京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ

It’s harvest time!

9月7日 金曜日 くもり

こられる患者さんが口々に『稲刈りが・・・』

今年は日照時間も長く、豊作だったと聞きます。思えば米作りの農家の方はこの季節はとても大事な季節なのですね。ほどほどに雨が降ってくれないと困るけれど、天気もよくないと困るということなのでしょうか、毎日毎日気をもみながら作り上げられた丹後のお米・・・大阪等の料亭におろすんだって仰る方もおられました。みなさん日焼けしてにこやかに語って下さるのがとても印象的です。まあ、くれぐれも腰や膝はいたわってあげて下さいね。

Crop

お天気の良い日に見るとまさしく”金の稲穂”に見えるのですが・・・

 

もっと冷静に突っ込んでほしい!

9月5日水曜日 晴れ にわか雨

京都大学病院で多剤耐性緑膿菌による死亡例がでたとの報道。つい数日前には全国の病院における、医療事故につながるような危うい例(ヒヤリハット事例と呼ばれています)の集計が過去最高であったとの報道も耳にしました。いずれの報道もただ単に聞き流していると、『ふーん、そんなにひどい事があったんだ』とか『むかしはよかったのに、どんどん医療は信用ならないものになってるんだね』などといった反応を引き起こしてしまいがちな内容です。

ちがうんです。

京大だからそこまで原因の特定がなされ、情報公開されたんです。なにも動かない病院であればうやむやにされただけだったかもしれません。

医療事故を隠蔽する事無く、統計的な数字に表すことで、期せずして起こってしまうヒューマンエラーへの認識を高め、よりよい医療を達成するために行動しようという、医療者側の意識が変わって来た証なのです。

やれ医療過誤だ!病院の手落ちだ!などと煽る(つもりはないのかもしれませんが)だけのメディアには問題認識の再考を強く促したいと思います。

 

学生さんが来てくれました

9月4日 火曜日 晴れのちにわか雨

昨年の今頃は、前の勤務先でお迎えしていた医大、看護大の学生さん達です。地域医療の実地を学ぶなどという目的でもう5年くらい前に始まった制度です。昔は『現代GP』という京都府のプロジェクトだったと思います(GPはgood practiceの略)。先進的な取り組みに関する予算で地域医療を学ぶ学生さん達のプログラムの目的だったのでしょうか。好評であったようで、現在まで継続されています。夏休み最後の1週間を田舎で実習に費やして帰られるわけですね。去年はプログラムの割当等を担当させて頂き、いろんな学生さん達と交流を持つ事ができ、こちらも刺激をうけた楽しい1週間だったのを思い出します。学生さん達も最初は修学旅行気分のぬけきらない感じなのですが、地元の住民の方々との意見交換会等では目の色がかわり、真剣なまなざしで頼もしく思ったのを覚えています。彼ら彼女らにとっては短い夏の一瞬の出来事なのかもしれませんが、いつか思い出してくれることを期待しつつ、実習に協力させて頂きました。まあ開業間もない当院のような小さな所帯では教えられる事はミジンコくらいなものではありますが・・・。

オダジマ

ただいま同時並行的に取り組んでいる一冊です。ナンシー関亡きあとの、名コラムニストのひとりではないかと思っています。さて本ブログにもその成果は反映されるのでしょうか???乞うご期待。

他人の芝生

9月2日 日曜日 晴れ

ユング心理学の大家で、文化庁長官をもつとめられた心理学者の河合隼雄さんの著作は好きで比較的よく読みます。いろんな読者の悩み事に先生がお答えをされるという形式の書物などを読むと、さぞかし先生には家族関係や人間関係の悩みや問題などなく、平和な日々を送っておられたのであろうと想像する向きもあるかもしれませんが、かならずしもそうとは限らないのではないかなと思います。『はっはっは。そうであったらよろしいのですけれど。』と人なつっこい顔で大笑いされる姿が想像されます。一流証券会社の営業マンは果たして自己資産の運用を完璧にこなしているのでしょうか?医者の不養生も使い古された言葉です。自分の病気を自分で手術ができる外科医はブラックジャックくらいのものでしょう。育毛剤をカウンターに置いている薬局のおじさんのトップに秋風が吹いている事もよく目にする光景です。何事も我が事となると・・・解決に苦労する事も多いものです。

Ball girl

『カゴのほうよろしかったでしょうか』 夕方に立ち寄って買い物をしたスーパーマーケットのレジでかけられた一言です。なんとなく違和感を感じた瞬間でした。脇に置いていた空っぽのカゴを持って行ってよろしいですか?というシチュエーションだったのですが。日本語を学んでいる外国人にこの文章を説明しろと言われるととっても困るような気がします。主語と述語は? 時制は現在形?過去形? カゴの”ほう”ってどちらのほう? 近頃なんでも謙譲語、婉曲的表現が好まれるような気がします。

which direction to go

8月31日 金曜日 あめ

いよいよ8月も最後です。

政治家は政局ばっかりで・・などと批判しているテレビも新聞も、結構”政局ネタ”のおこぼれに預かってるよなーと思ったりもします。重要な事がらで、いずれを選択するべきか・・・政治家とは難しいお仕事なのでしょうね。それなりの事をしてくれればそれなりに良い待遇でしかるべきと思うのですが、それなりの仕事をしているかどうかの判断は難しいですね。難しいと言えば、我々医師も(われわれと言ってしまうと怒られるかもしれませんが)診断に迷ったりする事はしばしばあるわけでして・・例えば、よくある”水虫”ですが、皮膚科の専門医をしてでも『真菌は顕微鏡がなくては診断できません』ということらしいです。しからばとレンズを覗き込むのですが、肉眼的には非常に怪しいケースでも真菌さんがまったく見当たらない事もあるわけですね。そいういう時にどうするか? はたまた、顔面の左半分のみに集まって見えるぶつぶつ・・・ヘルペスかな?それとも何か接触性にできたものか?(この判断の難しさは、おそらく皮膚科専門医とそれ以外で大分境界線は違うのでしょうけれど)まあ、こういう局面に出くわす事があるわけですね。ついこの間まで本職でありました手術でも、あらかじめこれがこうなっていた場合にはこうしよう、というシミュレーションはとってもとっても大事な作業であります。

コブクロウ

水虫と思って水虫がいなかった時は水虫の治療はしない。ヘルペスかどうか迷ったらヘルペスの治療を行う事を考慮する。というのが前段の答えのようです。

気づけば我が身も??

8月30日 木曜日晴れ

昨日の夕立も一瞬の出来事で、きょうも比較的よい天気だった?ようです、たぶん。水不足が心配されている地域もあるようで、豪雨かと思えば、日照り続きと今年の天気は困ったものです。収穫の秋に向けてそれなりに天の恵みがありますように・・・。

さてさて、とある情報筋によりますと。『いとうせんせい、横幅は昔のまんまやけど、ちょっと前に出てきはったような気がするね』というヒソヒソ話が聞こえてくるとか・・・。ま、少し自覚もあるわけですが。BMI26にはまだまだ余裕がありますので、あまり気にしてはおりません(きっぱり)。前に出るのはみっともないので、これは修正をしようと考えてはおりますが。昔(今も)大変お世話になった先生の一言『女の人はすこしゆったりしてる人の方がおおらかでええな。』(セクハラに該当したらすみません、訂正削除いたします)。やせるも良し、ぽっちゃりするも良し、人間姿かたちで判断してはなりませぬ!

鞄

職員のみなさんにいただきました〜 ”往診かばん”です。ありがとう〜〜♪ やっぱり見栄え悪かったですか?◯ュ◯ク堂の手提げ紙袋・・・決してあれでずっと通すつもりではなかったのですが(笑)。妻には何度も色々と勧められてたんですが、なかなか足を運べずにいましたもので・・。明日からさらに往診がんばります。

メタボなるもの

8月28日 火曜日 晴れ

百万人規模のアジア人を対象とした前向き研究の結果が出たようです。お題は『BMIは死亡の予後因子になるかどうか?』

BMIとはbody mass indexと言って、肥満の度合いをはかる単位ですが、計算方法は単純で体重を身長の二乗で除したものです。そのコホート研究の結果やいかに???

BMI 25.1 – 27.5の死亡率が最低であったとの事でした。BMI25と言えば、身長165センチの人で体重が68キロということになるのでしょうか? いわゆる、小太りさんもいいところですね。去年のニューイングランドジャーナルオブメディシンという権威ある医学雑誌の論文です。もちろんシメの文章としてUnderweight was associated with a substantially increased risk of death in all Asian populations. The excess risk of death associated with a high BMI, however, was seen among East Asians but not among Indians and Bangladeshis.となっておりますので、太り過ぎは良くないというのではありますが・・・にしてもインパクトのある結果です。メタボ健診の行く末やいかに??

Glass

早めの誕生日に家族からもらいました。タンブラーです。本当はお茶ではなく、ウイスキーが似合うのでしょうけれど・・・

 

physically challenged personのこと

8月27日 月曜日 晴れ

昨日は地区の川の土手の掃除というか草刈りの日でした。9時からは外科の当番日で医院を開けなければならない日だったのですが、作業の開始は7時30分ということでしたので、幸いにして(残念ながら???)間に合う時間でしたので、前半だけでしたがお手伝いをして来ました。土手と言っても、かなりの斜面を有する場所なのですが、重そうな電動草刈り機をかかえながらバランスよく移動されていたり、這いつくばうようにしながら鎌で作業をされている様子をみながら感心する事しきりの1時間でした。汗だくになってシャワーを浴びて当番日の仕事についたわけですが、その日は比較的ゆっくりと仕事ができて助かりました。今は肩と腰の筋肉痛とたたかっております。

草刈り

昨日は24時間テレビも放映されておりましたが、ここで描かれる身体障害者の方々のストーリーがあまりにも画一的というかお約束の描かれ方であり少し違和感を感じながらの視聴でした。もちろん多くの支援金が集まってそれが役に立つ場があるというのは、こういう全国ネットの番組ならではの大変意義のある事ではあると思うのですが・・

花火とかアイスとか

8月23日 木曜日 晴れ夕方カミナリ

変なタイトルです。夏の風物詩と言えば、『花火』だったり『灯籠流し』だったりします。休憩時間に宮津の灯籠流しの話題がでておりました。かくいう私はまだ見物をした事がありません。なにせ勤務医時代は灯籠流しの日はどうやって自宅にたどり着くかということが課題でしたので・・・。縦貫道路が与謝天橋立に延長されてからは当日の渋滞は緩和されたと聞きますが。花火大会と聞けば心躍るのではありますが、今となってはまず、”アクセス”を考えてしまい、行くのに憚られる訳ですね。喜び勇んで小さな子ども達を連れて行って、花火がどーんと上がった瞬間に号泣して即退散・・という憂き目にあったというトラウマもあり(南丹八木町やミネソタシルバーレイクなどなど 泣!)、どうも花火と人ごみに突入して行くのは今一つ気がすすまないのです。ということで今年の宮津の花火は医院の駐車場から眺めておりました。週末は伊根町の花火大会のようです。楽しみにしておられる皆さんは多い事でしょう。

残暑はまだまだ続いております。仕事が終わってからは夜な夜なアイスに齧りつきながらソファに寝転がって読書をしつつ、気がつけば沈没しております。翌日は読書の続きを探しながら、また同じところで沈没。

さるぼぼ

職員のNさんから頂いた飛騨高山のおみやげです。”さるぼぼ” さてふくろう君と仲良くできるでしょうか??

aftermath…

8月21日 火曜日 晴れ

オリンピックは終わり、いつの間にか高校野球も準々決勝である。テレビでは相変わらずオリンピック選手にいろんな食べ物を食べさせたりして楽しんでいるようである。銀座のパレードは50万人が集ったとの事。たくさんの楽しげなニュースの中で悲しいニュースが一本。内戦にあるシリアの国内で日本人の女性ジャーナリストが政府軍の銃弾に倒れたらしい。何で命を張って危険なところに行くのかという方もおられるかもしれないが、命を張ってでも伝えるべき何か、があったのであろう。ご冥福をお祈りしつつ、その『何か』を知ろうと思う。

Autumn sky

『いつかは誰もが死ぬわけですから、不死身だと思ってはいけないけれど、"自分は大丈夫"と暗示をかけるところはあります。生き残るために、これでもかっていう安全対策をしてきたんだから、って』

『私はわからないことはわからないって、はっきり言うことも大切だと思います。二極論じゃなく、グレーゾーンもある。「で、あなたはどう思いますか?」って考える材料を提示したいです"』

『今は、誰もがスピーディーに答えを欲しがる時代だけれど、答えがすぐに見つからないこともあるんですよね』

ツイッターから拾った彼女の言葉です。

TOPへ