京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ

今年はちょっと違う

9月26日 火曜日

今年はすでにインフルエンザの任意ワクチン接種(65歳未満の公費補助のない方の対象分)を開始しました。ご高齢の方を対象とした自治体の定期接種は10月のおそらく中旬移行に開始のアナウンスがあると思いますので、町報などをご覧ください。65歳未満の方の多くは定期接種対象とはならないのですが、例年は高齢の定期接種と時期を同じにしていました。今年はすでに夏前からインフルエンザの感染症患者さんを診察しているという事実もあり、早めに始めるのも理にかなっているだろうと考えています。予約は不要で、当日WEB予約サイトから順番予約を取って(9時以降可能です)ご来院ください。ほんとに何だかいつもとちがう今年の感染症事情です・・・。もちろん、接種を大急ぎで焦って欲しいと考えているわけではありません。そこは、コロナ禍の真っ最中の私たちの行っていた感染防御対策を思い出してください。この3年間は、ほぼインフルエンザの検査など行う余地もないくらいに流行がなかったわけです。マスク・手洗いの徹底、感染者が出た時(あるいは上気道炎症状の方)、家族内での感染対策を行う、これらのことに留意していただくだけで、ワクチンと同等かそれ以上の効果が期待できるのですから。

祝日の土曜日

9月23日 土曜日

朝からいくつかテレビを見たりして過ごす土曜日の午前中でした。なかなかの希少価値の週末です。今週は久しぶりに毎晩小説を開いて過ごしました。佐藤正午さんの直木賞受賞作なのですが、購入しておいて約3年の積読期間を経てようやく陽の目を見たということになります。文庫版の装丁から、ずっと岩波文庫に入っているものだとばかり思っていたのですが、よく見ると「岩波文庫的」となっており、そのものが何となくパロディみたいな装丁になっています。佐藤正午作品はかなり読んでいるのですが、これは上位にランクインされましたね。すぐにでも、もう一度読み返してみたくなるものでした。時代と人物の年代が行ったり来たりするので、何日かに分けて読んでいると、何度も振り返らないとなかなか理解できないのですけど。ある男女の恋愛を基本ストーリーに据えているのは、他のいくつかの作品と似ています。本棚においてある彼の作品のうちの一つである「アンダーリポート」を再度手に取ってみることにしました。さてさて・・・

朝刊ななめ読み

9月23日 金曜日

明日は祝日のようです。もともと土曜日おやすみ族の方にはあまり恩恵にならないのでしょうけれど。私たちにとっては貴重な休日となります。謹んで休診とさせていただきます。さてさて、マイブームの朝刊斜め読みからの話題です。今日は各紙一面東芝のTOB成立と、米金融利下げ延期の話題のようですね。各紙・・というのは通りすがりのコンビニのラックをチラリと見ただけの印象ですが。いろんな会社の出資で株式が買い取られて、長年続いてきた上場が廃止になるのだとか。昨日の終値は4606円がついているようですが、なんとも寂しい限りですね。決算粉飾などのトラブルがあったので身から出た錆なのかもしれませんが、いわゆるコーポレートガバナンスの大切さとか、まあちゃんとやらんと痛い目に遭うよ・・・ということなのでしょう。個人的に親しみがあり利用していた東芝のエコー機器はキャノンに、テレビは中国のハイセンスという企業にすでに売却されているようですので、今回の公開買い付けの内容は半導体とかエネルギー関連の事業が主体となるのだとか。紙面の片隅には・・・ジブリを日本テレビが子会社化するのだという記事もありました。やはりこの世は霞を食って生きていくわけにはいかず、栄枯盛衰、盛者必衰のことはりをあらわすもののようですね。さ、他人のふり見て我がふりなおすことといたしましょう。今日も全力で、自分のできることを精一杯・・・。皆さんも雨模様に負けることなく良い1日をお過ごしください。

ものごとのうらがわ

9月21日 木曜日

都心の高層ビル、いや超高層ビルと呼ぶべきでしょうか、での痛ましい事故が報じられています。高度成長期に建造された建物群に老朽化などもあるのか再開発事業が盛んであると聞きます。職人さん達の安全な労働条件が確保されているかどうかは最大限の注意を持って配慮されるべきポイントでしょうね。近々開催される予定の博覧会でも会期と工期に切迫感があることが報じられています。こういった圧力は最終的には下請けを含めた施工会社やひいてはその職員である労働者に皺寄せが及びます。焦りや不注意から来る事故や災害にはくれぐれも注意していただきたいところですね。思えば日頃私たちが享受している豊かな社会というのも、見えない物流やインフラの部分で多くの人的資本に支えられているということです。お店でいつでも必要なものが買えたり、発売日に商品を手に入れることができたり、家に居ながらにして品物を得ることができるのは多くの人の労働によって成り立っています。それは何も国内に限ったことではありません。携帯電話などの電子機器に不可欠とされる半導体とかその原資であるレアアースなどを含むレアメタルなどの採掘も、実は低賃金労働者であったり自分の子供達よりも年齢の小さな若年労働者によって行われていると聞きます。デロイトトーマツ社の報告書を見てみると、リチウム電池に必要な鉱物の一つであるコバルトの採掘には、主に南アフリカの産地で、肺疾患などのリスクと隣り合わせの環境下で児童労働の実態があるのだと記載されてあります。・・・と考えると、今私が飲んでいるコンビニで買ったコーヒーが成り立つ過程にはどれほどの人的物的資本が投入されているのだろうか・・・と思ってしまいます。一滴残らずいただく事にしましょう。

日本語は平均的なのか?

9月20日 水曜日

先日言語学の解説動画を見ていた時のお題がこれでした。日本語と英語の文法的な違いを代表する例として挙げられるのが語順ですね。「私はスイカを食べた」なのか「私は食べたスイカを」なのか問題です。なんとなくの印象では圧倒的に英語や欧州の言語だと後者に属するものが多いので、前者を取る日本語的言語は圧倒的に少ないような気がしたのですが、正解は4割くらいの言語で前者なのだそうです。ちょっと意外な感じですね。英語学習では発音に悩まされるのですが、日本語だと五つしかない母音の数も、英語ではたくさんあるのですね。アの発音についても、五つくらいの記号で表される種類があるらしく、短母音と超母音合わせてみるともっとたくさんになりますし、二重母音を含めるとより一層多くなります。なるほど英会話が苦手になる理由もここに一つ原因があるわけですね。よくRとLの発音とかBとVの発音が肝心で・・とか言われることが多いですけど、意外と母音の発音の使い分けができるようになることも結構重要なポイントなのかなと思いました。お題に戻ると、物事の平均とは何か?という問いかけになるのですが。もう一つおもしろい例えに「おもしろい数のパラドックス」説が挙げられていました。この世に”つまらない”数って存在するのか?問題です。過去にすべての数はおもしろいという仮説を証明を背理法で行ったものがあるそうです。つまり、「つまらない自然数の集合が存在する」と仮定します。するとその集合にはつまらない自然数の最小のものが存在することになります。ところが、おもしろくない最小の自然数というのは、その存在自体が希少であるのでおもしろくなくない・・ということになります。なので、背理法により、すべての数はつまらなくないという結論が導き出されるのですね。その後、それを覆そうとした人がいるらしく、Wikipediaによると、Wikipediaで検索できるエピソードを持たない自然数の最小の数は247だそうです。なので、247はつまらない最小の自然数というものに該当する候補の一つであると結論づけているのだとか。もうここまでくるとどうでもいい感じが溢れていますね。そして今日の結論は「世の中につまらない人はいない」説であるということにしておきましょうか。数→人に置き換えただけです(笑)。けど、ドイツに(イタリア?)次のような言い伝えがあると聞きます。「私たちはみなどこかがおかしい」Siamo tutti un po’ pazzi.(やっぱりイタリアの諺でしたね)。

新しい週の始まり

9月19日 火曜日

さてさて新しい週の始まりです。また今週からコロナワクチン接種が始まる予定です。最多の方で7回目の接種となります。最近ポツポツとワクチンの効用として、感染後の後遺症を軽減してくれるのではないかというデータも論文化されているようです。デルタ株の時のような感染予防効果は乏しくなってきているのが実情ですが、重症予防効果、どうやら後遺症低減効果につながるのではないかとされる所以です。一方で実際の発熱外来は、コロナだけではなく、インフルエンザとか小児夏かぜウイルスとかもあり多様な病原体による疾患群を呈しています。もう1ヶ月もすると、インフルエンザの予防接種も始まります。なんだか混沌としている今日この頃です。今までになく、私たちにもやらねばならないことの負荷がかかっています。それなりに対処しながら効率よく業務を進めていかなければならないとはわかっているものの、そう簡単に全てに目配りをするのも難しいのが実情です。開業して11年すぎていますが、そういう意味ではなかなか厳しい運営を強いられていると言わざるを得ません。色々なご迷惑やご不満をお感じになっておられる方達が多くおられるとは思います。今後とも少しでも診療効率・サービスの向上に取り組んでいかねばと考えておりますのでどうぞよろしくお願いいたします。今日はなんだかいつもと違う方向に筆が進んでしまいましたね。ではみなさん良い1日をお過ごしください!

祝日です

9月18日 月曜日

ありがたいことに今日はお休みをいただくことができています。先日およそ20年ぶりの旧知の方とお会いする機会に恵まれました。30歳後半の頃に約3年間ともに同じ職場で働いた同志の方です。お互い全くコンタクトも取らずにいたのですが、短い時間ではありましたが、家族ともどもお食事をご一緒することができました。立場も年齢も変わりましたが、あっという間に昔の頃の感覚に戻ったような気がしたのはお人柄のせいでもあるのでしょうね。やはり人とのつながりってありがたい事だなと感じました。コロナ禍をきっかけにして、ウェブやオンラインでの便利なところも感じられましたが、やはりアナログな部分も同時に尊重していきたいものだなと・・・ベタな感想ではありますが、そういう部分に着地した今週末でございます。では一日の休息の恩恵にあずかってゆっくりと過ごすことといたしましょう。

対応は柔軟に

9月16日 土曜日

今日は朝から晴天です。ワクチン予約受付を開始しています。その影響もあって、通常診療時の電話対応も兼ねておりますのでお待ちいただく時間を要することがありますが、ぜひご理解賜りますようお願いいたします。現在はあまり報道されないようになっておりますが、新型コロナ感染症、インフルエンザ、小児ウイルス感染症などなど毎日診療しておりますので、体育祭や文化祭のシーズンになりますが、十分な感染対策を施していただくのがよろしいかと考えています。今まで何度も言われていることですので今さらですが・・・新型コロナウイルスとSARSの大きな決定的相違点は「新型コロナは症状が出る前に、すでに他人に感染させることがある」ということです。先日退任された分科会の尾身茂先生も強調されていましたが、そこが新型の対策で最も困難でトリッキーな点であったわけですね。五日間を指折り数えてご出勤されるかと思いますが、その時点でウイルス検査をすると、おそらく半分くらいの方はまだ陽性に出ると予想されます。五日間もあくまでも社会を回すために、私たちが人為的に決めた決め事にすぎません。あまり喋らず事務作業のみというお仕事ならそれでも大丈夫でしょう。接客業、介護や医療職など対人の仕事の場合には、私なら五日間では不十分だと判断すると思います。マスクも必要な場所があるでしょう。時と場合と状況を鑑みて対応は柔軟に・・・。

光と影

9月15日 金曜日

夜は屋根を叩く雨音が強かったですね。今朝の草叢には葉っぱの上に水滴がきれいに並んで乗っかっています。

ちょっと風が吹くとコロコロと落ちていきそうな水滴ですが、表面張力で頑張っているようです。吹けば飛ぶような不安定な場所に安住の地を見つける水の塊たち・・・明日の生活を求めて都会に集まる人々の群像を描く小説を思い浮かべました。今日のタイムラインでは、恒大グループの破産申請のニュースとともに報じられている中国の土地バブルの深刻な状況と英国AI企業の上場に沸くテック市場(SBグループの某氏もたぶん大喜び!)という光と影のニュースが同時に流れてきました。私たちの国を襲った不動産バブルはその後失われた30年という空白の時代を作ったわけですが、さて中国指導者の手腕やいかに。ま、そんなことは関係なく今日も目の前のお仕事を頑張りましょう・・・。皆さんも良い1日をお過ごしください。

 

今日もどこかはsomething new

9月14日 木曜日

・・・と書いてみましたら、各方面から今さらワクチンなんて、もう7回目って異常ですよというご反応を頂きました。そんな感想の方が多いのだっていうことは、ちょっと私の常識というか、感覚がむしろずれていたのかなと感じたり。同じ感染症に対する予防接種をわずか3年の間に7回というのは、確かに今まで私たち経験がなかったですもんね。経験のなかったことに対する対応とか順応とかって人それぞれなのでしょうね。まああくまでも接種受けるかどうかは個人の考えに基づくべきであるというのは、1回目からの変わらない私のスタンスですが。そんなこと今までやったことないよ〜というところで一旦思考を止めてみるのか、だけども・・・と考えをさらに進めてみるのか問題がそこで生ずるわけです。でもよく考えると私たちは毎日いわば新しい経験のないことに出くわしていますよね。問題の程度の大小こそあれ、全く同じ日は一日たりとてないわけです。最近京都を代表する会社のうちの一つであり、最近工作メーカーの株式買い付けをして話題になったところの創業者の講演を視聴しました。数日前に同社を辞めた方のツイート(Xっていうのでしたっけ?)がちょっとバズっていましたが、この方やっぱり凡人には真似のできない考え方を持っていらっしゃるなと感じました。肯定的に捉えるか、そうでないのかはこれまた人それぞれになるかと思います。50社以上も他の会社を買収したりとかできる人って、どこかやっぱりネジが一つ・・・あいやいや。う〜む、いろんな人がいるもんだ、それで社会は成り立っているニャ・・・。では、今日も真新しい1日にダイブすることにいたしましょう〜・・・bye!

TOPへ