京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ

急かず慌てず

2月18日 木曜日

朝から運動会なので(これは例の例え話ですよ)、その前にちょっとアップしておきますかね。医療従事者への接種に続いて4月すぎてから一般の高齢者の方達へのワクチンが始まるとされています。前にこちらで行ったアンケートは最終的にこんな結果でした

半分の方がすでに接種を決めているけど4割の方は態度未定ということです。全国での調査だと6割前後の接種希望者というところが平均的なところかと思いますので、概ねそれと似たような結果なと思います。ただ・・・「え?皆んな打ってるって?ほな、はよ!それ〜」っていうことが十分に予測される私たちの気質ですので、それに備えておかないといけないと考えています。今のところの状況をちょっと大胆に書いておきます(怒られないかな〜?)。集団接種という一箇所に希望者が集まり、医療者がそこに出務して次々に接種していく方式と、個別接種と言ってかかりつけなどで接種する方式の組み合わせとなると思います。ただしインフルエンザと異なって、今回のワクチンは多少の違いはありますが、6人とか10人分が1瓶にまとめて入ってありまして、しかもそれを厳しい温度管理のもとで、限られた時間に使い切らないとならないのです。人数分が調達できるかどうかとも言われている中で、やはりこの使い切りという命題は私たちクリニックを預かる身としては重くのしかかってくる言葉なのです。予約を取ればいいじゃん・・それはそうなのですけど、当日体調が悪くなったり、仕事が長引いてしまったりして来られない方も発生します。うっかり忘れてしまった場合だって想定しておかないとならないでしょう。予約だけでクリアできる訳では必ずしもないのですね。入学試験みたいに繰り上げ合格者を毎日連絡するシステムにして予約未使用分を使い切るなんていうのも理論上はありえますが、現実的には困難だと思います。そこのところをどうぞお察しいただきまして、多少の不便はご承知の上で皆様にはご協力を賜りますようよろしくお願いいたします。当院でも個別接種をすると思いますけど、多くの方には集団接種の方にお願いすることになると思います。もちろん私が出務する日時はきちんとお伝えしますので、その時には、クリニックのお外でお会いしましょうね〜・・・。実は少し前から、普段の診察の時にも始めています→ワクチンへの心構えについてのトーク😊

余剰の時間にしていること

2月16日 火曜日

最近見ているネットのドラマなのですが、CIAの絡む陰謀モノで、現在シーズン2の第一話を観ています。相変わらずこういうのを好む傾向なのです。シーズン3まであるので、一度観始めるとなかなか他のことができなくなるので困るのですけどね。CIAといえば、その本部のある場所にちなんで、作中では「ラングレー」と呼称されることがほとんどです。ちょうど日本の官庁を霞ヶ関だったり、国会を永田町と呼ぶようなものなのでしょうか。とか書いているうちに、何を主題にしようと思ってこのイントロにしたのか忘れてしまいました。う〜む・・・余剰の時間に何をしているか?あまり大したことできていないのが私の日常ですね。診療のスキルアップ、診療に関する院内環境の整備、コロナを始めとする今冬の風邪シーズンの対応と対策の振り返りと今後に向けた改善点のリストアップ、あとは・・・趣味のことなど、たくさんあるのですが、結局安易な方向に流れてしまいますね。ちょっと軌道修正をしていこうかなと考えております。わりと早めに考えないといけないな〜と思っているのは、来るべきワクチン接種に関する準備です。まだまだどういうシステムで実際の接種を行うのかは決まっていないのが実情です。大まかに、集団接種と個別接種の二通りが考えられているのですが、いずれもそう簡単ではない問題がいくつもあります。限られている情報の中で、今のうちにやるべきことを考えて行かないとなりません。

夢判断

2月15日 月曜日

医師の情報交換サロンというのがありまして・・・。種々雑多な疑問やお悩みをぶつけ合うことができます。私も設立当初から参加しており、色々と教えてもらったり、わずかですが情報提供しています。みなさん同じような困りごとを感じているものだなと感じることもあれば、そんな盲点があるのかとか、そんな対処方法があるのかと感心して勉強になることも多くあります。なかなか良いサロンです。最近はそこからのクラブハウスでの情報交換に発展しているようです。こちらは匿名での聞き専なのですけど・・・。えらい世の中になったもんだ。

さて、今朝は起きて全身がなんとなくこわばっており、汗をかいていました。なんだろうと思ったのですけど、少しずつ睡眠中にみていた夢のことが頭に蘇りました。なんかよくわからない汚い雑居房みたいなところに、多くの人数がいて(大半が知らない人)、なんだこれは・・・と思いながら部屋の片隅に猫の鳴き声がしたので近寄ってみると、猫なのは鳴き声だけで、実は種もよくわからない害獣のような個体だったという・・・。蛇の夢は吉兆の証であると言いますが、この夢も多分そうだと思いますね(自己満足)。

では、朝からお天気も悪く、明日からまた寒の戻りという最悪な週明けですが、みなさんがんばりましょー

おいてきたもの

2月14日 日曜日

今日はバレンタインデーと言われる日のようです。まあ今となっては豆まきの日もチョコレートの日もあまり関係なくなりましたけれど。今日は一日お仕事なので、例によって日頃できていないことをちょこちょことやる日になります。積み残してるの知ってるんだけどなかなか手につかないことってありますよね。そう言うのを一掃できればいいなと思っています。だいたい経験的には、その7割ぐらいしかできずに帰ってしまい、また自己肯定感低下のキモチになることが多いです。よくよく考えると人生そんなことだらけですから・・・おいてきたものの積み上がりが、ちょっとしたことでズシャーって倒れこんできて、気持ちが落ち込んでしまうのですな。気づいたらそれを埋め合わせようとしてるな、この行動・・って思うことが時々あって、今朝もそんな感情を引きずりながら動画をみていました。ふと我に返って ”こんなの観ててもしょうがないわ・・” と思い直しているのです←イマココ

さてと、ネガティブなこと吐いてしまってから、早速お仕事に気持ちを切り替えることにしましょう。それでも明日はやってくるのだ〜(=゚ω゚)ノ

再認識だべ

2月13日 土曜日

明るくなったし暖かくなったなという今朝でした。また来週は雪マークが見え隠れしていましたが、今はそのこと考えないでおこう・・・。

さてと、最近結構身近なところで感染症→重症化→順調に回復されたという方のお話をお聞きしました。コロナは免疫の病気であると形容されることがありますが、まさにそれを地で行った感じがします。ハッピーハイポキシアも教科書どうり経験されていたようです。自宅療養からvvECMOの装着まで数日だったようです。ウイルスが免疫活性化のスイッチオンをして、サイトカインストームが惹起されてrespiratoty malfunctionに至るということです。幸いにして数日でウィーニングできたそうで何よりだったのですけど。改めてこの疾患の怖さを思い知ったね・・・とその方とはお話しています。昨年の5月頃に、米国で移植手術の執刀をされている日本人外科医の先生の体験談をご紹介したと思うのですが、若年の感染者は軽症あるいは無症状だと言われているこの疾患、恐ろしい症例が潜んでいるのです。ほんとに不思議なウイルスです。やはり私たちは「ウィズコロナ」などとしたり顔で言うのではなく、この疾患としっかりと向き合っていかなくてはならないと再度確認する今朝のワタクシでした・・・現場からは以上です。

それではみなさん、今日もいちにちお元気でお過ごしください! 明日は当院外科当番どすえ〜

stuttering

2月12日 金曜日

昨日はお天気も良く過ごしやすい一日でした。島本理生さん原作のファーストラブが映画化され、近くロードショーの予定です。じゃないな・・昨日から上映開始されたようです。たまたま文庫本を読んだのですが、素晴らしい作品でした。家庭内での虐待、トラウマを抱えた人、そこに恋愛を絡めて描いたストーリーです。窪塚洋介さん演ずるフォトジャーナリストが出てくるのですが、映画では彼の写真展に展示される設定で、実際に活躍されている安田菜津紀さんや佐藤彗さんの作品が使用されているそうです。できれば観に行きたいなと思っています。最近は吃音について少しずつ学んでいます。ライターの近藤雄生さんのラジオでのインタビューを聴いたことがきっかけです。だれしも一人くらいは過去の友達の中に吃音をもつ方がいらっしゃったのではないかと思います。バイデン大統領もその1人ですし、エド・シーランや洋の東西を問わず、多くの著名人が過去に悩んでいたことを公表されています。伊藤亜紗さんのご著書にも「どもる体」というのがあり、これも名著なのですが、現在積読状態になっています。吃音に悩んでおられる方のなさっている対処方法って本当に工夫で溢れています(そんなに他人事のように簡単に言ってはいけないのでしょうけれど)。ただし、それでもどうしても克服し難い状況もあって、そういうの知ってからは、また一つ世の中を見る目が変わったような気がしています。

お天気とは裏腹に、私の昨日はばっちり晴天でした~とは言えないのですが、今日も一日頑張ろうと思います!しんどいな~って思う時には「しゃあないな、今日は半音下げで行こ・・・」って感じでやっています。あのエディ・ヴァン・ヘイレンもやってたんですよ。だからちょっとぐらい・・だいじょーぶさ(^^)

from Mayo Clinic, Rochester, MN

2月11日 木曜日

朝から暖かい陽ざしです。木曜日の休日・・・なかなか良いですね。朝から、今はやりのクラブハウスでコロナウイルスワクチン普及のプロジェクトに関する医療者のトークを聴きながらこれを書いています。きょうはちょっと早起きしたので、先日施行された2021年度共通テストの英語のリーディングセクションも解いてみました(1問間違えました)。全体を解いてみた感想は、実用英語ってこういうことなのか~ということですね。私はいまでは化石のような存在の共通一次世代ですから最近の問題のトレンドがどうだったのかは知りませんが、問題の素材にメールとか、ウェブサイトの告知とかが使われていて数年前に受験したTOEICみたいだなと思いました。文学的素養はあまり必要とされていませんね。もちろん文法がおろそかにされているわけではなく、時制が正確に理解できていないと誤答してしまうような設問もありました。時間配分を除外すれば、リーディングの内容に関してはやや平易になったような印象がありました(印象ですあくまでも)。問われる様式があるので、ちょっと読み方のテクニックがあるように思います。出来事を時系列に並べるとか、キーワードを列挙しながらざーっと読み進めるとか・・。文字量が多くなったので、速読をしないと!という解説があるようですけど、ある予備校の英語講師の方が仰っていました「速読は、熟読あるいはゆっくりじっくり読み込むことができた末に自然とできるようになります」これがまさにわたしもその通りだと思いました。ゆめゆめ文章をザーッと大まかに早く読む訓練などに力を注がれるような指導をなされないように願います。

クラブハウスでの議論、コロナのワクチンに関してはやはりアメリカが一歩先んじていますよね。小生の所属していたミネソタ州ロチェスターのメイヨークリニックでもすでに1月からワクチンが医療従事者を優先にして始められているようです。日本人の先生がその様子を記事にしてくださっていました。ちなみにメイヨーでは日本人医師の会というのがあり(小生なぜか当時そのお世話役をしていました、まだあるのかな~?)、現地でのコミュニティーも結構さかんに行われています。うちの息子や娘も随分とお世話になりました。子供たちにとっては日頃はやはり異国の言語にさらされて非常にストレスのある学校生活だったと思いますので、この会での活動はとても楽しく思い出に残っているようです・・・。

【寄稿】コロナワクチンを接種しました~米ミネソタ州の状況と自身の副反応について

メイヨーでは同じ医療従事者でも、その役職に従って、詳細に優先順位を設けて実施されているようです。一昨日あたりから注射器のことが日本では話題になっていますが、これはすでに当初より色々な海外留学中の日本人医療者たちが報告してくれていたことでした。いろいろと細かい情報が出尽くさない中で、どのような接種体制が組んでいけるのか、私も不安は多いです。実際に課題は山積のようですが、四の五の言わずに、利他の精神で協力していこうと決意を新たにしているところです!!

P.S. すみません、上記リンクは会員限定のコンテンツでした。お詫びにワクチン普及のための医療者のプロジェクトのウェブサイトをご紹介しておきます。お知り合いにもどうぞ教えてあげてください!!

リンク→「こびナビ」は新型コロナウイルス感染症や新型コロナウイルスワクチンに関する正確な情報を皆さんにお届けするプロジェクトです。

飲みながら考える

2月10日 水曜日

ふとんの日だそうです。今日も朝の空気は冷え込んでいますが、午後にかけて気温が上昇するようです。気温の差が大きい1日になりそうです。週末にかけては花粉の飛散が増えるようですからご注意を。

飲みながら・・・ワイン?ではなくて、昨日はコーヒー党の私ですが、ココアの缶を引っ張り出してきて、ミルクをお鍋でコトコトしながら作ってみました。一口目があまりにも熱すぎたのでちょっと口の中がアレです(上顎の粘膜がペローンってなるやつ)。ココアといえば、今話題のCOCOAでしょうかね。昨年秋頃に携帯にインストールしていたのですが、どうやらきちんと機能していなかったのではないか疑惑が浮上しています。疑惑の段階はすでに通り越しているようですが。それで担当大臣が出来栄えの良くなかったアプリなんだって仰っているとかいうお話のようです。ほんとに出来の良くなかった子なのでしょうか?ソフトウェアのプログラムとかそういうの、良くわからないのですけど、私がインストールしたきっかけは、その開発者の方、その筋ではちょっとした有名人の「デプロイ王子」さんのインタビュー記事を読んだことでした。もともと公衆衛生などにも興味のあった王子さんが、4人くらいの有志で作り始めたプログラムだったとかで、きちんとした契約とか報酬に基づいたものではなかったように記憶しています。今ホットな「ボランティア精神」に基づいたものだったようです。詳細はあまり覚えていないのでちょっとまた調べてみようかなと思いますが、かなり透明性を確保した仕様で、個人情報にも十分な配慮をしたコンセプトで制作されていたようです(この部分に共感して小生もインストールしたことを覚えています)。アプリの出来栄えについての評価をできる立場ではないのですが、少なくとも採用して広めたという経緯があるのですから、今更出来栄えが・・・とか言われても、ちょっと王子さんたちが気の毒な気がします。自分なら何かを例に「出来が良くない」という形容を発することってあまりないと思うのですよね、あるとしたら自作のお菓子や料理を人に出すときにちょっとした謙遜で言うくらいかな。モノだけに限らず、それが出来るまでには、いろんな努力やストーリーが詰まっているものなのですから。色々考えているうちに、すっかりと冷めてしまいましたね・・・COCOA

それでは気を取り直して!?今日も一日頑張りましょう・・・(朝の番組の掛け声みたい)

わたしのなかにもいる446

2月9日 火曜日

今週は木曜日に給水地点があるのであと2キロ頑張ろう・・・・なんて思いながら、布団からごそごそと起きだしてきました。机の上には相変わらずの積読本が乱雑に散らばっています。購入後2年くらいで初めてページを繰り始めているのもあります。

さてと・・・タイトルの446ですが、ご想像にお任せして読んでいただければ結構です。はい、ハッシュタグ「私はわきまえない」で話題となっているあれですね。全文読みなさい・・・読んだらより酷かったっていうパターンの今回です。いろいろな方のご意見を伺って、初めから感じていたのは、自分の中にもあるこういう潜在意識、という感覚でした。一つのハラスメントでもあるのだろうと思いますが、ちょっとしたジョークのつもりで、笑いを取ろうとしたいわゆる括弧つきのリップサービスという程度の意識でされたご発言なのであろうと想像します。自分の中にもそういった感覚が心のなかにあると思います。正確に言うと「あった」という感覚です(今は意識して無くそうとしているので・・・)。しかし、それを無くすのはとても難しくってちょっと油断すると、スーッと自分の中に現れてこようとします。そう、忘れた頃に、免疫力が弱った時に現れるヘルペスウイルスのようなヤツなのです。その場の雰囲気、手に取るようによくわかる気がします。周りに噛み殺すような笑いを顔に浮かべる数名、やや困惑したような表情の数名、あからさまにおもろいな~それ・・・みたいなリアクションをする数名の醸し出す微妙な空気であったことでしょう。身近な会議でもそういうのありませんか?議長の采配に関わりなく不規則に発言をされる方や、ある人が発言している最中に何だかニヤニヤしながら耳を傾けている方など、好き勝手に皆が発言するだけの動物園になってしまっているような状況です。こういう事が話題になったり公になることで、少しでも皆がこういう場の持つ雰囲気に気づき、意識したりすることで今後の行動変容につながればいいなと考えています。余人をもって代わって頂いたほうが良いとは思いますが、こういうことに気づかせてくれたことにはある種の感謝の意を表したいと思います。今一度私も、自分の周りにとりつくハラスメントの種を意識して考えるきっかけにしたいなと思っています。今日は、ハッシュタグ「わたしのなかにもいる446」のお話でした。おあとがよろしいようで・・・

様々なテクノロジーの利活用

2月8日 月曜日

昨日はオンラインでちょっとしたつながりのある先生が朝のテレビ番組で取材されておられたので視聴していました。その診療形態は私とちょっと似ている部分もあるので興味深く拝見しました。いわゆる田舎の町で外来と訪問診療を組み合わせて運営されています。動くことができない方のために医師や看護師が出向くということです。忙しくて病院に行く時間が取れないという方のためにオンライン診療という形態があるというのもご存知かと思います。このやり方、当初予想されたほどは広がっていないようです。確かに画面と音声だけで直に患者さんの身体診察がない中での診断はやや不安な気がします。ただし、まだまだこの分野の技術は開発の幕開け的な段階でもあり、今後の発展に期待されているとは言えるでしょう。夜には産婦人科学会からの声明がありました。着床前診断の対象疾患の拡大というニュースです。今や体外受精や人工授精などを含む生殖補助医療による出生が20人に1人にまでなっている時代です。学校1クラスに1人か2人の比率なので結構な割合ですね。母体の子宮から羊水を採取して染色体異常を調べるというのが出生前診断ですが、人工授精を行った胚を着床させる前に試験管のレベルで染色体を採取して調べるというのが着床前診断です。選ばれた胚のみを子宮に移植するということになるわけですね。医療倫理などの面で議論の余地があるとされる出生前診断・着床前診断ですが、そこに実現可能な医療技術がある以上はそれが広がって行く方向に向かうのは止められないと思います。今まで全く携わることのない分野でしたが、良い機会ですからちょっと私も色々と突っ込んだ議論について学んでみようかと考えています。

さて新たな週の始まりです。みなさん良い1日を!

TOPへ