3月7日 木曜日

コロナ禍で数年前に導入されたワクチン関連の入力システムが最近終焉を迎えました。マイナンバー保険証の云々の前に私たちが医療の中で実際にデータのクラウド化とかデジタルトランス・・・を実感し始めたのは、ほんの2−3年前だったような気もします。プラットフォームの終わり・・・ときいて、感慨深いものがあります。夜な夜な診療後にデータ打ち込みやってたな〜・・・(遠い目してます)。もちろん電子カルテが導入されたり、検査結果のデータのダウンロードなどは定着して久しいです(まだ実際には、無床診療所レベルでの電子カルテの普及率は半分に満たないようでもありますが)。しかし、昨今政府の推し進めている政策というのは、それを一歩もしくは二歩超えていこうという意気込みを感じています。そしてそれは好ましいことだと思っています。ただ、サイバーセキュリティが叫ばれる中で、やはりシステムそのものの抱えるリスクであったり、サーバーがなんらかの理由でダウンした時の無抵抗感、対応策の困難さは想像に難くないという不安も感じています。国民のプライバシーを含む基本情報が、マイクロソフトという外国の私企業の管理運営するOSの元に稼働する機械で運用されているというのは、よくよく考えると不思議な気もします。政府のサーバーも実際には外国企業の運営するところにあるわけでしょうし・・・。そこに一矢報いようとして、政府のお金を投入して支援しているのが、最近ストックプライス急上昇の某S社でしょうか。他方で、熊本に誘致され稼働したばかりの半導体企業誘致にも、経済安保やサプライチェーンの安定化といった名の下に、多くの(ほんとに多くの)財源が投入されています。公的補助金のありがたみは、当院も身にしみて感じているところですが、私企業にとってそれが行き過ぎたスポイルになってもよくないと思われます。ま、半導体だけは”別モノ”って感じですけどね。おそろしや・・・