4月21日 日曜日

しばらく雨模様が続くようです。昨日今日は座学の週末となる予定です。本当はせっかくのお休みなので、ダラダラと過ごしたいのですが、何かしておかないと勿体無いような気がしてしまうのです。循環器内科のやや専門的な内容の講義を聴講する予定です。町医者が専門的な知識など必要なのか?と思われるかもしれませんが、心不全とか糖尿病とかはもうすでに専門家だけが診れば良い疾患ではなくなっているのです。それほど数が増え過ぎているのですね。ある程度私たちのような医師がそういった疾患を有する患者さんのマネジメントをできるようにしておかないと、街場のニーズは拾い上げることができません。朝のコーヒーは休日恒例の”濃いめ”です。つけっぱなしのTVでは、「不安定な中東情勢を背景に、原油先物が高騰し・・・」とか、「半導体株の続落で・・・」とか、アンカーが述べておられます。先物取引っていまだに説明を読んでもなんだかよくわからないのですよね〜。小麦の価格高騰などの際によく引き合いに出される「シカゴ相場」っていうのも、つい最近までてっきりシカゴにある取引所に、農家のおじちゃんと買い手の商人が小麦袋を目の前にして取引してるのかな〜?みたいなイメージだったのですけど、実際には近代的なビルの中でディーラーがネットで売買しているようなビジネスマンの世界だったのですね。経済学の教科書では、作物の値段って二つの下に凸の需給曲線が交わるPで決まるのだ・・・ってなっていると思うのですけど。実はそんな単純なわけでもなくって、実際に先物取引なんかですと供給がわからない時点で取引成立しているわけです。ウクライナで戦争があったからといって、小麦の価格が高くなるという一見なるほどな・・の理屈だってよく考えるとちょっと変な気もします。すでにその時点で小麦の輸出は完了していて、企業の在庫にたくさん眠っているわけですし、供給が実際に細くなる前に価格が上昇しているということになります。すでに小麦の価格そのものを決定しているのが、商社や農家に関係なく、実際に小麦を買うわけでもない人々で構成されている投機筋の意向で決まっているという現実でもあります。なんとも金融資本主義が極まっている現在、なかなか物事は単純ではありませんね・・。まああまり日々の生活に関係ないのでよくわかりませんが。さて、聴講時間となりましたのでこのあたりで・・・皆さんも、良い週末をお過ごしください。