京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ

Space聴いてみた

6月15日 水曜日

梅雨入りのようです。今日は午後からおそとなのであまり降らなければ良いのですけど・・。昨夜は事務作業をしながらSpaceで在米の方達の会話を聞いていました。日米の差異について感じたことを話されていましたが、なるほど〜と思い出すことがあったのでなかなか楽しかったです(事務作業が・・・)。レストランでの会話では、日本だと店員さんが来てくれたらいきなり「とりあえず生二つ」みたいなそっけない注文のやり取りなのが、あちらでは「こんにちは〜今日のご機嫌いかがですか?」みたいな会話から始まって、長々とこれがオススメでとか、これは私は好きなのです〜とか、担当のウェイトレスさんが話しかけてきて・・・みたいな違いを話されていました。あと、建物に入るときのドアを先に通る人が次の人のために開けて待っておく・・みたいな習慣が根付いていたりするのも、あるあるですね。コロナ感染については、向こうではほとんどの人が一度は罹患したみたいな感じのようで、カゼのような感覚になりつつあるのかもしれませんが、一方でICUには変わらず重症管理をされている患者が一定数おられるようです。病院の建物以外では、マスクは全く根付いていないとのことです。肌寒く感じる気温でも普通に上半身裸の男性とか、やたら薄着の人が多いのも確かにな〜って思いました。ということで・・・残りの作業は早朝に移行することになりました(泣)。

感受性の問題

6月14日 火曜日 雨

梅雨入り間近の様相である。朝起きたらいつもよりやや明るかった。枕元の携帯電話に手を伸ばす。やはり・・・。電源が空っぽになっておる。アラームは鳴らないはずだ。予定の起床時間を寝過ごしたが、まだゆとりはあるのでゆっくり朝食を摂る。食べながらもついつい携帯の画面をクリクリ・・・。最近タイプ間違いをすると瞬時になんだか変な文字列が並んでしまうPCのことも気になっている。シフトキーを押しながらアルファベットを入力しようとすると、これまた変な文字列が並ぶ・・・。そろそろ替え時かな?と思いながらも1年以上が経過している。我ながら小心者だな〜・・・などという平凡な1日のスタートを切ることができることに感謝しなければならないと思っている。朝起きて、ご飯を食べて、トイレ行って、仕事ができて1日を終えることが普通にできる幸せというものがこの世にはあるのだ。要はそれを感じることができるのかどうか?ということだけなのかもしれない。

ひさびさの

6月13日 月曜日

週末は久しぶりのオンサイトでの学会に参加してきました。そもそも今の業務形態では外来診療をお休みして学会に行くということができなかったこともあるのですが、実際に会場にいく全国規模での学会参加というのは前回いつだったのか、すぐには思い出せずにいます。コロナ禍で進んだオンラインでの学会はそれはそれで便利だし、いつでも参加できるので良いのですが、やはり実際に人と会ったり、生の発表や講演を聞くのは良いものだと感じました。昔なら高名な先生方の手術手技の映像や議論のセッションに夢中になって参加していたのですが、今はそれとは異なる分野でまた勉強になる経験となりました。総合診療や家庭医療という分野の内容がメインのものでした。演者の先生方の持ち寄られた診断困難症例について、主訴や問診から色々と考えさせられながらの講演スタイルでしたが、座長の先生たちがいとも簡単に鑑別診断を列挙したり、それぞれの所見の合う部分と合わない部分を話されるのには本当に感心するばかりです。自分も一歩でもそれに近づくことができるようにというモチベーションをもらえるのもオンサイトならではのもののような気がします。オンラインをうちで視聴するだけではそこまでインパクトを受けないのですよね〜・・・。それでは・・・また新しい1週間が始まります。みなさんも穏やかな日をお過ごしください!

左方移動

6月11日 土曜日

感染症を診断するときにチェックする項目に白血球数というのがあります。血液の中に存在する”戦う細胞”です。感染症による発熱などの時にはこの細胞たちが先頭になって微生物掃討作戦を繰り広げているのです。そこで発生するサイトカインと呼ばれる物質などがその時の発熱の原因になったりしています。発熱は自分の身体が頑張ってくれている証でもあるのです。血液検査をすると白血球の中の好中球と呼ばれる細胞の数が増えているのが確認できるわけです。因みに戦う相手がウイルスの時には通常好中球ではなく、リンパ球が先頭集団の中心となります。戦闘細胞たちはそれぞれに得意とする相手があるのですね。いつも診療中に緊急採血検査結果で弾き出される、感染症の患者さんの体内に増えている「好中球数」を見ながらふむふむ・・・と考えています。戦闘態勢になると戦う細胞を急遽前線に動員しているということです。しかしこの動員されている細胞くんたちは・・・最近血液中に駆り出された若手兵士ということを意味しています。熟練兵とか壮兵・老兵はすでに戦場にいてどんどん失われているのです。血液細胞はその前駆細胞から順を追って成熟していくのですが、その成長過程を医学のテキストでは、左から順に矢印で書いていくものですから、この若い細胞たちが動員されている状況のことを「左方移動」と呼ぶならわしにしています。戦闘集団は増えているのだが、前線ではどんどんと兵士が死傷枯渇しているので、学徒動員となっている状況を見ているような気もします。人間社会の人口ピラミッドを想定すると「下方移動」ということになるのかもしれませんね〜・・・以上、多分医療関係者しか理解できない「なんのことか??記事」にお付き合いいただきありがとうございました。それでは皆さん、ヨキ1日を〜!

ある相関関係

6月10日 金曜日

今日は老年医学などの学会でしばしば引用されたり、話題にされる一つの相関関係について書いておきましょう。昨今高齢化社会の健康セミナーなどで耳にする「フレイル」「ロコモ」というワードがあります。内臓は健康でも運動器(足腰)が弱ってきて、転倒したり、少しの外力で骨折したりするような現象です。ロコモコなら美味しいだけなのですけど、ロコモ(ロコモティブシンドロームの略)はいただけません・・・。運動が疎かになることで足腰の筋力低下を招くという、言葉にすると単純な説明になります。運動不足は筋力低下を引き起こすだけではなく、例えば糖尿病のような疾患を作る原因にもなるでしょう。そこで引っ張り出されるのが「自動車の累積販売台数や保有台数の年次推移と、糖尿病総疾病者数の推移がピッタリと重なる」というグラフです。少し面白く話される時には、トヨタ自動車の販売台数などが横軸になっていたりします。すなわち自動車社会が運動量を減らして、成人病とか身体脆弱性の原因となっているということです。それほどに歩くということは身体の健康にとって大切なことなのでしょうね。もちろん色々な原因で歩くことができないかたもいらっしゃると思いますが、運動は何も歩くことだけではありませんので、室内での筋力トレーニングなどでも代替することができます。わざわざ ”カー◯◯” に行かなくても身体を動かすことはできると思うのですが、筋力トレーニングって概して地味で面白くないのでなかなか持続しないのですよね。一見地味で楽しくないことが大切という・・・この比較的普遍的なこの世の真実みたいなものが、ここでも真だったりします。もひとつ、最近のニュースで印象に残っているのは、東京都江戸川区のひきこもり調査の結果についてのものでした。これについてはまた別の機会にでも・・・それではみなさんHave a nice weekend!!!

i 無しでは成り立たない世界

6月9日 木曜日

二乗したらマイナス1になる数というのが虚数と呼ばれるものでした。

i=√-1 (iは虚数単位と呼びます)

掛け合わせるとマイナスになるのは理屈としてはあり得ないと思うのですが(+×+は+、−×−は+なので)、それを無理矢理あることとするのが虚数という概念ですね。このiを用いた・・・

a+bi=複素数

という公式においてaを実部、bを虚部と呼ぶそうです。ものごとには、実際と虚構が存在して、iがない(愛がない??)の実際で、iがあるのが虚構なのでしょうか・・・深い(ような気がする)。

では、早朝の数学のおべんきょうはこれでおしまいです。皆様今日も穏やかで良い1日をお過ごしください!

ネットはべんり

6月8日 水曜日

あさからなんだか肌寒い一日でした。今日は珍しく一日の終わりに記録です。最近はフルーツタルトにはまっているのですけど、FMもLWSNもお互いなかなかのものをご提供くださっています。巷では色々なものが値上がりしていると報道されておりますが、スイーツだけはどうぞそのままでお願いしたいと思います。今日のお仕事ではネットでの会議もあったりして、つくづく便利になったものだなと一人で感心しておりました(いまさらかい・・・)。うまく利用すれば本当に価値のあることができるものですね~。まあまあ早めに終了したので、おうちに帰って本でも読みましょうかね・・・それとも最近お気に入りのサバンナ八木氏モノをみてリラックスするか・・・いずれにしてもぐったり、いやゆったりして明日に備えよう!

dos and dont’s

6月7日 火曜日

今日も朝から雨。事務作業が待ち受けていますので、時々外来で患者さんに語る内容を二、三ご紹介しておきましょうか。

一、血圧の薬は一生飲まないといけないわけではない

そのためには・・・毎日(少なくとも週に3−4回)、家庭血圧を測定しましょう。1日2回朝晩の測定が理想ですが、最低限起床後朝食までの時間に一回は測定をしてください。記録をつけて診察の時に持参しましょう。投薬内容と比較して、そこそこ血圧の値が安定していれば処方を再検討することができるかもしれません。減塩食は非常に大事です!

二、体重を減らす(減量する)なら、運動よりもまずは食事療法ファーストで

運動して体重を減らすのは、思うよりも困難なことが多いです。まずは自分の1日の摂取カロリーを計算して、とにかくどこからでも良いので食べる量を減らします。すなわち摂取カロリーを下げることを考えましょう。その結果2〜3キロ体重が落ちたところで、ぼちぼちと運動を始めて行きましょう。初めは軽いウォーキングから。

三、血糖値を下げてくれる食事を探すことはやめてください

何かを食べる、血糖値をさげてくれる食材を食べる、と言うことで自分の血糖をコントロールしようとするのは徒労に終わることが多いです。血糖値を下げるにはまず、何かを食べないようにすることから始めましょう。持続できそうなことから行うのが良いです。すなわち、完全に朝ごはんを抜いてしまうと言うようなことではなく、3食の食事から何か余分な摂取カロリーを削ぎ落とすと言う考え方です。例えば・・・玉ねぎを食べると血糖値が下がる、とか〇〇を食べると血糖値が下がると言う触れ込みに騙されて、それを使った食事を普段のものに加えてしこたま食べて診察に来られる方がおられます。普段の摂取分に加えて、野菜炒めを食べても追加カロリーにしかなりません。繰り返しになりますが、何かを食べて血糖値が下がると言うことはほぼないと言っていいでしょう。血糖値を下げると言うことは・・・何かを食べなくするということなのです。

以上、よく問われたり答えたりすることの多い「教えてドクター」編でした。それではみなさん良い1日をお過ごしください。Have a nice day!  (by Bon Jovi)

36と83

6月6日 月曜日

ゾロ目の日です。週末は36歳で全仏オープンテニスを制したナダル選手と、83歳で単独無寄港太平洋横断を果たした堀江謙一さんのニュースに目が留まりました。競技や種目は異なりますが、お二人ともその世界ではやはり年齢が高い選手であり人物であると思います。ナダル選手は14回目の全仏タイトルであるとのこと。すごいにも度が過ぎています・・。一方の堀江さんはというと、ただでさえ歩行にふらつきや動揺を生じるのが高齢者なのですが、大いに揺れるヨットの上で、1人で太平洋を横断されるなど、素晴らしいにもほどがあります・・。ほんとに世の中には想像もできないことをいともたやすくやってしまわれる方が存在するのですね。自分には絶対に真似はできないことがわかっているので、私は今日も自分にできることをポツポツとやっていくことにします。それでもまだまだ不十分なことが多いので・・・その日その日をゆっくりと振り返りつつ。

お空の話題

6月3日 金曜日

連日天気の良い日が続いているのでなんとなく心が軽い感じがしています。この間東京で仕事をされている精神科の先生が、「1日に1度はぼんやりと空を見上げて眺める時間を作るようにしてはどうか」と言うアドバイスを患者さんにしたのだと仰っていました。患者さんからはその後、助言を実行してみたら、なんとなく日常生活が過ごしやすくなったとお礼を言われたそうです。ぼんやりと空を見上げるなどと言うこと、確かに実行することあまりないなと思います。また、信州の方に出かけられた先生は、夜空の星の美しさに驚かされたと仰っていました。都会だと夜でも街が明るくて、星が見えにくくなっているのですね。私もしばらく頭上を注意して見上げてみようかなと思っています。ちょうど週末を迎えますので、皆さんもどうぞやってみてはいかがでしょうか。もしかすると、日常生活の煩わしさから少しは離れられるかもしれません・・・。

TOPへ