5月10日 金曜日 雨

お昼に行く筈の往診を一件失念していました・・・。夕方に訪問看護ステーションからご連絡を頂き午後の診察終了後に大急ぎで馳せ参じたわけでして。すみません・・・。医院のHPの直結ブログにこの内容は如何なものかと思いつつも、まあそれが事実ですので正直に申し上げた次第です。深く反省。さて、慢性疾患の診療につきものの『◯◯手帳』ネタです。糖尿病手帳、高血圧手帳、骨粗鬆症手帳・・・やたらと診療機関は手帳を配りたがります。かく言う小生も高血圧手帳は患者さんの日常の血圧管理に有用かなと考えており、院内に常備しています。糖尿手帳には、日々の体重、血糖値、ヘモグロビンA1cの測定結果、尿検査の結果などなど診察の度に患者さんとお話をしながら記入していくわけですね。そうそう、お薬手帳というのもありました。これは特に複数の医療機関にかかっておられる患者さんにとってはとても大事なものであります。他の医療機関で出されているお薬と重複したり、或は相互に留意する必要のある薬剤(いわゆる飲み合わせっていうやつです)の存在とかを知るにはお薬手帳はとっても有意義なものです。IT化の現代ではこれらのことはいずれスマートフォンとかのアプリが有効になるのでしょうけれど・・・昨日のニュースでは、手帳は手帳でも女性手帳・・なるものが話題になっておりました。少子高齢化対策の一環で考案されたこの手帳。妊娠出産適齢期をご存じない女性がおられるとか何とか言う理由で妙齢の(?)女性に広く交付される手帳らしいのですが、これが行き渡るとさぞかし適齢期での出産が増えて人口減少に歯止めがかかるようになるのでしょうね・・・ってなるかいな!!とか一人で突っ込んでしまいました。どうも議員さん達の考えておられる事って的はずれてるんじゃないかな〜っていうこと多いです・・・。一方ではグローバル人材って煽って、明日にでも辞令一つで海外赴任のできる社員を育成する方針を示しておきながら、他方では高齢化社会を支える美しい家族っていわれても、それを担うべき若年世代が海外にいってますがな〜とか、都会にでてしまっていますがな〜っていうことで、地元に結局残された老々介護っていう図式になって、ケアカンファレンスで参加者一同途方に暮れているわけです・・・。はっきり言いましょう!美しい国日本(彼らの仰る意味での)の創造と、グローバル人材の育成は180度相反するものであります(ような気がしています)。手帳はいいけど、女性手帳はちょっと・・・たぶんダメです。プラダのバッグの中に女性手帳が出てきたら興ざめですもの(笑)。余談ですが、去年までの職場で同僚だったN先生は手帳を3冊持っておられましたね。どういう風に使い分けておられるのか、最後まで聞けずに終わりました。朝のカンファレンスではT先生がニコニコしながら突っ込んでおられましたが・・・

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手帳は手帳でも『黒革の手帖』は松本清張の秀作でしたね。ドラマも面白かった。米倉さん・・・ブロードウェイのシカゴにも体当たり挑戦しておられましたが。