1月10日 水曜日
2024年、色々と考えさせられることの多い一年の始まりです。私が社会人になってからでも、地震による大きな災害はすぐに思い出すだけで、5つくらいはあります。豪雨災害なども含めると10は下らないのかもしれませんね。それどころか、なんらかの住宅損壊をきたす地震など、調べてみると毎年一年間に10前後出てきます。記憶に残る大災害だけでも、数年に一度発生しているこの国は、やはり自然災害大国と呼ばれるわけです。大きな災害が起こると、必ず出てくるのが、「初動が早かったか遅かったか問題」ですね。今回は初動以前に、本来復旧への旗振り役であるはずの、地元自治体のダメージも大きく、職員自体も被災者であるため、まず状況把握に時間がかかっているということはみな感じているところかと思います。加えて、一方通行でしかアクセスできない半島地形という状況もあり、孤立寸断されているところが、問題をさらに困難なものにしているのでしょう。これだけの災害がある国なのですから、毎回発災してから対策本部を組織してという形式から、一歩先んじて国直轄の組織を平時より作っておいても良いのではないのかなと思いますね。発災と同時に陸路空路からコアとなるスタッフを送り込み、地元自治体と共同で現地対策本部を立ち上げ、すぐに状況把握と必要な物資や支援のリクエストをあげながら、自衛隊や各NGOやボランティア団体と連携をしつつ復旧支援を行う体制づくりって(あくまでも体制を整えておくということそのものは)、それほどめちゃくちゃ難しい事ではないように思うのですけれど・・・。翌朝とかに、大臣が作業服で集まって原稿を読んでいるという画面を見るたびに、いつかどこかで見た光景だけど・・・という気持ちがしてしまいます。ツイッター改めXでは、フェイクの画像や未確認の情報などがリプライされて、2つの対立する意見がことばの石礫を投げ合っています。被災地では、衣食住や排泄、感染からの防御対策などなされなければならない手当が山積してる状況だというのに。かく言う私も、現下の通常業務をこなしながら、せめてもの助けになれば・・・という思いで、信頼できそうな二つくらいの支援団体にわずかばかりのドネーションを行うくらいのことしかできておりませんが。今日も鉛色の空から冷たい雨が降っています。少しでも暖かい空間が被災者の方に行き届きますように。