京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ

終戦の日

8月15日 水曜日 晴れ

朝から可燃物を出し忘れ少しダメージ。

昨日宮津市の大型スーパーマーケットにお買い物に行くと展示ギャラリーで戦争の遺品展がありました。子どもたちと興味深く閲覧して来ました。ところどころ破れたり、血液?とおもわれる痕がついた軍服や、金物のヘルメットなどの展示があり、手に取って眺める事ができました。ぺらぺらの薄い金属でできたヘルメットでは流れ弾すら跳ね返すのは難しそうな感じです。冬に羽織ると思われる軍用のコートも今ではところどころ朽ちて、当時の過酷な状況が伺われます。息子曰く『原爆記念館よりもすごい展示かもしれない・・』実際に手に取って眺める事ができるのは貴重な体験でした。

ミップル

なかでも赤紙が何とも言えない存在感を放っていました。

BBQ,御巣鷹山・・そして雨

8月13日 月曜日 雨〜

10日の金曜日は車で30分くらいはなれた診療所の先生にお誘いを頂き、BBQに参加して来ました。数年前に、ある地域の長年の住民の方の悲願であった診療所の再開に一肌脱がれて、京都市内から来られた先生です。僕が学生実習をしているときにちょうど大学病院で講師をしておられた事もあり、こちらは一方的によく存じ上げている方です。大学実習の頃からパワフルに学生の相手をされ、進路選択時にはその科も選択肢に入っていたものです(こういうと、『そいういうやつは多いんやけど結局だれも選択せんかったもんな!』と、先生は言っておられました。)兵庫県のほうで診療所を営んでおられる、先生の1年先輩のかたも来ておられて、とてもにぎやかな楽しいバーベキューとなりました。他の診療所の先生や、職員さんともお話ができて、自分の職場を考え直す機会にもなりますしとてもよい経験となりました。妻や子ども達も楽しかったようです。ほ◯かわ先生どうもありがとうございました!!

そして昨日8月12日は高校生の最後の夏に起きた悲惨な航空機事故の日でした。大学受験を翌年に控えた夏休みの1日を大阪大学の図書館で勉強をして(?)過ごし、閉館とともに帰宅をしたときに、羽田空港発の大阪行きJAL123便がレーダーから消えたというテレビのテロップとともに、夜を徹した捜索が行われていることが連続的にテレビで報道されていました。原因については金属疲労による圧力隔壁の損傷により尾翼部分が失われ、されに油圧系統が故障したものであるとされているようですが、いろいろな証拠や証言から、この他にも諸説があるようです。ボーイング社の社内の捜索拒否やアメリカ軍の協力支援を政府が断ったのではないかなどという噂もあり、ネットでは今でも議論があるようです。遺族の方々にとっては忘れられない、悲しい1日であることと思います。高校生であった私もこの事故の衝撃はとても大きかったように思います。いまではボイスレコーダーの会話も公開されており、その当時の機長や副操縦士の方の必死の立て直しの様子も知る事ができますし、小説『沈まぬ太陽』や『クライマーズハイ』はそれなりにリアリティのある名作となっています。また、事故現場からのご遺体の収容、検屍などの確認作業は夏場である事もあり、その身元の特定には困難を極めたようです。群馬県内外の医師や法医学者や歯科医師などが献身的な作業を担われたという事です。上野村の墜落現場には毎年、遺族の登山が行われ、合同慰霊祭が行われているようです。311の震災もそうですが、決して我々が忘れてはいけない歴史のランドマークの一つだと思います。

オリンピックなどの華やかな行事とともに、8月は終戦記念、原爆、御巣鷹山など悲しい出来事を思い出す時期です。お盆のお休みは骨休めとともに、ゆっくりと色々な事を考える貴重な時間(にしたい)です・・・。

うすうす気づいてはいたんだけど・・・

8月9日 木曜日 晴れ

ってことがよくありますね。アメリカの水泳のスーパースターはとうとう認めてしまったようです・・・。

"We do pee in the pool." " its kind of a normal thing to do for swimmers. Chlorine kills it so its not bad."

っていうことだそうです。市民プールに行くと幼児用の方はなんだか生暖かいのは、単に水が少なくって暖められ易いからではないよねっていうのは誰しも考える事なのでしょうけれど、まさかオリンピックプールの中でも行われていたとは・・・。まあ水中で体が冷えると末梢循環が少なくなり、相対的に腎血流量が増えて、尿量が増加するなんてこともあるのかもしれませんし、真剣に練習してる最中は面倒くさいっていうのも理解できなくはないですけど、そこまで堂々とインタビューに答える金メダリストもやはり並の心臓ではないですね。

っていうことで、やっぱり金メダリストもやってました。プールの中でおしっこ・・・

Newcomer!

新しいふくろう君がやって来ました!みなさまよろしく。受付の奥の方で皆様をお迎えしております。義兄の職場の方が作って下さったのです。ありがとうございます。

不都合な真実

8月8日 水曜日 晴れ

F1と呼ばれる野菜がある。F1とは自動車レースのことではなく、いわゆる一代雑種と呼ばれる、ある一定の特徴を持った規格のそろったものを収穫するための種を使用した野菜などの作物のことである。モノクローン(単一のクローン、遺伝子)というほどではないが、遺伝学的にかなり似た配列をもつもので、そこからできる作物は同じ大きさで、同じ味がする。普通なら1−2週間の幅で収穫されるところのものが、3日間などの短期間に集中的に収穫されるため、非常に効率よく、流通させ易いものが収穫できるようになっているのである。その結果、食べ易い、安価な野菜を消費者は手にする事ができると言われている。これに対して、固定種と呼ばれる、農家独自の代々受け継いで来られている種は、味がおいしいという観点でセレクションを受けてはいるものの、長いものや短いもの、曲がったものやまっすぐなものなど、雑多なものが生えてくるのである。各農家で独特のものが受け継がれ、また翌年のための種を取るためのいわゆるネギ坊主などが育てられ、引き継がれて行くのである。過度に単一化されていないこれらの品種は、ある病気が流行したり、低気温などでその収穫が危機に瀕しているときにも、一定割合で残っているその多様性のおかげで、全滅を免れる事ができるということになる。一方F1は収穫されるためだけのものであり、そこから種は収穫できたとしても、同様の均一な品種を得る事はできないという点で、一代限りの使い捨ての種なのである。当然、生育環境が厳しくなると一様にすべてが台無しとなってしまうリスクを抱えていると言える。そしてこのような種は、世の中の種苗市場を席巻しており、モンサント社やデュポン社などの多国籍企業3社が全世界のシェアの半分を占めているらしい。消費者が製品を選んでいると思っていても、その実、もとを正せば、種は同じ、なんていうことが日常茶飯事であるようだ。おもえば、市場がグローバルになればなるほど、企業体は均一で安価な原料、素材、そして労働者を作り出そうとするものであろう。世界に打って出て競争しているつもりが、相手の土俵にまんまと乗せられて、競争しているつもりになっているだけ、ということになっているのに気づく頃には時すでに遅し・・・である。安全保障とは、オスプレイの問題だけではなく、はたまた食糧自給率の確保という数字だけでもなく・・なんとも奥の深い問題である。
火の鳥ニッポン決勝戦も頑張れ!!

 

true sportsmanship !!

8月7日 朝に雨が降ったようです

神保哲生さんというフリージャーナリストの先駆けのような方がおられるのですが、彼のツイートから知りました。

アメリカNBCNewsのサイトで日本女子サッカーの宮間キャプテンの試合後の様子が紹介されていたようです。記事のタイトルは”A moment of true sportsmanship, as Japan consoles a defeated France”とあります。http://nbcnews.to/QAotba

フランスとの熱戦で勝利を得た試合の直後に、ピッチで座り込むフランスの選手に近寄り、ボディランゲージ?でひざまずいて話しかけ、最後にはフランスの選手が笑顔で返した、という様子のようです。駆け寄って握手を交わすくらいはよく目にする光景なのでしょうが、一緒に座り込んで話し込むという光景が新鮮だったのでしょうか?記事の締めくくりの一節が印象的でした。

『白熱するこのような試合では、アドレナリンが分泌され、感情的にも高揚するものであるが、オリンピアンは通常ならざるアスリートであると同時に、このような真のスポーツマンシップを発揮しうる存在なのであるという事を知るのは、とても心休まる出来事である。』さすがですね、宮間キャプテン。決勝戦での良い試合を期待しています。今夜は卓球女子決勝、バレーボール女子、サッカー男子とまたまた睡眠不足となりそうですね・・。

炎をみつめる

8月6日 月曜日 曇り〜晴れ

広島の日でした。67年前の今日も太陽は同じように降り注ぎ、暑い朝だったと聞きます。広島市民の実に半数近くの人々が、爆発の瞬間から、後の放射線による障害などで亡くなったのです。広島は医学関係の学会もたびたび開かれる街で、特に原爆資料館の隣には国際会議場があり、ここでの学会のときには休憩時間に必ず原爆ドームと資料館を訪れます。今日診察をした患者さんの中にも、終戦の日の戦没者追悼記念式典に出席される予定の方がおられました。患者さんは術後の体にむち打って、暑い中を東京まで行かれるそうです。出席するためには医師の診断書が必要だとの事で、心を込めて書類を作成させて頂きました。曰く、『親父と久しぶりに会う事ができます。』とニコニコしながら仰っていました。まだ10歳にもならないときにお父さんと別れなければならなかったAさんの気持ちを思うと胸につまされる思いがしました。病院勤務の時の患者さんは、南方の海に、お父様を慰霊するために、船旅をされている方もおられました。自分の両親、配偶者、子ども達と引き裂かれ、二度と会う事もできずに亡くなって行った兵士さんたちの鎮魂をお祈りしたいと思います。戦争は多くのひとびとに長い年月にわたって傷跡を残す人類最大の愚行です。

原爆ドームの前に、絶える事なく炎は灯り続けています。

”安らかに眠って下さい 過ちは繰り返しませぬから”

アウェーは大変

8月5日 日曜日

訪問看護師さんたちとも仕事をしています。もちろん看護師としての国家資格をもつ職業人さんたちですが、去年まで病院勤務しかしていなかった者としては、あまり接する機会のなかったパートナーです。外を走り回っておられるだけあって、日に焼けてパワフルで活動的な方が多いです(この表現がまずかったらごめんなさい)。訪問看護ステーションであったり、介護施設であったり、診療所であったり、所属はみなそれぞれなのですが、それほど人的余裕のないところが多いですから、患者さんのお宅ではみなさん一人での活動となるわけです。そこでは(おそらく)看護師としての役割はもちろん、時には主治医の代役であったり、ケアマネージャーさん的な対応も要求される場面があるのだと思います。そのせいか経験豊富な看護師さんたちは自立された、頼もしい方が多いとおもいます。もちろん病院勤務の看護師さん達もそういう方は多いのですが。マンパワーの不足は筆舌に尽くせぬところがあるようで、勤務所によっては1ヶ月の3分の1が夜間対応のシフトになるというところもあると聞きます。何と言っても在宅医療の最前線としての役割を果たされている訳ですから、今後もいっそうの手当が考慮される事を行政には期待したいと思います。

 

頑張った人も、頑張れなかった人も

8月4日 土曜日 晴れ

もう前に雨が降った日がいつだったのかを忘れてしまった。九州の災害がはるか昔の事のように思えるのだがそれではいけない。暑い暑い毎日である。

最近心に残ったことば

『いじめをなくす事を考える事も大事だが、いまいじめられている人たちを癒す方法を考える事こそ焦眉の急ではないか(じぶん)』

『いじめられている自分に何か問題がなかったのか?ということではなく自分には責任はなかったのだ。被害者が自分である必然性などなかったのだ、ということに気づく。自分が悪かったからいじめられたというところから、いじめという構造に目が向くようになる(のが大事)(水島広子氏のことばとその自分流の解釈)』

オリンピック(やっぱり)結果は悲喜こもごもですが・・・ 頑張った人にはNCAA,頑張れなかった人にもNCAA(古っ!!)。顔を上げて帰って来てくださいね。

がんばれ木崎選手

8月1日 水曜日 晴れ

やっぱりオリンピックの話になってしまいますね。卓球の愛ちゃんは残念でした。もう一人の石川選手は今日が決勝のようです。しかし卓球の試合を見ていると、あの反射神経は人間離れしているなと思わせられます。少し前に二人の選手の特集をテレビ番組でやっていたのですが、お互いにライバル関係でもあり、ともに技を高め合って来たらしく、まだ20歳前後の女の子とは思えないほどしっかりとした考え方をもっているんだなあと思いました。コピーライターの糸井重里さんもツイッターでいろいろと感想を述べておられましたが、かなり見応えのある番組でした。ということで卓球チーム応援中です。それから、当地の出身のマラソン女子は木崎選手も忘れてはなりません。もうすぐ女子マラソン号砲だとおもいます。

がんばれ!木崎選手

New Orleans

NY plans a ban on large sugared drinks

7月30日 月曜日 晴れ

毎日オリンピックの報道で賑わっています。予想通りの活躍ができた人や、下馬評を裏切る結果に終わる人など、悲喜こもごもです。相変わらず、母の手一つで育てられた○○選手、とかいったマスコミの好みそうなストーリーが絡められた報道には?って思ってしまいます。個人的には卓球が気になっているのですが、そろそろなのでしょうか?どちらにせよ時差のある国で開催されると、どうしても朝起きて結果がでているというパターンですので楽しみが半減してしまいますね。

さて、ニューヨークのブルームバーグ市長がまたまた大胆なプランを発表されたようですね。これが施行されると、レストランや映画館では500mlを超えるようなラージサイズの清涼飲料が販売できなくなる訳ですね。かれは今までにも、いわゆるトランス脂肪酸の使用禁止であるとか、ファストフート店でのカロリー表示の義務付けなどを行って来た実績があるようです。確かにむこうの『ラージ』は本当にラージで、いくらなんでもなあって思った記憶があります。帰国してみてスターバックスのグランデがむこうのスモールくらいに思えていたものです。まあそもそもいくらダイエットコークでもそこまで飲まんでも・・・っていうのが率直な感想ではありましたが。ところがあちらではやはり保守派の人々の大反対があるようでして。そもそも飲むか飲まないかは自己責任であるというのがその論拠のようです。おそらくそのバックには業界のロビイストの活動があるのでしょうけれど。体に少々悪いとわかっていても売るのは自由、食べるのは自己責任。反対に、やはりある程度は人々の健康が脅かされる可能性のあるものは公的に規制を掛けて行くのか?さて、皆さんはどうお考えでしょうか?

 

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