10月22日 火曜日

今日はお休みです。ところで・・・医療広告ガイドラインって聞かれたことがあるでしょうか?去年厚生労働省において変更された医業もしくは歯科医業・・・に関する広告等に関する指針というものがあります。医療機関の発する広告に関する規制がこれによって規定されているのです。要するに患者さんを集めるため、徒らに誇大な宣伝をしたり、誤解を招きかねないような広告を制限するための規則です。何でも血液クレンジングなる施術がSNSで話題になっていたものですから本稿で触れてみることにしました。皆さんはよく「最先端のがん医療」とか「最新の治療方法」とか目にされたことがあるのではないでしょうか?雑誌の特集でよくあるやつですね。雑誌の特集はもちろん自由なのですが、医療機関の広告である立て看板とかウェブサイトなどでこれをやるとダメですよっていうことなのです。最先端の・・というのは誇大広告でアウトです。最新の・・・は社会的医学的に常識の範疇においてならば記載可能、とされています。まあこういった表現は、通常の感覚では医院のウェブサイトなどには掲載しようとは思いませんが、世間では氾濫していたのが現実だったようです。患者さんの立場になって考えて、ついつい引っかかりやすい、受け入れやすい、やって見たいななどと思ってしまう表現に出くわした時にはよくよく注意しなければなりません。病気の治療において、万人に共通に適応されて、副作用も考えなくて良いようなものはそれほど存在するわけではないのです。甘言を弄して患者さんをその気にさせるような広告を排除していこうという方針には全面的に頷けるものがありますし、皆さんにはより良い情報が伝われば良いなあと考えています。私自身も広告だけではなく、日常診療での言葉遣いには慎重であらねばと考えています。例えば・・血液サラサラの薬という表現をよく耳にします。血液の粘稠度に関与する因子には赤血球などの血球成分と、タンパクや各種脂質などの血漿成分が関与していることは事実なのですが、サラサラの反対にドロドロとか、やや感情に訴える部分がありあまり妥当ではないと考えています。また、免疫力が低下しているから・・・などという説明にも注意が必要です。免疫とは何か、免疫力をどう定義するのかなどが必ずしも明らかではないからです。逆にそういう表現をする時に自分はどう考えているのだろうか?と自問してみると、何だかよく理屈で説明できないような時にそういった言葉遣いになっていることが多いのかなと思います。一種の逃げ口上ですね・・・。色々な意味で反省することがたくさんあるな・・・医業広告、インフォームドコンセントなどなど。

そういえば・・・広告ではないのですが、福祉施設の方に教えていただいたニュース記事・・・人生100年時代には90歳まで働かなくてはならなくなります・・・というのを読んでちょっと驚いています。90歳まで働くって・・・ほんまに?って思わずツッコミを入れざるを得ませんでした。どこまで本気で考えてるんだろうこの著者、って最後まで読み進めるととっても著名な学者さん(?)でした。色々な政府の政策決定にも関わっておられる方がこのような意見をお持ちなのかと・・・大丈夫か?私たちの将来。