京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ投稿者: tsuyopon

きみの心のブラック・ピーター

1月5日 金曜日

おやすみ明けというのは何となく気持ちも体も平常営業に戻るのに時間がかかりますね・・・。ところで!お正月のテレビ番組とかで話題になっていること、いくつか耳にします。お相撲さんのやつはあまりよく知らないのですけど・・。一つはウーマンラッシュアワーさんの漫才ネタとか(これと別に、朝までテレビの件とか)、浜ちゃんの黒塗りの件とか。それぞれに個人的には色々と思うところはあるのですけど、特に顔を黒塗りしてテレビのお笑い番組のネタにするという件の方は、自分が感じている以上に国際社会的にタブーであったりするようで、ちょっと認識を新たにしています。話は逸れますが、紅白歌合戦のびっくり・いいねランクは・・・⑤不協和音 ④竹原ピストル ③登美ヶ丘高校ダンス部 ②superflyの相変わらずの歌唱力 ①YOSHIKIのドラム でした(どうでも良いか・・)

ところで、先ほどの話題に戻りますが・・・・ちょっと皆さん次の写真見て、彼らは何してるって思いますか?

鍵をなくして動かせなくなった自転車を取りに来ている・・・?!

では、これは・・・?

自転車を盗んでいる・・・・

実際に通りがかりの人たちのリアクションは、前の写真の場合には、素通りする人ばかりでしたが、後の写真の場合には半分以上の人が「ちょっと君!何してるんだ?」的な関わりをするようで、挙げ句の果てに警官の職質が何度か行われるという結果に終わったようです。自分自身も大方の反応と同様だなって思いました。両者で異なるのは・・・肌の色だけなのにね。

自分の心の中にもいました・・ブラック・ピーター。

i can count…

1月2日

年末になると患者さんが時々、もうすぐ年もまた大きくなるので・・・と仰います。年が大きくなるっていう表現はこちらの地方の独特のものだなあと思っていましたが、実際にその患者さんの生年月日を見ても誕生日はまだまだ先だったりします。初めのうちは、新年になることについての儀礼的な挨拶なのかな?ぐらいに思っていたのですが、そういうことを言われる方の数が結構無視できないものに感じられたのでなんとなく気になっていました。で・・・、もしかすると数え年がまだまだ生きているのではないかなという考えに至ったわけです。11月生まれの赤ん坊なんかは、数えで考えるとその年を越えるとすでに2歳になるのでしょうかね!生まれて2ヶ月後にもう2歳とは・・・。生まれた瞬間が0なのか1なのかという問題も、よく考えてみると結構面白いなと思いました。

生まれたら戸籍に自分の名前が記されて、一年経つごとに1歳ずつ年をとっていくっていうこと・・・当たり前のようなのだけれど、何となくいい加減なことのような気もします。時々、この人は絶対に100歳にしては若すぎるでしょう・・・っていう人にめぐり合ったりします。皆さんそんなご経験ありませんか?

 

新年明けましておめでとうございます

1月1日 月曜日 曇り

今年もどうぞよろしくお願いいたします。新しい年がみなさまにとって良き一年となりますように。

今年の目標は・・・①急性期疾患の診断の精度を上げて、治療の向上を目指すこと ②クリニックが患者さんたちの癒される場所であると同時に、職員全員の働きやすい場所となるように(より一層)努めること ③将来のやや大きな目標を具体的に考えること

以上です。一年の計は元旦にありっていうことで(ポリポリ・・・)。

一年間どうもありがとうございました

12月28日 木曜日 雨

明日で当院も今年の診療を終了と致します(実際には在宅診療は常にon goingですが)。一年間みなさまどうもありがとうございました。仕事納めの1日となりますね。明日は午前中の診療を終えてから院内のお掃除を少ししてから職員の皆さんとお昼をしたいと思います。新年がみなさんにとって良い年となりますように・・・。

クリスマスの夜

12月24日 日曜日 あめ

今日はいわゆるクリスマスイブである

いつの間にかそれほど自分にとって意義のない日になっているこの日(それほど意義のある日であったためしはないのだが・・・)。でも今年は!ケーキとか食べましたよ(^^)。

ところで、最近はなんとなく忙しいな。忙しい・・・というのは多分に喜ばしい言葉であるはずなのだが、過ぎるとそれもやや悲しい。でもこの職業は自分でその仕事量を調節できるわけでもなし、来るお仕事をただただこなすだけである。受け身ですね・・・完全に。相変わらず時間があると本屋さんに行って、将来読むかもしれない・・いやいや読むはずの、読むべき本を購入している私。今週末は、桐野夏生さんと、phaさんと、宮沢賢治さんと、山崎ナオコーラさん・柴崎友香さんと医学書数点・・・がその帰結です。また積み上がってしまったな(泣)。

京都タワーとロームのビルディングがクリスマス仕様になっていましたよ!ところで新年早々のお話のネタをそろそろ準備しないと・・・楽しいこととか、悲しいこととか、切ないこととか、残念なこととか、後悔することとか、申し訳ないこととか・・・そんな日常を送っています!(ほぼ8割方ネガティブ・・・)

 

ファット・アバウティズムについて

12月18日 月曜日 ゆき→快晴→雪解け

whataboutism….   某関西の地方自治体首長(元)の得意とする論法らしい?!

指摘された自らの非は認めずに、直接的にはそれと関係のない、指摘した相手の過去の欠点を取りあげて追求してやり返すという・・結果フラストレーションしか残さない。相手を論難するに最悪の方法である。カクカクしかじか、ふ〜んそれはそうかもしれないけど、ところであんたのこれはどうやねん!っていう、いきなりの話題転換法! What about…..?(〇〇はどうなのですか?)という英語から派生してきた言葉ですね。人はそれぞれ完璧ではないので、それはそれはつつけば色々と埃は出るわけですね。だからその相手は誰にでも適応可能!客観的にそんなやりようは卑怯だなと思うのですが、そこではたと自分を振り返ってみると・・・あったね、過去には色々と自分もやってるな。皆さんもそう思いませんか?特に夫婦間でのいざこざって結構そういったことが混じり込んでいるかも・・・・・。 ま、そこはそれ、若気の至りっていうことでご了解くださいませ・・・関係諸氏どの。

今週末は・・災害医療の研修会に出席。旧知の先生とひさ〜っしぶりに出会えたのは良かったのだけれど。やっぱりちょっと不得意分野、というか分野ではなくこの手の講習会でのシミュレーション演習みたいのが苦手・・。その分野を開発することとか、それに取り組んでいる先生方にはもちろん偉大なる敬意を感じてはいるのですが。これは自分の得手不得手の範疇なので、申し訳ございません・・・出席点だけで大目にみてください。

でも結構講習会とか色々大変です、ワタクシたちも・・・

 

便利と効率化ってどうよ

12月15日 金曜日

しかし寒い日が続いていますね。患者さんの診察をするときに、ズボンに突っ込んだ着物を一枚一枚めくり上げてくださるのだけど、次から次へと5−6枚のシャツとかセーターが出てくるのでいつもお互い苦笑することになる。ご高齢の方に、暖かくて軽い化学素材の防寒服一枚ずつ配ってあげて欲しいな・・・。市長さん町長さん、議員さん達、お願いします!

ちょっと耳にした健康診断受診者のお話から・・ 毎年体重が微増していたり、脂質異常が持続しているという結果を踏まえて生活習慣の改善の余地について相談した。勤務時間が深夜12時までのため、いつも帰宅すると2時頃である。なるべくカロリーの少ないものを食べるようにしているが、食後すぐに就寝し、翌日12時前後に起床する。だいたい食事はコンビニエンスストアの出来合いのものを買って食べていると。最近は体重増加だけではなく、肩こりも頭痛も酷くなってきた。普段の生活習慣を聞くにつけて、これは大変だなと思ったのだが、唯一の救いはその方が極めて明るくあっけらかんとお話されていたこと。

厚労省のサイトに行ってみると、「働き方改革実現会議」なるものの議事録が読める。なるほど色々と討議されているようだが、そもそも会議の名は「働かせ方改革」にした方が良いような気もする。上記のような一例では、勤務条件について経営側がどうにかしないと変わらない状況であろうと思うからだ。それと同時に、なんでもいつでも商品に手がとどく24時間眠らない生活を、消費者である我々も考え直す必要があるのかもしれない・・とも考える。化石燃料を燃やしながら、便利な生活を営むことができるようになった人類は、そのおかげで明るくなった夜にも活動時間が広がった。普通便利で効率がよくなると、時間的ゆとりができるはずなのだが、実際にはどんどん忙しく、時間に追い立てられる生活になってきている ”追い詰められた私たち” 。例えば(?)・・昔の歯磨き粉は、アルミでできたチューブに入っていたので、お尻の方からくるくる器用に巻き上げていかないと最後まで使いきれないものだった。それがいつの頃からかラミネートチューブに入ってます、とか言いながら俳優の方が宣伝するようになり(white & white…懐かしい)、そのうちパチンってワンタッチで開け閉めできるものに慣れると、フタをネジネジすることすら面倒臭くなってしまう。何のことはない、ネジネジをやめてやってることと言えば、せいぜい鼻をホジホジしながらパソコンのマウスをクリクリしているだけの話である・・。

早くも・・・

12月12日 火曜日 雪!

なんとなんと天気予報そのまんまの降雪となりました。やっぱりその通りだったか・・・という諦めにも似た感情で起き出しました。なにせ早朝のおもむきでは、これからどれだけ積もるだろうか?というやや絶望的な印象でありましたから、今日の夜には京都からお迎えするお客様もありましたので、ちょっとそちらに連絡したり・・朝から今年初の雪すかし、となりました。去年も大雪だったと思うのですけど、今年は例年よりも積雪の時期としてはかなり早い方だなと思います。ちょっとこれから先が思いやられる状況です。いつも思うのですが、雪すかしはやり始めるまでは憂鬱なのだけれど、やり始めるとどんどん分泌されます、アドレナリン・・・。う〜む、心底嫌いな訳でもないのかも、雪(というか、個人的には好きです)。

んで、ガサガサと作業しながら色々考えたのですけど・・・。朝からクソしんどいな〜とか、はじめは不平不満に思いながらやるのです。そのうち、なんでやろな、今年は早い時期に降雪か・・とか考えて、はたと思い当たるわけですね。あ、そういえばカメムシが多かったからな、とか柿が豊作だったなとか。多分科学的な根拠はないのですけど、何らかの因果がわかった(ような気がした)ら、納得できるのです。別に何の帰結につながるわけでもないのですけど、何となくその原因(と思われるもの)が見つかったら、仕方がないか・・・っていうことになるのですね。責任を押し付けられたカメムシにしたら、何でワタクシ?っていう気持ちだと思うんですけどね。呪いの思考回路ですな、コレ。呪い、呪詛の論理・・・世間によくあることかもしれません。「登らずの山」っていうお話があるそうです。ある時、ある街にやってきた自然災害。そんなものに理由などないのですけど、誰かが言ったそうです「そう言えば、昨日あの山に怪しげな何者かが登っていましたよ」村人一同「それだ!」あの山には登らないようにしよう!っていうことになり、それ以降その山は”登らずの山”と名付けられたそうな。山に登るっていうことと、自然災害に何の科学的因果関係もないのですけれど、理不尽なものであっても、その理屈づけを見つけたら何となくみんな安心納得するっていうことらしい・・・。

呪い・・カメムシ・・不登の山

12時間後に筋肉痛がやって来ましたので、もう寝ることにしませう。

 

研修会参加報告

12月10日 日曜日

二日続けての研修会参加も無事終了しました。認知症サポート医養成の研修会です。講師を務められたのは国立の専門医療機関の先生や、厚生労働省の技官の方や、日本医師会の偉い先生でした。内容は既知のものを確認することもありましたが、新しい制度や今春に予定される医療と介護の同時改定に関することなどもあり、かなり勉強になりました。個人的には今後の活動にも大いに刺激を受けるところがあり、モチベーションを新たにしているところです。多くの先生方がより良い制度を導入するために悪戦苦闘されていることもよくわかりました。現在できあがっている制度には色々と言いたいこともありますが、一応それに従ってできることを努力していかなければなりません。団塊の世代が後期高齢者になる2025年を前に、厚労省もお尻に火がついている状況のようです。こういったことは公に期待するだけではなく、住民一人一人が考えて取り組んでいかないといけない部分も沢山あると感じます。社会学者の宮台氏のいうところの、「任せてブーたれる社会から、引き受けて考える社会に」変えていかねばなりませんね・・・。我々地域をみる医師にとってはより一層その役割は大きいものであると感じた2日間でした。皆様には・・・休診ご不便をおかけしました(ペコリ)。

国立センターの先生の味わい深い毒舌と、厚労技官のゆるキャラのような喋りになんとも・・・みんなの人の良さが伝わる、後味の良い講習会、こんなの珍しいカモ。

 

冬来りなば・・・

12月4日 月 晴れ

・・・春遠からじ この季節、よく頭に浮かぶこの言葉の出典・・・知らなかったのですが、イギリスの詩人シェリーの詩だそうです。

If Winter comes, can Spring be far behind?

そしてその日本語への名訳者は上田敏だそうな。(同志社女子大学教員コラム 吉海先生より)

なるほど・・・。

ところで、最近目にした講演会のタイトルですが・・認知症をあきらめない・・っていうもの。内容はとっても素晴らしいものだと思いますし、ぜひ聴きに行きたいと思ったのですが、ちょっとそのタイトルには違和感を感じました。何かをあきらめない・・と言われると、頑張ってそれを克服しよう、病気ならそれを治してやろうというふうに考えるのが通常の心理ではないでしょうか。残念ながら認知症は治る病気ではありません、治すということに重心をおいては、本人と本人をとりまくみなさんの生活状況が破綻するでありましょう。一言でいうことで理解を得るのは困難なのですが、認知症と付き合うための環境を整えるということに、もっと意識を据えて欲しいと思います。認知症といってもいろいろなステージがありますし、感情も保たれていれば、場合によっては十分に一人で日常生活を送ることも可能です。うまく付き合っていく環境を整える・・誤解を恐れずに言えば、”うまく諦めること”が、重要なのにな・・って思うことしばしばあります。

こう書いてみるのですが、まああまり表現もうまくありませんね。忘れてください・・・

 

 

週末にとある会合でお話をしてきました。アップしてみよ

 

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