に、困る場面が多く出てくると思われます。拙速に可決されない方が良いように思いますね・・・。

 

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