12月15日 金曜日
しかし寒い日が続いていますね。患者さんの診察をするときに、ズボンに突っ込んだ着物を一枚一枚めくり上げてくださるのだけど、次から次へと5−6枚のシャツとかセーターが出てくるのでいつもお互い苦笑することになる。ご高齢の方に、暖かくて軽い化学素材の防寒服一枚ずつ配ってあげて欲しいな・・・。市長さん町長さん、議員さん達、お願いします!
ちょっと耳にした健康診断受診者のお話から・・ 毎年体重が微増していたり、脂質異常が持続しているという結果を踏まえて生活習慣の改善の余地について相談した。勤務時間が深夜12時までのため、いつも帰宅すると2時頃である。なるべくカロリーの少ないものを食べるようにしているが、食後すぐに就寝し、翌日12時前後に起床する。だいたい食事はコンビニエンスストアの出来合いのものを買って食べていると。最近は体重増加だけではなく、肩こりも頭痛も酷くなってきた。普段の生活習慣を聞くにつけて、これは大変だなと思ったのだが、唯一の救いはその方が極めて明るくあっけらかんとお話されていたこと。
厚労省のサイトに行ってみると、「働き方改革実現会議」なるものの議事録が読める。なるほど色々と討議されているようだが、そもそも会議の名は「働かせ方改革」にした方が良いような気もする。上記のような一例では、勤務条件について経営側がどうにかしないと変わらない状況であろうと思うからだ。それと同時に、なんでもいつでも商品に手がとどく24時間眠らない生活を、消費者である我々も考え直す必要があるのかもしれない・・とも考える。化石燃料を燃やしながら、便利な生活を営むことができるようになった人類は、そのおかげで明るくなった夜にも活動時間が広がった。普通便利で効率がよくなると、時間的ゆとりができるはずなのだが、実際にはどんどん忙しく、時間に追い立てられる生活になってきている ”追い詰められた私たち” 。例えば(?)・・昔の歯磨き粉は、アルミでできたチューブに入っていたので、お尻の方からくるくる器用に巻き上げていかないと最後まで使いきれないものだった。それがいつの頃からかラミネートチューブに入ってます、とか言いながら俳優の方が宣伝するようになり(white & white…懐かしい)、そのうちパチンってワンタッチで開け閉めできるものに慣れると、フタをネジネジすることすら面倒臭くなってしまう。何のことはない、ネジネジをやめてやってることと言えば、せいぜい鼻をホジホジしながらパソコンのマウスをクリクリしているだけの話である・・。