京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ

There’s an oscillation..

11月1日 金曜日 晴れ

晴れと書きましたけれど、実はどんな天気だったのかよくわからない・・・ ブログの更新はやはり低調でスンマせん。別に忙し〜かった、わけではなく何となく筆が進まなかったのです(別に筆で書いてるわけではないのですけれど)。在宅診療をしている先生方のツイッターをフォローしているのですが、皆さんそれぞれ溌剌と頑張っておられる様子がひしひしと伝わってきます。自分はどうなのかなあと考えると・・あまり自信がないわけでもありまして。どの程度皆さんのお役に立っているのかな〜などと考えてしまったり・・。

まあ、自分の実力以上の事はできないわけですし、できる事をやるしかしょうがないですね。

mame-shiba

 

私が芝えびです・・間違えないでね、皆さん。

連携を良くするために・・そして実は

10月29日 火曜日

朝夕はかなり冷えこむようになってきました。お昼はさほどでもないため、在宅の患者さんは室温調節に苦労しておられるようです。室温を上げておくか、室温はそこそこで上に羽織るものや布団でコントロールするか結構悩ましいようです。昨日は夜の診療が終わってから地域の医療機関や看護師さん、ケアマネジャーさんたちが集まって会合がありました。議題は・・医療機関と介護支援スタッフの間での連携の取り方について。わかり易くいうと、お医者さんに連絡を取る時にタイミングと方法がむずかしい、ということのようです。こんな時間に、お忙しいかもしれないし怒られないかなあ?「もしもし・・・・」あ、やっぱり怒られた。みたいな事があちこちで発生しているのかもしれません。医師といえども、地域の在宅医療を担うプレイヤーとしての一員に過ぎないわけですから、お互い気を遣わなくてもよい関係作りは、取り組むべき今後の課題ですね。私も今後、より一層気をつける事にします。看護師さんは接する事が多い事もあって、こちらが押し込まれる(言いくるめられる?!)ことも多々あるのですが、ケアマネジャーさん達とはそれほど日常的にコミュニケーションをとる機会が少ないためか、医師はやはり怖い存在のようでした。う〜ん まだまだ医師を取り巻く患者さん、医療関係者との間に厳然と存在するパターナリズム・・打ち崩す壁は強固なようです。こういう事は、日常診療している患者さんとの会話の端々にもよく聞く事があります。他院で処方を受けておられるお薬を見て尋ねてみると、「このお薬はもう飲んでません。でも飲まないって言ったら怒られるから黙ってます。」なんてことを仰る事はそれほど珍しい事ではないです。かく言う僕もそういう対応を強いてしまっているかもしれません。こういうことを考えると本当にコミュニケーションの大切さを思い知らされます。それでなくても大切な医療費の財源です。無意味な処方に費やすゆとりはありませんので、我々ももっとそういうことに意識的であるべきだなあと思わされた一日でした。月曜日からやや重い課題を自覚させられたこの1週間ですが、また頑張っていきましょう。

panamei ebi

 

いまをときめくパナメイエビ君です。いや〜こんなに有名になるとは思ってなかったですって喜んでいる事でしょう。どこやらの遠洋漁業のかたも言っておられましたが、今どき最先端の冷凍技術でマグロの冷凍なんて一流の料理家が食べても新鮮魚との区別なんてつきませんよ、ってことらしいのでもう潔く「一流冷凍マグロの格安だけど超お値打ちの一品」なんていう謳い文句で売り出してみたら良かったのに・・・。お米でも他の食材でもこんなこと実は世の中に氾濫しているんじゃないのかな〜〜・・・ニッポン/(・ω・)\

北の防人

10月22日 火曜日

京都の北部で働く同期の某Y先生から思いがけず連絡をもらいました。近々訪ねようかなあと思っていただけに、やっぱり同期は何かしら気の合う事があるんだなと妙に納得。内容は、何日か後に予定している手術についての御相談でした。まあ手術をしなくなって1年半ですので、何も彼に気の利いたアドバイスとかお返事はできなかったわけですけれど、電話をくれた事がとっても嬉しかったです。小生の得意(?)だった肝臓の症例でしたが、無事終了する事をお祈りする事にします。そういえば手術の事を考えなくなってもう久しいのだなあと、受話器を置いて少し沈黙・・・。かつては時々電話でお互いの愚痴を言い合ったり、医局への文句を言ったりしたこともありました。いわゆる都会の感覚で言うと、北部に飛ばされるとか、そいういう表現になりがちなのですけれど、2人とも北部の勤務がそれほど嫌でなかったり、妙にウマの合うところがある仲なのです。そのおかげで今の私があるわけでもありますので、教授には感謝しなければ!!

コダイ

ゴダイのコダイです・・・ぷっ

世界の注目のまと?

10月20日 日曜日 しとしと雨

休日当番日にて院内におります。きょうは近傍の医療センターが電気系統の点検のための停電にて、救急当番の責任重大の一日なのです。いつもお世話になってばかりなので、こういう時はしっかりとやらねば・・・。終わってみればやはりやや忙しい一日でした。クリニックで初めて救急車の受け入れもあり、何となく新鮮な日となりました。大きな事故などがなくてよかったと、胸をなでおろしております。もっとも今や丹後半島ではドクターヘリも飛んでおりますので、直接3次救急へのアクセスも可能となり、とりまく状況は格段に良くなっているわけなのではありますけれど。

また明日からは新しい1週間を頑張る事にしましょう。

休憩時間にはスタッフと秋の実りを頂きました。

柿

放送のテレビのコメンテイターが仰っていました。日本はいまや世界中から注目される国のひとつなのだそうな。何せ2020年のオリンピック開催、他国でもあまり例のない大胆な金融緩和政策、福島の汚染水の今後などなど・・・消費税の上乗せ分は社会保障政策の実現に使うと聞いているのですけど、最近漏れ伝えてくるニュースは介護保険や公費補助の負担部分のアップのお話ばかりのような気がするのは私だけでしょうか?一方では新国立競技場には数千億円の予算が投入されようとしているとか。う〜ん、被災地復興の事も考えると本当にバランスのとれた予算組みなのかな〜と思ってしまいます。ま、何はともあれ国会議員さんたちには、より多くの人たちが納得できる政策を実現して頂くようにお願いしたいものですね。

何でいま頃?

10月11日 金曜日

私にとっては花金ではない金曜日です。1週間あいかわらず早いです。往診の合間に立ち寄るコンビニが密かな楽しみなのですが・・・。いろいろお知り合いともお会いするので何となく行きづらいようなこともあり、何店か日替わりで訪れております。往診のコースにどこを組み込むか・・とか考えるのがちょっと楽しくもあり。ところで小生がこの地に初めて来た年には24時間営業のお店など一つもなかったのですが、いまや雨後のタケノコ状態のコンビニ店出店ラッシュとなっています。何がどうなってそうなってるんでしょうね。何かゴーサイン的なものが出たのでしょうけれど、各社一斉にっていう感じでちょっと気味悪いです。衣料品ユ◯ク◯とか喫茶?ス◯ーバッ◯スはまだですけどね。そうそう、最近ニュースで取りざたされている衣料品店シ◯ム◯はずっと前からありますよ。でも都会で見られるお店ばっかりできてもしょうがないですし、地元のお店がもっと栄えてくれるとよいなあと日々願っています。

FM

 

今日から「いねはく」です!

http://slow-ine.jp/inehaku/

NHKでも取り上げられていました。あ、患者さん写ってるとか思って見てました。舟屋とかブリとか・・みなさんおこしやす

製造業をとりもどせ

10月7日 月曜日 晴れ

夏に舞い戻ったような日差しです。月曜日の祝日が多いので、月曜日に伺っている訪問診療の患者さんへは毎週変更となりこの時期は不規則な日程となっております。往診途中の車内でラジオを聞くことがありますが、経済情報のコーナーはとりわけ興味があるので聞き入っています。今週は米国メリーランド州のボルチモアの話題でした。ご存知のようにかつて世界の工場と言われたアメリカ合衆国は、コストカットの視点より、製造業を人件費の安い諸外国にどんどんと移動させていき、いわゆる空洞化と呼ばれる現象が起きているそうです。オバマ大統領は製造業をふたたびアメリカへ、というスローガンを張って対策を講じているそうですが、なかなか事はそう簡単ではないようです。ボルチモアでもコダックやゼロックスといった世界を代表する企業がかつては栄えていたのですが、いまでは地元の雇用の中心はジョンズホプキンス大学の付属病院ということになっているそうです。製造業から医療サービスにその雇用の中心が移り変わってしまったということですね。医療の世界はともすると、財政難のA級戦犯と解釈される向きもありますが、雇用の受け皿としての役割も果たしている事を考えると、そう悪い事ばかりではないのではないかな思います。病院関係者曰く、医療サービスを担っている人材は、一人一人が重要な仕事を担っているのだという自覚も大きく、他の職種と比べて低い給料であったとしても、離職率は格段に低いそうです。ちなみに米国の大きな病院では、すべての医療のステップが分割モジュール化されて、ある人は採血ばっかり一日中しているとか、ある人は患者さんの搬送ばかりやっているとか(これは腕っぷしの強そうな、マッチョなお兄さんが多かったように思います)、とっても細分化されているわけですね。さて、1960年代には雇用の花形であったGM,フォード,GEなどの製造業が、2010年にはウォルマートやマクドナルドなどの小売業やサービス業にその座を奪われてしまっているそうです。さらにそのサービス業だって、アマゾンなどのネット系の企業では、究極のコストカットによって社員一人当たりの売り上げを飛躍的に伸ばし、同じ書店のボーダーズという手売りの業者と比較するとおよそ十倍もの開きができてしまっているそうです。これでは小売業も限られた企業にさらわれていってしまうわけですね。日本でも最近は、主要都市の駅前の店舗のラインナップを眺めてみると、いわゆる大手チェーン店が牛耳っており、まさしくどこの都市も、金太郎飴状態だなあと感じることが多くなっています。特にこの話題にオチはないのですが、成るほどな、フーンということです。個性的な町づくりは、待っていてもやって来ないのかなと・・・。

縦貫道

縦貫道の周辺に霧がかかっている景色を撮ろうとしたのですが・・・

一万人を割り込んだ

10月3日 木曜日 朝から雨

かなり日没後は冷え込んできました。ただ朝方の雨は秋雨というには短時間でザーザー降っていましたが。

夕方にラジオで耳にしました。一万人を割り込んだ、何が?夕張市の人口が。昭和の中頃には10万人を超える人口を誇り、炭坑で栄えた街がわずか30年あまりの間に急速に人口を減じ、今や1万人を割り込んだそうです。しかも高齢者の人口比率は実に45%ということです。普通こういう条件の下で、新たに移り住んでいこうという若い人は、そう多くないであろうということは想像に難くないと思います。海の向こうのアメリカでも、自動車産業で栄華を誇ったデトロイト市が破綻したというニュースも数ヶ月前に耳にしたように思います。世間では消費増税やら補正予算やら騒がしいのですが、こういったニュースを目にすると、問題は容易に解決しないものを含んでいるなあと・・・。日本の隅々にまで経済効果が波及するように・・というアナウンスメントを聞いても、即座に成る程有り難う、とはなりにくいです。やっぱりこのままグローバリズム礼賛でどんどん突き進んでいくのが良いのか、一旦立ち止まってソリッドな福祉国家を形作ることを優先していくのかの分水嶺にいま我々はいるのではないのかなと思います。数年前にニュース番組ではキャスターさんの肩越しに、現在の日本の借金総額は・・などといってグルグル回り続ける数字の表示をよく見たと思うのですが、最近そういうお話はとんと耳にしなくなったなあと思います。増税する一方で、経済を下支えする財政出動が必要なことは理解できるのですけれど、ちょっと無駄遣い撲滅を忘れ過ぎなんでないの?!とかいう気がした今日この頃です。

flu

インフルエンザウイルスの季節がやってきます。ワクチンの効果には諸説あるのですが、ことしもご希望の方に接種していこうと思います。ところでパピローマウイルスワクチンのその後の議論はどうなっているのでしょうか・・・。

がんばれ丹海バス

10月1日 火曜日 晴れ

10何年ぶりかの10月の夏日だそうで、今日も結構気温が上がりました。夜のNHK京都放送をみていると、なにやら見たことのある景色が写ってました。「丹後半島どこまでいっても200円」というテロップが・・・。そうですこの地域の重要な公共交通機関である丹海バスの運賃体系が大きく変わるというニュースなのでした。運行距離に比例してどんどん上がっていく運賃が、一律上限200円(区間内)となるそうなのです。それだけでも大きな変化なのですけれど、毎日の通勤や通学に使用している人たちにとって、そのメリットたるや非常に大きなものになるのでしょうね。試行期間のデータでは大幅に安くすることで、利用者が倍以上に増えたということだそうです。これが契機になってバスの経営が安定するようになれば良いなと思う今日のニュースでした。そういえばかつて勤務していた病院では、待ち合いの患者さんから時々、帰りのバスの時間が・・・というお願いを聞くことが結構ありました。都会では、患者さんの帰る時間まで考慮に入れて外来をするなんてことはあり得ないと思うのですが、この地域ではおじいちゃんおばあちゃんの通院経路をお聞きして、バスの時刻表を見てみると、う〜んしょうがないな、と思ってしまうわけです。その時間を逃すともう夕方の5時くらいまで便がなかったり、な〜んにもない(?)中継地点で数時間待ちになってしまったり。もうそれは十分に同情の余地ありみたいな感じでした。しかし、そんなことに気づいたのも、こちらに赴任してから3年以上も経ってからなのでした。やっぱり医者は複眼的な視点をもって患者さんと接しないとダメですねえ・・・。

丹海バス

 

昨日のプロフェッショナル仕事の流儀?(だったかな)、に福井大学救急部教授の林先生が出ておられました。最近就任される医学部教授の先生って、完全にかつてのイメージと違う方が多いですね。ありきたりな言い方ですけれど、気さくで、部下の先生とも垣根が低くて、直接自分の臨床を見せて指導するっていうやり方なのです。かつての教授は、黙して語らず、技術は傍から見て盗むべし・・みたいな。たぶん数年後には日本の医師のレベルは相当上がっているものと思います。

a crisp autumn day

9月27日 金曜日

朝夕はかなり肌寒い気温になってきました。秋晴れのすがすがしい朝に、外へ出て深呼吸すると肺の隅々にきれいな空気が行き渡るような気がして良いものです。朝の運動を日課にされている方々にも、とても心地よい季節なのではないでしょうか。英語ではcrisp airなどと表現されるこの季節、パキパキに澄んだきれいな空気、とでも訳すのでしょうか。アメリカのスーパーではリンゴの種類が多くて、陳列棚にてんこもりなのですが、なかでもhoney crispという種類が人気でした。日本の(おそらく)fujiというやや大きい種類も、その隣に必ず並んでいたことを思い出します。皆さんリンゴ好きなのか秋の行事にはリンゴ狩りが欠かせないようです。郊外にでかけるとちょうどハロウィーンのデコレーションを施した農園があったり、クリスマスに向かって楽しい季節でした。医院の周りの田んぼもすっかりと刈り取られ、鰯雲の空にカラスやスズメがチュンチュンと鳴いています。四季があるというのは良いものですね・・。

crop

一日の気温差が大きくなってきました。皆様体調に気をつけて御過ごし下さい。

自然との共生

9月19日 木曜日 晴れ

都合あって午後は休診を頂いておりました。また明日から予定どおり頑張ります。さてこの間の週末は大変な天気が日本列島を襲いました。災害に遭われた方々には本当にお気の毒で、一刻も早い回復を御祈り致します。311の震災以降、特に自然の猛威が強くなっているような気がします。ゲリラ豪雨や猛暑など、穏やかな気候の日本列島は少しづつ変貌しているのでしょうか。四方を海に囲まれ、豊な里山を懐に抱き、色彩の美しい四季を有する日本は、その自然の有り難さを享受するとともに、自然の厳しさも理解した上で共生していかねばならないのだと思います。ニュースでは相変わらず、オリンピック誘致成功に引っ張られるかたちでの景気上昇の話題がとりあげられています。何千億の費用で臨海地区にたくさんの建物がこれから作られていくのでしょう。眼を見張るような街が新しい東京を作っていくことになるらしいですが、やや不安を感じる方がたもおられるのではないかと思います。地震大国日本であることに変わりはないわけですし、東京タワーのエレベーターのワイヤが切れたという事故などを耳にするにつけても、テクノロジーの発展にわき上がる一方で、どこか冷静になる眼を持つべきなのかなと個人的には考えています。外科医としてのあるいは医師としての性なのか、どうも最悪の事態(もしも・・・になったらどうする?)という思考回路が小生の頭から離れないようです。いつも陰気な話でスミマセン。ほんと反省しています(でもそう思ってしまうのだからしょうがない・・・あ、反省してませんね、この物言いは)。

リニアモーター

地下を時速500キロではしる乗り物にはあまり乗りたくないなあと思ってしまうのは時代遅れの人間の戯言と聞き流して下さい・・・。アンチ「より高く、より速く、より大きく」人間の私です。

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