京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ

フィルムとか紙カルテとか・・

9月23日 火曜日 快晴

雲一つない日というのはこういう日の事を言うのであろう。朝起きて、自転車で街を駆けたが、気持ち良い事この上ない。家の近くの球技場では、朝の早い時間にすでに歓声が起こっている。私といえば、仕事関連の雑用で書類運びをしていただけなのだがそれでも何となく心が軽やかな感じがするものであった。最近の読書は小説モードからノンフィクションモードに切り替わっているため、小生のメンターの先生方の著作を寝っ転がりながらつまみ読みをしているような感じ。路地裏資本主義とか、弱さの思想とか・・・相変わらず時代に逆行しているな。合間に”小さいおうち”・・これは映画化されているから皆さんご存知だろう。つい最近までは、尊敬していた先輩と、まったく正反対のイデオロギーであった事がわかったり、ちいさなことでショックをいちいち受けていたのだが、人生せいぜいあと40年(あるのかな??)、つまらぬことだと思うようになった。あれこれ考えたところで、地球は回り続けるのである。

k-b

クエンティンタランティーノが言っていたひとこと。「ほとんどの映画が35ミリで上映されなくなったって事は、我々が闘いに負けたという事だ。デジタル映写なんて皆で巨大なテレビを見ているようなものである。皆はそれでも良いのかもしれないが、映画はもう既に死んでいるのだ。」私たちの業界では・・紙カルテはもうすでに死んでいるのだ。白衣に刺した万年筆など、もう何の役にも立たぬ・・・

ヒラメの子はヒラメ?!

9月19日 金曜日

スコットランドの独立に関する住民投票のニュース・・・どうやら独立派は敗北のようである。さまざまな背景や現実について無知ではあるのだが、スコットランドにはアバディーンやエディンバラ等イギリス有数の都市が含まれているというではないか。日本に例えるならどの程度の規模なのであろうか?九州、四国?いやいやあるいは沖縄の独立・・などを想像すれば良いのであろうか?いずれにしても「えらいこっちゃ」なことである。なんでそうなったのかなあ〜と思っていると、あるテレビの解説者曰く、「結局のところ、自分たちの事は自分たちで決めたいという住民の意思」が作用したということもあるようで。! なんだ、小生の開業のきっかけとなった思いと似てるんじゃないの?と思ったりもする。この間の学生さん達に質問されて、ちょっと戸惑った内容・・・” 先生なんで開業しようって決めたんですか? ” その時は、いやいやそんな、話し出したら1時間あっても語り尽くせないよ〜って笑ってごまかしたのであるが、とどのつまり「自分のことは自分で決めたい」とか、「自分のはたらき場所を勝手に決められたくない」とか、そんな思いがあったのも事実かな・・・。思わぬ自己分析に至った今回のスコットランド投票事案。

new flag

北アイルランド イングランド ウェールズで構成されるとしたら上記のような国旗になっていたそうな・・・。う〜ん、やや拍子ぬけな感じ。上ばっかりみて働く必要がないように、独立したつもりだったけど・・・ソウデモナサソウ。上ばっか見ないようにヒラメを脱出したつもりが・・やっぱヒラメのまんまの小生でした(泣)。

学生さん

9月14日 日曜日 快晴

昨日は診察中に裏の田の稲刈りが行われていたようである。診察終了後にはすっかり刈り取られたようで、まっすぐな刈り跡が幾何学模様のように残っていた。よくもまあこんなにきれいにまっすぐに行えるものだと感心する。往診先の方と話す内容にも必ずその時々の出来事がでてくるのだが、こうして過ごしていると毎年毎年春が来て、地元の祭り、田植え・・その後暑くなっては夏野菜。秋には稲刈りで冬には雪すかしと春に収穫する作物の作付けなど、四季の移り変わりと共に生きているのだなあと実感する。9月初めには、これまた恒例の医大学生さん達が病院見学に来てくれた。あ、何も当院に興味を持って来てくれているのではなく、地域医療の学習の一環での見学実習なのであるが。今年も2グループの方々を受け入れたのだが、患者さんへの対応があるので、満足いく案内ができたかどうか心もとない。学生さん達は皆まじめで、いろいろな問題意識を持って実習にあたっておられたように思う(われわれの学生の頃を思い出すと・・恥ずかしいばかりである)。後半の学生さんは、私と話している最中に意識を失っておられましたが・・よほど疲れておられたのでしょう。

storm

四季の出来事と言えば、台風や大雨なども最近はその被害規模が大きくなっているようで、これは困りものですね。

日本とアメリカ

9月11日 木曜日

セプテンバーイレブン で、ある。グランドゼロにはワンワールドトレードセンターなる命名を得たビルディングがほぼ完成となっていると聞く。その設計者は槙文彦さんという日本の建築家だとか。しかもその中の玄関ホールには亀岡在住の日本人彫刻家の作品が飾られているらしい。京都市内のとある病院での当直室で見たあのWTCビルの崩壊の瞬間は今でも忘れられない。あれからもう13年も経つのだな。イラク撤退を掲げて華々しく誕生したオバマ政権でさえいまだにアフガンからの完全撤退は達成できておらず、混乱は最近に至って増しているとの報道さえある。オバマケアなる、鳴り物入りで導入された新しいヘルスケアシステムも、色々な意見はあるがあまりうまく回ってはいないという見方が大勢のようである。キヨシローさんが訴えていた”世界平和”はいったい何時になったら叶うのだろうか・・・。

gunshot

もう一つのアメリカのダークサイドな事実、それはガンショットである。年間3万人以上が銃で命を落としているそうな。殺人事件に至っては日本11人 vs 米国1万1千人という統計があるらしい。各国それぞれに色々な悩みのタネがあるのですね・・・

目からウロコ

9月8日 月曜日

まだ突然激しい雨が降ったりする変な週末の天気であった。運動会シーズンで影響を受けたところもあったのではないであろうか・・。週末から明日にかけての小生の関心事・・錦織クンである。明日の早朝に決勝だそうな。世界シングルランキングを2人以上破っての堂々のファイナリストなので、優勝してもしなくても最大級の賛辞を送られてしかるべきなのかなと思っているのである。

ところで!民放で無料で視聴できるサッカーとかバレーとかと違って今回は、WOWOWの完全生中継という有料コンテンツとなっているわけである。なんだよ〜有料かよ、と思う方は多いと思うのですが、これが比較的静かに冷静に放映されており、多くのスポンサーへの都合からしょっちゅうしょっちゅうCMが流されるわけでもなく、見ていて非常に心地よいのである。おもえば、サッカーだとかバレーだとか、アイドルとかいろんな人物が出てきて、試合前2時間から放送が始まるようなシロモノとはひと味ちがうものでして、うん!コンテンツって、基本的に有料な価値あるものなのだ、と思わせられる出来事でもあったのである。WOWOW加入者も激増したとかいうことであるが、今回の錦織クンの大躍進は、コンテンツとその対価を考える上で、小生にして、とっても貴重な体験なのであった。でも、彼って確か小学生か中学生かで、既にフロリダのテニスアカデミーに移っているわけで・・純粋に日本人の快挙って喜ぶのはちょっとなあ(嘆息)

こんなのも、スポンサーがあったら決して見られないな・・(うるさいので要注意!?)。価値あるものにはやっぱりそれなりの対価を払うシステムを構築する必要があるのかな・・なんて思う、今回のUSオープンでした。ところで、昔の全米オープンの時にはアナウンサーがしきりに「NYフラッシングメドウからお送りしています」って仰っていたのですが、今は「アーサーアッシュスタジアムより」なんですって。結局場所は変わっていないのですけれど・・・何が変わったというのだろう。

 

長い1日

8月31日 日曜日 くもり

さてさていよいよ今日で8月も終わりである。夏休み最終日の日曜日は子供達もさぞ陰鬱な気分なのだろう(大げさか)。地区の草刈り行事である。何時からなのかよく知らなかったので、朝6時に起きてそわそわしていた。そのうちに眠くなってきて長椅子で二度寝。「ブーン、ブーン」という音ではたと目覚める。”始まってる!!” 大急ぎで長袖シャツに腕をとおして、首にはタオルを巻くという(不)完全防備で裏口の扉を開けた。毎年我が区がどの場所の担当だったかよく覚えていないので、既に従事しておられる方々の顔をみながらようやく見慣れたグループの界隈に到着し、何となく見よう見まねで草刈り(というより小生は刈られた草運び)に取りかかる。初めはやはりおそるおそる、である。何となく草むらから色々な生物が出てきそうで怖い・・・。ちなみに、周りをみてもこわごわやっておられる方は皆無である。なにも武器を持っていない小生は、専ら刈られた草を束ねて一カ所に山積みにするのが仕事。河川の土手は水面に向って斜面になっているので足場は相当不安定である。よいしょと拾い上げた草の束に、一筋刈りきれていないツルが混ざっているとその途端、思わぬ抵抗に遭い体勢を崩す事となる。こちら岸は斜面がなだらかなのでまだ良いが、対岸の方はかなり急斜面で、しかもその下はすぐに水面となっている。その代わり面積はやや少なそう。ローリスクローリターンかハイリスクハイリターンの選択か・・・などと、意味不明のたとえを思いながら作業を続ける。みれば80歳を数える患者さんも参加しておられるではないか。そういえば、2年前に初めて参加したときよりもあまり息が上がらなくなっているな、基礎体力がついたのかしらん?毎日座ってばかりの仕事でそんなわけもないか。むむ、草に混じってカマキリがいるではないか、それも白い・・・アルビノか?そこに留まってると草と一緒に焼却の憂き目だぞ、と追い払ってやる。なんて美しい心、生き物はみな友達だ(涙)。しかし、中にはマダニもいるかもしれない・・帰ったら速攻シャワーだな。10分も経つと初めの恐怖感はすっ飛んでおり、かなり大胆な行動に出ている。慣れるとはこういうことか、別に特段スキルが向上したわけでも、知識が増えたわけでもないのに、何か上手になったような気がしている・・・その瞬間草の中からマムシが出て来ないとも限らないのだが。「蛇蝎のごとく」とはよく言ったものだ。彼らは(彼女もいるか)まさに蛇蝎の如く忌み嫌われているのだ。実際咬まれると命に関わることもあるし、などと考えるとまた少し怖くなって、軍手にほころびがないかどうか確認する。30分以上経過すると、顔面からは日頃あまりかかない汗が滴り落ちて、やや気分が良くなってきている。これが脳内麻薬というものか・・? あたり一面は、草木や土などの匂いが立ちこめている。花粉のような白い粉も舞い上がっている。森林浴ということばから連想するような心地良い匂いとは言い難く、人いきれならぬ草いきれとでも言うのであろうか。あるいは小説によく出てくる”すえたような匂い”とはこういう事を指しているのであろうか・・・。いずれにしても総合的には、身体を使って土と戯れているというのは悪くはない気分でもある。畑仕事や草取りをしては、腰や膝が痛いと言ってやってこられるおじいちゃんやおばあちゃんの気持ちが何となく理解できる。うんうん、そんなことするから痛くなるのはあたりまえでしょう、と言って叱りつけるお医者さんにも味合わせてあげたいな、この気分。やはり人間は土を耕して、生き物と共生しながら現在までやって来たのである。45分、おそるおそる始めた草刈り(草運び)も何となく要領を得てきた。局所的に完璧に仕上げるよりは、何となく全体を整えて行った方が気分が楽になるし、心なしか仕事がはかどったような気がする。そう、まさにそれは”気”であるのだが、景気とはおそらくそういうものなのだろうな。そう考えると、アベノミクス万歳、どんどんやってもらえば良い。でも、よくよく検証すると、局所から完璧に仕上げて行った方が最終的に効率が良いのかもしれない。昨今行われている経済論争も所詮そんな所に行き着くのかな・・。何だ!みんな草刈りをすれば世の中の事が見えてくるっていう話じゃん。空想の世界からもどると、何やら女性の甲高い声が聞こえる、なじみのある周波数だなあと思いきょろきょろ。やはり、Y病院の看護師さんだった。目が合ったので片手をあげてご挨拶しておく。紅一点ではないが、女性は少数派である。当番日にて中途で切り上げたのだが、皆様ご苦労様でした。

一応医者のはしくれとして感じた事。”半袖はキケン” ”草刈り機械を扱う人はゴーグルを!” あるいは周辺を通る時には要注意。数年に1度は除草作業中に受傷した眼内異物で受診される方がおられると聞きます。かなりの確率で視力を失いますのでご用心を!!

草刈り

(写真はイメージです・・・)

帰り道にご近所の若奥様とすれ違った。「もう終わりなんですか?」「あ、いや当番日なもので早く切り上げさせて頂きました。よろしくお願いします」奥様も半袖でした・・・。

 

幕末ブーム再び

8月25日(月) まだ雨

今年の夏は暑いと思えば大雨。そしてまた雨。どうなっているのでしょうかね。恵みの水もほどほどで良いように思われます。1週間頑張って週末はぼ〜っと過ごす・・習慣となっています。武田鉄矢さんが幕末ゆかりの町をめぐるという番組をやっていたのを娘と見ておりまして、再び幕末ブームに火がついた小生です。あ、この番組はユーチューブだったかな?そして、鉄矢さん原作の「おーい龍馬」という漫画を購入したこの週末でした。土砂災害はまだまだ収束していないようです。

ceaser's salad

 

鉄矢さんの番組を見ながらチビさんがこしらえてくれました;シーザーサラダ。アメリカのレストランでパルミジャーノてんこもりにされちゃったという悪夢があるのですが・・・・。

お盆の総括?

8月18日〜21日にかけて・・

お盆休みを頂戴しておりましたので、復帰第1週目は少し体が重い・・。

今年のお盆は(も?)比較的じ〜っとしておりました。それはそれなりに理由もあるのですけれど。まあ動きのない休日もそれはそれで良いわけでして・・。しかしながら、大雨は京都を襲って行きました。先日の台風などと言い、自然災害の恐ろしさが最近とみに感じられます。幸いクリニック周囲の地区はそれほどの状態ではなかったのですが、今後はこういった自然災害への対応も十分に考えておかないといけないと考えさせられます。往診先では、「福知山の状況は大変ですね〜、ちょっと前のことから連続して・・・」と会話は続いたのですが、その方が遡られた出来事は、福知山線の列車事故までに至りました。小生はというと、せいぜい花火の事故まで。そんなことを下書きにしていると・・広島での土砂災害。言葉を失います。何かいろいろと変わってきています。この世を取り巻く環境が・・。

 

なくなられましたね。ロビンウイリアムスさん。芸達者な63歳。まだ見た事のない名作がたくさん。ドイツのニュース番組では何やらかれの代表作にちなんで、デスクの上にまたがってアンカーマンがニュースを読んでいたそうな。何ていう作品なんだろう・・・。そういえば、ハンフリーボガートの奥さんだった人もこの世を去られました。何やら寂しい感じの漂うこの夏休みでした。

時代遅れでいいや

8月11日 月曜日 台風一過

台風一過が快晴で・・・とならないのが夏台風なのでしょうか。

我が丹後半島ではそれほど大きな被害は耳にしなかったです。周りの田んぼも稲が倒れる事無くスックと立っていました。よかったよかった(小生の知らない所で被害があればスミマセン)。

8月はヒロシマ・ナガサキに始まり、御巣鷹山・終戦の日に至る、考えるところの多い時期です。ネットニュースを見ていると・・・「看護学科増設に、将来の過剰が心配」とか「2025年の大介護時代に備えよ」とか、いわゆる将来予測もの、あるいはこうしたら得だよものが氾濫しています。時代に乗り遅れる事無く、予見通りに事が進むとそれはそれで良いのでしょうけれど、そう簡単にはいかないのが世の常ではなかろうかと思うわけです。早くに逝ってしまった賢人達は今の世の中をどうご覧になっているのでしょうかね。

最近ちょっと自分のキャパに不安を感じてきた今日この頃ですが・・・お盆休みに、先人の英知を頂き、再度充電したいなあと考えています。◯ ◯ ◯ ◯ ◯!

今日くらいは

8月6日 水曜日 晴れ

このところ不穏なニュースばっかだ・・・。

朝から、某研究者の自殺報道、アフリカでは致死的感染症の拡大、ティーンエイジャーの殺人、イスラエルとハマスのパレスチナでの戦渦・・・・そこで使われる武器が日本製だったりするのかな、将来。そんなはずはないですよね。でもでも、今日は黙祷を捧げる日であります。ノーモアヒロシマ

ドーム

往診先でサムラゴウチさんのニュースがテレビに写っていたような気がします・・・あれって、悪い冗談だったのかニャ?

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