京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ

Lサイズという選択

5月20日 土曜日

土曜日の朝は、その日まわりのお仕事の準備がないので少しゆっくりできる。コーヒーはMではなくLを選ぶことになる。SとかMとかを2回淹れた方が、冷めないし良いに決まっているのだが、ちょっと面倒くさいのだ。で、Lサイズの後半戦はぬるいコーヒーをなんとなく義務感で飲んでいるような気持ちになっている。しかもそれはDecafにしておかないと、午前中は尿意との戦いとなってしまう。その点、休日の朝は違う。いくらでも準備に時間をかけられるし、尿意など気にする必要もない。ささやかだがちょっとした幸せを実感できるのだ。ネロがパトラッシュを抱きながら眠りについた時のような、朝日が窓から後光のように差し込んでいる中で、コーヒーを啜る。あと一日頑張ろう・・・。毎朝15分ぐらいをかけて記事を書いているのだが、さしたるネタがないことがしばしばである。今日のように、である調を用いているときは特にそういう時なのだな・・・と考えていただいて差し支えない。15分なので推敲はほとんどできない。将棋で例えると、持ち時間を使い切った後の1分間戦に突入した状態とでも言えようか。仕事柄、情報漏洩にならぬように、病気を抱えた方達が読まれても大丈夫な内容で、クリニックのHPというある種のポリティカル・コレクトネスにも注意を払って行う時間制限のあるミニゲームのような感覚で書いている。意味のないことで紙面を埋めていくうち、そろそろ「時間です」の声がかかる。さて階下でお仕事の下準備に取りかかろう。みなさん今日も一日穏やかな日をお過ごしください!

SDGs再読

5月19日 金曜日

訳されて説明されている語は「持続可能な開発目標」ということです。ジャパンプラットフォームの説明文から引用しますと「キーワードはLeave No One Left Behind(誰一人取り残さない)」で、2030年を期限とする世界共通の17の目標を設立して、貧困や飢餓、暴力を撲滅し、地球環境を壊さずに経済を持続可能な形で発展させ、人権が守られている世界を実現することを目指しています。

①貧困をなくそう ②飢餓をゼロに ③すべての人に健康と福祉を ④質の高い教育をみんなに ⑤ジェンダー平等を実現しよう ⑥安全な水とトイレを世界中に ⑦エネルギーをみんなにそしてクリーンに ⑧働きがいも経済成長も ⑨産業と技術革新の基盤をつくろう ⑩人や国の不平等をなくそう ⑪住み続けられるまちづくりを ⑫つくる責任つかう責任 ⑬気候変動に具体的な対策を ⑭海の豊かさを守ろう ⑮陸の豊かさも守ろう ⑯平和と公正をすべての人に ⑰パートナーシップで目標を達成しよう

何かと引き合いに出されて社会問題と紐付けされて各々の命題の推進の理由とされることが多くなっており、誰もが耳にしない日はないと言っても過言ではないと思いますが。改めて目を通してみると、多岐にわたる提言がなされています。エコバッグを使うのはその中の100分の1か1000分の1くらいのレベルかもしれませんね。毎日面白くない、暗いニュースがたくさん流れてきますけれども、飲み込まれることなく、今一度冷静に根本的なことについて触れてみるのもまた精神的な安寧を取り戻す一つの方法かもしれません・・・などと考えながら、梨園の方のなんとも言えない報道を耳にしておりました。

まだまだよくわからない

5月18日 木曜日

1週間のうちで個人的に最もしんどいと感じる曜日です。天気が良いのが救いですね。さて今週からコロナワクチンの春接種なる定期接種が始まっております。基本的には秋頃に年一回のワクチンを行う今年度なのですが、ご高齢の方や基礎疾患のある方を対象として、重症化予防の目的で追加の接種が設けられています。それなりに皆さん関心をもってお問い合わせや接種予約に来院されております。今春に5類感染症に移行したため、インフルエンザと同程度の・・ということで語られることがありますが、まだまだよくわからない感染症であると私は考えています。味覚障害・脱毛・倦怠感などから肝機能障害・脳炎などなど軽症なものから重症なものまで、後遺症も色々な報告があります。まだ解明されていない感染機序のこともあり、油断はできない感染症だと思います。もちろんほとんどの場合では1週間程度で治癒してしまうものですから、そのことだけからは単なる風邪とも言えるのですが、重症化や後遺症などの観点からみるとこれからの課題はたくさんあるように思われます。

 

朗読の余韻

5月17日 水曜日

いつもの朝からおうち、午後からおそとの日である。昨夜は色々としなくてはならない考え事しながら、結局結論には至らず、気がつけば小田嶋さんのメモリアル鼎談というか、珠緒さんの作品朗読をまたまた視聴してしまった。これで2周目である。もちろん文章もさることながら、彼女の朗読がめっちゃうまいのだ。あと数日で視聴できなくなるので、録音しておいて後から1人で楽しもうと思っている。実は私は何を隠そう、小田嶋さんのトークの音源を50本程度持っているのだ。毎月面白くって少しずつ溜めていたのだが、今となってはこんなに早くに逝かれるとも思っていなかったし、結構なお宝になっている。語りや文体は辛辣なのだが、人をみる目が本当に優しい人なのだと思っている。そして彼は何よりもfairnessを重んずる人でした。そして私はしばしヘヴィ・メタルを聴くのをやめている。代わりにスピーカーから流れているのは・・・イギー・ポップと、トーキング・ヘッズとルー・リードである。

専門書

5月16日 火曜日

そもそも医学雑誌とか医学書はかなりの数を買っています。とりあえずワンテーマ良いのがあったら買う方針にしているので、なかなか全部読破しているわけではないのですが、これは?と思う企画の雑誌とか、少し立ち読みしてこの部分は勉強になるなというのがちょっとでもあるとなるべく購入するようにしています。時間と余裕のない私にはそういったやり方でもやらないと学びの機会がなかなか作れないのです。専門雑誌で言うと、最近はエキナスっていうのにハマっています。焼きナスではないですよ、エキナスとはエキスパート・ナースの略です。看護師さん向けの月刊雑誌ですね。わかりやすい記事が多いので気に入っています。もちろん医師向けの雑誌も目を通しますけどね。最近は通販とかの会社が、雑誌のサブスクライブ事業もやったりされているので、複数雑誌の購読を月5000円くらいで契約したりしています。本来なら一冊2000円程度は値段が付いていますので、数冊まとめて5000円程度であればペイするわけですね。もちろんソーシャルメディアを利用すると無料の勉強材料もありますので色々と活用できます。あと単行本で好きなのは、経済とか歴史入門書のようなものでしょうか。本業に費やす時間と、趣味的嗜好のものに費やすそれの配分を考えないといけないですけどね。今日はあまり一般の方に関係のないお話でした・・・。

読むと話すはちがう

5月15日 月曜日

月半ばの週初めです。天気は曇りですがなんとなく合間に青い部分が見え隠れしています。さて今週はどんな1週間になるのでしょうか。連休明けから読み始めていた小説がいよいよ終わりかけておりましたので、昨日は少し居住まいを正して読み終えたところです。面白かったのですが、親類縁者の人間関係が少しややこしく、しかもそういうものが苦手な私の頭の中には少しモヤモヤとしたものが残っております。自分はおそらくフィクションよりもノンフィクションの方が好きで、そちらの方が書物の読解力も上手なのではなかろうかと思っています。昔から国語の試験で、傍線の部分の主人公の思いはどのようなものであったのか述べよ・・・的な問いがすごく苦手であったことを思い出しました。そのくせリアルな会話とか付き合いからは、その時々の相手話者のニュアンスを掴むのは比較的得意で、話し相手の気分を損ねないように気遣うことに長けている方だと思うのです。文章読解力と会話の能力は異なるのかなと昔から感じている所以です。昨日の夜は「読むと話すの」混合イベントの視聴を予約購入していました。昨年亡くなられたコラムニストの小田嶋隆さんの作品を赤江珠緒さんが朗読しつつ、内田・平川両先生がコメントをされるという私にとっては超贅沢なイベントです。リアルタイムでは視聴できなかったので、時間がある時にゆっくり楽しもうかなと思っています。赤江さん・・斉藤和義さんの新作曲のPVに登場されていますね。

一面ゆっくり読んでみた

5月14日 日曜日

今のところ、さほど大きな天候の崩れはみられていません。新聞一面はG7関連の記事が掲載されています。蔵相会議と来たる19日からのサミットに関するものですね。経済安保という言葉を耳にするようになって久しいのですが、主には対中露の施策がその主たる内容のようです。再生エネルギー関連の供給網とか、半導体や重要な鉱物の特定国への依存からの脱却を目的とするシステムづくりの強化を目的とするとのこと。グローバルサウスと呼ばれる新興国をそれぞれの極が取り込んでいこうとする仲間作りの構図はこちらもあちらも変わらないようです。米国の考える半導体関連の対中包囲網に否が応でも巻き込まれざるを得ない日本の今後は相当に厳しいものがあるようですにゃ〜。米国はおそらく1980年代からの経済安全保障の考え方の中での半導体戦略の一環でしょうから、私たちの国がその中で揉まれながらどうなっていくのか・・・答えが出るのはおそらく来たる20年か30年くらいには明らかになっているのでしょうね。なんとなくわかったようなわからないような今朝の朝刊一面でございました。連休明け最初の週末、みなさんのんびり良い1日をお過ごしください。

 

○十年後の真実

5月12日 金曜日

連日の快晴です。往診も五月晴れのもとに車を走らせるのがなんとも気持ちが良いものです。時間との戦いで乗り越えた(つもりの)診察の後にちょっとした気分転換にもなります。診察はやはり医療者のフィジカルだけではなくてメンタルな体調を万全にしておかないと良い診療ができないのだなと実感する今日この頃です。同時に、待合室での混雑を避けるためのウェブ予約をもう一段浸透させていこうと思っています。そうそう・・・ジャケ買いの月刊雑誌をいただいたお話は数日前にしていたかと思うのですが、連載物を読むために続けて購読してみました。今回はメインの記事以外にも何ともびっくりなネタの記事がいくつかありました。1987年でしたか、世間を震撼させたメディア支局が襲われた事件、小生20歳の頃ですが、新たな証言(たぶん)に基づくルポでした。あまり話題になっていないのかもしれませんが、ちょっとした衝撃を感じます。世の事件の裏事情に詳しいジャーナリスト(というだけでちょっと胡散臭く聞こえますが)たちの有料鼎談がありましたので、昨日は近隣病院でのお勉強会の後にちょっと拝聴してみました。新宿ゴールデン街に集う記者さんたちの面白いお話を聞いているうちに寝落ち・・・さて、現実の社会に戻って真面目に診療を今日も頑張ります!!

感情を捨て町に出よう

5月11日 木曜日

なんのことか?の見出しです。人は常に冷静で理性的であらねばならない、などとよく言われます。確かにそれはその通りだと思います。けど理屈ではどうにもならないのが世の常なのかなとも感じます。むしろ感情に左右されて行動していることが本当に多いと思います。意見が異なる人と話をしていると色々な感情が起こってきますので、それに流されて議論してしまい、後から冷静に振り返ると自分の主張していたことも何となく理屈に合わないなと感じることがままありますね。ですから特に仕事中にはそうならないような配慮をしているつもりです。とは言え・・・。とにかく、正確な診断と治療に欠かせない医療者の態度とは、冷静で感情的にならず、一歩引いて俯瞰でみる。異なる患者さんの連続する同じ症状に引っ張られないこと、バイアス排除の診療を心がけましょう(←自分宛のめっせーじ)。では、いざ。

ほどほどのディスタンス

5月10日 水曜日

午前中はなか、午後はおそとの1日でした。ふ〜って一息ついているときにちょっとスマホをいじってますと(これがいけないのだ、そもそも)今話題の?Chat GPTを12歳未満の子どもたちに使わせるのが良いのかどうかというかっこ付きの議論をちょっと名のある御三方がなさっているのが流れてきました。欧州はこれに規制をかけるべき(子ども対象ではなく、そもそもの話として)、という議論がなされているのだと聞いていましたので、どんなだろうと試聴してみたのが運の尽きでした。まずはそのメンツを見てやめるべきだったな・・・。議論というか、言い負かし合いというか、なんだか嫌〜な後味の残るもので、ものの2−3分で打ち切ったところがなんだか後を引いております。最近ソーシャルメディアでもバズるとか炎上するとか物騒なのですが、もう少し上手くこれらの便利な物たちと距離をとってやっていかねばならないな〜と改めて思った次第です。疲れたところがさらに・・・

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