京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ

おもしろい人

8月28日 金曜日

今日は朝からこれですな〜

行って食べてみたい・・・中立売休憩所なかなか行けそうにないので行った気になって別のもので我慢するかな。

おもしろい人の言うことに耳を傾けてみました。名古屋大学准教授の内田良先生です。ブラック部活動とかブラック校則の問題に色々と疑問を投げかけておられる方です。こう書くとピンと来ないかもしれませんが、先生のピンナップを見ると、あ〜あの人ねと思われるかもしれません。最近ですと、小学生が登下校時に日傘を使用すること云々の問題が報じられていましたね。禁止の理由が危ないとか・・・じゃあ雨傘はどやねん?と言う瞬殺されるような理由に驚いた方もおられるのではないでしょうか。学校内での問題は先生方の働き方に対する目線にもなっていきますので、特にポストコロナの時代にも今後影響を与えてくれるように思います。目の前に困った人がいるとほうっておけないんですよ・・・と言う理由が研究のドライビングフォースであると言う内田先生、今は髪を赤く染めておられるそうですが、それはXJAPANの今は亡きhideリスペクトが理由だとか?優しい人なんだろうな〜と思います。またご著書を引っ張り出してきて読み直してみよ。

DNAが語る

8月27日 木曜日

今日は27日です。認知機能を測る検査の質問項目の一つに今日の日付を問うというのがあります。昔はそれ自分正答できるかな?と思っていたのですが最近はこれ書いていますので日時はバッチリです。

さて、昨日はラジオで戦没者遺骨収集推進法なるものがあることを知りました。南方の島で遺骨が見つかったという報道は時々耳にすることがあったように思います。今回はタラワ環礁という場所で収容された遺骨からDNA鑑定で戦没者の同定がなされたという報道がありました。タラワという地名を知らなかったですが、ソロモンの東、マーシャル群島にある場所で日米間での白兵戦が行われ多数の戦死者が出た場所だそうです。もともとは海外で収容された遺骨の鑑定は、なんらかの遺品が一緒になっていないと行われなかったそうですが、今回の鑑定は遺品がない遺骨でなされた初のDNA鑑定だそうです。厚労省のサイトを見ると今年の4月に硫黄島、タラワ環礁で収容された遺骨について戦没者遺骨の遺族からの鑑定希望の申請を受け付けるというアナウンスがヒットしました。これに基づく今回の成果なのでしょうかね。2016年には議員立法で先ほど書いた法律が成立したようですが、遺品と一緒に収容される遺骨に限るという規定は取り払っても良いのではないかと思いました。遺品から得られたDNAの情報プールと、戦没者と思われる遺骨から得られたDNAの情報プールを突合するという作業を行えば良いだけの話ではないでしょうかね。あとは人員と予算の問題です。今つけられているのは30億円ということらしいですが、国民一人当たり30円になりますが自分ならもう少し出しても良いかなと思います。皆さんはいかがですか? あ・・・問題は他にもありそうです。海外で遺骨を収集するという作業は、そこに報償を出すと、現地の人たちがお墓を掘り起こしてしまって戦没者に関係のない遺骨が集まってしまうことがあるそうです。一つの事業にも色々なハードルや問題があるのだな・・。

あ、知らないうちに9巻出てた ↓ ・・・買いにいこっと(^^);

 

 

PCR検査再考

8月26日 水曜日

毎回感染症の話題です。能がなくてすみません。メディアでは新型ウイルスのPCR検査が徐々に整備されており、受けやすくなっていると報道されていると思います。これすなわち、当地でも少し熱が出ればすぐに検査を受けることになるということと同義ではありません。以前にも申しましたが、検査には事前確率を考慮するという大事な作業があります。要するに検査を受ける前に、その病気に罹患している可能性がどの程度あるのか?ということが極めて重要になります。世田谷区の一斉PCR検査が賛否両論あるのはそのためです。さてことほど左様に注目されることとなった事前確率という概念ですが、実は古くて新しい問題なのです。皆さんの中で、人間ドックで腫瘍マーカー検査を受けられたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?何も異常を感じていない方が、年に一度がん検診を受けてみようということで、採血検査でガンを見つけることができるのなら・・ということでオプション項目に丸をするわけですね。コロナと全く同じ問題がここに発生することになります。「偽陽性」という問題です。あとあと色々調べても何も出てこなかったけど、検査で陽性である(ガンである、コロナである)と判定されるケースがあるということです。日本臨床検査医学会の発行する臨床検査のガイドラインという冊子の表をお借りするとこのような例が提示されています。

無症状の方への大腸内視鏡検査でガンが発見される確率は統計上約1%です。そのような対象群1000名の方に腫瘍マーカー検査を行うと、陽性と判定されてしまう方206名のうちで、真にがんが存在する可能性は8名のみ(3.8%)にすぎないということになります。残りの198名はいわば濡れ衣を着せられるという結果になります。その方達は、濡れ衣の不安の中で、その後ガン探しに病院を行ったり来たり翻弄されることとなります。時間とコストの面からも大問題です。何より不安で精神的にも参ってしまいます。もちろん8名の方にとっては、検診受けてよかったね・・ということなのですが、残りの198名に自分が入ってしまうかもしれないという可能性をよく考えてからオプション検査の希望項目に丸印を入れる必要がありますね。新型コロナウイルスは色々なことを私たちに教えてくれています。

そこで・・・初めの論点に戻りましょう。やはり私たちの地域では、コロナウイルスの有病率はそもそもテレビで騒いでいる自治体とは比べものにならないくらい低いです。ですから、病院で即検査とはならないことが多いです。これ、何も知らなかったらこんな地域ではまだまだ検査なんて受けられないんだなと悲しく思われるかもしれません。都会はすぐに検査してくれるのに、田舎では・・・といじけてしまう方もいらっしゃるでしょう。そこで上の理屈を思い出して欲しいのです。都会を羨む必要は全くないのです。私たちは都会の人たちに羨ましく思っていただくような、罹患率の低い地域に住んでいるのでそこは喜ばないといけないところなのですね。ま、気が休まるような休まらないようなお話でしたでしょうか・・・?それではまた。

それを言っちゃあ・・

8月25日 火曜日

流れ出た一千数百トンの油ですが、約一千トンくらいは回収できたそうです。今回のタンカー座礁事故は日本での報道が出るまでに若干のタイムラグもあったため、隠蔽せんとする闇の勢力が・・とかいう噂があったのですが、どうやら報道業界でも選択と集中でアフリカ関連の報道担当がかなり削減されていたようだというどこかで聞いたようなオチがあるようです。今回の事故で初めて聞いたのですが、ラムサール条約という湿地を守るための環境保護国際条約があり、保護対象区となっていたポワントデスニーという地点にほど近い場所だったようです。よみがえれ・・サンゴ礁!

さてさて今日はちょっと独白じゃなくて毒吐くぞっ。昨日は診察が終わってからとある会議に参加しました。認知機能低下によって生活が立ち行かない人についての相談事案を話し合う会議です。3例ともかなり困難な事例でした。それぞれの人には関与するかかりつけ医があったり、なかったりします。困りごとを相談された側(我々会議の主体です)が介入することについての彼らの反応もさまざまなようです。中でも、何で断りなく勝手なことをするのじゃ・・・?と言うのを聞かされるとやれやれと思います。「ダンナ、それを言っちゃあおしめえよ・・・」認知症にまつわる生活上の困りごとは本当に厄介なものなので、医療者からしてもヘルプしてくれるプレイヤーが増えると心強いと感じるのですが、そうでなく自分のテリトリーに侵入されていると感じる方もおられるようです。これはちょっと最悪です。自分も含めてそんな人にならないように気をつけないといけませんね。どうも医師というのは、周りの方々と対等な人間関係を構築することが不得意になりがちな困った生きもののようです。気をつけよっと。

これなんでしょう

8月24日 月曜日

朝のニュースの10個のヘッドラインのうち4つは感染症関連でした。①WHOの声明:5歳以下のマスク着用は必須ではない ②世田谷区で症状の有無に拘らず保育士・介護士らの全員PCR検査 ③トランプ大統領、陰謀論を盾にワクチン開発の遅れを批判 ④東京都重症者がじわじわ増加・知事は「まずはそうならないように十分な注意を」?!  そうかと思うと首相が引き続き病院受診の予定だとか。夏の終わりに心配なことが続いています。せめて猛暑がひと段落して、熱中症の心配が薄らぐと良いのですが・・。暑い日にはマスクを無理にするのではなく、距離を取ることや手洗いを重視することで対策とするようなことも一法ですぞ。

さてさて・・・この写真なんでしょう

米国はフィラデルフィアのトマス・ジェファーソン大学病院の心臓バイパス手術がこれだそうです。完全ロボット手術で翌日退院だとな・・・スゴ。ロボット手術とは言うものの、ロボットが全てやると言う訳ではないですよ。この方はオンポンプ(人工心肺を使って心停止下に行う)だったのですが、オフポンプでも行われることがあるのだとか。先日は、女性の腎移植手術を完全鏡視下に体表面に創を作ることなく、膣から臓器や手術器具を出し入れすることで施行したという報告も目にしました。医療技術だけに限りませんが、人間の好奇心と向上心と開発意欲はとどまるところを知りませんね。遺伝子診断や出生前診断や、果てはクローン人間など生命倫理の議論とは別に、前へ(?)進もうとする推進力は止められないと思います。期待感半分と心配半分です・・。

ぶえのす・でぃあ~す

8月23日 日曜日

なんでそれ・・・?と思われたかたすみません。星野源さんとか荻上チキさんお勧めの書籍を読んだからなんですけど、コレ。『ブエノス・ディアス 外国人が生きるもうひとつの日本』 今では技能実習生という立場で、外国から来られる人が、特定の職能・技能を身に着けるために日本に一定期間滞在することを許可されています。去年でしたか?いわゆる入管法の改正で国会が揺れていたことがありましたね。これまでには低賃金労働力として利用する企業側の思惑もあり、そこに査証を持たない非正規滞在者が増加した歴史があります。いわば双方が持ちつ持たれつの関係でもって成立していた状況に、米国で発生したテロなどで不法滞在を取り締まるべきという空気が醸成されたこともあり、法務省は一斉取り締まりの方向に舵を切ることになったことは想像に難くないわけです。安い時給で雇うことができる、いわば使える制度であった技能実習制度ですが、母国が抱える様々な問題を背景に国外にその解決を求めてやってくる外国人という問題は何も日本に限ったものではありませんね。いろいろな法制度の隙を縫って入国する彼らが、現地で避けられるブルシットジョブ(これグレーバーの本来の定義とちがうな・・)を引き受けて、企業と彼ら双方がウィンウィンとなっていたのでしょう。彼らは働くロボットではないので、当然生活を営み定着していくわけです。本来それらの滞在者については、管轄の法務省の裁量で、強制的に本国に送還する処置をとるのか、特赦として日本での籍を認めるのか決められることになっていると聞きます。かれら不法滞在者の引き起こす凶悪な犯罪が増加しているという報道もあってか、強制送還を主張する空気が社会に広がっていると思います。初めに紹介した(紹介された)書物は、そんなかれらそれぞれに身に起きた事件が綴られたものです。入管法がどうだとか、特定技能実習生がどうだとか主張するつもりはなくって、純粋に読み物として、事件簿として、「こんなことがあるのか~ 知らなかったな~」という感想しかないです。ミステリーでも読むような感覚でも楽しむことができます(楽しむ・・という表現はちょっと違うけど)。

話は変わりますが・・・ブルーピリオドという作品でマンガ大賞を受賞された(3位でした‥すみません)山口つばささんのYouTubeチャンネルが好きで時々見ています。最新のものは、アリとキリギリスの寓話を題材に、プロとノンプロの漫画家に決めたセリフで短編漫画をかいてもらうという試みでした。なかなか面白いのでご興味があればぜひご覧ください。

日曜日ですね・・・みなさん良い一日を!

ちなみに今日はこんなライブ配信がありますよ ↓  #やさしい医療 SNS医療のカタチ

https://youtu.be/MgElxDhfcKQ

予防接種いろいろ

8月22日 土曜日

昨日の分科会で知ったことです。新型コロナウイルス感染者数は減少の局面になっているようです。発症者のピークは7月下旬にあったようだとのこと。もちろんこういった情報発信により、今後の私たちの行動変容に繋がりますから、今回と同じように一旦収束に向かっては数ヶ月後に再度増加に転じるということは予想に難くないですね。要は今後もしばらくこのようなアップダウンが繰り返されるのだろうということです。ただし収束に向かっている原因についてはまだ分析の材料が整っていないようです。今までと同様で、どうしてかわからないけれど数は減って行きそうだというモヤモヤした状況はかわっていないです。どうやら私たちの国は感染制御一辺倒ではなく、経済活動もある程度並行して行こうというスタンスに転じているようですので(そういった発信がないのであくまでも推測ですが・・)、状況分析はとっても大事だと思います。Go toキャンペーンが感染状況にどう影響して、経済活動にどう貢献しているのか、是非とも生のデータと共に公表して頂き、今後の行動指針や行政に反映させていくべきでしょう。これ実は私たちの国のもっとも不得意なことなのですけどね。どのような内容であれ、情報公開をして、虚心坦懐に分析して(ここが本当に難しいと思います、自戒を込めて)今後の行動に生かすということです。分科会でわかったこともういっこ。経済分野の専門家と、感染分野の専門家の意識のギャップです。予防接種がまだできていないのに、できた場合に誰からうつ?っていうことが議論されているようです。もちろんそれは必要な検討事項だと思います。そのための前提知識として、できるワクチンをもってしても、感染抑止ができるのか、単に重症化予防に貢献することしか期待できないのか、まだまだ未知数であるということが専門家の中でも理解に温度差があるようです。経済分野の方の認識では、ワクチンが市場に出るイコール感染対策はそれでオッケー・・みたいな感覚があるように感じています。さらに医療者の立場からすると、今にもできそうな勢いで報じられるワクチンですが、今までその副反応にどんなに翻弄された歴史があるのか、わかっているのかなということがあります。今でも宙ぶらりんになった状態のHPVワクチンなど、情報がほぼ出揃っているのに一向に位置付けが変わらないものもあります。新型コロナウイルスのワクチンができたらしいぞ!それ行け〜ということになりそうですけど、今までのワクチン副反応の議論はなんだったんだろうという肩透かし感を感じるわけです。新型コロナウイルスの議論の背景で、HPVワクチンのことが置き去りにされているなと思います。でも・・・誰から接種するかという論点って、分科会だけでは決めきれないですよね。やっぱり開いてほしいな・・国会。

予防接種といえば・・・10月からロタウイルスワクチンが定期接種となります。飲むワクチン!

それからワクチン接種の間隔の制限が緩和されます。従来の取り決めでは、不活化ワクチンであっても接種後1週間以上の間隔を開けないといけなかったのですが、いくつかの制限が取り払われました。例えば・・・1歳を迎えてMR・水ぼうそうワクチンを打った後、従来ならば、1ヶ月は何も接種ができなかったのですが、今回の変更で、すぐにでもインフルエンザ予防接種などができるようになります。この書き方だと十分に内容を伝えきれていないのですが↓こんなイメージのようです

ま、そんなこんなで週末です・・・みなさん Have a nice weekend!

BCP

8月21日 金曜日

今日は朝お外に出た瞬間、ちょっとひんやりという感じがしました。明らかに昨日のそれとは異なるものでした。ま、日中は多分あれでしょうけど・・・

アメリカ民主党大会のスピーチの情報があちこちから報じられています。色々と驚きがあるのですけど、やはり共和党元国務長官のコリン・パウエル氏の応援演説でしょうか。デンゼルワシントンをちょっと野暮ったくした感じの(?!)、皆知ってるあの人ですね。他党の演説に立ってしまうほどの危機感なのかな。あとはビリーアイリッシュも1分間程度のスピーチを見ましたけど、なかなかの意見表明でした。さてどうなることやら・・・。

そしてやはり新型コロナ関連のネタです。 BCPってお聞きになったことがあるでしょうか? Business Continuity Planの略称です。企業がなんらかの災害や緊急事態が生じた際に備えて、それによる損害を最小限度に留めたり、早期に復旧をすることができるように、あらかじめ危機対応についての準備をしておくという概念です。今後しばらくは感染症対策に翻弄されることが予想されますので、どの事業所であっても多かれ少なかれ考えておられることと思います。ネットを中心に情報は錯綜、玉石混交の現代ですから、よく考えて慎重に対策を講じる必要があります。中小企業庁のサイトなどに目をやると、事業所が受けられる補償制度などの情報が挙げられていますが、意外と政府発のこの手の事業計画に関するアナウンスは簡単には見つかりませんでした。これに対して民間コンサルティング会社の情報発信はたくさんヒットします。それらの会社は相談請負が商売ですので当たり前といえば当たり前です。臨床検査会社も自己負担でのPCR検査や抗原検査を請け負っているところはたくさんあると思います。企業によっては大口で自社で従業員に検査を受けさせるところもあるかと思います。医師の立場としては、個別に自社で検査を従業員全員に強制的に受けさせるということについては、多くの問題点を感じています。はっきりと言えば、現時点ではやらないほうが良いと考えていますが、そういう風に考えたくなる会社上層部の気持ちはよくわかります。ざっくりと言えば、事業継続計画に資する簡単ですっきりとした解決策はないというのが実情であって、斬新なものではなく、地味な対策の積み重ねしかないと思います。下にご紹介する書籍はお勧めできるのではないかと思います。読んでみて、なんだよこれだけ?っていう感想をもたれる方も多いかもしれませんが、今しばらくはこの煮え切らない状態に辛抱しながら地道に対策するしかないと思います。決して ”これだけやれば簡単・解決・完璧” みたいなキーワードに騙されることのないようにしたいものです。

それでは週末あと1日(私はあと2日)、暑さに負けないように頑張りましょ〜 (^^)b

 

あらためて見てみると

8月20日 木曜日

8月も後半となりました。何度書いたか、言ったかわからないのですけど・・はやいですね(この場合は早い?速い?どちらになるのか)。あと数日で猛暑日から解放されそうな感じだそうです。そうこうしているうちに、秋風を感じる季節になるのでしょう。あとひと踏ん張り、熱中症対策にぬかりなく過ごしましょう。

さてさて、これ・・・どこのお話かわかりますか?

右側は商船の座礁でえらいことになっている「モーリシャス」という国です。美しい海に流れ出た重油の回収でニュースになっていますのでご存知の方がほとんどではないでしょうか。モーリシャスってよく耳にしていましたが、あらためて地図をみてみるとこんな場所にあったのですね。なんとなく太平洋上の島かと思っていました。左側はというと・・「マリ」です。給与や待遇を不服とする兵士とイスラムの武装勢力らがクーデターを起こし、大統領が辞任して議会も解散されたという報道があります。背景には3パーセントの人口増加圧力に加えて、日本の30分の1程度とも言われる低い国民所得からの国民の不満もあったようです。周辺諸国は自国への飛び火を心配し、国連はクーデターに反対する声明を出しているようです。現在の政権もクーデターを機に樹立されたそうですが、その後民主選挙によって首長が選ばれたのも束の間、またクーデターで政権が倒されるということです。最近起きたアフリカとその近隣の出来事でした。

慣れということ

8月19日 水曜日

今日は午前中外来診療で午後は訪問診療の予定です。第二波なのかどうなのかは別として、再度の増加傾向を見せている感染症ですが、4月のような緊急事態宣言をとらずして、それどころか経済キャンペーンを行いながらも新規感染者数が頭打ち状態として経過しているようです。一部重症化が危険視されている都道府県もありますので、そういう自治体への支援は惜しむべきではないと思います。今回は4〜5月の時に比べて、クリニックを受診される患者さんの表情も比較的緊張感が強くないように感じています。私たちの心に生じた一種の慣れのようなものもあるのかと思います。注意事項などについても徐々にみなさんに周知されているということでもあるのかもしれません。最近医療界隈でよく耳にする言葉に、冬場のインフルエンザ流行シーズンに備えて・・というものがあります。今まで何となく制御できている状況だったのかもしれませんが、冬場の風邪流行期には同様にことが運べるかどうかは保証の限りではありません。今一度体調を整えて、感染症予防策について頭の中を整理しておく必要がありますね。医療を施す側にも、それに対する備えが重要であることはいうまでもありません。開業医中心に運営されている情報交換ツールがあるのですが、コロナ対策というスレッドを中心に、うちではこういう取り組みをしていますよ・・という意見交換が盛んです。当院でも、現在順番予約システムの構築に取り組んでいます。健診や予防接種などの予約システムについても検討中です。院内待合室が密にならないような配慮を考えております。向こう1〜2ヶ月のうちにはネットや電話から、その日に受診される予定の患者さんが予約をできるように体制を整える予定ですので、ぜひご利用ください。今日受診しよう→ウェブサイトから予約番号を取得→自宅で順番待ち→もうすぐメールもしくはサイトでチェック→そろそろ行こか→来院後さほど待たずに診療・・・みたいな感じです。全国ニュースをみていると時々混乱してしまうのですが、今回の感染症は、各地域での流行状況に応じた対策が必要です。東京23区内での対応と、当地の対応が異なるのが当然です。お昼のワイドショーを見すぎると、この辺りではやや過剰な反応になってしまいます。ただし医療機関や介護施設での感染発症はクラスターへの発展が懸念されますので、少々過剰であっても良いので、最大限の注意を払わないといけないと考えています。市中で過ごされる比較的元気な方への対応と、防御力の低下している方への対応を区分けして考えていくことが必要なのではないでしょうか。

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