京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ

タルヲシル

7月28日 金曜日

7月ももうすぐ終わりますね。いいこともあればあまり良くないこともありました。そんなものでしょう、所詮人生とは。過度に期待せず、かといって投げ出しもせず、コツコツと毎日やるしかない。こう書くとなんだか厭世的な感じがしますが、実際にはも少し前向きです。しっかり食べて、しっかり寝て、よく身体を動かして・・・。では週末、そろそろ月末の追加作業の時期がやってきました。みなさんも暑さに負けず、良い一日をお過ごしください。お盆の診療体制を載せておきましたのでご覧ください。

 

薄くてもダメなやつ

7月27日 木曜日

今日も気温はグングン上昇する予測のようです。おはようございます。さて、ジワジワと患者さんコロナ検査陽性率も上昇傾向の昨今です。未だに5類になった感染症で騒ぐのは・・・と批判されることもありますが、実際に症状がある方のご心配としては、職場にどう連絡するのか、学校はどうしたら良いのかという、またある種別の悩み事も出てくるわけです。医療機関に相談されるケースが増えるのは当然だと思います。最近は診療所などで使用するものと同等のグレードの自己検査キットも市販されているようですので、これを利用している方もおられるかと思います。そこでその際のコツや注意点を少し書いておきましょう。一つはタイミングです。特にご家族内に陽性者がおられた場合とか、かつての濃厚接触に相当するようなエピソードがある方の場合に、「ん?なんか喉が変だな。もしかして・・・」ということがあったとします。それ!検査だ〜というのはあまりお勧めしておりません。発症初期あるいは無症状の時期にはまだ鼻腔や咽頭の体液にウイルスの抗原タンパクが出ていないケースが多いからです。その後感染兆候が明らかになるにつれて、そういった部位でのタンパク濃度が高まります。ある程度時間が経過した方が、検査の感度が高まるということです。言い換えると、発症直後に検査をして陰性であったとしても、それは完全には信用できないということになります。特別に重篤な症状がない限りは、咳止めなどを服用しながら自宅療養ということになり、検査で早く診断できようができまいが、対処方法に大きな差異が生じないので、何度も検査をするよりは、24時間近く経過してから検査をするのがより良い方法であると思われます。二つ目は、抗原検査陽性かどうかの判断は「目をよーく凝らしてみてください」ということです。ソーシャルメディアでも、助かった陰性でしたというキャプチャ写真をよく見ると薄〜い線がほんのりと見えていることがあると指摘されています。もしくは「薄い線だったから多分大丈夫」なのではなく、線の濃淡は全く関係なしに、線があるかないかが全てなのです。薄くても線が少しでも見えればアウトなので、実際に私たち診療所の検査判定は、3人くらいの者が目視をして結果を判断しています。抗原定性検査という名前の定性という意味はオールオアナッシングなのです。逆に定量検査というのはある一定の水準を超える量が検出されて初めて陽性と判断するので、機械で判定することがほとんどです。思えば去年の今頃からお盆にかけては怒涛のスピードでコロナ陽性疑い患者さんからの問い合わせが殺到していました。今年はそうならないことを祈っているところです。

耐えるちから

7月26日 水曜日

昨日は突然の雨でした(ん?一昨日でしたっけ)。今日も暑くなりそうです。さて、今朝はお仕事しながら二人の師匠の対談を視聴。平川先生と名越先生です。数々の修羅を潜り抜けてこられた(であろう)お二人のトークはやはり楽しかったです。「耐える力とやらかす勇気」という表題のものです。名越先生は著名な精神科医ですが、精神科というと心に悩みを持つ患者さんに対応するわけですから、さぞかし自分自身は色々なことにうまく対応されるのだろうなと想像しがちです。そこは所詮一人のヒト、彼ら彼女らだって、日常生活において多くの対処困難な悩みがあるわけです(当たり前です)。生きる上での問題を私たちはなんとか解決したい・・と思うわけですが、師匠はそれを解決しようとしないのが解決であると仰います。まあそこに耐える力というものが必要となるわけですが。解決しようとするなというのは、一見無責任な放言に聞こえます(放言はそもそも無責任なものなのですが)。しかし、解決しようとする努力はただそれだけで価値があるのだということなのかなと個人的には解釈しています。その結果はどうなるのか、おそらく半分以上はそれによって解決するのではなく、時が解決してくれていることがほとんどなのでしょう。少なくとも私の場合はそう感じます、結果として。問題は、一つがようやく解決したな〜と思っていると、次にまた新たな問題がやってきます。人生とはそういうものなのでしょうね。「問題に悩む」ということと「生きる」ということはほぼ同義なのだと実感しています。新しい金融論では、国が借金をすることで初めて市場を流通する通貨が発生するのだと言います。MMT理論で、積極財政論が評価されるのはそういうことなのでしょう。そうか〜悩み事がないと、そもそも生きているということにはならないのか〜・・・。なんだか分かったようなことを偉そうに書いてしまいましたね。さて、今日も人生を生きるという沼に入り込んでいくことにしましょう。みなさん(は)、平和な良い1日をお過ごしください。

大作家

7月25日 火曜日

おはようございます。昨夜のTLに上がってきたのが、推理小説作家の大御所である森村誠一さんのご逝去のニュースです。森村さんといえば、横溝正史さんと並ぶ昭和の推理小説作家の双璧のお一人です。個人的には、森村さんの他には江戸川乱歩、松本清張さんらの作品をよく読んだかなと思います。小学生の頃に「高層の死角」というのを読んだのですが、当時の自分にはかなり難しかったことが(だけ?)記憶に残っています。映画化された「人間の証明」もあまりにも有名ですね。あと医師としてのマスト作品だと思っている「悪魔の飽食」は世に731部隊なるものを知らしめた最初の作品でもあると思います。ツイッターの皆さんの感想を読んでいると、いかに先生が優しくて、折目正しい中にもユーモアのある方だったかがよくわかります。今ではミステリーファンの中には知らない人がいない島田荘司さんの江戸川乱歩賞(だったかな?)選考会での書評において唯一”推し”であったのが彼であったということは有名な逸話です。それから今回初めて知ったのですが、新津きよみさんという小説家の方が、惜しくも選にもれてしまった横溝正史賞選考会の翌朝に、励ましの電話をこっそりとかけてくださり、勇気が出たのだ・・という告白も素敵です。写真ではいつも少し微笑んだ感じで、背筋をピンと伸ばされている姿で写っておられますね。誰にも偉ぶらずに、腰低く接しておられたようです。そんな人になりたいなと思いながら・・・幾冊かポチ。

遠い海の底のおはなし

7月24日 月曜日

今週も暑い日が続きそうです。しうまつは深海のストーリーの番組に釘付けとなってしまいました。8000メートルの海底に生息する魚を捕らえたフィルムが紹介されたりしていたのですが、それらの再放送番組の本命は、21時からのスペシャル番組だったようです(これは録画して後のお楽しみにしています)。深海といえばついこの間不幸な出来事があったばかりですが、人間の興味は高い山の上であったり、深い海の底であったり、留まるところがありません。ものの200メートルも潜ると、ほとんど光が届かない真っ暗闇の世界になるのだそうですが、そこから先は自ら光を放つ”発光生物”が活躍する場のようです。発光する理由は捕食者から自分の身を守るものであるとかいうことだそうです。地上で光る生き物といえば、ホタルですけど、これも良いですね。深海のそれは単純な発光というだけではなく、何連にもなる発光器が順番にピカピカピカ〜って光るようなものでした。最近の乗用車のウィンカーにもよくみられるタイプのやつですね。深くて暗ーい海の底に餌を放り込むと、すぐさまそれを目指して奇妙な形の魚が集まってくるのです。地上の魚(という表現も変ですけど)からは想像もつかない風貌をしており、ある種とても先進的で近未来なデザインの種類もありました。名前忘れてしまったのでまた検索してみよう・・・。それでは今週も暑さに負けずがんばりませう。

もう月末

7月24日 日曜日

朝から久しぶりに本屋さんをぶらぶら。前から気になっていた業界本を手に取ってみました。なんの業界か?私たちの業界でございます。真っ黒な白い巨塔っていうタイトルに使われているフレーズがなかなかのセンスです。一気読み必至ですね。本屋さんぶらぶらの時の道中は、暑い・・の一言でした。お散歩しているワンちゃんとかはアスファルトから照り返る熱気に大丈夫なのだろうかと思ってしまいます。足の裏とか火傷しないのでしょうかね〜。そういえば、7月もあっという間に最終週に突入しました。子供さんたちは夏休み真っ最中で楽しい盛りでしょう。良い思い出をたくさん作って欲しいものです。私は月末の事務作業に、もうこの時期か〜と言いながら取り組む準備に勤しむこととなります。みなさん良い休日をお過ごしください。

勝ってるな

7月22日 土曜日

小耳にはさんだので調べてみました。地元の高校が野球の予選で勝ち上がっているようですね。次はQFかな。がんばれ〜・・・私もがんばろ。みなさんも頑張ってください。お天気の週末です。良い一日を!

梅雨明け

7月21日 金曜日

ようやく梅雨も終わったようです。本格的な夏で気温もまたまた上昇していくのでしょう。本当に熱中症など注意が必要だと感じます。ご高齢で元気な方ほど、屋外での作業、畑仕事などに精を出されていると思うのですが、日頃の元気を過信していると痛い目にあうこともあるようです。なるべく早朝から10時頃にかけて、あるいは日没前の数時間などに作業を限定して行うのが望ましいのでしょう。この季節、こむら返りを訴えて来られる患者さんも多いです。ベースが脱水傾向にあり、日中の活動で筋肉が疲労していたり、夜間就寝中汗をかいてさらに脱水傾向となると生じやすいと思われます。カリウムやカルシウムなどのミネラルの補給も大切です。屋外作業はなるべく短時間でほどほどに、失われた水分塩分を補い、バランスよく食事をして、過剰なアルコール摂取を避けて睡眠時間を確保して体調管理を行うことはとても大事なことですね。なかなかそこまで理想的な生活を送ることは難しいですけど、日々心がけて健康に過ごすことができればと思います。では。

今日からお休みですか?

7月20日 木曜日

梅雨もそろそろ明けるのでしょうか(もう明けた?)。昨日お昼に運転している時に、今日はやけに小学生が集団で歩いておられるな〜と思っていました。よく考えると、夏休み前の一日の終業式があったのかもしれませんね。多分そう。子供の頃は終業式が終わって学校から帰ってきた時に、あーこれから1ヶ月以上もお休みか〜と思って嬉しかったことを思い出します。1ヶ月もすると地獄の宿題制覇に取り組まないといけなくなるのですけど。今思い返しても、夏休みの宿題いらんかったなーと思います。計算ドリルとか絵日記とか・・本当に要らないと今でも思っています(というか、半ば怨念のような)。何もないと流石になということであれば、何か一つだけ夏休みに体験したことを文章や絵や作品で残して提出するのが良いのでない?というのがウチの人の提案です。あとは思いっきり遊ぶということで。絶対実現しそうにない私のプロポーザルでした。さて、昨日は定例案件も一つこなしましたので、今日から新しいタームが始まると思ってリスタートします(カタカナばっかり)。みなさん暑さにめげずに1日1日コツコツとがんばりませう。

行動変容

7月17日 月曜日

海の日という名の祝日だそうです。海の方からブンブンという音が聞こえてきていますね。気温はぐんぐん上昇しているようで、東京などでは40度に近づくのだとか。こんな日は屋外活動は十分に気をつけて行わないといけないですね。身長差から、より路面に近くなる子供さんの体調とか、今までの夏と同じ感覚で畑に出られる高齢の方も。なるべくは炎天下を避けて行動するのが良いのでしょうね。コロナの定点報告も徐々に増加しており、直近の京都府の報告は8前後の数値のようです。ちなみに私の実感はもう少し多いです。昨日のニュースで報じられていた祇園祭の遠景のショットを見ると、これはさらに・・・という予感もしますね。昨日のNHKの討論番組をチラッと視聴しましたが、経済社会活動をなるべく持続しながらも、個人レベルでの感染症対策をうまく行うことが求められているようです。マスクも自己検査キットも以前のようになかなか手に入らないものではなくなってきているようですので、賢く対策していきたいものです。医療体制の逼迫は沖縄では赤信号レベルだと報じられています。そういうと、医療供給の側は、今まで何を対策してきたのかとお叱りを受けることが多いのですが、もともと医療は緊急事態のゆとりを持っておくことが許されていなかったので、わずか2−3年でそうはドラスティックに変わることはできないでしょう。医療体制の変革を望むのであれば、個人レベルでの対応もそれなりに変えていかなくてはならないのだと思います。今のままだと、皺寄せを受ける部分が必ず出てきます。いま都会では、それが小児の感染症医療などに現れているとも聞いています。あとはやはり命の危険に晒されるのは、ご高齢の方達です。もちろん医療体制も変えていかないといけないのですけど、そういった方達への皺寄せを来さないような、私たちの側の行動変容も求められているのだと思います。なんだか抽象的でしか描けないですけどね〜・・・。ちょっと明日からの診療再開がどうなっていくのか、少し不安ではあります。

TOPへ