6月7日 水曜日

朝から晴れています。午後からおそとの1日が始まります。保険証一体化の話題がニュースに出ていない日がないくらいに盛り上がっている(?)ようです。来年秋には保険証が廃止されカードに一本化されることが決まっているわけですね。そもそもその利便性がどこにあるのかということが一般の方にはあまり理解されていないのではないでしょうか。かくいう私もそれをきちんとわかっていなかったので、覗いてみました。「マイナポータルサイト」なるものです。確かにメリットがトップに掲げられています。①より良い医療を受けることができる(医療機関受診の際に、他院での投薬内容や特定健診の結果が共有できる)②高額医療費の負担が発生する場合に限度額認定証を申請することなく支払い回避できる ③確定申告の際の医療費控除手続きが簡単になる ④就職・転職・引越し後もそのまま利用できる となっています。これの恩恵を受けることができる方がどのくらいいるのかちょっと考えてみました。結論→さほど多くなさそうデス。我々医療機関の側からすると、①項目が最も関わりの大きい部分なのですが、確かにそれはそうなのですけど、共有できるとされている情報はまんまリアルタイムには反映されないので、その情報を取得したとしても、さら問いが必要となるのです。というか、現実の場面で必要なのはそのリアルタイムの情報なので、やはり直にお薬手帳を確認する必要からは免れないなという感想ですね。保険資格確認がオンラインでできることが最大のメリットなのですが、これは必ずしもマイナンバーカードにしなくてもすでにできるようになっているのかなと考えています。まあこの部分が昨今情報の誤登録があるとしてかなり話題になっているところなのですけど。聞くところによるとカードの申請普及率はすでに7割に達しているのだとか。そのために実施されたポイント制度とかもそうですけど、カード普及への執念のようなものは感じますが、それによるメリットが今ひとつぼんやりしている印象が否めないなと思っています。ナンバー制度に拒否的なのではなく、番号は活用しつつも、それを別にわざわざ持ち歩かなくても良いようにしてほしいなと感じています。便利になるということは、ナンバーに紐づく情報がたくさんになるということですから、カードを悪用誤用された時の被害がより懸念されるのですからね。便利と危険、リスクとリターンは常に表裏一体なのです・・・。