京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ

野山に行くときは

4月12日 月曜日

お天気の良い週末でした。感染症さえなければ各地は大賑わいの人出となったのでしょうけれど。密を避けて屋外に家族で行楽に出かけた方もいらっしゃるのではないかと思います。この季節は植物が芽吹き、動物たちも活動を開始する時期でもあります。野山に行かれる場合には、マダニに気をつけていただきたいです。それほど山奥へ行くわけではない場合でも、その地域に鹿や猪が生息しているのならば、動物がマダニ虫体を体にくっつけて来ますので、それが草むらに残ってしまうこととなります。子供たちが遠足などでちょっとした郊外に出かける時にも、十分な対策を講じた方が良いかと思います。

ダニ媒介感染症 厚生労働省のサイトへのリンク

山ありダニあり・・・原っぱに行く時には、手足や頚部を露出せずに、ディートやイカリジンの入った虫除けスプレーを十分に効かせていくことが大事です。

蓋棺事定

4月11日 日曜日

珍しく週末の好天です。残念ながら今日はお仕事ですが・・・ 少しドライブの時間があったのですけど、取りためておいたインタビュー番組のポッドキャストを聴きながら走りました。多分元はラジオ番組だと思うのですが、私の原点・視点という葉千栄さんのインタビュー形式のものです。毎回色々なゲストを招いて、主に今あるその人の原点となるお話をされるという内容です。今回は精神医学の和田秀樹さんと、ライターの佐々涼子さんのものを聴きました。和田先生はエッセイをいくつか読んだことがありますが、この番組では日頃先生が接しておられる高齢者、特に認知症の患者さんへの診療から思うところを述べられていました。新しく「蓋棺事定」という言葉を知りました。あるいは「蓋棺定論」とも言うそうです。中国の詩人杜甫の詩作がその由来だそうですが、要するに「人に対する真の評価は、生きている間のものだけではなく、亡くなってから(棺に蓋を閉じられて)初めて定まるのだ」と言う意味です。ひいては、いかに困難なことがあっても、途中でふてくされたり、諦めたりするのではなく、人生終わりになるまで投げ出さないようにと言う含意もあるようです。番組では、例えば会社や組織で偉くなった人が、高齢になって介護が必要となった場合に、その人に対する人々の気持ちは、若い時にしてきた行いによって決まるのではないかと言うことを述べておられました。上にペコペコして、下に偉そうにしてうまく出世街道を勝ち抜いてきても、それはそこまで、晩年に人に慕われてこその人間の人生ではないのか?と言う問題提起はなるほどなと思いました。それなら、自分よりも下の世代や若い人たちの面倒を良くみて、いつまでも多くの人に気にかけてもらえるようになることで人生の蓋を閉じるときに、惜しまれてこその人間の生き方ではないかということ、早朝のドライブで大変勉強になるインタビュー番組でした。さてと・・・また1週間、がんばりましょうかね・・・

今日の一曲(私の原点 編)  ♬  into the Arena –  Michael Schenker Group ♬  クリックしても音源はありません・・・・

 

四九の日

4月10日 土曜日

起床してすぐにどれどれ・・と思いながら、マスターズ中継を見てみました。なんと松山選手の13番ホールのイーグルにでくわしました。ゴルフは見る専の私ですが、現在5位タイ・・・期待ですね。さて、昨日は4月9日でしたが、しきゅうの日ということで、子宮頸がんワクチン啓発団体「みんパピ!」の一大広告が新聞に打たれていたとのことです。夜にはタレントの方を迎えてYouTubeでのトークライブも開かれていましたので少しだけ視聴してみました。当院でも昨年10月頃から結構な人数の子宮頸がんワクチン接種を行っています。このワクチンは、他の感染症予防のワクチンと異なり、ウイルス感染症を予防することで将来の発がんを予防することができるという大きなメリットがあります。私は希望される方が受診されたときには、十分にその点も含めて、今までの経緯とともにお話しています。予防接種というと親御さんに引っ張られていやいや・・・というイメージがあるのですが、このワクチンの対象者はもう中学高校生となりますのでそれではいけません。ご本人が十分に判断できるご年齢ですので、ワクチンの意義を理解して頂き、よし!それなら・・・という気持ちになられたら接種しましょうということにしています。疼痛に関する副作用は大なり小なり心因的な要素が関連しますので、前向きに、積極的に接種を受けることは、これらの副反応を予防する上でとても大事なことだと考えています。無事接種を終えた方には「やりましたね。これで将来罹患するかもしれない癌がほぼ一つ消えましたよ(^^)」とお伝えします。副反応の可能性は慎重に検討せねばなりませんが、がんを予防することができるという稀有なワクチンであるということにも同時に着目して頂きたいと考えています。

 

よえかみ

4月9日 金曜日

月初めの金曜日です。天気の良い日が続いています。

相変わらず情報源はスマホとラジオの私です。先日のラジオ番組での話題の一つに、今のプロ野球観戦事情が取り上げられていました。コロナ禍での野球場のコードがあって、いわゆる鳴り物や大声を出すことが禁じられているようです。球場への観客収容数も確か1万人を上限として制限されているように思います。ぎゅうぎゅう詰めではない、比較的ゆったりとした環境で、静かに野球観戦ができるという、今までにない状況のようです。観客の叫び声がない代わりに、ベンチの選手の声だったりヤジだったりが良く聞こえるそうです。また、プレー中の選手や審判の声だったり、投手の投げたボールがキャッチャーミットを鳴らすドスンというものであったり、かつての状況だと耳に届かなかった音を感じることができて、また違った野球観戦の味わいがあるのだそうです。かつてのややうるさいとまで感じることがあった(?)、ファンクラブなどの方が発するコンバットマーチとかがなくなった現在、静かに選手たちの集中している姿や音を楽しむ野球観戦・・・いつ行くの?今でしょ。(私は行けませんけどね)

今日の一曲(メロディに歌詞をはめるの難しそう・・・編)  ♬  Rolling in the Deep –  Adele ♬  クリックしても音源はありません・・・・

 

ゆさかち

4月8日 木曜日

今日もお天気よさげです。

タイトルはログイン時の4文字シリーズにしてみました。今日はnon-sense wordでしょうか。昨日往診の際に車で街を走っていると、入学式を終えて記念写真を撮っているらしいご家族を見かけました。そういう季節なのですね。桜はちょっと散ってしまっているけれど、楽しそうに駆け回る兄妹のご様子が印象的でした。青空入学式という密を避けた新しいスタイルが取り入れられているというニュース報道もその後目にしました。アメリカでの式も何度か経験したことがあるのですけど、日本の学校での式典と大きく異なると感じるのは、高い壇上に校長先生が立って、お話の前に一同起立、礼、着席みたいなのがなかったことです。うっかりすると、今の誰やったん?あ、新しくやって来たプリンシパルか・・・みたいな。この方式のって、明治の初め頃に制定された「教場指令法」という、アメリカの一斉教授方式というのを参考にして導入されたのがその由来というか起源のようです。同じ出典からほぼ異なる方向に向かって進展してきている両国の教育事情という予想外の事実を知ってちょっとびっくりしています。

教場指令法 第三条

一教師礼ト呼ヒ生徒ヲシテ注意セシム (一)ノ令ニテ生徒ヲシテ起立セシム(二)ノ令ニテ礼セシム(三)ノ令ニテ席ニ復セシム

だそうです。昨日のラジオで教えてもらいました。

今日の一曲(春は別れの季節でもあるな・・・編)  ♬  We Don’t Talk Anymore –  Charlie Puth & Selena Gomez ♬  クリックしても音源はありません・・・・

 

にほんご使えてますか?

4月7日 水曜日

今はワクチン接種をいかにすると、効率良く多くの方に接種することができるかということで頭の中の8割を占めています・・・って書いていると、占める→の変換候補に閉める・締める・絞める・湿る・〆るなどが出てくることに気付きました。他にも「あげる」なら、上げる・揚げる・挙げるなどが出てきますし、「こえる」では、超える・越える・肥えるなどの同音異義の動詞が出てきます。外国語話者が日本語を勉強する場合には、こういうところでも結構苦労されるのではないかなと想像してみたりします。この間紹介した(商会・照会・哨戒・小塊・翔回・・・もういいか)本(日本語の本ですよ)を読んでいても、たくさん知らない熟語が出てきました。50年以上日本語を喋ってきても、ちょっと読書をしていると、わからない言葉がたくさんあるし、辞書を引きながらでないと正確な語彙がわからない単語に出くわすのですから、英語の勉強していても、毎回毎回たくさんの単語について辞書を引きながらでないと読破できないの当たり前なのだな〜と思い直して自分を慰めています。

今日は朝空を見上げると晴れていました。しかもかなり冷えています。ということは・・・快晴になり、昼から気温が上がる予感 みなさまお元気でお過ごしください。

 

弊社、新採用のユニフォームです・・・患者さんの目が泳いでいるのがよくわかります(^^)

今日の一曲(じゃずぴあの編)  ♬  I’ll Remember April –  Erroll Garner♬  クリックしても音源はありません・・・・

4文字の奇跡

4月6日 火曜日

毎回記事のアップのためウェブサイトにログインする際に、bot対策に表示される4つのひがらな文字を入力するカラムがあるのですが、いつも意味のない4文字の羅列になっていることが多いのです。まあ当然と言えば当然なのですが、今日は久々にやや意味のある言葉が偶然出てきました。「すしよし」・・どうでしょう?なかなか多人数での会食ができない昨今の情勢ですが、老舗のお寿司やさんみたいな響きではないでしょうか。寿司吉なのか寿司由なのか、あるいは鮨由なのか・・・とにかく美味しそうなお店の名前です。いつの日かこの4文字に「あほたれ」とか心にグサッと刺さるようなのが出てくるのではないかとビクビクしている今日この頃です。

食べ物繋がりで今日はこれ

先日スーパーの乳製品コーナーに期間限定っぽい感じで並べられていたので早速ジャケ買いしてみました。あまりの美味しさに呆然としています(オーバーです)。味はどんなかって・・・? そうですね、パンに塗りたくって、干しぶどうをばらまいてから挟んで食べると、レーズンサブレみたいな味になりますって言ったらほぼ100%伝わるのではないでしょうか?フタにお客様相談センターの電話番号と年中無休9〜17時って書いてあるのが、なんでなのかよくわからないのですけどね。フタは簡単にあけられるのですけど、開け方まで図示してくれており、この上なく親切なパッケージになっておりますな。

今日の一曲(亭主すてられる・・・編)  ♬  Don’t Smoke in Bed –  Nina Simone♬  クリックしても音源はありません・・・・

盛者必衰の理

4月5日 月曜日

大げさなタイトルですね・・・。昨日の雨で、桜も半分路面に散っていました。ずっとテレビばっかり見てないで、学校の宿題しなさいよ・・とか言われてプツッとスイッチを切られてしまったような感覚ですね(そんな経験はないですけど、想像です)。

昨日はお昼過ぎまで事務作業をしたのちに、少し読書をしていました。今机に開いているのは、「深夜の博覧会(昭和12年の探偵小説)」(辻真先著)です。推理小説というカテゴリーのようですけど、まだ読了していないのでなんとも言えないです。時代背景としても、状況設定としても、当時(戦前昭和)の事件や人物が絡んできます。いわゆる甘粕事件と言われる戒厳令下の出来事に関連する人物に触れられる場面があります。大杉栄とか伊藤野枝とかに関連するものを次に読みたくなってきました。読んでいるとすぐに眠くなるのですけど・・・お昼寝をした後に起きてテレビをつけたところ、水泳の試合の中継が流れていました。なんという偶然なのか、女子バタフライ決勝の選手たちが入場してくるところだったので、何気な〜くそのままぼんやり見ていました。その結果、ほんと数分後には、おそらく昨日の夜から今朝のニュースまでみなさんが見ておられるであろうあのシーンに出くわしたわけですね。もちろんすごいな〜と思ったんですけど、水泳って選手が入場してからスタートまで、ほんとあっけなく進められるんだなというのもちょっとした感想です。なんか周りくどいセレモニー的なものがなくて個人的には好きでした。池江選手も、もちろん決勝をともに戦った選手もご苦労様でした。これからも頑張ってください。

すねに同じ傷もつ私たち

4月4日 日曜日

土曜日の夜はソファに寝転がりながら、ボーっとしながらあいみょん氏のインスタライブを聴きながらいつの間にか寝てしまっていた。トイレに立つときに危うくメガネを踏んづけそうになったゾ・・。

感染症の再増加をもはや誰も疑わない状況になっている。改めてワクチンしかこれを効率的に止める手立てが乏しいと感じている。「とにかくできるだけ多くの人たちに打つしかないのだ」と思っている。宣言とか自粛依頼ではどうしても限界があるのだろう。来月から高齢者への接種が始まるのだが、しばらくは当院もスクランブル体制でやらないといけないと覚悟を決めている。かといって、普段の診療もあるのでそれほどドラスティックなことができるわけではなく、従業員と私自身の労働力で補うだけの話だが・・・。かかりつけ医のある方はなるべく個別接種で、あとは集団接種の二本立てで・・・言うは易し、行うは難しである。所詮集団接種とて私たちが出務するわけである。まあグチはほんとに今日で最後にしたいと思う。あとは黙ってやるだけだ!うん、わかってる。すんません。

今日はそんなことを書こうと思っていたのではないのだ。先日新疆ウイグル自治区の人権侵害問題が米中会談でとり上げられていた。アラスカでのこの話し合いでは、米国がまず中国の人権問題をつくと、中国が米国だってBLM運動などの人権侵害を抱えているではないかと切り返したのだ。ウイグルの問題に対しては欧米が足並みをそろえて批判したようであるが、やはりどの国でも同じような人権問題は大なり小なり抱えており、その意味ではまさに”脛に傷を持つもの同士”なのである。日本だって例外ではないだろう。ウイグルやミャンマー、香港などでの人権侵害はニュースで取り沙汰されているが、入管施設での収容者への人権問題にはあまり目が向けられていないようである。先の会談で、米国がどう切り返したのか?「我々が歴史を通じてなし得たことは課題にオープンにかつ透明性をもって立ち向かう事であり、課題を無視したり課題が存在しないかのように偽ったり、カーペットの下に隠したりすることではない」と語ったらしい(毎日新聞の中林美恵子早稲田大学教授インタビュー記事より)。確かにここは同じ傷を持つもの同士の間でもかなりの温度差がありそうだ。人権侵害にはイデオロギーや左右の対立軸などは関係なく、平たい目線で監視して行かないといけないのだろうと思う。

もう一つ・・・(こちらが本題?)患者と医師の関係だって同じことがいえると思う。日常診療で私たち医師は、患者さんに対して「もう少し生活習慣を見直して・・・」「なるべくたくさん歩く生活を・・・」「間食が多すぎるのではないですか?」「塩分が・・・」「喫煙は・・・」「お酒はほどほどに・・・」などと偉そうに御託を並べている。自分はどうやねん・・と問われて自信を持ってちゃんとやってるよ!と言える医師はほとんどいないのではなかろうか? 私は?・・・自信を持って、自信がありませんと言える自信があります (・ω・;) 例えば・・・数年前、勤務医の時などは特に、手術が終わると「反省会」と称して、毎晩遅くまでジャンク系の食事をしながらビールをたくさん飲んでいたし、その翌日も3-4時間の睡眠で再び診察室で働いていたような時期があったように記憶している。誠にもって褒められたお話ではなく、恥ずかしい限りである。今は色々な制約もあり、飲酒は限定的にするようにしているが、毎晩の晩酌がどうしてもやめられなくて・・・とか、夜食のラーメンが・・・という患者さんたちの気持ちがよくわかるのである。血糖と血圧と脂質異常とアルコール問題は現代の病であると考えている。タバコはもう悪者になって久しいのだが、アルコールはまだ許されているし一定の市民権を得ている。実はうまく付き合っていかないと大変日々の健康を害しているものなのだが・・・。偉そうに言えた柄ではないが、アルコールとうまく付き合って行く方法もまた機会があれば書いてみたいと思う。週7日のうちで4日以上飲まないといられない方、おられましたら何らかのアクションを考えても悪くはないと思います。

参考図書は・・・「しらふで生きる」町田康著、「上を向いてアルコール」小田嶋隆著 でした。”失敗したことがある人”のお話ってどうしてこう心に響くのだろう。

今日はやや恥ずかしい身の上話でした。それではお天気は悪いですが、休日みなさまお元気でお過ごしください!

今日の一曲(去年の一押しアーティスト編)  ♬  ブルーベリー・ナイツ–  マカロニえんぴつ ♬  クリックしても音源はありません・・・・

あじあんへいと

4月3日 土曜日

かなり暖かくなってきて、日中汗をかきながら診察室に入ってこられる患者さんが増えてきました。朝はまだ冷えるので、その時に必要だったジャケットが昼には過剰になってしまうという事なのでしょう。日曜日は下り坂のようですが、桜も今が盛りのようです。

ラジオではアメリカでのasian hate問題を取り上げていました。最近の雑誌”The New Yorker”の表紙にもなっていたようです。

ニューヨークの地下鉄のプラットフォームで、夜遅いのでしょうか?時間を気にしながら周囲を気にするお母さんと子供です。足元はスニーカーで手をつないだ女の子も周りに気を付けている様子が描かれています。アジア系アメリカ人の比率は1割にも満たないそうですが、いまとてもクローズアップされているようです。前大統領がたびたび口にされていた「武漢ウイルス」などの発言もその原因の一端だと考えられているそうです。アジア系というカテゴリーには日本も当然含まれますし、現地在住の日本人の方にとっても見過ごせない問題だと思います。今回は人種に基づく問題だけではなく、そこに加えて女性がターゲットにされやすいという事もあって、やや複雑な状況を呈していると見る向きもあります。そういえばこの表紙の絵もお母さんと女の子になっていますね・・・。

今日の一曲(ゆっくり歌詞をもう一度味わってみました編)  ♬  Two out of three ain’t bad –  Meat Loaf ♬  クリックしても音源はありません・・・・

 

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