5月3日 月曜日

憲法の生まれた日です。きょうは朝から良いお天気で久しぶりの太陽が私たちを照らしてくれています。皆を平等に照らしてくれる存在の太陽と、それから憲法であるな~と寝起きのぼんやりした頭を覚醒させています。特に政治的メッセージはありませんので誤解なきように・・・。

さて、現在阪大の総長を決める選挙が行われていること、ご存じの方は多くないと思います。私もそれほど大学の教授とか学長とかの人事に興味を持つほうではないのですが、今回ばかりはとても注目しています。というのも、以前よりウェブサイトとか読売新聞の書評欄で、刊行される書物の紹介をされている仲野徹先生が出馬されているからです。大阪弁でざっくばらんな語り口の先生は、ときどきテレビでも又吉直樹さんの番組などのゲストで出演されているようですので、ご覧になると「あ~この人か」と思われるかもしれません。本業である病理学・分子生物学の分野ではもちろん大家とされる存在ですが、幅広いジャンルの書物にも精通しておられたり、多くの論考を発信しておられたりします。現在の教授職を退官されるにあたって、一念発起して総長選に出馬されることを決められたそうです。「知の共有」「若手の育成」「教育の復権」をスローガンに、かわろう大阪大学!という所信表明をされています。おそらく大阪大学という組織を変えることで、日本の大学教育を変えようとしておられるのではないかと思います。先生の目線、特に若手に向けておられるその思いは常にあたたかく優しいです。いつ決まるのかは知りませんが、応援しながら注目していきたいと思っています。63歳(?)の挑戦・・・素敵です。教授とか学長が決まる過程というのは、そもそもかなり政治臭の強い、魑魅魍魎・跳梁跋扈の世界だと思うのですけど、今回の選挙はそういったものとは距離を置いたものだと聞いています。それだけにどういう結末を見ることになるのか興味深いところもあります。本当は退官後は自宅にこもって畑作業などをしながらのんびり過ごそうと思っておられたそうです。人生はプランのない営みなのですね。私もグダグダと御託ばっか並べてないでがんばるゾ!

先生の発信よろしければどうぞ⇓

https://handainakano.jp/2021/05/03/210503/