3月4日 木曜日
3月1日版のサイエンティフィック・アメリカンに、新しいコロナウイルスワクチンに関する論文が掲載されていました。スクリプスという、免疫で有名なカリフォルニアの研究所の先生が書かれています。今開発されている筋肉注射型のものではなく、スプレー式の薬剤噴霧で鼻の粘膜からワクチン接種をしようとするものです。すでにフルミストと言われるインフルエンザのスプレータイプのワクチンがあることをご存知の方もおられるでしょう。いよいよ4月か5月かにワクチンが高齢者の方から優先的に始められようとしている最中ですが、一方ではより効果的な方法、つまり感染や重症化を防ぐのみならず、他者への感染をも防ぎうる方法としてその開発が模索されているとのことです。知らないところで科学研究は進行しているようです。スプレーでワクチンができたとしたら、今自治体や医療従事者の頭を悩ませている「どうやって数千万人という人々に効率よく注射をしていくのか問題」も一気に解決に向かうわけです。いや〜これはすごいな(実用化されるのはまだまだ先でしょうけれど)。少し話題はそれますが、私個人的にずっと前から切望しているものとして、単純ヘルペスウイルス(HSV)のワクチンがあります。HSVは1型と2型があるのですが、よく目にするのは、風邪をひいたり、疲労が重なった時に口唇にできるブツブツですね。これは1型の方なのですけど、あー自分もそれよくできます・・・という方少なくないと思います。私はこれ、ひどい時ですと、年に3−4回できますね。数日前からなんとなくムズムズとした前兆を感じ始め、ある時1個水ぶくれができます。物理的刺激を与えると、すぐさま周りに広がり、治療しなければ2−3週間は悩まされることになります。非常に不快感の強い皮膚病変です。今では内服治療薬の良いものがあるのですが、発症自体を防ぐことができればとても嬉しいのです。なった人しかわからないと思いますけど、非常に不快なのです。ですから、もう随分前からワクチンができればいいのにな〜と思い続けています。今現在進行中の臨床試験も2個ぐらい検索できるのですが、まだまだ先行きはよくわかりません。ちょうどお時間となりましたので、それではおしごとしてきま〜す。今日は朝とお昼の寒暖差が大きいようです。みなさん気温と花粉に気をつけてお過ごしください!