京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ

真実はなかなか目に見えないものでして

7月19日 木曜日 暑

全英オープンが始まりましたね。相変わらずテレビのテロップはR君頑張れ!ですが、日本人総勢8名皆さん頑張ってほしいものです。同年代の谷口選手や藤田選手が気になります。タイガーも調子が良さそうです。かくいう私はゴルフをしなくなって久しいです。色々な理由があり今はもっぱら観戦専門です。

さて、先日のこと、ご高齢の患者さんが足が痛いという事で、骨格系の検査の後リハビリや消炎鎮痛処置を続けておりました。担当の方が「先生ちょっと◯◯さんの足見てあげてもらえますか?」というので、どれどれとズボンをめくり上げてみせて頂いたところ、何とも大きなバリコちゃん(正式名称;下肢静脈瘤)があるではありませんか。患者さん曰く、先生にこんな汚いの見せられんと思って・・・。手術はなかなかハードルが高そうなので、硬化療法という注射剤による治療法などを組み合わせて治療をしてはどうかなと考えています。まあ基本的には生命に関わる疾患ではありませんので、急がずゆっくり説明しながらやっていきましょう。膝が痛い→変形性膝関節症→消炎鎮痛処置、という思い込み診療の典型でしたね。反省しきりです。

 

Lets see how far we’ve come…

7月18日 水曜日 暑い、熱い

思えば遠くへ来たもんだ

ふるさとは遠くにありて想うもの

失われた10年、自己責任社会、タンス預金より株式投資、ハイリスクハイリターン、起業精神、社内公用語英語化・・・

日本社会はどこへ向かうのでしょうか?大人達がさまようこの時代、子ども達のこころは大人以上に揺れ動いているのでしょう。大人達を信ずる事ができずに何を信ずる事ができるのでしょうか?年金という将来の保証は信用できないと聞きます、原子力の下には活断層があるかもしれないと聞きます。そんなので大丈夫なの?ってきかれた大人たちは、こどもに何と答えれば良いのでしょうか?心の底ではそんな疑問を日々抱きながら、忙しい毎日に紛れて過ぎ去って行きます。警察が介入してもいじめはなくならないでしょう。誰かに責任を取らせてもいじめはなくならないでしょう。だからそんなことはどうでもいいという事ではないのですが、事の本質はもっと別の場所にあるのかなという気がします。ヒトの心の闇の部分を決して大人社会は直視しようとはしないものです。子ども達はそんな事にも気づいていたり、毎日学校での出来事や、ニュースで報じられる出来事や、親である我々の背中を見つめながら、多感な日々を過ごしているのですね。なんて書いているうちに、宮崎駿さんが「カリオストロの城」の映画の中でルパンに何を言わせたかったのかがすこしわかったような気がしました。

どうか明日への希望を見いだす事ができず、悲しい思いをしながらも歯をくいしばって毎日を過ごしている子ども達が、そんな事どもから解放されて、幸せに暮らす事ができますように・・・。

憎き!水いぼちゃん

7月17日 火曜日 猛暑

早速にして猛暑という言葉が脳裏に浮かぶ一日でした。この先を考えるとそら恐ろしいものがあります。なんとかほどほどに許してほしいものです。計画停電なんてとんでもない感じがします!こんなに暑い日は水着に着替えて冷たいプールに飛び込みたい気分になりますね、ということでタイトルです。水いぼ・・・正式には伝染性軟属腫というウイルスによるできものなのです。傷ついた皮膚にウイルスが接触することによる接触感染だと言われています。小さいもので1ミリ程度かもっとちいさいものから大きくなるとエンドウ豆大になることもあるらしいです(みたことはありませんが)。表面がその名の通りテカテカと光っておりみずみずしい感じを受けます。免疫力で自然に治癒するというのですがどのくらいたてば治るかは個人差もあって一概には言えないようです。昔ながらの治療は少し特殊なピンセットで中の塊をむしりとるのですが、今はこれは主流ではありません。あくまでも自然治癒を待つことや、ヨクイニンというはと麦茶のエキスの漢方薬を飲ませて、治癒を促進するなどの方法がとられております。しかしながら、実際には何が問題かというと・・子供のプールなのですね。プールに入ってじゃれあっているときにうつるのではないかという恐れもあって、学校によっては切除しないと入れないと決められているところもあるようです。本当は旧文部省も『原則としてプールを禁止する必要は無い』と認められているようなのですが、やはり「原則として」というところがやや曖昧感を残しております・・。他のお母さん達の目があったりとかいろいろな要素が入り交じってくるのが現実社会というものでしょう。

Gulf of Mex.

決して心配な病気ではありませんが、できものの周囲をかきむしったりして傷を作らないようにだけは注意する必要があるかもしれません。あるいは、鉄は熱いうちに打て(イボは少ないうちに取れ・・)もまたある意味では真実なのかもしれませんね。

 

プロの仕事って・・・

7月13日 金曜日 きょうも曇り

あなたは・・・

〇〇◯という病気だから・・・

甘いものを食べてはいけません。

タバコを吸ってはいけません。

みそ汁は塩味を控えなければ食べてはいけません。

間食をしてはいけません。

だいたい、そんな事は言われなくてもわかっているでしょう。呪文のようにそれを唱えるだけでは能がありませんね。そんな工夫の無い会社は市場原理に淘汰されて行きます。どうしたらその患者さんに病理をわかって頂けるのか、わかって頂けなくても生活習慣を変えてもらう事ができるのか、その知恵を働かせるのがプロというものではないかなとおもう最近です。自分にそれができるのかどうか自信はありませんが・・・。

 

Full moon

 

世の中いろんなozawaがありまして

7月12日 木曜日 蒸し暑い曇り空

たまには予報の外れる事もあります。あまり降りませんでした、雨。

小沢は小沢でも小沢健二さんです。かれこれ15,6年前にヒット曲を連発していた彼です。元フリッパーズギターといえば思い当たる方もおられるかもしれません。「カローラIIに乗〜って〜」っていうメロディは誰しも聞いた事があるのではないでしょうか??なんで今彼かと申しますと・・彼のコラム(?)短文がネットでちょっと話題になっていると聞いたからです。テレビなどのメディアからまったく姿を消してしまって久しいのですが、いろいろな活動をされていたんですね。天才とはこういう人の事をいうのかもしれないな〜と思います。アルバム「LIFE」とか、名作でしたね。叔父さんはいわずとしれた世界的指揮者の小沢征爾さんでした。しばらくまたウォッチしてみようかな〜と思っています。部屋ではもちろん彼のビデオクリップが流れています、Y◯u  ◯u◯eですが・・。

Pierce

結構リクエストがありますもので・・ピアスのサービスをしております。モデルは・・職員のYさんでした。出演ありがとさんです。

漢字と平仮名

7月11日 水曜日 晴れ

今日も暑かったですが、明日は梅雨前線の最期の?(希望的観測)大暴れのようです。

毎日つまらないことばかり書いております。そろそろきちんとした診療内容に関する情報もアップして行かねばと思っておりますが・・・。すこし時間にゆとりができたら新ページを追加して、HPの内容に充実を図りたいなと考えております。そもそも医院のホームページはどの程度重要なのかなと思ったりします。時代が時代ですので、まずは受診前にインターネットを開いて、という患者さんも少なくないのではないかと思います。しからば、わが「いとうクリニック」は検索すると果たして出てくるのであろうかと思い、Googleにかけてみたわけです。

いとうクリニック・・・出るわ出るわ、415万件ヒットしました。ちなみに日本で一番多い姓だと言われる「すずき」クリニックだとどうなるか?14万ヒットでした。2番目の「さとう」は60万ヒット。なぜか「いとう」はこれらよりも桁違いに多かったというわけです。むむ?「いとう」姓は医師の比率が高いのか?と思いきや、漢字で検索すると鈴木が523万、佐藤が644万、伊藤は124万件でした。どうやら伊藤さんはひらがなを名乗るのがお好きなようです・・。ま、検索結果がそのまま実数を表しているわけではないのですが。

Crazy horse

検索と言えば・・・non-nativeが英文を書く際に、思いついた例文にいまいち自信が持てないとき、その一節を検索エンジンにかけてみる、という方法を教わった事があります。正しければそれこそ何百万件という例文がいろんなサイトから引っかかってくるわけですね。邪道ではありますが知っておいても損は無いように思いました。ただしこれをやり過ぎると、論文作成などのときに似たフレーズが出て来てしまい、あらぬ嫌疑をかけられる事になるかもしれませんので要注意です。

技は見て盗むもの・・・?

7月10日 (まだ)火曜日 晴れ

暑かった。お隣の舞鶴市は全国で三番目に気温が高かったらしい。

さてさて、昔我々が医学生であったり、研修医であった頃は、今ほど色々な教材が充実している訳ではなかったと思う。今はちょっとインターネットショップを覗けば、比較的安価で取っつき易そうな参考書がたくさん見つかるものである。もちろん良い事である。学生の臨床実習での指導はとても親切なものになっていると聞くし、研修医向けの講習会なども目白押しである。20年前の研修医は、ぶっつけ本番で実地で学んでいったことがたくさんあったように思う。毎日冷や汗の連続で、今から思うと危ない橋を渡っていたものだなあと感じるところもある。医療をするのに危ない橋を渡るなど、あってはならない事なのだが、そうやって体得したことはまさに血となり肉となるという表現がしっくりくるのもまた事実かなと思う。もちろんそんな過去が良かったなどというつもりは毛頭ないが、時々完全受け身体制の学生さんと接するとそんな昔話を思い出すものである。

で、唐突に英会話の教材・・・。もちろん時間とお金をかければいろんな手段があると思うのだが、安価で容易に手に入るものといえば、やはりネットである。個人的にはこんなサイトが良いのではと思う(主に会話それも聞き取り能力の向上と語彙力の向上という観点からであるが)。

http://www.pbs.org/newshour/

ニュース番組のビデオクリップにtranscriptという翻訳部分があって、会話の文章が目で追えるようになっている。iPodのアプリもある。無料である(正確には携帯電話代やネット接続代はかかるのだが)。小生の留学前には今ほどネットへのアクセスは簡単でしかも早くはなかったので知らなかったが・・。つくづく、いまの時代の(若い)人たちはうらやましいな〜と思うのであった。

ハロ

10年ひとむかし・・

7月8日 日曜日 曇りときどきはれ

そのむかし・・学生の頃にはウィンブルドンと言えばサーブ&ボレーでした(ように思う)。芝コートは球が滑ってサービスサイドが有利なため、サービス&ボレーの巧者が圧倒的に強かったのです。というのも、夜中にウィンブルドン男子の決勝があり、スイスのフェデラーとイギリスのマレーが好試合を演じていたので眠い目をこすりながら第3セットのかかりまで息子と見ていました。結果はキャリアに勝るフェデラーの逆転勝ちであったようですが、その試合運びが昔のセンターコートとはすこしおもむきが違うなあと感じたのです。何を今頃、って言われるかもしれないのですが、最近テニスの試合を見た事がなかったもので、ウィンブルドンでああいうベースラインからの打ち合いが続く試合が見れるとは思わなかったのです(かさねがさね、古くさくてすみません)。とにかく、マレーが勝つと76?年ぶりにイギリスの選手の優勝だったそうで(残念でしたね)、イギリス人の応援がものすごく、ある種独特の雰囲気が流れていたようですね。少し前にはティム・ヘンマンというイギリス人の上位ランカー(僕の好きなマイケルJフォックスに似ていました)がいたように思うのですが、彼はセミファイナルがベストだったようです。しかしあんなにハードヒットの応酬で、ボールがよく持つものだなあと、変なところに感心しながら観戦していました。ちなみに、昔のスタープレイヤーはボルグ、マッケンロー、Jコナーズ(以上中学生くらいの頃)、アガシ、ベッカー、エドバーグ、その後サンプラスとか・・、でしたかね。個人的にはマッケンローとかエドバーグが好きでした。あ、そういえば、マレー側のコーチにベッカーやエドバーグの好敵手であったイワン・レンドルがついていました。とってもおじさんになってはりました(笑)。

疲れた週末の午後は、あまり頭を使わなくてもよい物語が最適でした。

困った時は一歩引いて眺めてみよう

7月6日 金曜日 雨

2ヶ月前までは花金だったのですが、土曜日を勤務の日とするようになってからはそういう意識がなくなりました。思えば土曜日にお休みを取る事のできない仕事ってたくさんあるのだと思います。勤務医の先生方はお休みだけれどもポケベル(15年前か、いまはケータイ。)が鳴るのは日常茶飯事ですね。開業医もケータイは手放せない時代です。パソコンメーカーも電子カルテのメーカーもコンビニはもちろん、24時間365日。一億総オンコール時代と言っても過言ではないかもしれません。こうなるとカスタマーである我々も(あ、医療については私はサプライヤーですが)即日対応が当たり前になって一寸たりとも待つことができなくなってしまうわけですね。そりゃ、うつ病も増えるでしょうし、ストレスもたまりますね・・。悲しきかな、現代人。と嘆いていても仕方がありません。あー辛い、ストレスがたまる、と思い詰める前に気分を切り替えるすべを覚えられたらなんと楽になる事でしょうか。認知療法・・・最近注目して勉強を少ししています。精神疾患の治療方法としては確立しつつあるようですが、日々の診療にも、何よりも自分自身の精神の健康にとってもとても有意義な方法のように思います。

Antelope

あ、べつに今日嫌な事があった訳でもなんでもありませんのでご心配なく・・・。

 

裏から眺めると逆さまに見える?

7月4日 水曜日 晴れ〜

”Fourth of July” アメリカ独立記念日ですね。だいたい多くの公園では花火が打ち上げられるならわしのようでした。今日も当地はなかなかに暑かったです。

開業医をしてみて面白いなと感じた事の一つに、「退院されたその後の患者さんを間近に診察する事ができる」ということがあります。もちろん病院でも退院後の診察はするのですが、多くの場合は2週間から1ヶ月を経過した後になりますし、続けて頻繁に診察する事はまれです。退院された後すぐに往診に行くと、入院をしていたときと自宅との比較をされたり、あ〜やっぱり家はいいですわ。と仰ったり、良い表情をされている事が多いものです。病院で退院をされるのを見届けた後はどのようにしておられるかと心配した事もありましたが、患者さんは自分なりに入院時の事を振り返ったり、自宅の良さを噛み締めたりして過ごしておられるのだなあと思いました。勤務医と開業医とでは、同じ事象をちょうど反対側から眺め合っているような、そんな感じがしています(あ、とくに深い意味はありません)。今後もそんな橋渡し的な仕事ができれば良いなあと思う一日でした。

The Alamo

テキサスの人にとっては3月2日のほうが大事なのかもしれません・・・

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