京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ投稿者: tsuyopon

たまにお出かけ

6月25日 日曜日 曇り

東京で総合診療の教育を受けてきた。正確に言うと、これから受けるのである。朝は駅にある喫茶店のミニモーニングを頂く・・・(そ言えば、昔ありましたね、ミニモニっていう女の子のグループ)。久しぶりに手に取った龍さんのエッセイの頁を繰りながら。半分に切ったトーストに添えられていたのは、マッシュポテトの上に、デミグラスソースと目玉焼き(半熟の)がのせられた小皿である。ちょっとデミグラスソースがかかっているだけで何となく腹持ちが良いものだ・・。車窓からは、中部地方の山々に雲がかかっているのが見えているが、この調子だと富士山は望めないのかもしれないな・・・。手に取った朝刊には神戸で講演をする総理大臣の発言や、「遠隔診療の未来」といった記事に目が留まる。確かに、この一年の間に手元に来るメールで、それに関する内容のものが増えているように思う。未来投資会議なる政府直轄の会議で2018年の診療報酬改定の俎上に上るとか。今後高齢化する我が国において、慢性疾患の治療からドロップアウトする患者さんたちをこうした効率的なシステムで拾い上げ、健康状態を維持して病気の悪化を防ぎ、ひいては医療費抑制につなげようということなのだろうか。確かに、日頃から40歳から50歳台の働き盛りの方々の治療継続状況は悪く、これを何とかしないとって思っていたところである。小生はそれに対しては、なるべく状況が許す範囲内での処方日数の延長や、職場検診を最大限活用して、病院検査を必要最小限度に抑えて、診療に関わる費用を抑えようということを心がけてきたつもりである。それなりに効果はあるだろうと思っているし、実際、そういう方々に情理を尽くして“今の”健康状態への留意を促せば、徐々にわかってくださる方が多いとも感じている。確かに、遠隔診療システムが普及すれば、物理的制約から通院がおろそかになってしまう方には便利だろうと思うのだが、必然的にそれへのアクセスは、会社がはけてからとか、休日とか、えてして医療機関側にも負荷とそれなりのコストが伴って来るというのは想像に難くない。アクセスするにはやっぱり順番待ち、とか予約するのが何日か後の何時・・ということになると、やっぱり面倒だよね、ということになりかねない。2018年の改定というと、まさに来年の4月であり基盤整備がそれまでに十分に行えるとは思い難い。そうか、それでメールがたくさん来てるのだな。でもジブンにはちょっと今は手は出せそうにないや・・。日常診療で手一杯かな。

やっぱり見えませんでした・・日本一のやま(泣)

ダイバーシティ

6月20日 火曜日

月に一度、異業種の方と懇談する日であった。小生の心の中ではリフレッシュの1日であり、自分の行動の座標軸のリセットをする1日でもある。こういう仕事をしていると、ともすると独りよがりであったり、常識から逸脱した判断や行動に陥りがちなのだと思っているので、そういう観点から適切に助言をいただく貴重な機会でもある。イエスマンばかりを傍らにはべらせるとどういう事になるのかということを、わかりやすく体現してくださっている方が世の中にはおられますので、自らを世間の目に晒すという意味でも大切なことである・・・あ、偉そうなこと書いてますね、はずかし。とまれ・・・医師という仕事をする上で、今本当に大切なことだなと考えているのは、多様性を尊重するってことです。多様性・・・ダイバーシティってことなのですけど、潜水夫が住んでいる街のことではないのです、ハイ。特に、在宅医療などで、人の生死が問題となる意思決定過程では、決して自分自身の価値観を押し付けるのではなく、むしろそれを一旦排除した上で、患者さん個人個人の思いに寄り添う(あんまり好きな表現ではないのですが・・)ことが必要なのかなと、考えております。自分が ”それって常識じゃん” って考えていることが、決して他人には常識ではないのだなってことに最近ますます敏感になってきております。医師とは、健康第一とは考えていない人の思いも汲んでいかないといけないのであります。

この間、行ってきました「ハタカフェ」 途中でちょっと呼ばれたり、それなりにバタバタと慌ただしく・・・だったのですが、一緒に行っていた家族には”申しわけございません” ですし、待ってくださった患者さんにも”申しわけございません” でして、結局サンペイさん状態の一日でした。おまけに、ハタさんマグも売り切れていたんです・・泣  ふう。

緩急をつけませう

6月16日 金曜日 晴れ・・・?

昨日は本ブログの趣旨を逸脱して・・・やや踏み込んだ発言を?っていうご指摘を頂きましたので、緩急をつけてみましょうってことで・・・今日は久しぶりにロックです。

まずはAin’t Talkin’ ‘Bout Love by Van Halenを聴きながら、手羽先に塩を振りかけて焼いてみます。プレミアムではないですけど、金曜日はちょっと開放感がありますね。手羽先とか手羽元とか、手羽中とかの違いを詳しく知らないのですが、なんとなく形が違うのはわかります。で、それからWhite SnakeのCDをセットしまして、Is this love?とFool for your lovingを続けてみます。終わるか終わらないかのうちに、手羽先がちょうど良い塩梅です。長細いお皿にこれをとりまして、右手でこれらを頬張りながら、左手は文庫本をめくりながら、時々PCをクリックして・・・次はCheap Trick…I want you to want me.に飛びまして、手羽先に合いそうな唐辛子を焼きながら、whole lotta rosie…by AC/DC. 終わった時にはちょっと焼け過ぎた唐辛子を回収しつつ、振りかけるべく鰹節を探しながら、味の素を手にとってお醤油を回しかける時にはAngus Youngのヘッドバンギングも最高潮でして、Thunder struckが終わったかと思うと、Hells Bellsで除夜の鐘かと思いながら、なぜかその次にYoutubeのミックスリストにはBohemian rhapsody by Freddie Mercury.それからちょっと能動的に、RainbowのCant happen hereを違うバージョンで3通りくらい聴いたのちに、Graham BonnetのNight Gamesが流れてきたと思うと、右側の”次の動画”欄には・・・なぜか横山やすし師匠の顔が並んでいた・・・・

ほらね、彼を検索すると一定の割合で紛れ込んでくる師匠・・・

っていうロックな一夜でございました・・・お後がよろしいようで。

彷徨う世の中

6月15日 木曜日 晴れ

梅雨入りしたのだったんじゃなかったのかな・・晴れている、一日中。このまま梅雨が短く終われば良いなと思っているのですけど、雨乞いをしている人がいるのなら、やっぱりそれなりに降ってくれればいいなと思い直してみたり。毎日忙しく過ぎていくので、お仕事が終わって一息つきながらTVを見ていると、今日も朝からいろんな出来事があったのですね。ちょっと興味を惹かれたので、近くのコンビニエンスストアで週刊誌を購入してみました。興味のあった記事を中心に斜め読み・・・。う〜む、めちゃくちゃだな。殺人事件の記事とか、国会の記事とか、経済評論の記事とか・・、そんな中で、本日未明に賛否両論喧しい法律が通ったようですが、それが国を二分するような内容で語られていたりします。小生は、難しいことはよくわからないのですが、小説家A川J郎さんの新聞への投書には、かなり賛意を感じるものがありました。”数週間の運動会のために”自由が制限されるのは、やです。

でもって・・・週刊誌を購入した後にコンビニで引いたくじ引きで、いくつか当たりをいただきました。ちょっと良いことあったね・・・今日もありがと、シアワセシアワセ・・。

なかなか先に進まなかった桐野さんの小説ですが・・・東京オリンピック(前のやつです)前夜の時代を映し出す、権力とジャーナリストの構図が、最近のニュースとな〜んとなく、シンクロし始めて・・・めちゃくちゃ面白くなってきました。桐野さんの作品って、一流のルポルタージュだと思うのであります。

繰り返しています・・

6月7日 水曜日 雨

いつのまにか梅雨入りだそうです。往診に伺う先々で教えて頂きました。普段は雨が降っていてもほとんど傘をさすことはないのですが、今日も何のこれしき・・レベルの雨でしたもので、濡れて参りました。夜は有名なドクターのご講演を聴講に行きたかったのですけれど・・・ちからツキタ君に終わりました。この間にもちょっと紹介しましたけど、気に入りの洋楽曲の歌詞の解釈を時々やっております。歌詞の内容がちょっとめちゃくちゃですやんか・・っていう曲のビデオクリップを見てみると、やっぱりめちゃくちゃでした・・・。放送コードすれすれ(××)

これ・・・ちょっと前から、もう5回くらい読み直してるんですよね。それも初めから100頁くらいのところばっか・・・。しかも昔の「灰とダイヤモンド」っていう映画が結構キーのように記述されているので・・それもチェックしてみないとなって思っているのですけど。なかなか先に進まないのです。

しかも桐野夏生さんって、前までてっきり男の人だと思っていたのですけど・・。関川夏央さんは男性作家ですし、ナツオさんっていうとついつい男性を想像してしまったのでありますね・・・。

everything sweets…..

6月2日 金曜日

往診先のおうちでは、まだありますよ・・「こたつ」が。それがほぼ万年床になっているような状況とか、電気は入っていないけど・・みたいな状況とか、個別具体的に色々な事情があります。昨日今日と、ちょっとした会合とか勉強会で地区の先生方と顔を合わせてお話をする機会がありました。当地域は大学関連病院がある事もあり、若い先生方が順繰りに来られます。それが私どもにも良い刺激になって、お話ししていると楽しいものなのですね。皆さん頑張っておられるのだな・・ということを再認識した今週でした。ワタクシもがむばらねば・・!

写真、横向いてます・・‥?  キャラメルがかけられているフローズンなのですが。かなり甘い・・・ヤツでした。

みをつくし料理帖

5月31日 水曜日

朝は暖房、昼から冷房・・という今日この頃です。

細々と(局所的にはかなり・・)流行していたインフルエンザも溶連菌もほぼ収束傾向かなと思っています。大分前からマスクをしながら診療をしているのですけど、なかなか取るタイミングがないような状況です。が・・、全くの初診患者さんの場合には、なるべく顔を出して診察をしようと思っています。”初めましてどうも・・よろしくお願いいたします。小生このようなものでございます” というご挨拶ですね。

NHKでやってるみたいですね。みをつくし料理帖。大分前に、ハイファイセットの山本潤子さんのおすすめ本で知ってから、3作くらい読んだことがあるのですけど、ドラマにしたら面白いだろうな〜って思っていました。原作も良いです。巻末付録には、本編で出てくる料理のレシピも載っていますよ。気楽に読めるおすすめ本デス。

一人二役のしうまつ

5月28日 日曜日 晴れ

医師会の講習会に参加した。朝から夕方までみっちり缶詰である。ちょっと早めに着いたな・・と思って医師会館に向かったところ、どうも閑散としているのである。よくよく見ると、リサーチパークが会場だとな! 慌てて、駐車場から車を出して、五条に向かうこと15分、滑り込みセーフであった。めでたしめでたし・・・。

講義は多元中継のビデオ映像なので、ちょっと眠くって・・・持参した小説を読み始めてしまったところ・・・没頭してしまい、とうとう読了。”イノセントデイズ” 早見和真著。これがなかなか骨太の作品でして・・。死刑制度に一石を投じている内容であることは間違いないのであるが、貧困、いじめ、虐待、夫婦不和などなど現代社会の縮図を濃密に描いたものであった。エンディングは悲しいのだが、読後感はどこか救いのある、決して暗いものではなく前を向いて行こうという気持ちの湧いてくるものであった。ほっ

そもそも・・・早朝から、ちょっとお仕事をしていたので・・・長〜い、一人二役の1日でした。

夜はフェイスブックのマークザッカーバーグ氏のハーバード大でのcommencement speechを見てみた。スティーブ・ジョブズのスタンフォードへの招請と同じで(彼の場合は他大学の卒業せいであったと思うが)、大学をドロップアウトしたのちに成就した成功者を卒業式に呼んでしまうアメリカの懐の大きさを再認識。大統領への処遇を見ても、我が国のシステムとはかなり違う、民主主義の先輩国ですニャ・・・。

english juke box

5月23日 火曜日 多分晴れる

おすすめ番組のご紹介・・・ラジオなんですけど。

NYプレスビテリアンホスピタルで腕を振るっておられる移植外科医の加藤友朗先生がナビゲーターの番組です。”english juke box”というものなのですけど。洋楽ヒットの一曲を取り上げて、歌詞を解説しながら朗読されて、同時にそれを流してくれるという形式です。加藤先生は現在コロンビア大学で勤務されているのですが、その前は確かフロリダ、テキサスなどの病院で活躍されていたように記憶しています。声が渋いので、DJも完璧です。いやいやできる人はなんでもできるのですね・・・ちなみに、東大薬学部から阪大医学部ご卒業されています。受験英語を制覇された先生が、もっと早く気付くべきだったとオススメの英語学習法・・ご一聴を!

(なんか変な番組宣伝みたくなってしまったナ)

この前のピックアップ曲は Charlie Puth & Selena GomezのWe don’t talk anymoreでした。geekのようなネルシャツ少年とセクシーシンガーの組みあわせ・・見た目はそんなですけど、良い曲だな・・・

漂流していく概念

5月16日 火曜日

所沢市はふるさと納税返礼品を廃止するらしい。市長の言い分を聞いてなるほど腑に落ちた。やめた理由を問われて「本来は自分を育ててくれた、世話になった場所に感謝や応援をする趣旨だったはず。それをモノで釣って、よその自治体に納められるはずだった税金を自治体間で奪い合う始末。・・・他の自治体から奪う必要はなく、救われるべき弱小自治体にふるさと納税されればそれで構わない」と、そういうことだ。今や納税する側は、返礼品リストと首っ引きでその”投資先”を選んでいるような有様であろう。まさにモノで人の心を釣ってしまうという、本来の趣旨と正反対の心の動きを誘発しているのではなかろうか。市長の他の主張や背景は存じてはいないが、政治家や統治者とはまさにこういう視点で行動して、こういう論点を民に提起するのがその仕事の本筋ではないだろうか。ともすれば、嫌なこと、受けないことは他の自治体に押し付けて、自らの実になることにのみ執着する方が多い昨今、新鮮なニュースのように感じられた。ふるさと納税そのものに反対するものではないが、現行のシステムでは、納税者の心理はより自分が得をするように立ち回るような原理になっており、それは良い納税スキームとは言えないのではないかと感じた次第である。うん、今まで心の中にモヤモヤとしていたことが何となくスッキリした気がする。

TOPへ