4月13日 水曜日

朝から何台かのサイレンを耳にしています。救急車が走っているようです。入学・入社などのシーズンで、社会活動は緩和されている部分もあると思いますが、いまだに悩ましいのが入院患者さんへの面会制限の問題でしょうか。特に死期が間近であると予測される方の場合に、それをどの程度厳格に考えるのか、あるいはどのように今後緩和していくのかという問題は未だスッキリとした解決がなされていないと思います。面会前に検査をしたりとか色々対策は考えられるのでしょうけれど、多数のバックグラウンドを持つ健康な方達が出入りをするという実態に変わりはありません。一方で、施設や病院でのクラスターが増えているという報道もありますので、病院としてはこの問題をおざなりにはできないのです。コロナの感染管理の理屈から言うと、隔離が基本ですので、なるべく一般の方の院内への出入りを制限すると言うことが望ましいわけです。ただ、終末期と考えられる方への面会を制限するということは人道的配慮に欠けると指摘されても仕方がないので、各病院対策にはご苦労されていることと思います。オンラインの面会を取り入れたり、少人数ずつ短時間で実施してもらったり、各所で工夫されているのが実態でしょう。患者さんとそのご家族にできるだけ配慮された仕組みが作られていくと良いのですが・・・。私の携わっている在宅診療も少なからぬ影響を受けているように思います。入院すると面会が困難となるので、と言うフレーズで治療へのアプローチが若干変わったりすることも増えているように感じています。一概に良いとか悪いとかの問題ではないのですけど・・・。