京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ

180ターンしてる

8月3日 木曜日

折り返し点を過ぎた今週です。暑いしえらいし・・というのが患者さんの決まり文句になっています。軽症化しつつあるコロナ感染症ではありますが、個人差があって、喉が痛くて食事が通らないという方も結構いらっしゃいます。後遺症もまだまだ未知数の部分があります。コロナはただの風邪になったという言説もありますが、やはりまだまだ要注意、できれば感染したくないものです。自治体などからのアラート発信はめっきりなくなりましたが、変わらず自衛注意されるのが良いかと考えています。発熱患者さんの診察は電話からお受けして、個々の状況に応じて対応させていただいています。マンパワーと時間的許容度に限界があるためです。できる範囲での最大限の対応をさせていただく姿勢に以前と変わりはありません。みなさんのニーズに添えない部分もあるかもしれませんが、どうぞご理解ご協力をお願いいたします。気づけば西に逸れるとされていた台風6号ですが、予想進路が180度東を向いてきています。沖縄の方に言わせるとこの数年では最大級との表現をされているようです。来週にかけて要フォローですね。それでは

厚生労働白書を ̶よ̶む みる

8月2日 火曜日

感染症の増加に伴い、暫定的に診療の手順を変更いたしましたので、前投稿もしくはお知らせをご覧になってください。

さて・・・厚生労働白書をパラパラと見てみます。第一部のテーマは「つながり・支え合いのある地域共生社会」となっています。分野横断的に対応を求められる課題として挙げられているのが、ひきこもり・ヤングケアラー・セルフネグレクト・ひとり親・困難を抱える女性・・・などとなっています。確かに今現在を象徴する内容になっていると思いますし、日常診療に照らしてみても、関連する問題を感じることが多いです。加えて、都市部以上の老~若の介護担い手不足の問題もあります。とりわけ、必要な医療介護サービスから取り残されてしまいがちなセルフネグレクトや、ヤングケアラーの問題は社会全体で考えて支援していく必要があると感じますね。今回の厚労省白書は概要版資料がなかなかよくまとまっているし、私のような官僚用語アレルギーの者にとっても理解しやすくなっているように思いました。ひょっとして、中のヒトかわりました・・・? それでは今日も暑い1日になりそうですが、みなさんお元気で bye

 

 

感染症・発熱対応について

8月2日 水曜日

先週から発熱・上気道炎症状についての受診の患者さんが増えております。そういった患者さんに対して行なったコロナ検査の陽性率は、現在のところ70%以上の割合で陽性となっております。院内での感染伝播を防ぐために、他の慢性疾患のかかりつけの方々との動線を分けるように指導されているところです。また、通常通りご通院されている方への診察遅延への配慮もしなくてはならず頭を悩ましております。ここしばらくこういった状況が持続するということが予測されますので、当面の間、発熱患者さんへの対応については、時間制限あるいは人数制限を設けることといたします。

発熱・上気道炎症状(のど・せき・はな)の症状で受診される場合には、ウェブ予約を中止します。まずはお電話でご連絡下さい。

一定の時間にご来院いただける方の人数は限られてしまうことをご了承ください。その日の状況に応じて、当院でできる限り最大限の努力をいたしますので、お電話でのご指示に従ってご受診くださいますようよろしくお願いいたします。大変ご不便をおかけしますがどうぞよろしくお願いします。

熱中症アラート

8月1日 火曜日

今日も朝から暑いです。沖縄県の近くに台風6号が発生しているようです。そのまま西の方に逸れていくような予測進路になっていますので、奄美や沖縄の方に影響があるようです。こちらの天気予報は変わらずお天気マークが並んでいます。こう暑い日が続くと、夕立などで夜に向けて気温が下がるようなことをちょっと期待してしまいますね。一昔前だと夜は自然の風を取り込む派の方がそこそこいらっしゃったように思いますが、流石に最近は夜間もエアコンをつけているという方がほとんどのようです。節電型のエアコンも浸透しているようで、聞くと一晩30円程度の電気代消費というデータもあるようです。タイマー方式でオンオフするよりむしろつけっぱなしの方が安かったりすることもあるとのこと。この時期背に腹はかえられず、文明のお世話になる方が無難のような気がします。熱中症の症状としては、めまい立ちくらみのようなふらつき、筋肉痛・こむら返り・しびれ、頭痛・発汗、嘔気などで始まるようです。ちなみに解熱剤では改善しませんので、これらの症状が自覚されるときには、ひとまず作業やお仕事を中断して、水分摂取と涼しい部屋で風にあたる、保冷剤などで冷却するというのがよさそうです。コロナ感染症の受診者も著しく増加しているようです。ひとまず夏休みの中休みで、家でゆっくり過ごす時間を取るのが良いのかもしれませんね。では

座学のしうまつ

7月31日 月曜日

秋が待ち遠しいですね。毎日暑いです。週末は心臓のお勉強をしておりました。開業医向けのセミナーなのですが、一流の先生方の講義ですので目から鱗がてんこ盛りでした。今までの診療経過で気になる患者さんが数名おられましたので、再度電子カルテの振り返りを行なっているところです。今後の診療に活かすことができるよう努めてまいります。先週末は日銀の会合もあったようで、金利引き上げ許容という大きなニュースも流れてきました。色々な方の解説を聞いてみるのですが、結局のところ為替がどうなっていくのか、ローン金利にどの程度反映されていくのかはよくわかりませんね。後者は生活に直結する方々も多いでしょうから注目しなくてはなりません。座学の後は、ちょっと運動して一日を閉めておきました。みなさんは良い週末を過ごされましたでしょうか。夏休みも真っ盛りとなってきますので、くれぐれも事故や疾病に注意して健やかにお過ごしください。

病院もたまにはいいことある

7月30日 日曜日

昨日は隅田川花火大会でした。まあ一度も見に行ったこともなければ関心を持っていたこともないのですが。昨日今日は循環器科のお勉強会がありますので、その真っ最中です。そもそもの専門外の分野ですから、定期的な知識のブラッシュアップが必要です。おかげで最近はウェビナーという飛び道具がありますので、田舎にして都会さながらの講義受講ができるというわけです。インターネットありがとう・・・。花火大会ということで思い出すことがあります。勤務医をしていると、花火大会が行われるような時間帯はまだ院内でセカセカと働いていることが多い(多かった)です。近くの道路を浴衣を着た男女や、子供さん連れの親子が楽しそうにバス停に向かって歩いておられました。自分にはあんまり関係ないわな〜と思いながらジメジメとした気持ちで医局で残務をしていたところ・・どかーんという音と共に向こうの方の窓越しに大きな大輪の花火が目に入ったのです。神様っているんだな〜と思いながらジーンとなったっていう感動のストーリーです(かなり美化されている記憶ですけど)。東京とか大阪の大きな病院でも、一時期隠れた花火鑑賞スポットとされていたことがあるようです(今は多分その日は出入り禁止になっていると思われる)。では、みなさん良い週末・思い出深い夏休みとなりますように・・・。

be a glass-half-full person

7月29日 土曜日

暑さは続くよどこまでも・・。さて、引き続きポジティブになれるワードをちょっと探してみました。” glass half full” という言葉です。My glass is half full!という表現がドラマに出てきたりします。別にレストランでのシーンとか食卓でのシーンではないのに。コップに半分水が入っている状況を想像してみましょう。これを、半分しか入っていないというふうに捉えるのか、半分も入っていると捉えるのかという違いです。half emptyなのかhalf full なのかという差異ですね。一見悲観的な物事も、別の角度から見ると結構違うように見えてきたりするものです。あるいはそういった心の持ちようが大切なのかもしれません。さて週末ですので、リラックスして十分な休息を(取れると良いのですが・・・)。

タルヲシル

7月28日 金曜日

7月ももうすぐ終わりますね。いいこともあればあまり良くないこともありました。そんなものでしょう、所詮人生とは。過度に期待せず、かといって投げ出しもせず、コツコツと毎日やるしかない。こう書くとなんだか厭世的な感じがしますが、実際にはも少し前向きです。しっかり食べて、しっかり寝て、よく身体を動かして・・・。では週末、そろそろ月末の追加作業の時期がやってきました。みなさんも暑さに負けず、良い一日をお過ごしください。お盆の診療体制を載せておきましたのでご覧ください。

 

薄くてもダメなやつ

7月27日 木曜日

今日も気温はグングン上昇する予測のようです。おはようございます。さて、ジワジワと患者さんコロナ検査陽性率も上昇傾向の昨今です。未だに5類になった感染症で騒ぐのは・・・と批判されることもありますが、実際に症状がある方のご心配としては、職場にどう連絡するのか、学校はどうしたら良いのかという、またある種別の悩み事も出てくるわけです。医療機関に相談されるケースが増えるのは当然だと思います。最近は診療所などで使用するものと同等のグレードの自己検査キットも市販されているようですので、これを利用している方もおられるかと思います。そこでその際のコツや注意点を少し書いておきましょう。一つはタイミングです。特にご家族内に陽性者がおられた場合とか、かつての濃厚接触に相当するようなエピソードがある方の場合に、「ん?なんか喉が変だな。もしかして・・・」ということがあったとします。それ!検査だ〜というのはあまりお勧めしておりません。発症初期あるいは無症状の時期にはまだ鼻腔や咽頭の体液にウイルスの抗原タンパクが出ていないケースが多いからです。その後感染兆候が明らかになるにつれて、そういった部位でのタンパク濃度が高まります。ある程度時間が経過した方が、検査の感度が高まるということです。言い換えると、発症直後に検査をして陰性であったとしても、それは完全には信用できないということになります。特別に重篤な症状がない限りは、咳止めなどを服用しながら自宅療養ということになり、検査で早く診断できようができまいが、対処方法に大きな差異が生じないので、何度も検査をするよりは、24時間近く経過してから検査をするのがより良い方法であると思われます。二つ目は、抗原検査陽性かどうかの判断は「目をよーく凝らしてみてください」ということです。ソーシャルメディアでも、助かった陰性でしたというキャプチャ写真をよく見ると薄〜い線がほんのりと見えていることがあると指摘されています。もしくは「薄い線だったから多分大丈夫」なのではなく、線の濃淡は全く関係なしに、線があるかないかが全てなのです。薄くても線が少しでも見えればアウトなので、実際に私たち診療所の検査判定は、3人くらいの者が目視をして結果を判断しています。抗原定性検査という名前の定性という意味はオールオアナッシングなのです。逆に定量検査というのはある一定の水準を超える量が検出されて初めて陽性と判断するので、機械で判定することがほとんどです。思えば去年の今頃からお盆にかけては怒涛のスピードでコロナ陽性疑い患者さんからの問い合わせが殺到していました。今年はそうならないことを祈っているところです。

耐えるちから

7月26日 水曜日

昨日は突然の雨でした(ん?一昨日でしたっけ)。今日も暑くなりそうです。さて、今朝はお仕事しながら二人の師匠の対談を視聴。平川先生と名越先生です。数々の修羅を潜り抜けてこられた(であろう)お二人のトークはやはり楽しかったです。「耐える力とやらかす勇気」という表題のものです。名越先生は著名な精神科医ですが、精神科というと心に悩みを持つ患者さんに対応するわけですから、さぞかし自分自身は色々なことにうまく対応されるのだろうなと想像しがちです。そこは所詮一人のヒト、彼ら彼女らだって、日常生活において多くの対処困難な悩みがあるわけです(当たり前です)。生きる上での問題を私たちはなんとか解決したい・・と思うわけですが、師匠はそれを解決しようとしないのが解決であると仰います。まあそこに耐える力というものが必要となるわけですが。解決しようとするなというのは、一見無責任な放言に聞こえます(放言はそもそも無責任なものなのですが)。しかし、解決しようとする努力はただそれだけで価値があるのだということなのかなと個人的には解釈しています。その結果はどうなるのか、おそらく半分以上はそれによって解決するのではなく、時が解決してくれていることがほとんどなのでしょう。少なくとも私の場合はそう感じます、結果として。問題は、一つがようやく解決したな〜と思っていると、次にまた新たな問題がやってきます。人生とはそういうものなのでしょうね。「問題に悩む」ということと「生きる」ということはほぼ同義なのだと実感しています。新しい金融論では、国が借金をすることで初めて市場を流通する通貨が発生するのだと言います。MMT理論で、積極財政論が評価されるのはそういうことなのでしょう。そうか〜悩み事がないと、そもそも生きているということにはならないのか〜・・・。なんだか分かったようなことを偉そうに書いてしまいましたね。さて、今日も人生を生きるという沼に入り込んでいくことにしましょう。みなさん(は)、平和な良い1日をお過ごしください。

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