12月10日 月曜日 雪!!

とうとうやってきましたね、冬の大将軍です。公式発表は知らないのですが、15センチは上回っていたように思いました。思えば去年は1月の年明けから数週間、街は雪の下に埋もれていました。さてさて今年はどんな冬になるのでしょうか?雪かき(雪すかし・・っていう表現をされます)の悪夢に悩まされる季節がやってきたという事ですね。じたばたしても始まらないので、ここは覚悟を決める事が求められます(涙)。前置きはさておき、訳の分からないタイトルですみません。いつぞやのアメリカの対イラク戦争がひとしきりしたあとに、しばしば目にした語り口です。『(大量殺戮兵器が)存在する事の証拠がなかったからといって、存在しない事が証明されたわけではない』っていう事、何やら勝手な言い訳のように聞こえたのですが、あながちそうとも言えないように思える事もあります。医療にはその治療薬や治療方法についての満点の証明がない事でも、いろいろな事を勘案して、一応効果がありそうだとして行われている事が幾つもあります。逆に言えば、100%の証明がなされている事だけで治療を行おうとすると、持ち玉は極端に限られてしまうという事になるのでしょうか。完全に証明されたデータはないけれど、過去の経験からみるとおそらく一定の因果関係はありそうだなあということで認められている治療方法は少なからずあると思います。一世を風靡した(今でも大変重要な概念ですが)EBM(Evidence based medicine),客観的証拠に裏打ちされた医学、のある意味対局と言える概念かも知れません。しかしながら経験で裏打ちされる事のない無機質なデータのみに基づいた理論ほど、人を納得させるのに困難なものはないのではないでしょうか?まああの先生が勧めてくれる治療だからなあ・・っていう考え方にも一理はあろうかというものです。そもそも、まことしやかにデータで理論付けされている『眉唾もの』だって巷にはあふれていますよね。◯◯ダイエット・・とか、癌に効くキノコを煎じた飲み物だとか、果ては放射線の除去にイソジンを飲めば良いとか。例えば、医者に余命宣告を受けた末期がんが治った!!などというセンセーショナルな見出しの踊る雑誌や書物には、必ず落とし穴があると言っても過言ではないかと思います。そもそも、ある種の臓器にできる癌(例えば皮膚がんや腎臓がんなどがその代表だと思います)では、自然消退といって、自己の免疫反応で治療を行わずして腫瘍が小さくなって行くという現象がたくさん確認されています。このようなケースにたまたま行われた食餌療法などが、よく効いた!と解釈される可能性はおおいにあるわけですね。ということで、一見客観的に見えるデータでも、その他の情報と同様に、すぐに鵜呑みにせずに一旦冷静に遠くから目線で眺めなおしてみることの重要性を再確認したいなあと考えている今日この頃です。

初積雪

とりあえず今朝の風景です。絵心ない構図ですねしかし・・・写真の才能なし