3月2日 火曜日

朝一番で外に出ると、予想通りで ”なまぬるっ” て感じでした。ただし今日は午後から風が冷たくなるという予想ですからちょっと注意が必要です。一日中荒れた天気になりそうです。考えると今年は去年と異なり、雪の多い冬でした(過去形で語ってよいものか・・・)。痛む関節に鞭打って、除雪作業をされた方も多かったのではないでしょうか。私も、ちょっと横着をしたがために傷めてしまった右手関節炎がようやく癒えてきました。関節の炎症って一旦発症してしまうと、特別にステロイドなどの抗炎症剤を注射する場合などを除いては、基本的に時間の経過とともに炎症が消退するのを待たねばなりませんので、治癒に時間のかかる疾患ということになります。その原因となる「雪すかし」、苦笑いをしながら、そのおかげで先週から腰痛が・・・というレベルならまだよいのですが、時に家庭内不協和音の原因となります。大げさに聞こえるかもしれませんがそうなのです。80歳を超える方が、ちょっとこれぐらいはしておかないと・・・ということで除雪作業をして、翌日から寝込んでしまうことになります。1日〜2日経っても改善の兆しがなく、このままでは寝たきりになってしまうのでは・・・と心配になり、遠方の子供さんたちに悲壮な声で電話をされることになります。急いで飛んで帰ってきた方に「あれほど、雪いじらんときやって言ってたのに〜」という言葉と共に叱責を受けた患者さんは、久しぶりの再会を喜ぶこともできずに、その空気は険悪なものとなっていくわけです。その延長線上のような雰囲気を引きずりながらの診察をさせて頂くことになるのですが、まあ想像するに、そのようなことなのかな〜と推測しながら、まずは穏やかに収まるように言葉を選びながら医療を行います。やはりある程度ご年齢を重ねられた一人暮らしの方が行う除雪作業は、慎重に行って欲しいなと思っています。もちろん、家から出ていく通路を確保することは必要ですし、時間をかけてゆっくりと、必要最小限度で行うことは否定するつもりはないです。また、それ以上に、ご近所さんにそのような方がいらっしゃる場合には、余力があるみなさんの場合には、自分の敷地の延長線上でちょっと追加の作業をやってあげて欲しいなと思います。

以上、この冬を終えての診察室の現場よりDrイトウがレポートしました・・・