4月7日 火曜日

今日は緊急事態宣言がなされる予定であるとのことである。特定の都道府県に対してより一層の活動自粛が要請されることとなる。当院周辺はその対象地域とはなりそうにはないが、全国一斉のニュースに接していると、今まさに自分たちの周辺がそんな状態になっているような気がしてくるものである。流行地域とそれ以外の地域でグラデーションがあるのは当然のことである。印象的な報道に心荒んでくるのだが、冷静にこの地域でしなければいけないことを考えるのが重要であろう。そんなことを含めて日々の診療の際のアドバイスを心がけている(つもり)。とは言うものの、私たちが考えている以上に、流行地域との間の人的交流があると思うので、散発的に患者さんが発生することは十分考えられる。やはり都会に子どもさんが下宿生活をしていたりすると心配で様子を見に行きたくなるのが親心というものであろうし、逆に入学した途端に緊急事態宣言で1ヶ月間休校になったりすると、地元に帰っておいで・・となるのも理解できることである。十分に注意しながらではあるが、一定程度こういったことは理解してあげても良いのではないかと思う。こういう時期だからこそ、そういった人たちを責めるのではなく、理解して協力して行きましょうという態度でありたいものである。今当地で私が一番心配していることは、病床を有する病院や高齢者のケア施設などでの感染者の発生である。特に普段介護施設などとの関わりのある立場としては、そういった場所で感染者が発生した際にどういったマネジメントをしていく必要があるのか、医師の立場でどういう助言をすべきなのか、ちょっと本格的に考えておかなくては・・・。