8月22日 土曜日

昨日の分科会で知ったことです。新型コロナウイルス感染者数は減少の局面になっているようです。発症者のピークは7月下旬にあったようだとのこと。もちろんこういった情報発信により、今後の私たちの行動変容に繋がりますから、今回と同じように一旦収束に向かっては数ヶ月後に再度増加に転じるということは予想に難くないですね。要は今後もしばらくこのようなアップダウンが繰り返されるのだろうということです。ただし収束に向かっている原因についてはまだ分析の材料が整っていないようです。今までと同様で、どうしてかわからないけれど数は減って行きそうだというモヤモヤした状況はかわっていないです。どうやら私たちの国は感染制御一辺倒ではなく、経済活動もある程度並行して行こうというスタンスに転じているようですので(そういった発信がないのであくまでも推測ですが・・)、状況分析はとっても大事だと思います。Go toキャンペーンが感染状況にどう影響して、経済活動にどう貢献しているのか、是非とも生のデータと共に公表して頂き、今後の行動指針や行政に反映させていくべきでしょう。これ実は私たちの国のもっとも不得意なことなのですけどね。どのような内容であれ、情報公開をして、虚心坦懐に分析して(ここが本当に難しいと思います、自戒を込めて)今後の行動に生かすということです。分科会でわかったこともういっこ。経済分野の専門家と、感染分野の専門家の意識のギャップです。予防接種がまだできていないのに、できた場合に誰からうつ?っていうことが議論されているようです。もちろんそれは必要な検討事項だと思います。そのための前提知識として、できるワクチンをもってしても、感染抑止ができるのか、単に重症化予防に貢献することしか期待できないのか、まだまだ未知数であるということが専門家の中でも理解に温度差があるようです。経済分野の方の認識では、ワクチンが市場に出るイコール感染対策はそれでオッケー・・みたいな感覚があるように感じています。さらに医療者の立場からすると、今にもできそうな勢いで報じられるワクチンですが、今までその副反応にどんなに翻弄された歴史があるのか、わかっているのかなということがあります。今でも宙ぶらりんになった状態のHPVワクチンなど、情報がほぼ出揃っているのに一向に位置付けが変わらないものもあります。新型コロナウイルスのワクチンができたらしいぞ!それ行け〜ということになりそうですけど、今までのワクチン副反応の議論はなんだったんだろうという肩透かし感を感じるわけです。新型コロナウイルスの議論の背景で、HPVワクチンのことが置き去りにされているなと思います。でも・・・誰から接種するかという論点って、分科会だけでは決めきれないですよね。やっぱり開いてほしいな・・国会。

予防接種といえば・・・10月からロタウイルスワクチンが定期接種となります。飲むワクチン!

それからワクチン接種の間隔の制限が緩和されます。従来の取り決めでは、不活化ワクチンであっても接種後1週間以上の間隔を開けないといけなかったのですが、いくつかの制限が取り払われました。例えば・・・1歳を迎えてMR・水ぼうそうワクチンを打った後、従来ならば、1ヶ月は何も接種ができなかったのですが、今回の変更で、すぐにでもインフルエンザ予防接種などができるようになります。この書き方だと十分に内容を伝えきれていないのですが↓こんなイメージのようです

ま、そんなこんなで週末です・・・みなさん Have a nice weekend!