京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ

理論と実験

10月20日 火曜日

火曜日です。ついこの間土曜日で、”あ〜お休みだ〜”って思ったら、もう火曜日です。そんなこんなしていると、すぐに土曜日はまたやってきて、それからまた火曜日が・・・とか思っている今日この頃。人生80年と仮定します。1年365日、1週間の構成日数である7でこれを除すると、52回火曜日はやってくる訳ですね。まあ、1月に4回×12ヶ月で48回という計算でも良いですが。そうすると一生で、凡そ4000回の火曜日に私たちは出くわしている訳ですね。う〜ん、今日がその4000回分の1だったのか。

 

ノーベル賞になったニュートリノです。ものすごく小さな分子であるニュートリノに質量があるという事が証明された事がその理由だとか・・・。あまりにも小さな分子なので、写真に撮るって言う事なんかはできなくって、思いっきり高速で走らせた時にできる線・・・を撮影するのだとか(ポカ〜ン)。で、その証明にはスーパーカミオカンデとかいう巨大な装置が必要であったそうです。小生のおっかけている物理学者さんなんかは、「今回のノーベル賞は、その装置を作る事ができた日本の資本主義にあげるべきだ」・・・なんて仰っていました。物理学も、理論物理と実験物理ではかなり違う考え方の人達がいるのだなあと感心した訳です。湯川博士などは、これこれこういうことが存在するためには、物事はこうであるはずだ・・という理論を打ち立てられた学者さんだったそうです。まあ理屈屋さんっていうことなのでしょうか、物理学は理屈屋さんの学問だったからして、古代ギリシャの哲学者は同時に物理学者たり得たのでしょうかね。医者も、理論医学と実験医学にわけても良いような、そんな気がする昨今です。私は・・・? どっちつかずの中途半端医者になりそうな予感(泣)

to be a Tier-One nation

10月19日 月曜日 晴れ

晴れが続くこの頃です。タマネギを苗付けするには・・雨が降りそうな日の前にするそうです。でもってこのところ晴天続きなので、そろそろ雨降らんかえ〜っていうことだそうです。最近の診察時の情報収集からでした。

 

この間のラグビーワールドカップでは日本が大活躍したということでした。立役者はというと、ポーズをとっている五郎丸選手だったり、いろいろとおられるのでしょうけれど、やはりエディー・ジョーンズ監督の力が大きかったそうな。日本はそれまで、潜在能力があるといわれていたそうですが、それまでの日本式ラグビーにとらわれすぎていて(いわゆる早稲田-明治に代表される大学ラグビーですね)、ボール回しばかりにワザを磨いて、当たりを重視する近代ラグビーに移行しようとしなかったのだとか・・。帝京などはその意味では最近強くなってきているのは必然なのかもしれませんが。いずれにしても、日本式ラグビー、変わらないとって皆内心思っていたらしいのですが、やはり我々だけの力ではその殻を破る事ができなかったという事なのでしょうかね。つまり・・外からの力をその推進力にしないといけなかったという事なのかな。一方では、もう内も外もなく、ラグビー代表の選手達もそのそもそもの国籍が多様であった事に代表されるように、誰が起爆剤になるかということは国籍とかあまり関係ない事なのかもしれない。もはやこれは、単に一スポーツだけの事柄ではないなと思います。オバマさんもさることながら、プーチン、メルケル、はてはシーチンピンさんも、それぞれにひとかどの人物であって、かつての一極集中の時代から、多極化している現代の世界情勢に対応して行動して欲しいな、我が国のリーダにも・・・。

皆から疎まれつつも我が道を行くジャイアンに憧れるのか?見栄っ張りで気障なスネ夫を目指すのか?はたまた、ヘタレだけど心優しいのび太でいるのを良しとするのか(でも”さよならドラえもん”の回では、やられてもやられてもいじめっ子に立ち向かっていく勇気あるのび太だったのですよね 笑)。あ、帰ってきたドラえもんでしたか・・・ボクはドラえもんにすがるのび太にむけてドラえもんが放ったひとこと・・「ひとりでできないけんかならするな〜」っていうのが、とっても心にのこっているのです、ハイ。うん、その通りだな・・・

待機者ゼロをめざす

10月14日 水曜日

気温は徐々に下がってきており、太陽も早く沈むようになってきている。病院の看板のライトのタイマーをうっかりしていると忘れてしまって、必要な時には点灯せずに、だ〜れもいなくなってから煌煌と・・という状況になっていたり。細かな事が日々色々あるわけです。

大分前に”介護離職ゼロ”という謳い文句を耳にしたのですが、てっきり厳しい環境で働いておられる介護職からの離職者ゼロ、を言っているのかと思いきや、そうではなく身内の方の介護の為に職を手放す事をなくしましょう・・というスローガンなのでした。ま、どちらの側面も非常に重要で困難な課題ではあるのですが。で、トクヨウ・・・徳用でもなく特用でもなく特養、特別養護老人ホームですね。待機ゼロを目指して施設を増やしていくという事なのですが、それが果たして物事の解決に結びつくのかどうか・・複雑に思っている関係者は多いと思いますね。「要介護者の受け皿」なんていう表現をされると、その表現自体が如何なものかなとやや不快な気持ちになります。待機児童ゼロと待機老人ゼロは似て非なるものがあります。説明するの難しいんですけれど・・。

 

 

 

アメリカ大統領選ウオッチャーからのレポート第2弾デス・・ 彗星の如く現れたドナルドトランプ様が突然下馬評を乱しているようですが、さすがにこれは当て馬なのではないかなと思っております。先日の民主党候補者討論会ではサンダースというかなり社民主義的政策論者の候補者が意外に受けが良かったりしているので、本命のヒラリーさんの主張もややそちらに引っ張られているのだとか・・。反貧困の格差社会是正などについての意見が世界では息を吹き返しているのだとか。小さな政府大好きUSAでさえそのようなのですから、イギリスやフランスではすでにそういった候補者が一定の評価を受けているそうですし。いずれにしてもそういった形で討論会が候補者の政策に影響を及ぼすという・・これぞ民主主義の親分国ならではの動きなのではないでしょうかね。すなわち世論が候補者の意見や政策を形作っていくという・・・。でもって、あとはバイデン副大統領が候補に名乗りを挙げるかどうかでヒラリー女史の運命やいかに!とまれ、マッチョなナショナリズムを主張するだけの為政者はすでに独裁国に残された遺産のような現代になりつつあるようです。自己責任で競争社会のトリクルダウンを待つようなことよりも、弱者を包摂していくような社会の方が魅力的だと思うんだけどな〜。その方がリスクもずっと少ないし(ハイリターンではない・・・確かに)、何よりも物事の筋目として正しいし美しいのではないだろうか。

情報の解釈にも色々ありまして

10月8日 木曜日 晴れ

今日は診療後に基幹病院で症例検討会がありました。来シーズンの花粉飛散予測は・・・去年並みで、平年並みかやや少ないという予測でした。まずはホッとしている方も多いのではないでしょうか。

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ニュースサイトで目にした児童虐待過去最多の8万件・・とかいうやつですが。誤解され易い表現かなと思いましたね。なにせ統計を取り始めたのが1990年ですから、それ以前はわからないし、こういうのは統計を取り始めた年はまだ虐待そのものへの世間の感心も薄いので、”あったとしても報告されない”のではないかと思います。すなわち、数が増えてきた・・こまったな!という反応ではなく、ようやくそれだけの報告がなされるようになったのかという反応が正しいのではないかと思います。同様なのが、医療事故の報告件数ですね。いわゆるヒヤリハットっていう事例の報告件数なのですが、こういうのは件数の多い病院ほど徹底したリスク管理がなされている証拠であるとも言える訳です。つまり、ちょっとしたことをうやむやにせずに、すべて今後のリスク対策に結びつける為に、小さな事でも報告しようを徹底している病院ほど医療事故への意識が高いわけですが、当然その報告件数はそうではない病院よりも多くなる訳ですね。これは病院で働くものとして当然の常識的なことですが、一旦一般向けのニュースとして扱われると独り歩きをして、正反対の解釈をされるかもしれないなという典型例デス。気をつけましょうね・・・

だれかの代弁者として

10月7日 水曜日

毎回内閣改造のたびに繰り返されるニュース映像・・・呼び出し電話を片手に待ち続ける議員さん。もう決まってるんでしょ、だって周りにカメラマンさん達がたくさん居てはりますやんか。誰が何になったのかっていうことが大げさに取りあげられる一方で、かつてその場にいた人たちが何をしたのかっていう総括が全くないってのもどうかなと・・・。(大臣)”であることとすること”・・・っていう論文を読ませてあげたいな、テレビ局の人達に。でも、本当は政府や国家に何を期待するのか・という事も大事なのだけれど、一個人として何ができるのかっていうことを考えるのも国民としては必要な事なのかなと思ったりする・・というか、本音ではあんまりお国には期待できないと思っているのかもしれない。総医療費40兆円突破とか言われるとやっぱり医師の端くれとしては、できるだけコストをかけずに効率的な医療をって、思ってしまう小生、結構切羽詰まったような意識もあり・・・。患者さんにはあまり直接的には言ってはどうかとも思っているのだが、公的な性格の強い仕事に就いている人間として気を引き締めてやらねば。な〜んて思ったりしています。

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やっぱり気になっている”難民問題”。医師の仕事は困っている人を救う事であるからして、難民ってその最たるものだと思っています。ちょっと調べてみると、公の発表では今回のシリア難民は44万人いるとか。国内避難民をあわせるとおそらくその数は100万を下らないのだと思います。今年ドイツは合計80万人の難民を受け入れているらしい・・ちょっと天文学的数字で(京都市の人口の半分くらいですか??)想像できない。フランスは2万4千人でイギリスは1万人。アメリカは昔から平均毎年1万人の難民を受け入れているらしい。でも、そもそもシリア難民の5分の4はパキスタンや、アフリカ諸国などに流れ込んでいるらしい・・・。翻って我が国の難民認定数・・・11人。逆天文学的数字で・・・言葉もない感じ。これで国連常任理事国って言われても、推薦される訳がないと思う小生はおそらく反愛国者なのでしょうね …orz だって、UNHCRの難民に関する批准国として、ボランティア精神とかっていうシロモノではなく、それは義務なのですもの。

この頃は、そんなこと考えているのではありますけど、非力な自分にできる事は、せいぜいごくごく身近におられる、困っている人達に解決の手がかりを差し延べてあげる事だと思っていますので・・・ま、やれることをやろうかなと思っています。なんでこんなこと考えたのかというと・・・介護保険認定のための意見書の作成依頼を受けるのですが、それこそご本人からの切実な訴えを耳にしたからなのであります。

同年代の人々

10月5日 月曜日 晴れてたかな(?)

ほんと1週間早いですね。

最近本屋さんに並んでいるものの中で、同年代の作家や著者のものが気になります。どうしてかというと・・やっぱり人間、環境に左右されたり影響されたり、感化されたりする訳で。ならば同年代を生きてる人たちは、すべからく自分と同じ出来事を経験しながら生きてきた訳なので、同年代の人たちが何をどう考えているのかっていうのが気になるのです。幾つか読んでみたのですが、心に残っている作品は・・・

『小さいおうち』の中島京子さんとか、『俺俺』の星野智幸さんとか・・お二人とも若干年上なのですけど、彼らのエッセイを読んでみても、共感する部分が多いなと思います。それから、ついこの間(といっても、もう半年前くらいになりますが)、書店でたまたま手にした『断片的なものの社会学』の岸政彦さんはまんま同い年のようですが、この著作にはいたく感銘を受けました。ものすご〜く細やかなのだけれど、結構大胆だったりする語り口に、静か〜に感動しました。何せ、道ばたに転がっている石にもそのものの心を見いだすような人ですので・・・。

ちなみに、私と同じ年に生まれた有名人ってこんな感じです。

草野満代 森脇健児 坂井泉水 堀ちえみ ロベルトバッジョ ベニチオデルトロ 伊藤つかさ 三浦知良 角田光代 鈴木大地 小比類巻かほる 坂本冬美 大西順子 ゴルゴ松本 西村由紀江 武田修宏 ノエルギャラガー 坂上忍 山田花子 ニコールキッドマン 南野陽子 とよた真帆 沢村一樹 北斗晶 安尾信乃助 中山秀征 本田美奈子 吉田ヒロ 天海祐希 東野幸治 松村邦洋 清原和博 岡田有希子 田中美奈子 井原正巳 緒形直人 叶美香 齊藤こず恵 青田典子 アルシンド ジュリアロバーツ 伊集院光 ボリスベッカー 原田知世 蓮舫 有森也実 保阪尚希 織田裕二 江口洋介

すみれ

週末に居残り仕事をしていると、何やら表で騒動が・・・来年公開の映画のロケだそうです。「どうぞ、どうぞ」って場所を提供したのですけれど・・・なんや、うちの敷地、単なる車置き場とモノ置き場にしてはりますやんか! でもでも、ちっちゃ〜なお顔の美人さんがだれかと思いきや、「すみれさん」でしたぞよ(とか言いながら、すみれさんって誰だか知らなかったのですけれどね、上の写真で探してみて下さいな)。うちは写らないだろうけれど、ちょっとだけ楽しみだな。

– 手をつないで帰ろうよ –

見に行こ。

Drothy & Al

9月28日 月曜日 晴れ スーパームーン(?)らしい今夜

スーパームーンってなんだ。とっても大きくお月さんが見えるよるらしい・・それが今夜だと。外に出てみたけれど、残念ながらおぼろ月夜(にもほどがある)。確かに今朝早朝に西に向けて車を走らせている時にはやたらとまんまるで大きめのお月様が目の前に見えていた。夜空を眺めながら、堀江敏幸編の短編集に目を写す。アメリカに暮らすユダヤやインドの人を描いた短編集を昨日購入。秋の夜長に最適な素材ですな・・。異国で暮らす移民だったり、2世だったりの心細さに付いては小生もすこし理解できる所があります。渡米してまもなく(結構経ってからだったかもしれないが)、アメリカの田舎料理レストランで、たまたま隣り合わせに座った老夫婦のドロシーとアルに声をかけられたのだ。異国に暮らす外国人というものは、現地の人々との交流を得ることにより、何か認められたような気がして非常に安堵するのであります。その後、私の家族と彼らとの交流が始まり、クリスマスの会にお呼ばれしたり、お宅に招待されたり。ドロシーは家系を著書に記すというような文才のある女性、夫のアルはいつもニコニコ傍でドロシーを眺めている好々爺、心臓手術をうけた後はすこし衰えたようでもあるがユーモアのある語り口や、結構お上手な玉突きの技術に驚かされたり。スパイ作家のジョン・ル・カレの作品について、意気投合して語り合った事が思い出される。息子がちょうど好奇心おう盛なやんちゃ盛りで、本当に良い経験をさせて頂いたと思っている。自分たちで自宅の周りの木々を刈り込んだり、室内のエアコンディショニングの配管に断熱材を巻いたり、小ぢんまりとしたお宅ではあったが、丁寧に一日一日を生きておられるのだなと・・そんな事が伝わってくるようなたたずまいであった。翻って私自身、巷のレストランで食べている外国からの移民風の家族に、そんなに気軽に声をかけてあげる事ができるだろうかと、ふと考えてみた。できないな、多分・・・。

Dorothy & Al… いま頃どうしているのだろう。当地を離れる間際にAlに差し上げたダウンジャケット・・・酷寒のミネソタの外気をも何ともしない頼れる上着だったけれど・・・こんなの着た事無いよって言いながら袖を通してくれていたのが思い出される。きっと、なんでこんな移民風の外国人がこんな高価な(我々の感覚からするとさほどでもないのですけれど)もの着てんだ・・・??って思ってたのだろな。昔の事、思い出してちょっとホロリ。

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積極的平和主義っていうのを選択した(らしい)我々は、これまで以上に国際紛争の場にこれから出て行こうって言うことになるのだと思う。紛争の場に出るってことは、その事によって同時に発生する難民の救済にもこれまで以上に関わっていかなくてはいけなくなるって事(世界の通念として常識的に)なのだけれど、そんな覚悟果たしてあるのかな・・私たちに。そこんとこ、な〜んもわかってないような気がする・・・。

過ごしやすく便利な社会を喜んではいけない

9月24日 木曜日 雨

夏休みのあとのお恵みのような連休も終わって今日は朝から雨だった。まあけだるい休み明けはこのくらいの天気がちょうど良いのかもしれない。まずは連休の小生の行動を振り返ってみると・・・あまり大きな出来事もなくのんびり過ごしていたかな。一日は森山良子さんのコンサートに行ってきたのだが、御年まもなく70歳とは思えない声の張りと軽妙なトークにあっという間の3時間弱であった。皆さん楽しみにしていた”ざわわ”もし〜んと静まり張りつめた空気の中で心に染み入るように響いてきた。あらためて歌の持つ表現力を再認識した夜(正確には昼)であった。大げさに言うと国論を二分するような議論の行われた週が明けて、個人的に若干なりとも注視していた小生としては、ぽか〜んとしたどことなく落ち着かない気分だったのだが、十分な重しとして機能してくれたコンサートでした。よかったです(まる)

さとうきび畑

さとうきび畑ってこんななのかな・・・

たまたま手に取った本がとってもおもしろかったのですが・・『捕食者なき世界』っていう、ウィリアム・ソウルゼンバーグというジャーナリストがまとめた著書で、内容は自然界で頂点捕食者たる存在が絶滅すると何が引き起こされるのかという話。北米大陸のオオカミだったり、インドのユキヒョウだったりという食物連鎖の頂点に君臨する王者が駆逐された後に引き起こされた事柄についての物語です。なんとな〜くは耳にしていた事なのですけれど、その議論の歴史は比較的最近にまで続いており、最近ではイエローストーンにオオカミを復活させて自然界の秩序を取り戻すプロジェクトに結実したりしているようです。果ては、北米大陸にマンモスの代わりのゾウを復活させるような案も浮上しているのだとか・・・二足歩行の人類が活躍する時期にすでに大型動物の捕獲が始まっており、自然界のゆがみはそのころ既に始まりをみていたのだというのが、積極支持論者の見解のようです。我々の身に危険を及ぼすからという、一見単純でわかりやすく賛意の得られ易い論理で動き出した危険動物の捕獲と絶滅ですが、失ってから初めて分かる自然界のゆがみについては、あたかも失った手足に幻覚として生ずる幻肢痛のようである、とのまとめにはただただ唸ってしまいました。そうしたほうが生き易いからと言って、怖い敵を単純に抹殺してしまってもダメなのですね。同様に(?)、ただひたすら技術革新を追い求め続けても、ある部分は確かに便利になるのかもしれませんが、便利になった分人手が要らなくなると。人手が要らないという事はすなわち雇用の機会が喪失されるという事になる訳でして・・現代社会、そこそこでええやんかという考えとかも結構重要なのかもしれないな。すなわち世の中のシステムなどというものは所詮ある程度面倒で、回りくどい部分があって、無駄だなあと思われるところがあってちょうど良いのかもな・・・などと、いつものネガティブ思考(自分ではさほどネガティブとは考えていないのだが)で締めくくってしまう小生でございました、チャンチャン。

成長か成熟か

9月21日 月曜日(敬老の日)晴れ

なんだかよくわからないシルバーウィークというお休みである。してから今日は敬老の日・・なるほどだからシルバーなのか、とも思ったがたぶんそれは違うのだろう。新聞によると日本の人口1.2億人のうちで65歳以上が26.7%に達したという。80歳以上は7.9%で、女性は10人に1人が80歳以上らしい。これから人口は減少フェーズを続けるため、内閣府の高齢社会白書によると2050年には総人口1億人を割り込み、2060年には9000万人となり、なんとその頃には2.5人に1人が高齢者となるらしい。今更ながらだが、グラフをみるとちょっと衝撃的ですらある。成長社会から成熟社会へということを唱えている人たちの意見には十分に耳を傾けるべき点が多いことに気付かされる。かつてのような右肩上がりの経済を今後再び望むのはかなり非現実的であると思う。おそらく市場経済はそのことに気付いているのだ。だから、自ずとその目は世界に、これから発展を迎える国々に向かうことになる。どうやらグローバル経済というのは、その耳障りの良さから想像されるような、格好の良い社会というばかりではなさそうだ。どこを切っても金太郎・・・のような同じような顔つきの店や街で国内を埋め尽くしたら、ささとお店を畳んで次の場所に向かう。そしてそれは発展途上の国々と言うことになる。食い尽くされた街は見放されて、世界のどこかの街が新たな標的とされていく。一見次々に場所を変えて耕作されていく、焼き畑農業という手法とだぶって見えるのだが、食い尽くされた街にはもう復元力は残されていない・・・大げさにすぎるかな。こう書くと将来に悲観的な人間の嘆きように聞こえるかもしれないが、実は10年後、20年後の社会がどうなっているのか楽しみにしている。街を歩いていると、何となく嫌なシーンや状況に出くわすことは多いがもちろんその反対のこともある。賢者の知恵や善い行いの総和はいつの時代もおそらく変わらないものだと思っている。そう、世の中捨てたものではない(はず)のだ。

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のんびり自転車で街を走りながら色々と考えごとをした一日がそのまま過ぎていった。

効かないのかことしのやつ!?

9月16日 水曜日 曇り時々あめ

この時期、インフルエンザワクチンは効果なしとの記事が新聞に載るのが恒例だそうです。ことしもやはり『乳児/中学生に予防効果なし』との記事が踊ったそうな。確かに去年は、元来効くはずのA型インフルエンザに対する効果が弱かったというのが一般の評価のようではあります。さらにB型に対する有効性は懐疑的な意見も多いようです。今回の記事の元ネタとなった論文は、慶応大学のSugatani先生のものですが、2013/14年のワクチンを対象にしておられますので、いわば2シーズン前のワクチンの評価となる訳です。全体の有効率は46%とのことで、まあ概ね半分くらいには効果があったということになりますが、これは一般的なインフルエンザワクチンの奏功率と比較して劣るものではないようです。特に2009年に流行した新型インフルエンザの効果は77%ということですから、これは一定の効果と評価して良いものだと思われます。逆に、他の型、特にB型に対してはかなりその効果は乏しかったようですので、冒頭の記事の見出しも宜なるかなという気もいたします。しかしながら、年齢別の検討を見てみますと、確かに乳児や13−15歳のグループに対しては効果が乏しいように思われるのですが、入院を必要としなかった重症化予防という観点ではその効果は認められるようではありますし、効果の乏しい原因に、この2グループではそもそも新型ウイルスの罹患率が著しく低かったという事もその一因のような気がします。いずれにしても、大きな見出しで『ワクチンの効果なし』と断罪されるような論文ではないように思われ〼・・・・。でも・・今年のヤツ、3価(3種類のウイルスタイプに有効なもの)から4価に変更となっているので、値上がりしちゃっています。故に・・どういう事に帰結するのかお分かりですよね(泣)。

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ヤア!ヤア!ヤア! ビートルズ、もとい・・・マイナンバーがやって来る(^ ^)⇒⇒ただいまどのようなものになりそうなのか・・・勉強中デス

今夜は長〜い一日になりそうですね。私は早々に休みますけど・・

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