7月9日 木曜日

線状降水帯という言葉はあまり聞いたことがなかったですが、九州を中心として大きな被害が出ている大雨災害です。グループホームなどの出来事が新聞で報道されていましたが、さぞかし恐ろしかったことでしょう。適切に対応された職員の方には敬意しかありませんね。ところで、最近患者さんとの会話で気になっている「のろいのことば」です。『そんなことしてたら寝たきりになってしまうで』『放っておいたら足を切断しないとあかんようになるで』とか、患者さんとその知人の方との会話で、そう言われたからといって受診される患者さんが結構いらっしゃいます。発言する人にしてみると、早めに受診をするように促す善意で述べられているのだとは思いますが注意が必要かなと感じています。人に言われることって結構なインパクトがあったり、場合によっては心が傷ついたりするものです。容姿のことや、背中が曲がっていることなど、ストレートに言うのはやめたほうが良いと思います。加齢に伴い背が曲がってしまうのは、ほとんどの場合が椎体といういわゆる背骨の圧迫骨折などの変形で生じますので本人にはどうすることもできません。日常生活でお茶飲み友達と何気なくする会話の中に潜んでいるかもしれない『のろいのことば』に注意が必要です。腰痛で受診される方ではかなりの確率で、医師が考えてもいない『寝たきり状態』への移行を心配されている患者さんが多いことに最近気づいています。気をつけましょ~言うほうも言われるほうも。