京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ

Gen Z

12月6日 水曜日

しばらく天気予報には暖かそうな数値が並んでいます。少し気温が上がると、5角形の甲虫が室内にポツンと迷い込んでくるのでちょっと困ります。少しでも暖かいところを見つけて越冬するのだそうですね。今日は昼からおそとの日ですので、良い天気は歓迎なのですが。今朝の新聞には、アメリカでも独特の感性を持つZ世代というのが話題になっていました。彼らの就職についての希望は、なるべく自由で、できれば在宅でできる仕事で、9時5時の定時や週5日勤務が義務の会社は避けて、柔軟な働き方ができる職場が理想的だとのことです(日経新聞「アメリカGen Zの実像」より引用)。労働組合にも必ずしも肯定的な感覚を持っていないので、職場環境が合わないと感じたらさっさと転職を考えるということのようで、Quiet quittingと呼ばれるように静かに会社を去っていくのだそうです。身近な困りごとから新たな起業に取り組むような人たちもいるようで、副業・兼業とか起業ということが、IT技術の進化とともに身近なものになっているのでしょうか。ワンクリックで世界に発信できるという今の時代ですから、デジタル・ネイティブの世代の持つ感覚はある種これからの時代を変えていく力を秘めているということなのかも知れません。一方では、先進国の経済を支えるのは、一定の限られた勝者であるトップ企業であるのも事実でしょうから、これからの社会はどうなっていくのか・・予測し難いものがあります。日本にはそこに来て、人口減少というさらに難しい問題を抱えていますので法律を作る政治家、行政、それを監視する(はずの)国民皆がしっかりと役割を果たしていかなくてはなりませんね。

年末までのフル稼働?

12月5日 火曜日

お休み明けということもあってか、週末に発熱があり昨日検査のため来院をという方が多いようでした。しばらくはこのような状況が続きそうです。インフルエンザは新型コロナと異なり、無症状期には感染性がないとされていますので、ちょっと風邪かな?と感じられた時点で、家族内や職場、学校での行動に対策を講ずることで感染予防ができます。子供さんが不幸にして感染してしまった〜という場合でも、慎重に対策をしていただければ家族内感染を回避することは不可能ではないと思います。皆さん総倒れ状態という悲惨な状況にならないようにお祈りしております。あと2週間冬休みの期間を迎えるまで、私たちもフル回転での診療となります。待ち時間・・・申し訳ありませんがどうかご容赦のほどお願いしたいです。

にちようびの充電作業終わり

12月4日 月曜日

昨日はほぼしごと関連のことを何もしない休日になりました。救急の担当業務をされていた先生によると、発熱患者でインフルエンザ陽性の方がとても多かったようです。今日の診察がどうなるのかちょっと不安です。昨日読んだ小説は、凪良ゆうさんの作品です。わずか3年間の間に本屋大賞を2度も受賞された実力が頷けるものでした。個人的には「滅びの前のシャングリラ」と、今回の「汝、星のごとく」で2作目の挑戦です。うちのヒトの推しもあってずっと次に読むやつに陳列してあったのですが、今日は・・ということで一気読みとなりました。多分10人の読者がいれば、ほぼ全員10人とも一気読みしてしまうほどの内容だと思いました。小説なので、もちろんメインはストーリーなのですが、色々な社会の問題が絡められていたり、同じ出来事を二人の人物に両面から語らせていたりして、とても読者にとって理解しやすい構造になっていると感じましたね。ここまでリーダブルな作りの小説はそれほどないのではないでしょうか。全世代がそれぞれに共感できるような内容だと思います。さて・・次はどの作品に飛ぶか考え中です。今日は朝から寒いですね〜身体がなかなか動きたがろうとしません。暖房の吹き出し口から足を外せない・・・

なんもないにちよーび

12月3日 日曜日

休日は早起きするに限ります。この季節、普段はなかなか布団から抜け出せない感じになるのですが、お休みの日はさほどでもないのが不思議です。多分おしごとしなくては・・・というのがそういう気分にさせているのかも。たぷたぷになるほどコーヒーを飲んで、今日は小説を読む日にする予定です。窓から外を眺めると、今日もどんよりですが、おうちで過ごすにはそれもあまり関係なし。パソコンのデスクトップに溜まった過去ビューもスッキリお掃除しておきましょう。いつかまた読むかも・・・と、ついつい開いたページを残しておくクセがあるのです。なかなかモノを捨てられない性分と共通するのかも知れませんね。1週間記憶に残っていないものは、確認せずにエイッて消滅させておくことが良いのです。モノを捨てる時もそれに限ります。中身を吟味し出すと、大体残しておこか・・となってしまうのです。あれ〜どこ行ったんかな〜っていうのもたまにないことはないですけど。ニュース記事読んだり、ダラダラ文章書いたり、ちょっとお掃除しているうちに、日曜日の朝が明けてきました。そう言えば、ニュースで「高齢者の保険医療負担を2割に引き上げる」という案が浮上していると書かれてありますね。世代間での応分負担を探る道筋は難しいのでしょうけど、流れとしてはその辺りにも手が入れられる議論は根強くありそうです。診療所も来年の改訂ではマイナスの方向になりそうです。今だけを考えると、自分に火の粉が降りかからないようにと願うのは皆そうなのでしょうけど、CO2削減のテーマと同じように、将来世代への配慮を行うことは必要なのだと思っています。ただしそれを決めてもらうことになる政治に携わる方達も、なんだかお金のスキャンダルの話も沸いているようなので、そこんとこちゃんとやってよねーと同時に思います。自分たちだけはいい思いをしようっていう考え方は、みんなが手放さなくてはなりませんね・・・。

寒気と換気

12月2日 土曜日

今朝は一段と冷える感じがします。最高気温は9度の予報ですね。おそとに出たくない1日になりそうです。そろそろタイヤ交換でしょうか。インフルエンザとコロナは増加しています。院内待合室の窓を開けての換気を行っているのですが、サーキュレータと換気扇での二刀流で寒さ対策と感染対策の両立を図ることにしようかなと考えています。先日感染対策チームのラウンドでのご助言をいただきましたので、早速CO2モニターも設置導入することにしています。冬場の感染症増加はやはり換気効率の低下も一因のようですので・・・。

文化の違い

12月1日 金曜日

さて、今年最後の月になりました。締めくくりよければ全てよし・・・?となるように頑張りましょう。先日見ていた英会話番組でのアメリカ人同士の会話での面白かったエピソードです。日本に5年以上住んでいる二人が、自国に帰った時に腹が立ったことというお話をされていました。家族でスーパーマーケットに行って買い物をした後に、駐車場に戻ると、あちらこちらにショッピングカートが無造作に置きっぱなしになっているのを見てこれは〜となったそうです。一緒に行っている家族はさほど気にするでもなく、なんでそんなに気にしているの?という具合だったらしく、”order”という日本人に強く意識される秩序という概念の軽重が違うのだろうということを言っておられました。確かに、私が渡米していた頃にもそれは感じました。日本だとカートで荷物を運んで車に積み込んだ後に、店舗に戻ってもとあった場所にカートを戻すというのが普通だと思います。あちらでは、それが手間だという人のために駐車場の各レーンごとにカートを戻すスペースが準備されています。にもかかわらず、そこにすら戻さずに車の脇に放置してあるという場面が少なからずありました。それが勝手に動き出して駐車中の車に当たると当然車体に傷をつけるわけですけど。さらにスーパーマーケットの中のことでも、一旦買おうと思ってカートに入れた商品を途中で「やっぱやめたー」となった時に、あちらではほぼ100%その時にその場所にある適当な商品棚に戻されていますね。なので、衣服の陳列棚に、ピクルスの缶詰が置かれてたりします。販売員の仕事の大きなものの一つに、商品棚に置かれているものを、陳列し直すという作業があるのだと思います。私たちの感覚で言うと、ちょっとないですよね。別にこれらのことが、日本すばらしい〜の論拠にする意図はありませんし、各国民の特性というか、感覚の違いによるところは大きいと思います。そんな違いを肌で実感することも、自分の母国以外で暮らすことの一つの良い点なのかも知れないな・・・と思いながら英会話の勉強をしておりました。さて、今日も寒くなりそうですが、皆様良い1日をお過ごしください。

水曜午後のことなど

11月30日 木曜日

11月が今日で終わります。残り1ヶ月となった2023年です。はやいものだ・・・。昨日の午後はおそとしごとでしたが、5週目ということで比較的余裕のあるスケジュールだったので、基幹病院で行われていた感染対策のシミュレーション訓練に見学参加してきました。流石にコロナ禍を経験されて来ただけあって、熱量の入った良く練られた演習だったように感じました。こういった地道な活動で感染症診療は支えられているのだなとただただ感謝です。旧知の方々とも、新しく知り合った先生ともお会いすることができて有意義な時間でした。そのあとは月一の定例のミーティングがあり、1か月の診療の振り返りを行いました。同業他社の方との繋がりのあるゲストですので、色々と情報をいただく事もできました。また当院でぶつかっている課題などの相談もしていただけます。やはり実際にあってコミュニケーションをするというのはよろしいですね。さて、最近スキーのネタを書いていた事もあってか、こちらも色々と教えていただくことがありました。日本一はやくオープンする(すでにしている)スキー場があるよ〜とか、妙高高原が何だか大きなリゾートになっていくかも知れませんよ〜とか。妙高と言えば大学の頃に民宿でアルバイトをしていた場所でもあって、懐かしくもあり、あの頃は言っちゃあ何ですけど、志賀高原とか白馬のスキー場に比べてやや地味な感じがありました。何でもシンガポールのファンドが妙高高原をカナダのウィスラーのような感じにするのだということで大きな投資を計画しているのだそうです。これから新潟県が来るのかも知れませんね〜

かわってきてるな

11月29日 水曜日

昼からおそとの日です。今日は基幹病院で感染対策の実地訓練がありますので、時間を合わせて参加しようと考えています。自院の感染対策(トリアージと言います)の一つである、患者さんの動線を分ける方法を考えなおそうとしています。従来は駐車場で待ち・検査・結果説明を行っていました。コロナ禍をきっかけに運用を開始してもう3年目になります。冬の本番を前にして、悪天候の中を屋外で行うことについて、職員の負担も大きくなってきますので、院内での取り回しに変えていきたいと考えています。限られたスペースなので、限界がどうしてもあるのですが、近々運用を変更する予定です。先輩の先生方の経験を伺うと、いろいろ工夫をされた取り組みをなさっているクリニックもあり、まだまだ勉強やな〜と思っています。今は本当にいろいろな業種で過渡期に来ていると思うことが多いのですが、例えば話題になっているタクシー運転手不足からのライドシェア導入問題とか、トラック運送業界の2025年問題とか、内燃機関からEVに完全シフトしようとしている自動車業界とか・・・。背景はESGとかSDGsとかに言い表されるような、環境に配慮した持続可能性の問題であったり、単純に労働生産者人口の不足に関連するものであったり、AIに代表されるような革新的テクノロジーの進化であったりするのでしょう。30年後にはスマホですら無くなってしまうのだとも言われています。来年の改訂でいじめられそうな(笑)無床診療所の私たちの業務形態も大きく様変わりしていると思います。過渡期と言いましたが、割と大きな(産業革命以来の・・・?)転換点、いわゆるシンギュラリティと表現されるような波かもしれませんね。ま、そんなことはさておき、しごとしごと・・・皆さんも穏やかな良い1日をお過ごしください。

妄想の冬休み

11月28日 火曜日

朝から雨模様です。夜にコタツで温かいコーヒーを飲みながら、チョコレートを頬張りつつ小説を読むのにうってつけの季節が来たようです。ひどく積もらない程度に雪なんかが降っているとさらにいいですね。何なら翌日がお休みであれば、それはもう最高です。さらにそれが信州の山小屋などで、傍に暖炉でもあろうものならもう何も言うことはありませんね。翌日は朝5時に目を覚まして、ヤカンをコンロにかけて、お外に薪を取りに行って火をおこし、トーストと目玉焼きを拵えながら、濃いめのコーヒーを淹れることにしましょう。日があがり、翌日は快晴です。今日はゲレンデに行ってみるか〜と思いながら、エンジンをかけて車を発進します。5−6本軽くならした後に、早めの昼食をレストハウスで摂って、ちょっと昼寝。3時を待たずに撤収します。夕食はカレーを野菜ゴロゴロで煮込みます。食後はちょっとした室内運動トレーニングをして、ワインとチーズをいただきながら映画でも観てみます。気づけばうたたねしていたので弱くなった火に薪を2−3本くべて、本格的に休むことにします。zzz….. さ、妄想はここまでにしてお仕事の準備です!皆さんも体調管理、風邪を召されないように留意して良い1日をお過ごしください。

ほんき出してきたな・・・

11月27日 月曜日

明日からは最高気温が10度前後の日が並ぶようです。いよいよ冬が本気出してきました。最高気温が一桁となるあたりが体感する寒さの分水嶺のような気がしています。そろそろです。温かいお風呂に入って、ホコホコしたお布団で眠るのが心地よい季節です・・・お天気関連のことも、このくらい書いておいたら十分でしょうかね。先日購入した本ですが、コロナ対策分科会を率いてこられた尾身先生の著書を読み始めました。この3年間の対策を振り返られたものです。ちょうどこれは私たちの身近な記憶とも対比できる内容ですので、自らの来し方を省みる意味でもそろそろタイミングかなと思います。まだまだこれからも感染症対策は続くのですが、一度思い起こしておかないとそのまま忘却の彼方へと葬り去られてしまいそうな気もします。せっかく100年に一度のパンデミックを経験できた(ちょっと語弊があるかもしれませんが)のですから、全て流してしまうのは勿体無いというものです。もちろん辛かった記憶しかないのですが、少しだけは「コロナを奇貨として」進歩した部分もあるのも事実でしょう。インフルエンザ感染症流行の真っ最中ではありますので、日々忙しい臨床ですし、その分それ以外の患者さんへの皺寄せも影響していることを自覚しながらおしごとしているところです。どこまで行っても自分なりに100%自信を持ってやり切れたということはないだろうな・・・と思いながら毎日過ごしています。時間と押し寄せる感染症と、ゆっくりと時間を共有しないといけない患者さんたちと、自分の身体一つでは全てを満たすことはできないのかな〜と思わされることが多いです。ま、現実はそうも言っていられないですので、やれるだけの努力をしていかねば・・・ねば。

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