京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ

予防接種の期限

3月16日 月曜日

週間天気予報に軒並み平年以上の気温の印が並んでいます。うれしいです。

さて、インフォメーションのところでも取りあげてみましたが、ワクチンの期限が迫っているものがあります。通常その期限は、〜歳までというように年齢(つまり生年月日)で期限を迎えるものがほとんどなのですが、一部例外があります。麻疹風疹ワクチンの2回目の接種(小学校入学前の3月末まで)と、今年度特例で認められている、現在3、4歳の方で水痘ワクチン(みずぼうそう)を一度も接種されていない方。いずれも住民登録をされている自治体に確認の上で、期限内に接種を済まされることをお勧めします。ただし、いずれも定期接種という自治体の負担補助の期限ですので、医療としていっさいその後ワクチンが受けられなくなるという意味ではありません。期限を過ぎて未接種に気付かれた場合や、後から接種希望をされる方は個別に御相談となります。麻疹等は現在アメリカ西部や東南アジアでかなりの流行を認めているようです・・・。

なんで来たの?

3月15日 日曜日 朝から晴れ

今週からは気温も上昇し、いよいよ春到来らしい(希望的観測)。思えばアメリカミネソタ州で暮らしていた頃は、真冬の体感気温氷点下20度という世界から脱出する事のできる春は本当に待ち遠しかった。夏は夏で突然サンダーストームという嵐が来たり、本当に暑いという期間はほんの数週間なのだけれど・・。しかしこうして季節の移ろいを実感しながら月日の経過を味わうのも四季ある国ならではの贅沢とも言える。今日は休日当番日である、溜まっている雑事を片付けたりしながら救急患者さんの診察に当たる事としよう。

ハイデルベルク

終戦後節目の年を迎える今年、何かと日本とドイツが対比的に語られているように思います。ついこの間はドイツの首相が来日されました。思えばこの70年の間に、世界特に欧州では大きな変動が絶え間なく続いています。東西ドイツの統合、ソ連の崩壊、ユーゴスラビア内戦、EUの発足・・昨今のウクライナ問題。今回の首相来日については色々と報道がありましたが、何で今、わざわざほんの2日間の訪問に来られたのか?っていうことについては、成る程納得・・という報道がなかったように思います。場所と相手を熟慮した講演、談話をこなされて行ったようですが、その目的、真意とは何だったのでしょうか?いずれは何となくそう言う事だったのかっていう時が来るのかもしれません。ミネルバのふくろうは黄昏時に飛び立つのであります・・。外交ってそんな風に行われるものですよね。単にビジネス推進のために色んな国々を回るだけならあんまり知識も度量も器量もいらないな・・・。

何で来たの?それも今日・・この問いかけはとっても重要なものです。私たち医師にとっても。

お腹のブツブツ

3月14日 土曜日 雨

医院の併設ブログなのでたまには医療のお話をしなくては・・。「お腹にぶつぶつが・・」という問診票です。問診票を見た瞬間にピンと来る病気の例というのが幾つかありまして、これもそのうちの一つです。帯状疱疹という病気で、俗にヘルペスと呼ばれているものです。varicella zoster virusという水痘帯状疱疹ウイルスという微生物によって罹患する病気です。一度水ぼうそうに罹患すると、それが治癒した後にもウイルスが脊髄神経後根神経節という部位に潜伏して、潜在感染の状態がその後ずっと続いているのです。何らかの理由でそれが活性化されると、神経に沿って広がり、水疱形成という皮膚病変と神経痛を引き起こします。ぴりぴりとした痛みとかいう表現で、ひどい方は強烈な神経痛に至る場合もあります。いずれも初期の段階で抗ウイルス薬の投与を行う必要があります。好発年齢は60−80歳代のご高齢の方ですが、子供でもかかることがあります。水ぼうそうは冬から春にかけて発生が増加して、夏休みになると少なくなるという季節性がありますが、帯状疱疹に季節性はありません。身体のどの部位にでも生じるのですが、肋間神経痛を引き起こす胸部や、三叉神経領域の顔面などに発症すると見た目にも痛々しいものです。この病気、そもそもが水ぼうそう感染なので、今年度から定期接種となった水ぼうそうワクチンが普及すると、将来罹患される患者さんの数は減少するのではないかと思います。ワクチンの効果ってこどもの時代にだけその恩恵にあずかるものではないのですね。

 

 

 

ちなみに、帯状疱疹を防ぐための大人になってからの予防注射もあるのですが、まだ一般的には使用されるには至っていません。大人になってからの水ぼうそうワクチンでも、一定の予防効果があるという説もあります。また、水ぼうそうの子供達と日常的に接する機会の多い保母さんや、小児科医はヘルペスになり難いという話もあるようです(真偽のほどはよく知りませんが)。感染症ってまだまだ未解明の事が多いです。

ブログは進まず・・・

3月13日 金曜日

そう、13日の金曜日です今日は。ま、何事もなかったですけれどね。そういえば、何事もないということが結構大事な事がらなのですこの世の中、殊に医療の世界では。例えば! 脳梗塞の予防の治療ですが、いわゆる”血をさらさらにする薬”ってやつです。こいつはなかなかに厄介なヤツでございまして、脳梗塞という病気は、脳の血管が詰まって麻痺が生じるという病気なので、身体の中の血液を固まりにくくするお薬(抗血栓薬って総称します)を処方するのであります。この薬に期待している事は・・・脳梗塞をおこなさない事、ですね。すなわち何も起こらないって事です。普通に過ごしている人が普通に暮らしてくこと、これを期待しているわけですナ。言い換えると、何も変わりのない事がそのお薬の効果。ジミです。一方で、その副作用・・・出血。血を固まり難くするわけですから、当たり前に出血を生じ易くなるわけです。それが臨床で顕在化(症状化)するとどうなるか・・・あなオソロシや、脳出血やら消化管出血を引き起こし、命を危険に晒すわけです。普通薬の効果と言えば、かぜを治してくれたり、血圧を下げてくれたり、コレステロール値を下げてくれたり、血糖値を下げてくれたり(下げてくれる事ばっかですね・・)するわけですよね。でも何も起こさないこと(変わらない事)が効果であるという薬もあるってことです。

何が言いたいのかと言いますと、そんな地味なお薬さんたちって、一旦副作用が起こるととっても悪者扱いされるのですけど、何も変わらないからって誰にも感謝されない・・・そんな縁の下の力持ちさんなのですね。ぼくはこれからもそんなジミなジミなお薬を応援して行こうかなと思ってます。

 

お水取りもそろそろ終わる東大寺でのタマキさん・・・いい歌つくってるし、とっても歌がお上手だのに、とんでも人間って評価なのかな、世間では。少し前の総理大臣みたいな存在・・(ちょっと違うかな?!)

また忘れてたな、ブログの改題。311のこととか310のこととか色々考えてたので、あんまり筆が進まなかったのであります。え、310って何かって?? 70年前の真実ですね・・・

武蔵あらわる!

3月4日 水 曇り・風強し

戦後70年の節目に・・という謳い文句でTVで取りあげられています、戦艦「武蔵」。 発見者はマイクロソフト共同創始者とか・・。フィリピンの近海で、海底約1キロ(だったかな?)にひっそりとたたずんでいたそうな。小学生の頃は戦艦が大好きで、たくさんのプラモデルを作っていました。武蔵はレイテ沖海戦でも、名鑑、大和・長門等とともに戦った伝説の艦船でした。巨大戦艦と言えば現代ではどちらかというと、小回りが利かずに縦横無尽に旋回する米戦機になすすべなく沈没させられたというような言い方をされていますが、子供の頃は大きな戦艦のかっこよさにただただ魅せられたものです。ニュースで繰り返し流されているビデオ映像には艦首の菊の御紋・・話は違うのですが菊の英語名;chrysanthemum・・・これがなかなか覚えられなかったんですよね、受験のときとか。懐かしい事とか、たわいもない妙なことを思い出させられたニュースでした。

 

 

 

 

 

 

プラモデル・・・この煙突(?)の後方にある三本の細い棒で構成されるマストの部分が難しかったのを思い出します。まずキットから切り離すのが難しく(どこからが部品なのかが良くわからなかった・・)、それに接着剤をつけて立てても、ぐら〜って倒れてくるんですよね。うまく組み立てたつもりでも次の朝起きると見事に倒れている・・・(泣)。

ところで戦後70年・・・いろんな事が話題となっていますし、今後ますます報道に取りあげられる機会が多くなってくるのでしょう。子供の頃は、戦艦とか零戦とかかっこいいなあで終わっていたのですけれど、今はそれなりに考えるところがあります。自分なりに日本の戦後に対する認識を改めて確認する今日この頃・・・。そんな折に、天皇陛下が訪れる事となったとのペリリュー島のお話。もうこれ以上は兵站も期待できない状況の中で、熱帯のジャングルで戦わざるを得なかった兵士達がどのような目に遭ったのか。国会で議論されているようないわば机上の議論だけではなく、リアルな戦争を想像しながら今後の私たちの行く末を考えなければならないと思っています。

意外な助っ人

3月2日 月 雨のち晴れ

春に3日の晴れなし

やっぱり今日も訪問診療の話題を一つ・・・

かろうじて何とかお一人暮らしをされている患者さん。最近までおられた伴侶の方も昨年施設に入られたため、現在あらゆる介護サービスを投入して何とか過ごしておられます・・・いわゆる ”カツカツでやっておられる” という印象がまさにその通り。もうホントにぎりぎりの線なのですが、これがまた何事もなく比較的安定しておられるのですね、ハイ。人間の身体って不思議です・・・医者が言ってはいけませんね、そんな事。

 

 

そんなお一人暮らしの頼りになる助っ人は・・・クロネコ君なのでした。往診のたびに指を差し出すと、ザラザラの舌でぺろぺろしてくれます。診察が済むまで布団の上で鎮座しておられます。そしていつも私は「よろしく頼むよ〜」って彼に(彼女だったか?)呼び掛けてお宅を後にするのであります。でもたいそう心強いそうですよ、ネコ君がいてくれるだけで。

There’s no easy way out

3月1日 日 あめ

いわゆる少年事件が皆の心を動揺させているようだ。何が彼らをそうさせているのか、背景の問題は何なのか?どうすれば凶悪事件を防ぐ事ができるのか? 色々な考えを持つ人々が議論している。学校や教育委員会や政治家はそれぞれの了見で、早期に原因究明に努めて・・とか厳罰化を・・とかいうコメントを発表されるのだが、そう簡単には事に対処できないのは皆感じているところであろう。大人は自分たちがかつて過ごして来た少年時代を現代に投影しようとしているのだが、それほどこどもたちの事をわかっているのであろうか?昭和後期のように平和で牧歌的な時代を過ごして来た我々の理解し得ないことがたくさんあるのだろうと思う。世界を取り巻く不穏な事件、貧困の問題、昔はなかったスマホやライン。昔ほど尊敬されなくなった先生たち(いろんな事に忙殺され、気を遣い疲弊する先生方・・これは大変不幸な事だと本当に思っている)。

boroboro

どこかの誰かが見つけて教えてくれるわけではないのだ・・・簡単な解決方法を。自分たちがそれぞれで考えて、ささいな事でも普段から実行して行くしかない、それぞれの立場でできる事を・・・それが結局は解決への近道なのだろう。終わりはないのだろうけれど・・

終わりは来る

2月27日 金曜日 雨

寒くなりますよ〜っていう天気予報におびえていた私は、朝起きておそるおそる窓の外を眺める。・・・よかった、積もってなかった・・・北海道では大変な天気のようでしたが、当地は大丈夫でした。ついこの間まで、朝起きて雪と戯れるのが日課でしたから、実感するのですよね〜 ”始まったものは必ず終わる”っていう故・大瀧詠一さんのお言葉を(^ ^) これってポジティブな場面にも、ネガティブな状況に陥りそうな場面にも使える便利な言葉だな。

たまには美しい音楽でも・・・どぞ

復活の秘策

2月26日 木曜日 くもり

往診の途中で幾つか立ち寄るコンビニエンスストアがあります。今日はこっち方面だからあそこのファミマで、とか明日はあちらのローソンでとか。だいたい珈琲とパンとか肉まんっていうメニューを選ぶんですけれど・・。ささやかな楽しみです。それぞれのお店で何故かしらよく出会う人がいるんですね。今日のお昼はそのうちのお一人で、かつて訪問診療をしていた患者さんのご家族の方と出会いました。お母様が施設に入っておられたのですが、容態が悪くなり、現在近くの病院に入院中。お父様も神経の難病で少し離れたところで入院中とのこと。その方はあっちへ行ったりこっちへ行ったり、お仕事の合間を縫って大変なご様子でした。かつて病院勤務の時には、患者さんの容態説明なんかでご家族を御呼びする事が度々あったのですが、当然のようにこちらの都合を優先して予定日を決めていました。今日のようなお話や状況を拝見すると、少し複雑な思いがあります。その時にはまったく考えも至らなかったのですけれど・・・。

肉まん

インターネット放送で見た経済討論番組で最後に司会者から「日本経済復活の秘策は?」と問われて、出席していた経済学者や討論者のそれに対する答え。一人は「市場を世界に!」・・まあこれはいわゆるグローバル市場主義っていうような、比較的多くの人々が頷く回答。次の人が「真の資本主義国家への脱皮」・・・一旦、日本は財政破綻をしてから再度大きなリセットの状態が来ると、いずれにしてもしっかりとした財政再建が必要であるという、ふむふむ成る程論。そのまた次のひとは「自信回復」・・・前者の財政破綻をニヤニヤ笑いながら聞いていた方なのですが、現政権のこの道しかない、自信を持って行けといういわば現状追認論。最後にフリップを掲げた人の一言・・「学校を創る」・・これから長期成長軌道に乗せて行くためには、近道はありません。特に若い人一人一人が付加価値をつける事ができて、豊かな情報発信や経済活動をすることができる能力を地道に育てる事、これが結局のところ近道なのではないでしょうか?という発言をされていました。みなさんのご意見はどの論者に近いでしょうか?小生が膝を打った発言内容は、最後のやつでした。そもそも一国の政策が経済に及ぼす事ができる影響力について、皆過大な評価をしているような気がしていました。かつてのリーマンショックがそうであったように、グローバル化したこの現代では、一度の世界恐慌が一国の経済を吹き飛ばしてしまうような事が起こりうるこの世の中です。小賢しい経済政策論に拘泥するのではなく、もっと根本的なところに目を向けて行きませんか?という呼びかけのように思いました。こういう論点って、一国の指導者に持って頂くべき、大局的な視点のように思うのですが・・・。何となく現役の経済学者がこんな文学的な表現をされたという事にとっても意外な感じがしたのですが。それでもこの方東大法学部主席で卒業という、GPIFの前の運用委員をされていた人なのですけれどね。

若者たちよ頑張れ!

2月24日 火曜日

暖かくなってきました。なんだかんだ言っても地球は公転しているのですね。ちょっと日の射す角度が変わるだけなのに・・太陽の力ってすごい。ニュースで言ってました、明日から大学の二次試験だそうです。みんな受かると良いのだけれど・・現実はそう甘くはないのです。高校受験のときには、浪人っていう結果になる事はほとんどないと思うのですが、思えば大学受験って、社会の荒波の第一歩っていう感じですね。そう!立ち向かわねばならぬのであります。もちろん、受験がすべてって訳ではありませんので、それ以外の道を選択する学生さん達にもこれからの人生に幸多きことをお祈りする今日この頃です。そういえば選挙権が18歳からとなることが検討されてるとか・・・。18歳っていうと、高校3年生の途中にその年を迎える人もいるわけ?ですよね。となると、例えば受験勉強中とか、そんなさなかに投票に・・とかいう事態になることも予想されたり、同じ学年でも友達には選挙権があるのに俺にはないぞ、とか。なんかすこし複雑・・・。何はともあれ、頑張れ!明日試験の人々よ!

あ〜我が家でヒットチャート急上昇の1曲でした。甲斐よしひろさんって次長課長の一人の人に似てますね・・

ところで、2月25日って毎年試験の日って決まってるんでしょうか?今日奥さんに言われて思い出したのですが・・自分たちの結婚式の日がたまたま◯◯年前の、同じ日でして、その日にチェックインした時に聞かれたんですよねホテルフロントで、「明朝の合格弁当はいかが致しましょうか?」って・・。何聞いとるのよ・・30近い結婚式当日の男の人つかまえて(ヤレヤレ)。

TOPへ