2月11日
新型コロナウイルス関連のニュースで持ちきりですが、ご存知のようにインフルエンザも流行期に入っています。近隣の小中学校では学級閉鎖・学年あるいは学校閉鎖などの措置を取られたところもあると聞いております。この時期、不特定多数の人々が集まる会合や宴会などに出席される際や、マイクロバスなどでの集団観光旅行などの際には十分な注意をされるようにお願いします。感染予防の上で手洗いの重要性が強調されていますが、一方でもっと大事なことは発熱や上気道炎症状(喉が痛い、鼻炎、咳)などがある場合には、休養をとり活動を控えることでもあります。日常診療の場面では軽い症状だからインフルエンザ検査で陰性の結果が出ると、少し無理をしてでもお仕事に行くつもりであるとおっしゃる方もおられます。検査でも偽陰性という現象、つまり本来は感染しているのだが検査で検出されない場合がある訳です。感染症流行期での理想的な対応とは、少しでも感染可能性のある場合には外出勤務を控える、公共の場での咳エチケット、有症状者はマスクを着用する(予防者の側のマスクの効果は限定的です)などの注意事項をもう一度確認したいものです。
今のところ京都府のインフルエンザ感染症動向は例年よりやや抑えられている傾向です。
新型コロナウイルスでは・・・https://gisanddata.maps.arcgis.com/apps/opsdashboard/index.html#/bda7594740fd40299423467b48e9ecf6
ジョンズホプキンス大学が世界の感染者動向マップを作成しています。記事執筆時点で日本の感染者は26名、近くのダイアモンドクルーズシップには135名と記録されています。南北アメリカや豪州、欧州など全ての大陸にすでに感染者が同定されているようです(知らなかった)。