京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ

唐突ですが・・

8月8日

明日は8月9日、二日前は8月6日でした。

年々歳々これらの日は来るのですが、年を経るごとにその意味が色褪せていくような気がしています。お盆前なので、かなり忙しく慌ただしい外来診療をさせて頂いております。でも職員の皆さんのおかげで、忙しさの余波が診察室までの間に、かなり緩和されているようになっています。昔はアップアップであったような患者さんの数も、今となってはゆったりと診療できたりしています。職員の皆様に感謝しつつも、それがひいては患者さんたちに還元されるようにと配慮していかなくてはと考えています。

しばーんが好きな私を知っている娘からミニうちわもらいました(^^)

タイトルの唐突ですが・・・に続くのは、スタミナそばが美味しかったな〜っていうことなのですけどね。阪急沿線に高校がありましたので、よくクラブの帰りとかに食べたのです、阪急そば。いわゆる立ち食いそばのお店です。ちょっとした事で思い出して、ネットを見たらもう無くなっているようです。今は若菜そばっていう名前の店舗になっているのだとか・・・。ちなみにスタミナそばというのは、かけそばに天かすと生卵が載せてあるみたいなメニューであったかと思います。だから今でも四条通りの都そばっていう、同じような立ち食い店の前を通りがかると気になって仕方がないのです、ワタクシ。

バナナに焼酎

8月2日 金曜日

花金なのでドラマを2本視聴してしまいました・・・。終わってから、あ、月末過ぎてるやん。やることたんとあるの思い出してちょっと↓

さて、タイトルを見て「え、今晩やってみるか」って思ったお父さんたち!早合点です。これは夏休みに昆虫取りに夢中の子供さんたちへのメッセージでした。昆虫の王者カブトムシとその好敵手であるクワガタムシ。私も小さい頃には朝早くに起きて近くの森によく出かけたものです。夜に樹皮に蜂蜜を塗っておくと翌朝カブトムシたちが集まってるよ!っていうのが通説だと思うのですけど、それほど効果は高くないようですね。彼ら彼女らはどうやら匂いにつられて集まってくるようなので、乳酸菌とか発酵したものの発する刺激臭の方が良いようです。なので・・・バナナに焼酎をかけて木々の根元においておくと、翌朝たくさん集まってくるかもしれません。間違ってもよいこのみんなは手についた甘いのを食べないでね(笑)。

 

それでは皆さん引き続きよい夏休みをお過ごしください・・・

大人の役割

7月31日 水曜日

暑い日が続いています。室温調節とか水分摂取とか大事になってきますね、こういうバヤイ。最近の家電はリモコン一つで冷暖房・・・ですから、間違えて暖房に▼ってなっていることがままあるそうですので、皆様(特に高齢者の)お気をつけて!

ところで、夏といえば甲子園・高校野球ですが、準決勝で130球を投げた将来を嘱望される投手を決勝戦で温存したチームが地区優勝を逃したというニュースが話題となっているようです。肩とか肘の関節って、かなり三次元で複雑な動きをするものですから靭帯損傷がつきものなのですね。ましてや炎天下で連日100球を超える投球がいかに身体に負担となるのか、想像に難くないところです。今回の投手はそれこそ将来の日本の逸材、大リーグからもスカウトが大挙して見学に来ていたというくらいですから、その実力たるや推して知るべしです。たとえ甲子園への切符が大切なものだったとしても!彼の将来を潰してしまっては・・と考える監督の気持ちは小生には十分理解できます。ところが世間では監督への非難が殺到しているとか。う〜む・・・

損傷を受けた肘関節の内側側副靱帯を前腕の長掌筋腱から移植して再建するというこの手術。なんでこんなに監督の決断について賛否両論議論が沸騰しているのでしょうかね・・。ひと夏のスポーツ大会の結果と将来を天秤にかければ、どっちが大切か一目瞭然のような気がするのですけど・・・。別に甲子園の価値を貶めるつもりなどさらさらありませんし、高校野球は大好きなほうの小生ですけど、それと選手の一生は別次元の話かなと思っています。理屈こねてないで、若いうちには少しの無理でも頑張らせよっていう意見の方もおられるとは思いますけど・・・村田兆治、荒木大輔、桑田真澄、松坂大輔、大塚晶則、ダルビッシュ、藤川球児、田澤純一、和田毅、大谷翔平、これに少し異なる右ひじ関節手術を受けている野茂英雄を合わせると・・・大リーグで活躍した投手のほとんど全員が靭帯損傷を経験していることになりますね。高校野球の時代から球数制限を設けておくことでこういった肘関節の靭帯の積み重なる微小な損傷はその芽を摘んでおかないと・・・って考えるのは自然な流れかと思うのですけれど。腕が折れても投げさせてください!っていう高校球児の体を慮って自制させることこそが、その子の将来を考える大人の役割かなと思うのです。皆さんのご意見はいかがでしょうか?

 

すごいスピーチ

7月26日

暑い1日でした。台風が近づいているそうです。梅雨が明けたと思ったら、

すぐに台風です・・。お外で働く人には厳しい季節です。少し前に東京に行って来たのですが、ちょうど選挙の投票日前だったこともあって、各政党の演説会が新宿とか新橋とか立川とか秋葉原とか(!)であったのですね。通りすがりにいくつか聞いて来たのですけど、すごい盛り上がっているなーっていう場所もあれば、すっからかんなところもありました。政治家はやはり選挙を経てスピーチや自己主張が上手くなっていくのだなと思います。ところが、ついこの間サッカーW杯で優勝したアメリカ女子チームのメーガンラピノー選手のスピーチを聴いて、これは日本の政治家には誰にも真似できる人がいないな・・・と思ったものです。

彼女が、トランプ大統領に”たてつく発言”をした時に、そういうのは優勝してから言いなさいと言われて・・・果たせるかな優勝を成し遂げ、記者から問われて言ったのが、優勝して招かれてもホワイトハウスには参りませんと・・・。格好良すぎるではないですか!ご興味がある方はぜひこのビデオクリップの全編を見てくださいね・・・。

We have to love more, hate less. We’ve got to listen more, talk less…..Its our responsibility to make this world a better place.

そろそろ夏休み恒例の課題図書選定に入りたいと思います。今年はなあ〜・・何にしよかな。去年はそういえば、広島弾丸日帰りツアーとマカロニほうれん荘展閲覧のツアーに出かけたのだったかしらん。

365分の1日

7月21日 日曜日

なかなか入らなかったと思ったら、なかなか明けないツユ・・。今日は朝から曇っていて、チビさんと近くの喫茶店に朝ごはんを食べに行った矢先にurgent business… 終わってからは仕方がないので草むしりしたり、玄関のタイルをゴシゴシしたり あとは早めにお風呂に入って選挙特番でも聴こうかな(観るではないのよね)。そんな365分の1日でした。今日のお空はずっと不穏な雲がうねうねとしてますな・・・。ちょっとアンニュイなワタクシ

昨日買ったやつ・・・。岸さんのはちょうど今日の気分にピッタシだな o(*゚▽゚*)o よそから来はった人の大阪モノローグ・・僕はもともと大阪人だから、外から見るとこんななのか〜っていう感じで大阪っていう町を考え直しています。でもなー住んでたとこは北のほうやから、柴崎友香さんの作品に出てくる大阪もなぜか南の方が多いような気がする。ここにもあった 南北格差?!。で、南北を分かつ場所ってどこだろうって考えてみたのだけれど・・やっぱり梅田を中心にしてそっから北と南な気がするな。堺に住んでいる人とかにその意見を聞くと、また違うのかもしれない・・・。

もちろん行って来ましたよ・・・

Dont boo, VOTE!

陰惨な出来事

7月18日 木曜日

お昼は大雨でした。往診はいつも傘を持たずに行くので、車からおたくの軒先までの数秒間で結構雨で濡れてしまいます。ま、それはどうでもいいのですけど。

京都での陰惨な事件が夕方にクリニックのテレビで流れていました。被害がまだ確定していない時点ですが、すでに大変なことになっています。報道ではこれから色々な情報とか、人々の声とかで溢れて行くのでしょうけど・・。聞けば聞くほど恐ろしくなるので、私はただただ静かに被害に遭われた方のご冥福をお祈りしようと思います。亡くなられた方だけではなく、熱傷というものの悲惨さを知っているからこそ・・・。本当に放火という犯罪は罪深いと思います。

非常識な行動

7月7日 日曜日

朝の9寺を過ぎました。残念ながら7月7日7時を寝て過ごしていました。昨日街で見かけた車のナンバーは77−77でした・・・。

さて、世の中時々思わぬ人が思わぬ行動をとって、常識ないな〜という評価を下されることがあります。そう、今日は医師としてそう思われるかも知れない内容を書いてみます。

それは・・ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンのことです。女性の子宮頸がんや男性の外性器に発症するがんの多くはHPV感染が原因であるということが既にわかっています。HPV感染はさほど珍しいことではなく、半数以上の女性が一生の間に一度は感染するといわれています。多くの場合には一過性感染でウイルスが免疫学的に排除されるのですが、何らかの原因でそれが粘膜に残存し持続感染の状態になると発がんに至ると考えられます。アメリカでは21歳以上の女性の半数以上は定期的ながん検診を受けているそうです。一方で日本では3割未満にとどまっているようです。そこで大事なのはワクチンによる予防であるというわけです。HPVワクチンはご存知のように現在積極的勧奨を控えるとされている状態です。ワクチン接種後に生じる副反応についてその存在が疑われたからです。その後、今年の1月に名古屋スタディと呼ばれる研究結果の論文が発表されました。これはあまり報道されていないように思いますが、本研究ではワクチン接種を受けた群と受けなかった群で疑わしい症状の発生率を比較したところ、両群に差がなかったと結論している。厚生労働省はそろそろ速やかに本ワクチンの積極的勧奨の再開の是非について論ずるべきだと考えています。すでに諸外国では当たり前となっているこの予防接種について、将来の子宮頸がん患者の発生率が世界でワーストとなるような悲劇を起こさないためにも積極的に動いて欲しいと考えています。さて、冒頭に医師として非常識な・・・と書きました。それは、国が勧奨を控えているワクチンを一般レベルに推奨するかどうかの妥当性という観点です。上記の内容からもわかるように、小生は同ワクチンはメリットがデメリットを上回ると考えています。まずはワクチンを受けさせるべきかどうか悩んでいる親御さんがおられましたら、ゆっくりと時間をとって現状の説明を行い、各自の自己判断を促すところから始めたいと思います。重ねて、国には早急に私たち国民が判断しやすい状況と、将来の疾病予防を十分に行うことを求めたいと思います。

不作為の罪・・とは、なすべき時になすべきことをしなかったことに対する罪のことを言います。世論が騒がないからといって、黙っていてはいけないのです。時に世間は2週間後に投票される選挙の報道で喧しいです。言うべきことを言うべき時に言うことが成熟した国民として大事なことなのだと思っています。being in the right place at the right time…ならぬ、doing right things at the right timeでいきましょう!!

ロックと文壇(?)

7月3日 水曜日

大雨が予想されているとか・・・去年の今頃を思い出しています。どうか大きな災いがありませんように・・・

日頃隠れてコソコソ購入する雑誌なのですが、BURRN!というのがあります。ヘビメタ・ハードロック系の情報誌です。奥さんが本屋さんに行った時に、それなら!っていう感じで買ってもらったりしています。自分が買いに行くと、重ねる他の本の分野とあまりにかけ離れているのでちょっと気が引けたりして・・。まあ誰も気にしていないと思うのですが。先日の記事に触れた翻訳家さんの書籍レビューみたいなコーナーがあって、それも楽しみの一つです。でも、なんでこんな雑誌にこの翻訳家さんが書いてるのだろ・・・て前からずっと気になっています。まあロッキンオンなんかでも編集長はそれなりの論客ですから、ロック系雑誌と文芸文壇は親和性が高いのかも知れません。このコーナーでの出会いです、バルガス・リョサとかガルシア・マルケスのラテンアメリカ文学の作品・・・。

やっぱ一番上は神だな・・

落ち込んだら、また元気だそ!

7月2日 火曜日

毎日外来診療をしていますので、色々な訴えを持つ患者さんを診察します。診断がピタリとハマることもあれば、正直言ってなかなか正解にたどりつけない場合もあります。コンサルティングの方に見られると、そんなことを赤裸々に書いた記事を掲載するクリニックのホームページって!って怒られそうですが、それが真実なので仕方がありません。後からこういう検査や診察手技を追加しておくべきだったかなと反省する事は確かにありますし、その時にはだいぶん落ち込みます(当たり前ですね)。そうは言ってもそういう事は、年間通じてそれほど多くはないと思いますが(何を胸張って言ってるんだか・・・)。なるべくそれを少なくするには、やはり勉強するしかありませんね。日々是勉強です。外来は純粋に急性疾患の診断だけではないので、慢性疾患の方のお悩み相談ごととか、来られる方のそのまたご家族のお悩み相談ごととか、こちらの気持ちを切り替え、切り替え、やっていかないといけないです。これがめっちゃ難しい!!何事も引きずってしまう性格の小生ですので(泣)。そんなこんなの毎日ですけど、溜まっている積読本を消化するのもじぶんとしては結構ダイジ!なので・・最近は海外の作家シリーズでした。中でもよかったのは・・・①償いの雪が降る(アレン・エスケンス)②コリーニ事件(フェルディナンド・フォン・シーラッハ)③春にして君を離れ(アガサ・クリスティー)・・・てなところでしょうかね。いろんな人のお勧め本に感化されているのですけど、①は自力で到達したやつですヨ。③は泣く子も黙るアガサ本ですが、残念ながらポワロさんとかミス・マープルさんとかは出てこないです。鴻上尚史さんのオススメ本でした。それで・・海外作家のものでアタリを探すには、自分では翻訳者から入ることが多いです。読んでみてよかったな、って思う作品の翻訳者を辿ってみるのですね。今のところ務台夏子さんと古屋美登里さんとかが手堅いところです。そんでもって丸善とかに行った時にその原書をパラパラとめくってみる事があるのですけど、よくこんなの翻訳できるのだな・・とか思ったりしています。NYT(えっと、ニューヨークタイムズです)、とかWSJ(ウォールストリートジャーナルね)とかの記事がツイッターで流れてくるのを見ても、きっちり理解するのって結構な英文法能力を要します。時々外国語は会話やで!文法なんかやってても・・・みたいな言説に出くわすのですが、小生は圧倒的に文法重視派です!(だから会話苦手なのかも・・・)

そう言えば! TOEICが大学入試英語成績提供システムを辞退したっていうの・・ご存知ですか?大学入試英語成績提供システムっていうネーミングが今ひとついけていないような気がするのですけど。再来年から導入される予定のこの英語試験はこれからまだ一悶着ありそうな気がしています。民間の英語検定とかを大学の入試英語に導入しようっていう案なのですけど(もう既に決定されていますが)、色々問題ありそうだなと考えています。

説明と同意

6月29日 土曜日

しばらくうっとおしい天気が続くようです。明日は当番日ですので休日勤務をしております。

少し前の朝日新聞記事を目にしました。「点滴量半分以下 11人死亡の老健施設、経費削減証言も」という見出しです。「安い点滴に」理事長が指示 とあります。安い点滴に・・という言葉がもしそのまま語られていたのだとしたなら、冗談だとしても看過できないことだと思いますし、この事例の真実がそこに語られているように感じます。一方で、記事内では、終末期に置ける体液過剰の浮腫(むくみ)が、点滴により増長されることの弊害も同時に語られています。ここはとても大事なところで、一般的に点滴は食事ができなくなった時の代替処置として有効であると認識されているのですが、一概にそうであるとは限らないのです。例えば、病気で肺やその周囲に炎症を生じているような場合に、安易に点滴をすると肺に水分貯留を起こしてしまい、却って患者さんを苦しめることがあります。また、肝臓の機能が低下している時には、点滴した水分がそのままお腹に溜まってしまうことも珍しいことではありません。ある一定の病態にある場合には、点滴は副作用こそあれ、利益がないことも稀ではないのです。ここのところ、まだまだ一般に周知されているとは言えず、医療者やその関係者の間でも十分に共有できていないことかもしれません。点滴ぐらいしてもらったら・・・ってよく聞く会話なのですけど、実際にはそれほど単純化して語って良いわけではないのだと思います。

なので・・・始めの記事にある、点滴を低減する配慮というのは、あながち間違いとは言えないのですが、それについての説明と同意がなかったり、経費削減などという言葉を用いてしまっていることが問題なのでしょう。終末期の患者さんだから(コストをかけないように)・・という理由で有効な医療が抑制されるのは、私は反対です。故大平正芳氏の言葉が好きです「政治とは明日枯れてゆく花にも水をやる事である」(正確な文言ではないと思いますが)。医療においても、まさに私たちは枯れ行く花に暖かい眼差しを注ぐことを忘れてはならないのだと思います。

TOPへ