京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ

朝だったのか

12月2日 金曜日

朝起きたらテレビで早朝から渋谷スクランブル交差点での人だかりが・・・、やはりワタシは見ない方が良かったのですね(夕方からの試合かとばかり思っていました)。おめでとうございます決勝進出。それにしても早くからこんなに人々が集まっているとはびっくり。インタビューされている選手が軒並みヨーロッパなどのトップリーグ所属なので、こういう結果も当然なのかもしれませんね。本当に選手層が厚くなったのでしょう。朝から良いものを見せていただいたということで、今日もがんばろうと思います。今週からは本格的な冬のお天気になってきています。タイヤも交換して、外回り担当の防寒具も準備して・・・皆さんも体調管理お気をつけて。

どげんかせんといけんこと

11月30日 水曜日

今日の朝は冷え込むと思っていたのですが、さほどでもありませんでした。これからかな・・ さて今日で11月最後です。早いものです。相変わらずあまりゆっくりできる時間がないのでばたばたと過ごしているこの頃です。そういえば最近コロナの国産薬剤と言われるものが薬事承認となったようです。見てないですけどテレビではちょっとしたニュースとして取り上げられているのかもしれません。その薬がどうかはともかく(言及すると長くなりそうですので)、それ以上に効果が期待できるお薬をまず使用できるかどうか検討することが大事だと考えています。結構な手続きとか、併用薬チェックが必要なのですが。それに取り掛かると、普通に15分とか20分とか時間がかかりますので、外来進行がピタッと止まってしまうことになります。半泣きになりながら、何とかやり終えたのですがかなりの負担と感じてしまいました。でもやらんといかんことなので、頑張ることに決めました。

平等なのかどうなのか

11月29日 火曜日

いろいろと忙しい日が続いています。わたしが観ると大体負けるというジンクスを感じていたのですけど、やはりそれが現実となってしまったようです。わずか一本の枠内へのゴールが決まってしまって敗戦とはなんとも申し訳ない気持ちです(関係ないと思うけど)。ところで、今年の大会にイタリアがでていないのだとかいうことを初めて知りました。前の大会ではオランダが予選敗退していたとの事もあり、一方でアジアの予選では日本が何大会か連続して安定して出場しているのは嬉しい限りです。でも欧州の激戦区とアジアの予選区が果たして平等な選出になっているのかと言われるとちょっと言葉に詰まるところでもありますね。そもそもロシアはウクライナのことで予選出場さえ許されなかったということです。スポーツに政治を持ち込まないというスローガンは完全に外されてしまっていますね。まあよくわからないジャンルのお話なので、このくらいにしておきます。門外漢の独り言ということで、あんまり気にしないでください。では今日も今日とて・・・

おべんきょうネタ

11月27日 日曜日

比較的良いお天気です。まだ冬型気圧配置には程遠いようですね。今日は年に幾度かのおべんきょうネタをご紹介しておきませう。感染症科の先生に教えていただいた論文 The Lancet infectious diseaseという雑誌に掲載されているものです。

Protection against symptomatic infection with delta (B.1.617.2) and omicron (B.1.1.529) BA.1 and BA.2 SARS-CoV-2 variants after previous infection and vaccination in adolescents in England, August, 2021–March, 2022: a national, observational, test-negative, case-control study

12歳から17歳の若い人たちが、ワクチンを打つことや、実際にコロナに感染することで、その後どのくらいオミクロン株に感染しにくくなるのかということを検討した研究結果です。コロナに感染してしまえば、ワクチンなど打たなくても免疫がつくから大丈夫だということを聞かれたことがあるかもしれません。果たしてそれはどのくらい真実なのでしょうか?確かにポリオや麻疹などのウイルスのように、一度感染すると一生その病原体に対する免疫が獲得できるもの(終生免疫)もあります。果たして新型コロナでそういう現象が起こっているのかという疑問です。もうすでに周りに2回目の罹患患者がおられることもあり、残念ながら終生免疫は新型コロナ感染症で生じることはなさそうです。さて、論文の内容を要約しますと、おおよそ以下の通りとなるようです。

①ワクチン接種をしていない若者が、過去に一度新型コロナに感染したことにより、新たにオミクロン株を発症することが避けられる確率(感染しない確率)は・・・30〜60%です。特に一度めの感染がオミクロン株であった場合には、比較的高い確率で、再度オミクロン感染が抑えられるとも言えます。

②一方で、過去に一度も感染したことがない若者が、ワクチンを3回接種することで、オミクロン株に再感染することを避けられる確率は63%でした。過去感染と同程度の抑制効果が見られます。

③最後に、過去に一度感染したことがある若者が、ワクチンを3回接種すると、オミクロン株の再感染を80−90%抑制することがわかりました。

すなわち・・・過去に感染していても、ワクチンを3回接種することでさらに上乗せ効果が期待できる(最大90%の抑制効果)。また、一度感染することでの未知の後遺症リスクなどを勘案すると、やはり3回の接種により罹患予防をすることのメリットが認められるということになりそうです。最後の部分はわたしの私見ですので、色々な解釈のし方があるのかもしれません。

 

変わりゆく医療のかたち

11月26日 土曜日

そろそろ最高気温が10を上回らない日が来週の予報に見え隠れするようになって来ました。いよいよ冬の到来です。アレに備えて体調を整えていかなければ・・・。この間、開業医に必要な資質についてお話しをする機会があったのですが(エラそうに・・・)、その時に一つ大事なことを付け加えておくことを忘れていました。「たいりょく」デス。いやむしろ、1番目から3番目まではコレかもしれません。ま、冗談ですけど半ば真実でもあります。診察前にはスポーツ選手みたく体調を整えておかなくては良い診療はできません。自分がしんどいと、仕事もついつい疎かになってしまいがちですので、特に最近はそれに気をつけるようにしています。年齢の若いうちはそれでもなんとかなったのですけど。ところで・・・今、過渡期にある医師の働き方改革ですが、今後は本格的に労働時間の上限が下がって来ますので(開業医は関係ないですけど)、時代はやはりその方向に進んでいるのだと思います。当然、入院中の患者さんへの対応も、いまの主治医ひとり体制から、チーム医療に切り替わってくることとなります。24時間365日ひとりの医師が担当する今までのシステムでは、時間外労働の上限が守られないのです。今でも一週間あたり60時間以上の勤務という医師は全体の4割程度とされているのですが、時間外労働も1860時間を超えることは珍しくありません。これが24年からは960時間が原則となるようです。研修や修練の必要な期間の医師などには例外規定が適応される場合もあるのですが、時間短縮の方向性になることは間違いないようです。諸々考えると、やはり今盛んにマイナンバーカードの言葉ばかりが取り沙汰されているようですが、医療のデジタル化も、仕事の効率化とかに関わることですし、医師の働き方改革、ひいては患者さんにも還元されるような大きな流れとなっていくように思います。現在、財源の問題が殊更クローズアップされる日本の医療ですが、その陰で医療のシステム全体が大きく変革を迎えており、今後のより良い形を模索しているようでもあります。そしてそれは、必要で良いことだと思います。さてと・・・ぼちぼち懸垂でもやりますかね〜 皆さんも良い週末をお過ごしください。

始まりましたね

11月24日 木曜日

いよいよです、ワールドカップ。わたしの場合はFISの話なのですけど。先日フィンランドのLeviで行われた女子回転の初戦は、北京オリンピックでの雪辱を晴らすべく、ミカエラ・シフリン選手(米国)が表彰台の中央に上がりました。昨年の回転の部門別優勝のペトラ・ブルホバ選手は三位だったようです。シフリン選手は緩斜面から急斜面に入る部分でも前傾姿勢にブレがなく、カービングの際の雪煙も最小限にうまく対応されていたように思います。あれだけの大きな期待を背中に受けながら、途中棄権に終わった五輪での辛い経験をもろともせずに素晴らしいカムバック(?)ですね。日本期待のエース安藤麻選手はまだまだこれからエンジンがかかってくるのではないかと思います。これからのスキーシーズンがますます楽しみになって来ました。ほんとは滑りに行けるといいのですけどね〜。サッカー・・どうなってるのだろう(水曜日の夜にこれ書いてます!)

頭の中のリフレッシュ

11月23日 水曜日

勤労感謝の日です。勤労に感謝するには1日では足りないと思うので、あと2−3日欲しいのだけど。冬場は職場のエアコンを週間スケジュールにして、朝早めにスイッチオンしておくのですが、コントロールパネルの具合がちょっとおかしい。よくみてみるとどうやら時計が動いていないではありませんか。冬に突入する直前に、これはやばいということで早速コールセンターへの連絡先を調べてみたのですが、ちょっと思い直して少しマニュアルをチェックしてみました。そのものズバリのトラブルシューティングはなかったのですが、一度コントローラを納品時の状態に再起動するということを行ってみたところ・・・首尾よく復旧しましたとさ。人間の頭もこんな感じでリフレッシュできれば良いのにな〜。今日は午後からとある会合に出席の予定です。あいにくの雨模様ナリ・・・みなさん良い休日をお過ごしください。

かしこくつきあう

11月22日 火曜日

ついったー社買収の一件について、現状解釈を津田っちの番組で解説を聞きながらこれを書いています。いーろんさんの経営理念にはなるほどの部分もあり、そうは言ってもちょっとこれは・・・というところもあり、今後どうなっていくのか・・・?マツコさんもある番組で仰っていましたが、今私たちは全世界的な規模で、公共の言論空間でもあるSNSとの付き合い方を勉強している最中なのだと思います。うまく賢く使うべきメディアであります。web3と言われるこれからの時代に、私たち自身のリテラシーを高めていかなくてはなりません。さて・・・twitter blueと呼ばれるサブスク制度が日本でも導入されたらどうなるのでしょうか。先日将来の医療改革についても少し学んだところなのですが、実際オンライン診療はかなり進んでおり、高血圧の薬物療法を完全オンラインで月額制で行っている企業もあるようですね。事前に予約しておうちでオンライン診療を受けて、内服薬も宅配で受け取る・・・便利ですね。4950円がそれに見合うと感じるか否か、そこは個人個人の判断でしょうか。

2040に向けた医療の道?!

11月21日 月曜日

今月は同窓会に始まって、いくつかの会合でお話をする機会が重なっておりました。先週二つ目の宿題が終わり、残るは明後日を残すのみとなりました。その後は、診療の基盤的なシステムの整備に勤しむ予定です。昨日は千葉大学次世代医療構想センターの書*を読んでみました。興味のある部分をつまみ読みで、まだ途中ですがかなりお勉強になりました。台湾のIT大臣がこのコロナ禍で一躍時の人となっておられましたが、日本でも色々な分野から医療に提言をされる方たちがおられるのだなと思う部分もあり、これからの10年−20年の間にどう変化していくことができるのか要注目です。他人事ではないので私もそれなりにキャッチアップしていくことができるようにと思っているところでしょうか。デジタルトランスフォーメーションにうまくフィットするようにということはもちろんなのですが、そこを出発点にして大きな変化をしていかないと人口ピラミッドが逆三角形になる将来の医療が持たないであろうというのはその通りだと思います。一方で、医療費の高騰化の原因を高齢化社会のみに求めようとするのも短絡的すぎており、高度先進医療がその大きな部分を占めているという事実にももう少しきちんとしたフォーカスを当てていかないといけないと思いました。しばらくはお仕事の合間にもう少し本書を読み込んでみたいと思います。

*医良戦略2040 (ロギカ書房)

食糧再考

11月20日 日曜日

フードロスという言葉が叫ばれて久しい。その単語には、家庭での食糧廃棄が含まれていないらしく、それはフードウェイストと呼ばれるそうである。一方で、地球上には飢餓で苦しむ人が8億人を上回るという報告もある。「あなたはスーパーマーケットで、商品を奥の方から取り出すことをしていますか?」私の答えはイエスであるが、保団連の雑誌の特集を読んで、今後は自分の消費がいつ頃なのかを考えてから行動をしようと考えさせられた。あと見過ごしてしまっているのは「アニマル・ウェルフェア」という概念である。以下引用「多くの国や企業で、採卵鶏のケージ飼いなどが禁止されている。一方、日本は、約9割の採卵鶏がB5サイズほどのケージの中で飼われているなど、大きく後れを取っている。「どうせ食べてしまうのだから」という人もいるが、動物の福祉を考える必要はないのだろうか。」以上(月刊保団連2022 Nov. No1384. 20頁)食糧危機や温暖化などを背景にして、フードテックと言われる新しい食の技術開発が注目されているようである。タンパク質を純粋に動物に頼り切るのではなく、畜産のみに依存しない食品開発技術の確立は、今後期待される分野のようである。いわゆる今までの美食思想の枠組みとは異なり、持続可能で、動物の福祉にも配慮して、飢餓に苦しむ人たちにも寄与されるような技術が開発されることは皆にとって好ましい事のように思われるなと感じました。

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