5月25日 月曜日
履けなくなってしまったジーンズのお話ではありません。肥満を解消することができる遺伝子のストーリーです。そう聞くと俄然耳がダンボになってしまった方も多いと思います。食べても食べても太らない体質があるかもしれないという論文です。
https://www.cell.com/cell/fulltext/S0092-8674(20)30497-9
ALKという遺伝子はその変異型が肺がんやリンパ腫などの発症に関連していることがわかっており、すでにそれを利用した抗がん剤も開発されています。マウスでこの遺伝子をつぶしてしまうと、たくさん食べているのに体重が増えないという現象が観察されるということらしいです。研究者たちはこぞって太りやすい遺伝子を探していたのですが、この論文では著者らはやせる遺伝子を探してみてそれに当たったということだそうです。一種の逆張りみたいな考え方かな・・。将来錠剤飲んで減量する日がやって来るのかもしれません。