京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ

光と影

9月15日 金曜日

夜は屋根を叩く雨音が強かったですね。今朝の草叢には葉っぱの上に水滴がきれいに並んで乗っかっています。

ちょっと風が吹くとコロコロと落ちていきそうな水滴ですが、表面張力で頑張っているようです。吹けば飛ぶような不安定な場所に安住の地を見つける水の塊たち・・・明日の生活を求めて都会に集まる人々の群像を描く小説を思い浮かべました。今日のタイムラインでは、恒大グループの破産申請のニュースとともに報じられている中国の土地バブルの深刻な状況と英国AI企業の上場に沸くテック市場(SBグループの某氏もたぶん大喜び!)という光と影のニュースが同時に流れてきました。私たちの国を襲った不動産バブルはその後失われた30年という空白の時代を作ったわけですが、さて中国指導者の手腕やいかに。ま、そんなことは関係なく今日も目の前のお仕事を頑張りましょう・・・。皆さんも良い1日をお過ごしください。

 

今日もどこかはsomething new

9月14日 木曜日

・・・と書いてみましたら、各方面から今さらワクチンなんて、もう7回目って異常ですよというご反応を頂きました。そんな感想の方が多いのだっていうことは、ちょっと私の常識というか、感覚がむしろずれていたのかなと感じたり。同じ感染症に対する予防接種をわずか3年の間に7回というのは、確かに今まで私たち経験がなかったですもんね。経験のなかったことに対する対応とか順応とかって人それぞれなのでしょうね。まああくまでも接種受けるかどうかは個人の考えに基づくべきであるというのは、1回目からの変わらない私のスタンスですが。そんなこと今までやったことないよ〜というところで一旦思考を止めてみるのか、だけども・・・と考えをさらに進めてみるのか問題がそこで生ずるわけです。でもよく考えると私たちは毎日いわば新しい経験のないことに出くわしていますよね。問題の程度の大小こそあれ、全く同じ日は一日たりとてないわけです。最近京都を代表する会社のうちの一つであり、最近工作メーカーの株式買い付けをして話題になったところの創業者の講演を視聴しました。数日前に同社を辞めた方のツイート(Xっていうのでしたっけ?)がちょっとバズっていましたが、この方やっぱり凡人には真似のできない考え方を持っていらっしゃるなと感じました。肯定的に捉えるか、そうでないのかはこれまた人それぞれになるかと思います。50社以上も他の会社を買収したりとかできる人って、どこかやっぱりネジが一つ・・・あいやいや。う〜む、いろんな人がいるもんだ、それで社会は成り立っているニャ・・・。では、今日も真新しい1日にダイブすることにいたしましょう〜・・・bye!

今回も「推し」

9月13日 水曜日

今日あたりから新型コロナワクチンの秋接種の接種券が配布されることかと思います。ヤマザキ秋のパン祭り・・・みたいです(不謹慎ですみません)。最大限接種して来られた方にとっては7回目の定期接種ということとなります。時々まだワクチン接種必要ですか?と尋ねられます。のるかそるかは個々のご判断におまかせするとしますが、一応私なりの見解を記しておきましょう(それが医療者たるもののつとめかと)。もちろんワクチン接種そのものに限らず、医療行為全般に一定のリスクが伴います。本ワクチンの場合には、いろいろな意見がありますが、接種時の疼痛、その後の発熱などがメジャーなものかと思います。いずれも数日で治る一過性のものです。重大な副作用として当初言われていたアナフィラキシーについては私はすでに過去3年間おそらく延べ8000回以上の接種を行ってきましたが、その可能性があるかな?と感じたことが2回だけありました。そのうち一度は高次医療機関に転送しましたが、いずれも入院治療などの必要なく経過観察で軽快しています。もちろん私の知らないところで色々と乗り越えられた副作用もあるのでしょうけれど、少なくとも、コロナに実際に罹患した場合に懸念されるような重症化リスクの数値と比較すると、ワクチン接種の利点が上回るのだと考えています。現在流行しているとされる株の次の新しい変異株にも一定の感染抑止効果を持つとのデータもありますので、やはり結論は「今回もワクチン推し」であることに変わりはありません。一方で、現在流行中の波(東京では9波と宣言されていますが)では、初回感染の方も多く、今や一度も感染したことがないという方の方が少なくなりつつあるのかも知れないですし、実際に感染したけど大したことない軽症だったよ・・・という方も多いと思います。それぐらいならわざわざ接種しなくてもと考えるのも理解はできますので、最終的にはやはりリスクとベネフィットを勘案して、自分で決めてくださいね・・・ということになります。

晩夏

9月12日 火曜日

気がつけば夜は7時になるとかなり暗いですし、朝は涼しく感じる微風が吹いております。そろそろ朝の散歩再開してみては如何でしょうか。周囲の田んぼはほぼ8割方刈り取られているようですね。気づくと切り株からすでに緑色の新芽が10センチ近く伸びてきています。二期作を思いつくのも自然なおはなしです。九州や沖縄ではそれも可能なようですね。この辺りでは当然それは難しいですから、また来年の春までお別れとなります。もう3ヶ月もすると雪の下にすっぽりと覆われることでしょう。日中の気温はまだまだ高くはなりますが、地面はすっかり秋になりました。夜にはコオロギやキリギリスなどのバッタ類が大合唱しています。地球は回っているようです・・・

9月11日

9月11日 月曜日

22年前の今日は夜に某病院で当直業務をしていまして・・・と言うのは何度か過去に書いたとおりです。博士論文の校正を夜な夜な仕上げていた時に飛び込んできたのが、あのbreaking newsでした。あれからもう22年でもありますし、まだ22年だとも感じられます。それから結局1年も経たずに渡米しました。最近のニュースと関連付けてみるなら、研究機関に入って早々に受けたのが、各種ハラスメントの講義でしたね。たっぷり時間を割いていろいろなハラスメント行為についての解説や注意、対策を受けたように記憶しています。それをやる側にならないように、あるいはそれを受けた時にどうするのか、それを受けている人から相談をされた時にとるべき行動などなど。そこまでやるのか〜とか、それぐらいでアウトなのか〜とか思ったものです。22年遅れての日本のいま・・・。セクハラ、パワハラ、アカハラ、アルハラ、モラハラ・・いろいろな種類があるものです。当時はこんな細かいことまで講義しないといけないことなのかとか感じましたけど、色んな意味でやはり当時のアメリカの考え方は正しかったのだと思います。もちろん一歩進んで、そのようなことを理解できる、あるいは言われなくてもなんとなく実行しているというような、人間の土台作りの部分がそれよりも大切なのかなとは思いますけどね。嫌がらせを受けたらどうなるのか、そんなことをして誰のためになるのか?果たして自分のためになっているのか?などなど、感じられる、教えられなくてもある程度地頭で考えられる基礎を育むような教育・社会制度も同時に整備する必要があるのかもしれません。昨日はそんなことを考えながら、前嶋和弘教授への神保さんのインタビュー動画を視聴しておりました。アメリカ司法のちょっとした闇について、あちらはあちらで結構病んでいる部分もあるのですね。”personal hospitality by friend” or bribe ? 問題です。

食べごろ考

9月8日 金曜日

朝から雨模様です。昨日は世間的には番組各社一斉にというくらいの大きなネタがあったようですが、当方は話題切れということで、今日はバナナの美味しい食べどきについて少し・・・。スーパーのレジ近くに行くと大体バナナが山積みされたワゴンが目に入ります。流石に寅さんは傍にはおられませんが、圧倒的な存在感で5回に1回は大体レジカゴに一房放り込んでしまいます。見た目もいろいろなものがありまして、すでに黒い斑点が少し出ているものからまだほんのりと青みがかっている物まで。黒いポツポツはシュガースポットとかスイートスポットとか呼ばれるそうです。これが見えてくる頃が甘味と柔らかさのちょうど食べ頃と判断されることが多いのだとか。フィリピンを旅たつときにはまだおそらく真っ青だったものが、店頭に並ぶ頃にどのような感じになっているのか想像しながら輸入されているのでしょうね。で、私の好みはというと・・・結構青くて、実が少し硬く感じるものが好きですね〜。うちのひとにそれを言うと怪訝な顔をされてしまいます。ですがそこは信念を持って購入後即冷蔵庫に入れておき、まだ青くて硬いうちにいただきます。変な奴でしょう。今日のお昼に食べるものもすでに冷蔵庫にスタンバイしてあります。繊維成分もあってお通じにも良いと聞いています。8月7日はもうすでに過ぎてしまいましたけど、皆さんも今日は一つ如何でしょうか・・・。

選択と集中まだやるか

9月6日 水曜日

大学ファンド戦略会議なるものがあるそうです。世界トップレベルの研究力を目指す大学を支援する、なんと10兆円規模の文科省が設置した基金のようです。国際卓越研究大学の研究を後押しするためのものだとされています。初めての認定は10件の公募の中から、東北大学が勝ち取ったのですね。この支援にマッチする大学のイメージ像というのが文科省のサイトに公開されています。今やOECDの中でも日本の学術レベルの低下が叫ばれるようになって久しいですので、こういった支援は大学にとっては大きいものなのでしょう。東京、大阪、京都などの国立大学に始まってトップクラスの大学が申請していたようです。米国・中国・インドなどなどの頭脳集団に伍して見劣りしない研究機関ができれば良いですね。ただこういった制度には反対的なものの見方もあるようです。国の思い描くようなストーリーに沿うようなものに学術機関が従うこと自体に大学の自治が脅かされるのではないかという危惧もあったり。あと、どうしても文系よりも目先の利益につながるような理系の研究がもてはやされがちになるという傾向もあるのではないかといったこと。そもそも理想の学問というのをイメージして研究を行うのが良いのかという根源的なクエスチョンもあります。なんでもないところから派生して大きく育った研究成果も過去たくさんあるわけですので、学究に関するセレンディピティは誰かの思い通りになるようなものではないのかもしれません・・・。はてさて、この取り組みはどのように実を結んでいくのでしょうかね。一方で、そもそもこのファンドの資金運用成績自体がとても素人じゃないかと憤っておられる経済評論家の論評が検索されてきましたので、興味深く拝読したところです。はい、GPIFの運用成績とは雲泥の差のようであります・・・ダイジョビか。

収穫の季節

9月5日 火曜日

深夜は激しい雨が屋根を打ちつけていたようです。朝の湿度もかなり高いです。壁の定位置にへばりついているアマガエルがかなり肥えてきているように見えるのは気のせいでしょうか。近隣の田んぼはそろそろ刈入れの季節となっているようです。今年の収穫は如何なのでしょうかね。豊作だと良いのですが。日照りと降雨量のバランスなどの塩梅で決まるのでしょうか。幸い当地では、台風などの災害も今年は耳にしませんでしたのでこのまま首尾よく稲刈りシーズンに突入できると良いと思います。何かと国の安全保障と結びつけて語られるのに、食料自給率という数値があります。カロリーベースでは現在40%を少し下回っているようです。単に安全保障という意味だけではなく、国内産業の活性化という意味合いでも、今後は少しずつこの数値を上げていくことができると良いのでしょうね。目先の四半期に拘らず、未来の目線で語る政策立案の目標や施策を聞きたいものです・・。

遠い裏がわの国

9月3日 日曜日

カボベルデって昨日まで知らない国でしたね。日本バスケ勝利したようです。にわかバスケファンになっているのであまり知ったようなことは言えません。が、嬉しいことです。いくつかの島からなるアフリカ大陸近くの年平均気温20度以上の民主共和国だそうです。大航海時代(たぶん)にポルトガル人によって発見された無人島は、奴隷制度とか旱魃や飢饉と戦いながら、植民地として栄え、わりと最近ポルトガルから独立した国家として樹立されたとのこと( Wikipediaしらべ)。いろいろな歴史がありそうです。アフリカ大陸に渡航歴のある方って身の回りにあまり居られないのですけど、なんとなく一度行ってみたい気がする国々ですね。まあ治安の安定しない国家もありますし、何より地理的にもすごく遠い感じがするのでなかなか実現できそうにないですけど。昔コンゴDRCにオランウータンとかゴリラの研究をしに行っている学者さんたちのお話を聴いたことがあるのですが、遠く地球の裏側にはいろいろな国があるのだな〜っていうことを思い出したりした昨晩のスポーツ観戦でした。とにかくパリオリンピックへの切符を自力で掴んだ日本チームにお祝いです!

やや涼し?

9月1日 金曜日

今日から新しい月です。なんとなく朝夕の気温が下がってきているな〜と実感したり。夜はコオロギだかキリギリスだか分かりませんが、とにかく大合唱です。気づけば田んぼの稲穂も金麦状態に近づいています。何もせずとも地球はまわり、季節は移ろっています。そういえば先日は、新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身会長が退任されたというニュースが流れていましたね。まあいろいろな毀誉褒貶ありましたが、私自身は先生の取りまとめられたことはとても有意義なことであったし、尾身先生の粘り強く、安定した活動があってこその日本のコロナ対策ではなかったかなと考えています。政府との折衝では数え切れないくらいの理不尽や肩透かしや計算通りにいかない部分があったのだと思います。最近でこそ政府は、福島県の処理水放出について科学的な議論の正当性を主張されているようですが、コロナ対策で私たちは果たして十分科学的に考え、行動できていたのかという問いを考えないといけないのではないかと思いました。100%科学的に正しいということだけで律することができなかったからこその混乱もあったのではないでしょうか。科学とか正論を盾にするだけでは人の心は制御できないのだということを嫌というほど味わったはずなのではないのかなと思います。まあひとまず尾身先生おつかれさまでした。交代で新たな布陣の中に私の推しの大曲先生の名前が入っているではありませんか。まずは、あんしん・あんしん・・・

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