5月27日 水曜日
この国は人口減少フェーズに入ったと言われて久しいです。みなさんどのくらいのスピードでどこまで減少するのか考えてみたことがありますか?すこし調べてみるとちゃーんとグラフ化されていましたよ。きちんと調べられているようです。国土交通省のウェブサイトかな?とってきました。どぞ↓
如何でしょうか?
江戸時代の定常状態の際に3000万人であったこの国の人口は、日清日露戦争を経てその後の大戦期から終戦後、高度成長期、バブル時代を経て1億人を超え、その後2006年を境に急落の現代となっています。あ~そうですか・・・っていう感じだと思うのですけど、このグラフで私たちが生きているのは次のような時期であるということがとっても大事だと思っています。補助線を引いてみますね。では、またまたどぞ↓
どうでしょう?バブルの時代ののちにも人口は少し増加し、現在はその時期を下回りつつあるということのようです。ちょっとビックリしませんか。いまだかつてこの国で(おそらくほかの国でも)急上昇の人口が急降下に転じるような、この時代に生きた人々はいなかったのではないかと思います。政治システムとか、経済体制とかが時代の間尺に合わなくなってくる、制度疲労を起こしてきているのだと思います。人口増大フェーズの1億2千万人をケアする政策と、急速下降フェーズにおけるそれとが大きく異なるのはよくよく考えると当然のことですよね。高度経済成長の時代、世界からエコノミックアニマルと呼ばれるほどがむしゃらに働いて、「誰に食べさせてもらっていると思ってるんじゃー」って言いながら跳梁跋扈していたオッサン・ダイナソーも今は昔。その後「君たち、いつまでそんなんが通用すると思ってんの?」なんて言われた自由競争・新自由主義時代も長くは続かず、今は他人と違うことこそに価値を見出そうとするジェンダーフリー社会であったり、いろいろなハラスメントに泣き寝入りすることなく暮らしていけるような社会づくりに力点が置かれようとしています。そう考えると、生きづらさの社会から脱皮して、これからの時代なんかワクワクしてきませんか?おそらく私があとこの世に暮らすことができるのはせいぜい数十年でしょうから、この激変する時代の帰結を見届けることはできないと思っています。しかし、今この時期だけを考えるのではなく、将来の世代のためにということを考えながら、弱者への目配りを大切にしてくれるような社会システムを構築して行こうとする政策を応援していきたいなと考えています。人口がこれだけ減じていくのですから、国民総生産は必ず下がっていきます。そうなると当然のことながら税金収入も減っていくでしょう。いくら生産効率を向上させても、右肩上がりの時代に巻き戻すことは相当に困難です。それを前提に語ることができる人・・・なかなかいないと思います。あえてそこに切り込んでいくような政策を論じている人がいれば、おそらくその人はある程度信頼できるのではないかと思います。ハイ、これは私の考え方ですので聞き流していただくようにお願いいたしますね!
ではみなさま、今日も・・・お元気でお過ごしください。Bye!