京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ

昔の人の結婚観?!

6月23日 木曜日

不眠を訴える方とお話をしていると、何時ごろに寝床に入るかと質問しますと時々「夜8時頃には眠くないけど・・」とか、「昨日は6時過ぎにはもう電気消していました」とかお返事をいただくことがあります。さすがに早過ぎるのではという方にはもう少し起きていましょうと説明します。遅寝、早起きが不眠対策へのキーワードの一つであったりします。とか言っておきながら、気づいたら9時過ぎに落ちてしまい・・・1時からスマホを取り出してゴソゴソやっていた昨夜のワタクシ・・・。

さて、昨日ご紹介した男女共同参画白書ですが、も少し読みこんでみました。江戸時代とか明治の頃はどうだったのか?とかがコラムに書かれています。これ↓とか、かなり意外ではないですか?

明治16年は今より離婚率が倍以上だったとか。多産多死時代であった頃には、それこそ養子縁組も多くて、家制度を支えるには男女関わらず氏を変えて養子に入ることが必須であったようです。そもそも夫婦同氏となったのは明治30年代なので、たかだか120-130年くらいの歴史ということになります。しかも・・・

ここまできっぱりと書かれていると、何だか痛快な感じすらします。

平川師匠は、少子化というのは成熟社会の裏返しの現象であると喝破しておられましたが、結婚年齢が高くなっている背景としての理由にはこのようなものがあるようです。若い人たちの心の叫びのようなものが感じられませんかね。確かに、女性の半分以上が就業する時代において、輝く女性のようなスローガンを掲げるのであれば、まず取り組むべきは、「希望する人たちには!(ここだいじ)」・・・氏を変えなくても済むような制度作りであるような気がしてきました。確かにめんどくさいですよね。それまで働いてきた名前を変える手続き・・・

何だか社会にアジるような内容の記事になってしまいましたが失礼をば・・・

それではみなさん今日も良い1日をお過ごしください! bye

20代独身男性が・・・

6月22日 水曜日

令和4年の男女共同参画白書が内閣府男女共同・参画局から発行されました。”若い草食男子がデートもしたことなくて・・・”とか、”最近の若者は女性を口説くこともできないのか・・・”みたいな街の声を拾ってみました的な作りの3分間ニュースが流れているであろうと推測されます(知らんけど)。で、ちょっと内閣府のHPをめくってみますと・・・出てきました。

令和4年・男女共同参画白書

300ページを超える大著です。

件の記事の元ネタはこれですにゃ・・・。

デート経験が少ないとか・・・その原因というか(そもそもそんなんほっといてくれ案件だと思うのですが)、時間・お金・機会喪失の問題とかが想定されるのですが、これって過労死・最低賃金や給与水準低すぎ問題とか、コロナ禍などのキーワードともろかぶりするように思います。なので・・・おっさんたちが(私を含む)、「わしらの世代はな・・・」とか、今の若者は・・・などとマウントを取って終わりの話ではないと思いました。むしろ我々の世代こそが、”我が事”・”我が世代が考えるべきこと”として真面目に捉えていくことが必要なのだと思います。パラパラこの白書読んでみたのですが、なかなかに味わい深い出来となっています。男女同姓の問題にもそもそもそんなに歴史が長いものではなくて・・みたいなコラムもあって、こんなこと書いて自◯党のその筋の人たちに怒られたりしないのかな?とか心配になってしまったりします。皆さんもぜひ一度ご覧いただくと良いかなと思います。男女共同参画局の人たちも、冒頭のような浅い取り上げ方でのニュースで面白おかしく”消費される”だけではやるせない思いをされているのかと思います。

では、また

goodbye IE…

6月21日 火曜日

初めは何のことなのかな?と思ってしまいました。”さよならIE” IEというとですね〜,私どもの業界では圧倒的にInfectious endocarditis(感染性心内膜炎)という疾患名なのでして。「IEがね・・・」という出だしでそれを連想せずに、まずウェブサイトのブラウザーのことを思い浮かべる医者は相当の確率でモグリかと思われます(笑)。goodbye IEのネタは、マイクロソフトがInternet Explorerのサポートを打ち切るというニュースで出てきたワードになります。それについては”He was a good tool to download other browsers”という墓碑を韓国の方が作ってネットに公開されていたとかいうお話ですね。IEはインターネット黎明期からのネットサーフィン(これも死語?)に欠かせないソフトウェア(今はアプリというのかな)でした。好むと好まざるとに関わらずそれしかなかった時代もありました。そもそもApple社のPCにはネットスケープナビゲーターというのが装備されていました(懐かし〜)。その後ウィンドウズ95のリリースによってIEが席巻していきます。しばらくはoperaとかmozillaとか色々あったと思うのですけど、アップルのsafariまではIEの独壇場(?)であったような感じがします。今ではマイクロソフトならedgeでしょうか。Apple社はやはりSafariか主流のようですし、共通に使用されるChromeというのも根強い人気があると思います。私は仕事とプライベートでWindowsとMacを両方使用する機会があるのですが、双方で使いやすいのはChromeのように感じています。オンライン決済などでは今のところChromeの方がEdgeよりもスムースなように思っていたのですけど、今ではあまり変わらなくなっているのかな〜・・・。いずれにしてもIEは近年の評価はかなり落ちていたのでサービス打ち切りもむべなるかなと思いました。それにしても、冒頭ご紹介した墓碑のコメントはなかなかにウィットに富んでいますね。

日米の指導医クラスの人たちの早朝覚醒spaceを聴きながら書いてます。外科レジ・・・日米共通で大変そう(って自分やってたんやけどな)だけど、それなりに各科それぞれやりがいあるもんねっ。がんばれ万国のレジたちよ!(共産党宣言風に・・・)おっさんも北部田舎の地からひっそりと応援しています。

ひさしぶりに・・・

6月18日 土曜日

昨日は夜遅くに久々に師匠のご講演を視聴しました。平川先生の「共有地をつくる」についての講義。さいごのお話がほんとうに腑に落ちてしまって落涙していました(やや大げさ)。何か事業をしているひとは必ず独裁主義的に陥るのだという・・・。曰く、経営者というのは、一度はかならず独裁者になる夢を抱くのだそうです。自分の言ったことにパッと全員が従ってくれたらいいのになという風に思うようです。日頃から文句ばっか言われている経営者ほどそうなりがちなようなのですが、良い経営者というのはじつはそうではないと・・・。「いい経営者というのはみんなからちゃちゃを入れられながら、でもこの人の幸せな顔を見てみたいという従業員を抱えている会社なのですよ」ということだそうです。ほんとめんどくさいですよね、事業を興すというのは。確かに、事業経営者という立場で考えると・・・なんか色々言われてなんぼっていうの、ありますよね。って・・・これ、スタッフが読んでたらどう思うんだろう・・・。まあ深い意味はないのでスンマそんって言うことでお赦しを~ ( ´艸`)

電話回線不通について(2022/6/17)

6月17日現在 当院の電話回線が回線が不通となっています。本日復旧工事の予定ですが開通までご不便をおかけいたします。

おかげさまで無事復旧いたしました(20220618)

ペロペロがぶり・・・要注意

6月17日 金曜日

最近咬傷の患者さんをみることが何度かありました。犬、猫、ネズミ(!)、虫ではやはり定番のマダニでしょうか。頻度はやはりワンニャンですね。ニャンは引っ掻き傷も多くて、猫ひっかき病というのみなさん一度は聞かれたことがあるかもしれません。バルトネラというグラム陰性桿菌がその犯人となります。動物の常在菌ですし、ノミがベクターになったりすることもあるようです。かき傷の上流のリンパ節が腫れてきます。咬み傷ですと、やはりパスツレラという口腔内常在菌とか嫌気性菌に感染する可能性があります。いずれの場合にもまずは受傷直後の流水での洗浄が非常に大事です。抗菌剤は有効です(オーグメンチンなどの処方となります)。海外なら狂犬病も注意しなくてはならないですし、汚染外傷一般には破傷風予防も考える必要があります。土壌中に存在する破傷風菌は、予防注射を受けていない大人で普段土に触れ合うことのない方ほど危険性が高まると考えられます。例えば・・・都会に住んでいる人が、田植えのシーズンに帰省して畑作業を手伝っている際に、土壌汚染のある釘を踏んづけた・・・などという場合には、ぜひ破傷風トキソイドやグロブリンの注射を考える必要があります。これから屋外活動のシーズンになりますので、ぜひみなさんもお気をつけてお過ごしください!

インハンドというドラマ(山Pさんのやつですね)では、片手を失った博士の設定があるのですが、その原因が動物に噛まれた時に感染したためとなっています。culpritは・・・カプノサイトファーガ・カニモルサスというグラム陰性桿菌です。これもまた・・・犬猫の咬傷から感染する可能性のある(極めて稀ですが)、発症すると重症化する恐れのある細菌感染症ですね。この細菌は莢膜というバリアを有しているため、特に外傷や手術で脾臓という臓器を摘出されている方には特に注意を要するもの(脾臓が莢膜を持つ細胞を免疫処理しやすくするオプソニン化という過程に関わっているため)となります。現在定期化されている肺炎球菌ワクチン(60歳以上)が対象とする肺炎球菌もその莢膜を有していることから、罹患しやすいと考えられる脾臓摘除後患者さんには保険適応となっています。

では・・・週末です!みなさん楽しく穏やかにお過ごしください

アジサイの真実

6月16日 木曜日 雨

雨には紫陽花が似合いますね。先日家族でとある庭園を歩いていた時のこと、小さな蕾のような集まりの周囲に綺麗な花をつけている紫陽花を見て、真ん中のこれって蕾なん?と聞かれたので「多分そうやろうな・・」と答えていました。はい、ブブーッ! 気になったので調べてみると・・・紫陽花とは装飾花と呼ばれる私が考えていたいわゆる”花”のパーツ(実はこれは真の花ではなくガクに当たる部分)と、蕾であろうと考えていた”本当の花”の部分(おしべとめしべと花弁を備えた真の花)からなるようでした。大きな花びらは、それらで囲まれたこの小さな真の花の集合体が受粉しやすいように、虫たちを誘き寄せているのですね。日本に群生している本来の紫陽花はこの時に見た”がくアジサイ”と呼ばれる品種だそうで、一般に想像するこんもりとした花びらで球体を作っている紫陽花はほんアジサイと呼ばれているのですが、実は改良されたものだとも言われているようです。皆さんにとっては、それ当たり前やんと思われるかもしれませんが・・・知らなかったです。もうそろそろ季節も終わりになるようですが、また近くのやつをじっくり見てみよーっと。綺麗な花をつけて虫を近づけたり、土壌の環境に合わせて花弁の色が変わったりするようで、生き物ってそのように教えられたり、考えていたりしなくても、おんなじような行動や形態変化をするものなのかもしれませんね。

Space聴いてみた

6月15日 水曜日

梅雨入りのようです。今日は午後からおそとなのであまり降らなければ良いのですけど・・。昨夜は事務作業をしながらSpaceで在米の方達の会話を聞いていました。日米の差異について感じたことを話されていましたが、なるほど〜と思い出すことがあったのでなかなか楽しかったです(事務作業が・・・)。レストランでの会話では、日本だと店員さんが来てくれたらいきなり「とりあえず生二つ」みたいなそっけない注文のやり取りなのが、あちらでは「こんにちは〜今日のご機嫌いかがですか?」みたいな会話から始まって、長々とこれがオススメでとか、これは私は好きなのです〜とか、担当のウェイトレスさんが話しかけてきて・・・みたいな違いを話されていました。あと、建物に入るときのドアを先に通る人が次の人のために開けて待っておく・・みたいな習慣が根付いていたりするのも、あるあるですね。コロナ感染については、向こうではほとんどの人が一度は罹患したみたいな感じのようで、カゼのような感覚になりつつあるのかもしれませんが、一方でICUには変わらず重症管理をされている患者が一定数おられるようです。病院の建物以外では、マスクは全く根付いていないとのことです。肌寒く感じる気温でも普通に上半身裸の男性とか、やたら薄着の人が多いのも確かにな〜って思いました。ということで・・・残りの作業は早朝に移行することになりました(泣)。

感受性の問題

6月14日 火曜日 雨

梅雨入り間近の様相である。朝起きたらいつもよりやや明るかった。枕元の携帯電話に手を伸ばす。やはり・・・。電源が空っぽになっておる。アラームは鳴らないはずだ。予定の起床時間を寝過ごしたが、まだゆとりはあるのでゆっくり朝食を摂る。食べながらもついつい携帯の画面をクリクリ・・・。最近タイプ間違いをすると瞬時になんだか変な文字列が並んでしまうPCのことも気になっている。シフトキーを押しながらアルファベットを入力しようとすると、これまた変な文字列が並ぶ・・・。そろそろ替え時かな?と思いながらも1年以上が経過している。我ながら小心者だな〜・・・などという平凡な1日のスタートを切ることができることに感謝しなければならないと思っている。朝起きて、ご飯を食べて、トイレ行って、仕事ができて1日を終えることが普通にできる幸せというものがこの世にはあるのだ。要はそれを感じることができるのかどうか?ということだけなのかもしれない。

ひさびさの

6月13日 月曜日

週末は久しぶりのオンサイトでの学会に参加してきました。そもそも今の業務形態では外来診療をお休みして学会に行くということができなかったこともあるのですが、実際に会場にいく全国規模での学会参加というのは前回いつだったのか、すぐには思い出せずにいます。コロナ禍で進んだオンラインでの学会はそれはそれで便利だし、いつでも参加できるので良いのですが、やはり実際に人と会ったり、生の発表や講演を聞くのは良いものだと感じました。昔なら高名な先生方の手術手技の映像や議論のセッションに夢中になって参加していたのですが、今はそれとは異なる分野でまた勉強になる経験となりました。総合診療や家庭医療という分野の内容がメインのものでした。演者の先生方の持ち寄られた診断困難症例について、主訴や問診から色々と考えさせられながらの講演スタイルでしたが、座長の先生たちがいとも簡単に鑑別診断を列挙したり、それぞれの所見の合う部分と合わない部分を話されるのには本当に感心するばかりです。自分も一歩でもそれに近づくことができるようにというモチベーションをもらえるのもオンサイトならではのもののような気がします。オンラインをうちで視聴するだけではそこまでインパクトを受けないのですよね〜・・・。それでは・・・また新しい1週間が始まります。みなさんも穏やかな日をお過ごしください!

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