8月11日 水曜日

今日は午後からおんもに出る日です。とあるニュースを見て「ダブルバインドが子育てに与える影響」っていうことを思い出しました。一般の人々は恐ろしい感染症が流行っているから外には一切出るな!と言われています。運動会も遠足も、楽しい行事は全て中止となりました。ところが国の外からたくさんの人たちを招いて大きなスポーツ大会が開かれています。どうしても・・ということ以外は外出するなと言われているのですが、えらい人がのんびりお付きの人を従えて繁華街をぶらぶら歩いておられるようです。さて、ダブルバインドとは・・・例えば、幼児に笑顔でおいでおいで!ってやりながら、一生懸命ハイハイしてその人の元へ行った途端に笑顔を仕舞い込んでプイとそっぽを向かれてしまうような状況です。その子にすれば、あやされて褒められているのか、無視されているのか、よくわからず動揺していまします。そもそもは精神医学・人類学者であるグレゴリー・ベイトソンの造語で、”それは白だ”と”黒だ”という二つの矛盾するメッセージの板挟みになる時に被るストレス状態とそれが引き起こす心理的な負の影響という概念です。メッセージとメタメッセージとも評されます。今の私たち、これに似た状況がたくさんあって、心理的負担を感じているのではないかな・・・と思いました。私に身近なところで最近痛切に感じたダブルバインド状態の一つにワクチン接種業務があります。初めは、重症になりやすい人から公平に!ということを厳密に命じられていましたので、予約取得もかかりつけ患者を対象に、優先順位を考慮して、しかし杓子定規ではなくその網の目から漏れている方も拾い上げらるように入念に業務を行いました(かなりお叱りも頂きながら・・であったと思います)。そのうちに、いやいや優先順位が少し毀損されていても、とにかく国民の接種率を向上させることが重要じゃないかという声も大きくなって行きました。そうこうしているうちに、どういう基準でいつ設定されたのか知らない間に(調べればアクセスできるのでしょうが・・)職域接種という大きな企業の接種枠が決められていました。小さな個人営業の方はどうなっているのだろう?という疑念など挟む余地はありませんでした。初めは「とにかく薬剤は潤沢にあるのだから、7月いっぱいで前倒してでもとにかく頑張れ」と言われていたのですが、突然パッタリと前触れなく手当てされる薬剤が減らされました。もっと時間があればいくらでも例をあげることができそうですが・・・自分のことが嫌いになりそうなのでやめておきます。昨日は10時間ぐらい眠りましたので、また今日からがんばります。身勝手なくだらない愚痴をお聞き頂き申し訳ありませんでした。今日も皆さんにとって良い1日となりますように・・・