11月1日 日曜日

新しい受診予約システムを導入して約1ヶ月が経過しています。そもそも受診して頂く方の利便性の向上と待合時間の短縮(病院での待合から自宅での待ちへ)を導入のメリットと考えておりました。その効果はまだまだこれからでないと見えてこないのかもしれません。受付事務作業や診察室での運用の負担はそれに反比例する形で増えているため、従業員には苦労をかけています。何とか冬場のかぜシーズンの前に整備しようと取り組んできましたが、一応それには間に合ったかなと思います。現在はインフルエンザワクチンを希望される方でやや混雑していますが、何とかこの冬をみなさんが元気で乗り越えられるようにできることをしたいと考えています。大げさに言いますと、医師人生で初めて経験するパンデミック感染症の流行下で迎えるかぜシーズンなので、内心どうなるのかなと心配ばかりです。まあ考えられる準備をして乗り切るしかないですね。昨日の土曜日は診療終了後に、月末の作業を行いました。そういえば・・某公的医療機関の管理者の方が、住民の方から「診療時間が終わっているのに、診療所に煌々と明かりが点いているのはなぜか?勿体無いではないか」という苦情を頂くんですと仰っていたのを思い出しました。病院は診療以外にもたくさんの事務作業があるので理解してあげてほしいな〜と思います。お話は横道に逸れてしまいましたが、いつも作業中のBGMはラジコです。昨日は作家の金原ひとみさんのインタビューが流れていました。聞き手は武田砂鉄さんです。昔はあまり小説って読まなかったのですが、ここ数年色々な作家の作品に手を出しています。金原さんの作品もまだ読んだことはないのですが、この週末に何か一つゲットしてみようと思っています。

小説を読むことの楽しみの一つは・・・活字によって「今の自分とは違う、別の人の人生を生きることができる」っていうことだと思っています。現実世界ではあり得ないような人の生き方に触れたり、その登場人物の気持ちになって考えてみたりすることができます。いじめを受けたり、いじめの加害者であったり、盗んだり、欺したり、暴力を振るったり、倫理を犯す振る舞いをしたりしてしまう人など・・・昔は、「こんなの現実ばなれしてるやん」とか「この人めちゃくちゃやん」って思ってあまり感情移入できなかったりしたのですが、今はちょっと違いますね。現実社会では倫理とか規範とかに縛られながら過ごしているのは当たり前ですが、小説ではそんな縛りから解放された物語を疑似体験できるのだな〜と思っています。そういうことを考える時間を持つことで、少しは診察室での会話にも役に立つことがあるのかもしれません?!

さて週末から週明けにかけては、その結果が直接自分には関係しないけど、かなり気になるという投票がいくつか続きます。朝晩の寒暖差が大きい日が続きますがみなさんお元気でお過ごしください!