京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ

土と太陽の恵み

6月19日 火曜日

大きさや形はさまざまだけれど、しっかりと身が詰まっており、歯ごたえのある美しく美味しいトマトでした。◯◯さん、どうもありがとうございました。丹念に育てられたのが伝わってくる気がしますね。同時に、枝からもぎ取ったものが直接食べられる幸せを感じなくてはいけないのかもしれません。

出荷の前にガイガーカウンターで計測をしないといけない地域が存在するという事を忘れては行けませんね。クリニックも再稼働の施設からそう遠くはない地域です。「安全性は確認された・・」常に受動態で語られる文章ですが、能動態になおした時の主語はいったい誰なのでしょうか?

同時に、予期せぬ停電の時のバックアップを自治体全体で考える必要のある夏がやって来ます。在宅の患者さん達のケアに夏休みはなさそうです。

 

梅雨の季節の台風

6月18日 月曜日 曇り時々あめ?

近くの建築現場で棟上げが無事終わったようです。たいした雨も降らずに良かったですね。診察の合間に窓の隙間から時々覗き込んでしまいました(暇っ!?)。職人さんの軽快な身のこなしはやはりすごいものですね。”職人さん”という言葉がぴったり当てはまるようでした。何もなかったところに立派な柱と枠組みと、屋根の下地が出来上がっています。思えばクリニックの上棟は、12月末からの大雪が一段落してからでした。毎日仕事が終わって、わざわざ寄り道をしては暗がりの中を車の明かりで照らしながら「はやくできないかなー」って見に行っていた事を思い出します。時の流れるのは早いものです。それに比較すると、この季節の作業はかなり快適なのかなとも思います。何はともあれ作業が順調に進む事をお祈りしています。

明日からは台風の影響が出てくるようで、天気予報は軒並み雨マークがついております・・。自然は時に非情な振る舞いをこの世に残していきます。GWに稲を植え終わった田んぼをどうか痛めつけないで下さいな。あ、それからカエルくん達にも牙をむかないでね〜

 

飛行機は苦手・・・?

6月16日 土曜日 雨

元巨人軍の江川卓さんは飛行機に乗る事が苦手だそうである(奥さんは確かCAだったような気もするが)。曰く「その理由は、見ず知らずの機長さんが操縦していること」だそうだ。なるほどなと思った。

医療の世界では、手術などの侵襲的な処置をする場合には必ず同意書なるものに署名をもらう事になっている。どんなに細心の注意を払いながらそれを行っても、偶発的な合併症が起こりうるのであるということを理解してもらうためである(決して何があっても知りませんよ、っていう意味ではない)。患者さんと向かい合って、その事を説明し、理解をしてもらうという過程でお互いの人間関係や信頼関係が作られて行くという事はとても大切な事であると思う。

医療と言わず、身の回りの事には常に色々な危険性が潜んでいることに気付かされるものである。極端なたとえではあるが、近所のスーパーに牛乳を買いにいくにも、その途中で、暴走してくる車にひかれる可能性だって否定はできない。要はそんな些細なリスクよりも美味しい牛乳を買って飲む事の価値が上回るからそれを買いに行くのである。などと書くと、そんな大げさなっていう指摘をいただきそうであるが、常に我々の頭の中では無意識のうちにそういうリスクベネフィットの計量的な思考が行われているのではなかろうか。見ず知らずの人が作った飛行機を見ず知らずの機長が操縦していることをリスクと考える度合いは人それぞれであろう。善し悪しの問題ではない。そいういう考え方もあるのだなあっていうお話である。前段に戻って、顔の見える医療とは・・・このような日常的な駄文であっても、患者さんにとって、少しでも小生の人間性の理解に役立てて頂ければ幸いである。

 

夢のかたち

6月15日 金曜日 くもりときどき晴れ

知り合いの耳鼻咽喉科医長がついに念願かなって南極越冬隊に参加する事が決まったとの事である。30代半ば?の彼はここ数年隊員募集に応募し続けていたらしく、とうとう今年の秋からの越冬隊員として内定したそうだ。南極と言えばタロとジロくらいしか思い浮かばないのであるが、聞くと一旦赴任したら予定の日まで帰ってくる事はできないらしい(させないのではなく不可能だそうだ)。気温が低すぎて燃料が気化しないためエンジンをかける事ができないらしい。そんな環境での隊員の健康管理を担われるとの事、非常に重要な任務である事は言うまでもない。縁起でもないが、致死的疾患に罹った隊員が出ると、何が何でも現地で対処しきるしか無いという事なのだろう・・まさに命がけの任務であると再認識。人それぞれの生き方があるものだなあとしばし考え込んでしまった。H先生!必ずやそれに値する貴重な経験の連続で、有意義な1年半を過ごされる事と思います。ぜひお体には気をつけて、帰って来られたらまたお手柄話を聞かせて下さいね。病院勤務の頃、官舎の庭で耕しておられた「は◯が◯農園」は永遠に引き継がれて行く事と思います。またお会いするのを楽しみにしています!

 

じゃまするで〜

6月14日 木曜日 晴れ

ほな帰ってや〜(承タイトル)っていうのは吉本新喜劇ですが・・・

古巣の病院にお邪魔して来ました。静脈瘤という足にできる血管の病気の手術のお手伝いに行って参りました。久しぶりの手術室だったのですが、さすがに7年間つとめた職場ですので、違和感もなく居心地よく仕事をする事ができました。スタッフの皆さんも暖かく迎えてくださり感謝。肝腎の手術も滞りなく無事終わり予定通りでした。

帰ってからはご機嫌斜めの医院のレントゲン機器の修理に来てくれたメーカーのエンジニアの方が悪戦苦闘頑張ってくれていました。ようやく原因が判明して、そこから大阪に部品を発注して届けてもらい、深夜1時頃すべて終了。いつもよく働いてくれます。部品の待ち時間にはゆっくり身の上話?なども・・・。これからもどうぞよろしくお願いします。

 

ニッポン、残念・・・

6月12日 火曜日 曇りときどき晴れ?雨?

いくつか前の記事に、季節のうつろいに気をつけて・・などと書いたような気がするが、結局のところ今日の天気がどうであったのかやっぱりわからない。クリニックの半径100メートル以内から出る事のない生活である。

ニュースをつけると消費税や原発再稼働などで賑わっている。数年前の構造改革が声高に叫ばれていた時代のことをふと思い出した。地方の公共事業が日本経済のお荷物となっているという論調で、「イノシシしか走らない高速道路」などと揶揄された時代である。当時はなるほどふむふむ、という感じで納得していたような気がするが、気がつけば「地方」とされる地域に暮らしているではないか。これは他人事ではない・・。我らが京都縦貫道路は立派にたくさんの車が走ってはいるが、都会の高速道路とは比べる事はできないであろう。往復すると必ずと言っていい程road kill(かわいそうにペッチャンコになっている動物君達の事ですね)を目撃するものである。やはりイノシシだけとは言わないまでも、彼らも共に走っているのは間違いなさそうである。地方にとっては道路は生活の基盤であり、まさにライフラインそのものである。都市との輸送経路、産業誘致するための必要不可欠なインフラである。単純にそろばん計算だけで結論を出してもらっては困るなーというのが実感である。イノシシが走る道路が悪いのか、イノシシも住めないほどの町が褒められない存在なのか、よーく考えてみる必要がありそうである。相互扶助の良いバランス感覚を持つ事が非常に重要なのではないかな、なんてことを考える晩ご飯のひとときであった。

 

休日の過ごし方

6月10日 日曜日 はれ

京都水族館に行ってきました。 かつては梅小路公園といって蒸気機関車などが展示されていた場所です。昔長男が小さい頃には、お弁当を持って何度か遊びに行った場所です。蒸気機関車もさることながら南側に新幹線の通過するのが見えるので、電車好きの子供には大興奮の場所です。芝生の広場は当時の面影を残していましたが、北側には大きな水族館が建って、入場券を買う人で長蛇の列ができていました(前売り券を買っておけば良いのですね)。ちなみに近くの大宮七条には同級生の開業している医院があります。何分ぐらい並んだら切符を買う事ができるのだろうと思いながらも、ものの十分も経たぬうちに窓口にたどり着き、早速入場です(このあたり、最近のシステムはよくできていますね)。この水族館、どうやら目玉の人気者がイルカ君とオオサンショウウオ君のようでした。イルカ君は一日5回くらいのショーをするらしく案内されていましたが、生憎日曜日は混雑するようで、鑑賞するには大分前に会場の座席を確保した方が良いらしく、今日は断念しました(妻から聞いたところによると、もうすこし練習期間をおかないと、イルカ君達の熟練した技は見れないという噂だそうです)。メインの大水槽は、職員が海で捕獲してきた豊富な種類の魚たちが泳いでいました。また最終コーナーには京都の淡水でみられる魚や小さな生き物達のゾーンがあり、地味な感じではありましたが京都らしい静かで平和な雰囲気の水族館でした。ラテン系の香りの大阪海遊館とは好対照のような気もするね・・というのが我が家のみなの感想でした。が、大変満足して帰ってきました。

京都水族館

ズワイガニの水槽ではついつい、緑のタグが足についていないかなあって思ってしまうところが丹後人ですね(笑)。

医大の学生さんと再会

6月8日 金曜日 曇りときどき雨

勤務医の時代はお昼に外に出る事が無いため、いや朝から夜中まで手術室にこもっている事もあるのでその日の天気を全く知らないこともあったなあと思います。昨日の雨すごかったですねえ・・と言われても、そうだったんですかとしか返事ができずにいました。日々うつろう季節の変化は部屋の中にいてもなかなか感じる事はできません。

夜は医師会と病院の懇談会がありました。病院と診療所の連携なので病診連携なんて呼ばれています。日頃患者さんを紹介をしたりされたりしている医者同士が顔を合わせて話のできる貴重な機会です。昨年までは病院側で出席していたのですが、今年は反対側の席でした。変な感じです。地域医療を形づくる上ではお互いの診療機関同士が顔の見える存在であるということ、とても大切な事だと思います。そこに、昨年与謝の海病院に見学に来ていた学生さん達が6年生の実習の一環として再度訪れてくれているのに出会う事ができました。一度行った病院をまた選んでくれるということは教育する側にとってもこの上ない喜びです。実り多き実習となる事をお祈りします。

 

主訴は・・

6月6日 水曜日 晴れ

先日、80歳台後半の女性を初めて診察している(初診って言います)ときに言われたひとことです。

『先生、あと9年生きさせてください!!』

その後理由をいろいろと語ってくださいました。ここでは詳しくそれについては述べられないのですが、患者さんの訴え(専門用語では主訴って言います)がここまで具体的かつ単刀直入に述べられたのは初めての経験でした。思わず反射的に『わかりましたっ。』って言ってしまいましたが、研修医マニュアル的には×な反応でしたね。正解は・・『ご希望はよく理解できました。あなたの検査結果はかくかくしかじかで、この場合の◯年生存率は◯×△で、最大のアウトカムを得るには生活習慣としての云々』なーんて説明するのがよいのですが。この場合、そういう国家試験的解答は決して望まれないものでして、上記のような返しになったって言う訳ですね。日々の臨床はマニュアルにない対応を迫られる場面の連続です。正しい対応だったのかどうか、いくら経験年数を経ても自問自答する毎日です・・・。

川で遊んでいたインドの少年が呼吸困難に陥って緊急手術を受けたところ、肺から生きた魚が摘出されたそうです。執刀医は20年のキャリアで初めての経験だったとの事。そうでしょうね・・

これってペンギンですか?

6月5日 火曜日 曇り時々晴れ

今日は当院のロゴマークについてのお話を・・・(毎度うちわネタばかりですが)

名刺にも登場するキャラなのですが、内覧会の時などにもよく尋ねられたんですよね。「これってペンギンでしょう?」とか「これ何の動物なんですか?」とか、中にはこういった断言型のお言葉もちょうだいしました『このペンギンかわいいですね。』って。もうここまで来ると返す言葉を飲み込んでしまい、「そ、そうでしょう。気に入ってるんですよ」って言ってしまった事も。タイトルからもお分かりのように、彼は(彼女?)れっきとしたフクロウ君なんですよね。入札形式のインターネットサイトでデザイン公募したのですが、僕も家族も彼に一目惚れで、即決状態で決まったのでした。フクロウを選んだきっかけは・・・娘の学校での作品でした。 2960

どうですか?我が子ながらなかなかの傑作だなと思っております。僕には動物をお題にした課題で、フクロウっていう着想がなくって、我が子ながらの発想に目からウロコで意表をつかれたのを覚えています。医院のキャラクターってことで、もうこれしかないと言う事で決定した訳です。フクロウって結構不思議な動物のようでして、去年の冬の開院準備のときにはこんな本http://amzn.to/LvHtCI を読んだりして少し勉強したりしていました。

そんなことでこれからもフクロウ君(ちゃん?)を末永くよろしくお願いいたします。((2960と、その右側は52960かな・・・))

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