京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ

34年ぶりらしい

4月26日 金曜日

二日続きの晴天の朝です。なかなか爽快な気分になりますね。当院は大型連休期間もカレンダー通りの診療の予定です。地域のお祭りも今年は例年通り執り行われるようです。先日はあいにくの雨模様でずぶ濡れの神輿担ぎを拝見しました。さてタイトルのほうですが・・・とうとう155となったようで、蜂の巣を突いたような大騒ぎになっています(?)。インフレと円弱のダブルパンチは流石に経済素人の私にもヤバいと分かります。おそらく週末から連休期間あたりにかけてはこの話題で持ちきりでしょうから(というか多分今晩?)しばらくはしばし注目ですね。この手のお話はやりっぱなしではなく、必ず過去の10年とか20年とかの政策を振り返って、その良かった点と悪かった点をおさらいするのが大切だと思います。別に誰が悪かったとか、どの政党がどうだったかではなく、そもそもその時々の政策にイエス・ノーの意思表示をしてきたのは私たち国民なわけですから、自己反省と言う文脈で今後の選択に賢く活かしていかなくてはなりませんね。振り返りとか自己反省・・・苦手です、ジブン。もしかすると、通貨安に甘んじて、このままでも結構いけるやんって自己研鑽を怠ってきたのかもしれない特に製造輸出産業の弱体化は想像以上にこれからも重くのしかかってくるのかもしれません。それに加えて、今一生懸命に皆が取り組んでいるデジタル化だって、たーっくさんの知的財産権やサーバーやアプリの使用料を稼いだ円から外貨に変えて、外国企業に収めているのも事実です。医療だって、製薬会社や医療機器の多くは外資に消えていきます。今流行りの(?)NISAだって、人気の1−2位は海外の会社にほぼ全て投資されているわけですからね〜。インバウンドで入ってくる資金以上のものが、毎日国境を超えて出ていっているようです・・・。昔の日銀総裁で、自国通貨安は我が国を売り飛ばすようなものである!みたいな頑固一徹な人がおられましたけど、今だとそのお言葉が身に沁みると言う方も少なくないのかもしれません。・・・・・しらんけど。さて、今日も目の前のおしごと頑張ることにいたします。みなさんも週末に向けて良い1日をお過ごしください!

744

4月25日 木曜日

今日は朝から晴れマークが続くようです。昨日は午後の途中から結構な雨にやられましたけど。今日の話題はこれしかなさそうですね。「人口消滅可能性の自治体744」 下がっている人口の合計特殊出生率が1.2となったというニュースはまだ耳にして間もないのですけど、そもそも2がないと現在の人口が維持できない水準だそうですので、相当に問題のある数値になっていますね。田舎の消えゆく街という文脈だけではなく、都市部でもまさに京都市などが「ブラックホール型」と位置付けられており、他地域や異なる国からの流入人口によって目に見えていないが、将来危機にあるという分類になっているようで、こちらも看過できません。ニュース解説では、各自治体で真剣で現実的な取り組みが必要であると仰っていました。そもそも744自治体という数は、全国の約4割に相当するそうですから、各自治体での頑張りではおそらく到底難しいのだと思いますので、やはり国レベルでの対策が急務なのでしょう。雇用の創出、より良い子育てや住宅居住環境の整備などなど色々課題は山積です。やはりここでも教育環境へのデジタルITなどの技術を活用した施策であったり、物流システムの合理化などが鍵になってくるのかもしれません。近年見られる運送会社のラストワンマイルでの協力にあるように、色々な企業間や自治体間での協力協業が必要ですね。いずれにしてもこれからの10年、20年は目にみえる私たちの環境の変化を目の当たりにする時代の転換期に入りましたね。地域医療も大きく変わっていかざるを得ないと思います。その一翼を担う当院も遅れることなくついていかねば・・・。

電子音と先住民族

4月24日 水曜日

今日は午後からおそとの日ですが、空模様がちょっとアレです。持ち堪えてくれれば良いのですが。さて、朝から仕事の下準備をしていると、遠くの方でピピピピピ・・・・ピピピピピ・・・と延々と電子音が鳴り響いています。この手の音って、発信源特定のために近づいていくと、ある一定のところで音源が分かりにくくなりますね。大方の予想はついていましたので、そちらに行くと案の定でした。10年以上経過している大型機器(償却期間を過ぎた粗大〇〇ともいう?)でした。ある年限が過ぎると機器更新メンテを促す目的で設定されているようです。こちら、買い替えも修理も当面しないつもりなのですが(サポート期間も終わってる)、このピピピピピはどうしたら良いものか・・・。下準備の1時間中、電子音を聴いているとちょっとイラッとしてきますね。担当者さんに相談してみませう。ところで、昨日の夜寝ながら聴いていたラジオで、アマゾン奥地に住む先住民族であるヤノマミ族のお話をされていました。ヤノマミって、日本人女性のお名前かな?と一瞬思ったのですけど違いました。なんでもヤノマミ族のシャーマンであるDaviさんというスポークスマンの方が来日されて、京都大学などで講演されていたようです。ブラジルはオリノコ川流域に暮らし、狩猟と採集を生活の糧にして生きている部族だそうです。近代の文明と距離をおいた生活をしているのですが、レアメタルなどの鉱物の採掘に入植する人たちとの争いや、文化的な侵食に被害を受けることもあるとのことです。コロナ禍でも、その病気の広がりを言い表す意味で、ヤノマミ族にも感染者が出るくらいに・・・などと表現されたこともあるそうです。ヤノマミ族・・・初めて聞きました。

 

とある医療機器メーカーさんのノベルティグッズのロゴなのですが、ちょっと気に入ってます。一目で何かわかる人は・・医療機器検定1級を差し上げます(笑)

シーズン終了

4月22日 月曜日

あと1週間頑張るとお休み週間になります。今日は雨模様。1年の約3分の1が終わるということでもあります・・・早い。スポーツのニュースではMLBばかりが報じられますが、小生の好きなスキーのシーズンが終わろうとしています。ノルディック・ジャンプの総合2位に小林陵侑選手が入りました。派手な活躍ではなかったですけど、安定して上位に食い込んでいた証でもあります。アルペンでは残念ながら日本人選手の活躍はまだまだみられていません。男子はスイスのOdermot選手が総合優勝でした。高速系のスペシャリストで、GS・SG・DHの三冠合わせて2位に大差をつけて、ほぼ完璧な優勝ですね。女子は同じくスイスのLara Gut選手がベテランのBrignon選手とSchiffrin選手を抑えての一位となっています。比較的下馬評の高い選手が好成績を収めたという一年であったようです。これからのスケジュール表には” Grass Ski”となっていますので、しばらくは皆さん丘トレに励まれるのでしょう。来シーズンこそはちょこっとでも雪山に行けるといいのですけどね〜・・・

サキモノトリヒキ

4月21日 日曜日

しばらく雨模様が続くようです。昨日今日は座学の週末となる予定です。本当はせっかくのお休みなので、ダラダラと過ごしたいのですが、何かしておかないと勿体無いような気がしてしまうのです。循環器内科のやや専門的な内容の講義を聴講する予定です。町医者が専門的な知識など必要なのか?と思われるかもしれませんが、心不全とか糖尿病とかはもうすでに専門家だけが診れば良い疾患ではなくなっているのです。それほど数が増え過ぎているのですね。ある程度私たちのような医師がそういった疾患を有する患者さんのマネジメントをできるようにしておかないと、街場のニーズは拾い上げることができません。朝のコーヒーは休日恒例の”濃いめ”です。つけっぱなしのTVでは、「不安定な中東情勢を背景に、原油先物が高騰し・・・」とか、「半導体株の続落で・・・」とか、アンカーが述べておられます。先物取引っていまだに説明を読んでもなんだかよくわからないのですよね〜。小麦の価格高騰などの際によく引き合いに出される「シカゴ相場」っていうのも、つい最近までてっきりシカゴにある取引所に、農家のおじちゃんと買い手の商人が小麦袋を目の前にして取引してるのかな〜?みたいなイメージだったのですけど、実際には近代的なビルの中でディーラーがネットで売買しているようなビジネスマンの世界だったのですね。経済学の教科書では、作物の値段って二つの下に凸の需給曲線が交わるPで決まるのだ・・・ってなっていると思うのですけど。実はそんな単純なわけでもなくって、実際に先物取引なんかですと供給がわからない時点で取引成立しているわけです。ウクライナで戦争があったからといって、小麦の価格が高くなるという一見なるほどな・・の理屈だってよく考えるとちょっと変な気もします。すでにその時点で小麦の輸出は完了していて、企業の在庫にたくさん眠っているわけですし、供給が実際に細くなる前に価格が上昇しているということになります。すでに小麦の価格そのものを決定しているのが、商社や農家に関係なく、実際に小麦を買うわけでもない人々で構成されている投機筋の意向で決まっているという現実でもあります。なんとも金融資本主義が極まっている現在、なかなか物事は単純ではありませんね・・。まああまり日々の生活に関係ないのでよくわかりませんが。さて、聴講時間となりましたのでこのあたりで・・・皆さんも、良い週末をお過ごしください。

すきまに

4月20日 土曜日

労働環境の違いって色々な国でかなり異なるようです。日本と外国の大きな違いはおそらく労働者の解雇のしやすさ(されやすさ)かもしれませんね。日本だと、一旦雇用されると、おいそれとは解雇できないような法律の立て付けになっていると思います。You are fired! というのは、もしトラさんがやっていた人気番組の決め台詞だと思うのですが、海外ドラマでも結構簡単に契約解除されていたりします。識者に言わせると、それほど容易には解雇されるわけではなく、もしそうなったとしても、失業の手当が比較的きちんとなされる場合が多い(特に欧州では)とおっしゃる方もおられます。日本では労働者の権利が手厚く守られているというのは悪くないことだとも思います。数年前に子供の受験勉強の時に、面接小論文対策でもしようかなと思って、色々な業界キーワードを拾い上げていたのです。その時にヒットしたのが「ギグワーク」とか「ギグワーカー」というものでした。今では普通になったウーバーなどの方もそれに分類されるのだと思います。それではいわゆるフリーランスとギグワーカーとはどう違うのか?とか言われても、ちょっとよくわからないですよね。さらに、今では「タイミー」というスキマバイトサービスとも呼ばれる、アプリでちょっと空き時間にお仕事をして、すぐに手当を振り込んでもらう・・・みたいな働き方もあるようです。ギグワークに対して、継続した雇用契約のない「スポットワーク」というのも普及しつつあるようです。広く行き渡りつつあるということは、そこへのニーズもあるわけでしょう。色々な理由でまとまった時間が定期的に取れず、たとえば家族の身体支援や介護の合間の空き時間にちょっとお仕事をして日当を得る・・というのも、大きな社会的意義のある制度かと思います。一方で、そういう制度が広まると、それなりに労働環境や災害の場合の手ぬるい対策の問題が生じたりしてくるという事実もあるようです。色々な働き方がある一方で、万が一の時の法的整備も同時に整えていかないといけないですね。それではあと一日、皆さんも良い週末をお過ごしください。

500年後の予測?!

4月19日 金曜日

今日は穏やかな晴天の1日になりそうだとのことです。さて、500年後の心配をする必要はあるのという新聞記事がありました。現在日本で1.53%を占めるとされる最も多い姓である「佐藤さん」です。最近の佐藤姓の増加率0.83%で試算すると、2531年にはほぼ全ての日本人が佐藤になるのだとか。東北大学の吉田浩教授がまとめられたそうです。選択的夫婦別姓制度や人口減少問題の文脈で、ごく一つの数値として挙げられたのでしょうけど、ちなみにその頃の日本の人口は約28万人という推計になるそうですので、まあ机上の理論ではあるのかもしれません。姓の話題で言うと、最近衆議院を通過した「共同親権」法案もよくよく周知され、議論していく必要がありそうです。片親の暴力などが問題で離婚別居に至ったケースなどの当事者の不安の声はもちろんですが、医療の現場でも困難やトラブルに見舞われる可能性があるとされています。離婚した親、双方が親権を持つ子供さんの治療に関するインフォームドコンセントを得る場合に、片親がイエス、その後でもう一方の親(元親?)がノー・・・さて、どうする?ということになるのは容易に想像ができるというわけですね。小児科医たちから不安と慎重な議論を求める意見が多数出されています。学校の現場でも、先生たちが、互いに意思疎通を図れない親権所有者である両親から異なる希望要望がある場合に、困る場面が多く出てくると思われます。拙速に可決されない方が良いように思いますね・・・。

 

空からくる災難

4月18日 木曜日

今日はやや気温低めです。さて、先日ウチの人と一緒に気に入って見ていたドラマがあるのですが、その中で飛行機に宇宙ゴミが衝突して航空機事故を引き起こすというエピソードがありました。ドラマ自体の結構大事なプロットなのですけど、それはそれとして。宇宙ゴミ(スペースデブリというそうです)っていうのが起こす事故って本当にあるのだろうか?と思っていたところ、米国フロリダ州での事故があったというニュースを目にしました。4月12日付けの「サイエンティフィク・アメリカン」の記事からの引用でした。3年前に宇宙ステーションから廃棄された宇宙ゴミが、米国フロリダ州に住むアレハンドロ・オテロさん(?)の自宅に落下して、屋根から床に刺さったとされています。命に関わる事故にはならなかったようですが、恐ろしいですね。今回NASAが公式に、その落下物を3年前に宇宙ステーションから廃棄されたものが軌道から逸脱して、地球の大気圏に再突入して落下したものであると認めたそうです。地球の洋上にはたくさんの船舶が航行しているわけですから、他にも洋上に落下するスペースデブリが事故を起こすことだって今後生じうるわけですね。ドラマで設定されていた飛行機との事故というのはより確率は低そうですが、あながち絶対にないとは言えないような気もします(わかりませんけど)。こういう事故による被害の賠償責任がどのように決着するのか未知数なのですが、これは長い目で国際的な取り決めを促す事件になるのでしょう。えらいこっちゃ・・・

変わりゆく制度

4月17日 水曜日

ニュースでちょっとした話題になっている、診療報酬単価の地域別設定です。そもそも医師偏在といって、地方では医療過疎が問題になっている一方で、都会では多くの医療機関があるという事実が背景にあるようです。そういった地域間の医療格差を是正する目的もあって、なるべく診療所や病院を地域にも誘致したいわけですね。すでに動き始めている大学医学部の地域枠というのもその対応策の一つになります。将来その大学の存在する都道府県の地域医療を担うことを約束して、入学試験を受けたり、奨学金を受けたりすることができるようになっています。かなりの自治体、大学でこの制度は採り入れられていると思います。それだけではなかなか事態は改善しないこともあってか、今回は財務省の財政審で、診療報酬単価を地域ごとに設定する仕組みを提案しているようです。現在は日本全国一律で、診療報酬は設定されているのですが、これを地域ごとに異なる仕組みにしようというわけです。2018年の骨太方針でもすでにこのことは触れられていたのですが、より一歩実現に向けて舵を切る意思表示と捉えて良いだろうと思います。当面は医療費抑制効果も兼ねて(?)、都会での診療単価を下げるというのが最もあり得そうな一手になるのでしょう。2024年は医療従事者の働き方改革のモラトリアム期間が終了したり、物流問題も同様に残業規制が動き出したり、多くの業種業界で変わっていく年になりそうですね。一斉にいろんな規制改革が進められた時代に一区切りつけられ、今度は人口変化などに適合させるべく、いくつかの規制がかけられていくというような時期に入っていくような気がします。それはそれで、私たち自身も不便やある程度の不自由さも含めて、受け入れていかねばならないと思います。しかし、それを立案施行する政治の世界や行政の世界に対しても、厳しい目を持って注視していかねばならない時代になったのかもしれません。

年度替わりの雑感

4月15日 月曜日

昨日は昼間に半袖でウロウロできるくらいに気温が上がりました。春を飛び越えて、という枕詞が出てきそうな気候です。さて、年度替わりの最近です。病院での担当医がまた変わりました・・と、渋い表情でお話をお聞きすることが増えるタイミングです。それはしかし毎年の光景でもあります。先日口座を作っている銀行の支店窓口が閉鎖となり、不便になったのだとおっしゃる患者さんもおられました。郵便局がなくなり、代わりにコンビニエンスストアがその代役を果たすようなところもあります。人口減少、とりわけ働く世代が減ってきているので、いずれの地域でも、企業や行政はある程度の合理化をしながら、統合合併をしながらその機能を維持しようとしています。もちろん使い勝手は悪くなるので、文句の一つでも言いたくなるのではありますが、一方で受け入れていかなければ仕方ない部分でもあると思っています。医療の世界も御多分にもれず、地域格差が生じてきているようです。当地はどちらかというとその皺寄せを食いやすい地域であると思います。学校も統廃合がこの数年で進んでいます。教育、行政、医療、色々な生活サービスへのアクセスが困難になりつつあります。10年後、いや5年後にどのような着地をしているのか、まだまだ見えて来ない部分がありますね。一方で、それらをただただ受け身の姿勢で眺めているのではなく、ある程度私たちユーザーなりの受け止め方で捉えて、育てていくという気持ちや気概も必要なのではないかと考えています。教育で言うと、教員の働き方改革を支援して、先生たちの働きやすい環境を整えることになるべく協力することが、システムの崩壊を防ぐことにもなるでしょうし、医療でも、主治医が変わることをただ嘆くのではなく、それでもある一定の医療を受けられるような地域でいられるようにサポートする気持ちを持つことも必要なのかもしれません。医療者側の肩を持つつもりはなく、彼らの側も必要な努力を怠ってはならないのではありますが、利用する側も、将来にわたり持続可能なシステムを維持できるような協力関係をうまく作っていくことができれば・・・と思っています。

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