京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ

環境の制御

10月4日 火曜日

昨日はなんとなく体がえらいと仰る方が多かったです。やや天候も悪かったので、気分的にもそういう感じにさせられるのかもしれませんが、とにかく診察や検査をしても特に何も問題なさそうなのです。中には、ご近所付き合いのなかで言われた言葉に影響を受けて落ち込んでおられたりする方もおられました。何気ない一言に傷つけられたり、影響を受けて元気をなくしてしまったりすることがあるようです。以前に知った「マイクロアグレッション」という言葉にはそういう意味があるらしく、悪気なく人を傷つけてしまったりすることにも気をつけなくてはならないなと感じました。自分がそういうことをしないようにという意識ももちろん大事なのですけど、同時にそういう影響をなるべく受けないような人間関係を構築することや振る舞いを心がけるのも有効かもしれません。嫌だな・・・という状況が発生したら、なるべく早めに切り上げてその場を立ち去るようにしたり、いわゆる呪いの言葉をしばしば発してくるような方(もちろんその意図はないのでしょうけれど)からは距離をおくことを心がけるのも一つの方法ではないかと思います。心と体のバランスをうまく制御しながら”季節の変わり目”を乗り切りたいものです。それでは今日も一日良い日でありますように・・・・。

clubbed fingers

10月2日 日曜日

秋晴れの休日です。運動会とか文化祭は今年は通常通りできると良いですね。ウチのひとが色々と栄養のお勉強をされており、レクチャーを受けています。素材の栄養素や特徴を活かしてかしこく食べるのが今時なんですね。10月から色々なものの値段も上がっているようで、なかなか大変な日々の暮らしでございます。今日のお題は、先日も診察することがあった疾患のネタです。「ばち指」と呼ばれる手指の診察所見があります。文字通り太鼓のばちのような外観をした指先のことを言います。こんな感じです↓

爪を含む指先を横から見ると、通常ならば爪の根元を境にしてVの字になっているはずなのですが、これが逆のVになるという感じです。指先が丸く太ったような、まさに太鼓のばち状になっている状態です。これが見られると、肺疾患・肝疾患・心臓疾患などが示唆されることになります。体の低酸素状態から来る生理的な変化を見ていると思われます。

実際にチアノーゼと呼ばれる色調不良が見られます。以上、日曜日のミニレクチャーでした〜。

推し活続報

10月1日 土曜日

今日は朝から気温が上がり暑い一日になりました。昨日は夜に書類仕事をがむばったので、ちょっと余裕風を吹かせながら診療をしていました。感染症も空振りに終わる検査が多く、波は過ぎ去ったなと感じます。この隙に診療環境のアップデートをと思いながら作業を進めています。より効率的に医療のできるシステムができると良いのですが、機器依存になる部分が多くこれが頭を悩ませるところです。先日厚労大臣が「電子カルテの規格統一化について作業を進める」と仰っていましたが、それが何を意味しているのかよくわかりません。なんとなくまた色々後付けの決まり事に右往左往させられることにならなければ良いのですが・・・。ま、先行き不透明な部分が多いですけど仕方ないなと思いながらちまちまとやっていくことにします。奥さんからは、新たなメタル雑誌をご褒美に頂いたりして、推し活も充実してきています。今月号はオジーの特集です。新しいアルバムがリリースされたところですので、まさに時宣を得ているなと思いました(当たり前か・・・それが商戦ってもんですよね)。参加ミュージシャンにトニー・アイオミがいるのはなるほど〜なのですけど、ジェフ・ベックとかエリク・クラプトンが名を連ねているのはとても意外な気がしました。ま、何のことかわからないでせうが・・・。それでは、皆さんも良い週末、良い推し活を!

推し活のススメ

9月30日 金曜日

9月が終わります。あと3ヶ月で今年が終わることを意味しております。早いなんてものではなかったですね。今年は特にそう感じています。多分コロナのせいやで・・・。昨日は書類仕事をしながら津田大介さんのネット番組での書評コーナーを視聴していました。石井千湖さんというライターで書評家の方の紹介されるものを聴きながら・・ふむふむ、なるほど。そして書類仕事が終わった瞬間気づいたら「ポチ・・・」ついカッとなってっていうやつですね。中でも先の直木賞に候補が挙がっていた河崎秋子さんの介護者Dという作品が気になったので。そのトークに影響を受けて、自分もちょっと推し活に力を入れてみようかなと思わされました。皆さんの推しは・・・?私は先日来触れていますギタリストのランディですかね。車の中でボリューム最大で聴いてみたのですが、やはり良いですね〜。楽曲もさることながら、ギターソロが冴えてるやつは特にそこばっか聴いてしまいます。別に誰に共感して欲しいわけでもなく、自分が良いと思えればそれで満足・・・。そこが推し活の素晴らしいところですね。インスタ映えしなくてもぜ〜んぜんOKなのです。いや、何ならむしろ映えてないほうが良いくらいだったりします。我が家のウーマンズはおそらくアレです(個人情報保護の観点より、ご許可をいただくまでは掲載を差し控えさせていただきます)。母娘共通のようで楽しそうにしてはります。では・・・まだまだ書類仕事週間は続きますので、頑張るぞい。

 

2020-2021となりを潜めていたヤツが今年は・・・南半球の今冬の感染状況です。

追いつくのはむずかしい

9月29日 木曜日

朝から晴れてます。今日は秋晴れになる予感。バルト海の天然ガスパイプラインに起きた「破壊工作」とやらのニュースが何やら不穏なムードです・・・。さて、昨日気づいたのですけど(おそスギ)

 

おくすりの裏面には必ずバーコードついてるんでしたね。目的は・・・①誤使用防止 ②医療事故防止 ③トレーサビリティ確保 ④医療従事者負担軽減 ⑤コスト削減 ⑥サプライチェーン効率化 だそうです。製造年月日もわかるそうな。5年以上前に義務化が決まり、昨年に全ての薬剤に適応されるようになったそうです。知らなかった・・・。最近では錠剤そのものに薬の名前が印字されているものもあります。

確かに患者さんとのやり取りで、朝の血液サラサラの薬を1週間中断しておいてくださいね・・・あ、あの白い丸っこいやつですか?・・・薬って他にも白くて丸いやつありますよね・・・夕方のやつもそうですわ・・・じゃ、薬局で実際に指差し確認してもらいましょう・・・などというやりとりがしばしばありますので。その文字を認識するのも一苦労かもしれないのですけど、小さいので。そうかと思うと、朝の TLで流れていた情報で、マイナポータルで、お薬情報以外にも、受けた診療行為や処置なども閲覧できるようになるのだとか。税金から口座から運転免許から医薬品から医療行為まで詰まったカードって・・・いったいどこに向かっているのだろう、確かに便利なのだろうけれど。サプライチェーンにトレーサビリティ、IOT化にデジタルトランスフォーメーション・・・。一生懸命キャッチアップしている(しようとしている)つもりだけれど、正直しんどくなってきたゾ。今なら少しわかる気がする、かつてインターネットを複数形で呼んで失笑を買っていた某国大統領のこととか、ITをイットと読んでしまった某国首相のこと。うんうん・・・わかるよ、私もそうなってきてる気がする。ツンって背中を押されると「もういいやん、諦めよ。今のままでいいやん」にたなびいてしまいそう。もう少し頑張ってみるつもりだけれど・・・。

現実逃避得意です

9月28日 水曜日

朝から雨模様ですが、晴れるといいな昼までに・・・。今日はおそとの日です。さて、ひょんなことで知った心臓・胸部外科のチュートリアルビデオがいっぱい詰まったサイトに昨日は没頭してしまいました。主催元を辿ると、欧州胸部心臓外科学会(略が正しいかどうかは不明です)のようでした。ログインとか不要で即見ることができました。もちろん知らない手技ばかりなのですけど一度見始めると次々に行ってしまうのでした。自分は外科やってたんだな〜と思い出しましたとさ。書類週間なのでやらないといけないことたくさんあるのですが、ちょっと息抜きに・・・と思いながら脇道にそれて、どんどんと沼に入っていくといういつものパターン。さ、気を取り直して今日も一日がんばりませう。皆さんも良い1日をお過ごしください。

 

https://twitter.com/Pronounciation_/status/1573282109414080513?s=20&t=R9BPheyGoKQZyNYeiSFW1Q

 

前2者の違いがわかりやすいな・・・ブレイディ・みかこさんの言葉をお借りすると、エンパシーとは「他人の靴を履いてみること」だそうです。

あきさめ

9月27日 火曜日

油断しているとすぐにやってきます、ワタシの嫌いな月末です。今日は9月最終週の火曜日です。徐々に書類仕事を並行していかないとなりません。先月に比べると感染症の状況が緩和されているので、その分はゆとりがあるはず・・・。今のところ秋雨の1日のようです。この時期はフード付きのパーカーが必需品ですね。ということで・・・秋雨や あたま濡らすな 風邪ひくな

時間が迫っておりますので・・・この辺で。皆様良い1日をお過ごしください。

能動的データインフラ構築

9月26日 月曜日

昨日触れましたが、本日からCOVID-19の感染者登録の運用が変わります。医療機関が登録する作業は減るのですが、その分分析に寄与するデータが乏しくなるのは否めません。研究にあたりながら貴重なデータや情報発信をしてくださる研究者の方達も危機感を感じておられるようです。新たなデータドネーションプラットフォーム・・・自分の感染履歴を提供するための情報登録機関のようなものでしょうか。

メタコビ

京都大学医学部教授の西浦博先生らが立ち上げられたサイトです。今後万が一新型コロナに感染された方がおられましたら本サイトからぜひ情報提供をご検討ください。

今日は秋晴れの月曜日朝です。皆さん良い1日をお過ごしください!!

コロナ療養の変更

9月25日 日曜日

26日よりコロナの療養に関する変更があります。

従来の大きな流れとしては、「感染陽性→病院から発生届を全員発行する」であったのですが、これからは届出の対象者が高齢や基礎疾患を有する方、妊婦に限られる事となりました。普段元気な若い世代の方は個別の発生届として把握されなくなります。病院を受診してもらったり、自己検査キットで感染の有無を検査するという診断までの流れに変更はありません。

変われるのか・・・

9月24日 土曜日

デジタルトランスフォーメーションと呼ぶそうですが「DX化」というワードが最近やたらと目につきます。医療のDX化・・・医療のデラックス化かと初めの頃は勘違いしていたのですが、まさにデジタル化の荒波に揉まれようとしている感じがあります。電子カルテが普及しつつある頃には、できない施設は紙媒体で結構です・・・のような努力義務口調で語られていました。今はというと、お尻に火がついたかのようにして、マイナンバーカードでの保険認証や電子処方箋など、次々の制度改革が期限を切って矢継ぎ早に繰り出されてくる感じです。そう遠くない将来には・・・家で予約と問診をポチ→ゆるゆると出かけていって、対面の受付には人はおらずに画面越しに事務員と対話して→顔認証で保険確認→比較的少ない待ち時間で診察→出るときにバーコードを渡されて→即、自動精算機で会計→薬局へはすでに電子処方箋でデータが飛んでいる・・・みたいな世界がきっと来ると思います。マイナンバーには、医療だけに限らず、運転免許証、銀行口座や公金出納の窓口など全てを紐付けていこうという政府の意思がはっきりと見えてきました。向こう50年から100年の間に大きく変わっていく人口構成を考えると、将来の国の輪郭が朧げながら透見できるような気もします。1億を割って中規模の人口国家となり、行政のシステムも効率化を図っていくことで、全体の生産効率も改善していくのかもしれません。果たしてそこまでの青写真を描いての施策なのかどうかは知りませんが。その割には、昨今報じられている国の事業とその受注先企業との不透明な関係は本当に根絶やしにしてもらいたいものだと思います。もっと教育とか福祉とか、私たちの生活の基盤的な部分にこそ、ヒトとモノの手厚い投資をしてもらわないといけないのではないかな。そうでないと、前述の医療のDX化促進施策も、いったい誰トクなのだろう・・・?と、変に勘繰ってしまうクセが出てしまいます。さて、朝の御託はこれくらいにしまして、今日も一日(というか半日プラスαですが)がんばりましょう。皆さんも良い週末をお過ごしください。

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