京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ

何かがおかしい

4月19日 火曜日

ついさっきまで水曜日かと思っていました、今日。損したようで、得したようでもあり、ちょっと微妙な気持ちです。なんかおかしいな・・って日常生活でもよくありますね。私もそうです。何かがおかしい、何かいつもと違うみたいな。これ、こんなんやったっけ・・・?という場面です。この間、ゲシュタルト崩壊のことを少し書いたと思うのですけど、漢字をジーッと眺めていると、あれ?この漢字、こんなのだったかな?という気がしてきて、全然違う文字に見えてくるというやつです。先日、基幹病院に精密検査を依頼した患者さんもそんなのがきっかけでした。診察手技でははっきりと異常は指摘できなかったのですが、なんとなくおかしいな〜、緊急で診療依頼をするかどうか・・・?う〜む、待てよ、病院も発熱外来とか色々とハードルも高いし、忙しいだろうし、仮に紹介して何もなかったとしたら、患者さんも手間だし病院にも負担をかけることになるし・・・。などと逡巡する胸の内を相談する相手もいないのが、個人開業医の泣きどころです。まあ、大体そういう場合は結局お世話になることがほとんどなのですけどね。で、その結果は・・・それでよかったな⤴️ になることもあれば 要らなかったよね⤵️ になることもありますねん。ま、開業医のグチみたいなものに付き合っていただき、ありがとうございました。今日もお天気は良さそうです。皆さん穏やかな良い1日をお過ごしくださいませ!

海外へは行かない・・・

4月18日 月曜日

世の中物価が上がっていると騒がれているようです。価格に上乗せされているとわかりやすいのですが、巷間指摘されているように、内容量をこっそり(?!)削減していたり、製品の大きさが小さくなっているだけだったりすると、一見わかりにくいので困ります。ロシアとウクライナの戦争の影響が小麦の価格上昇やエネルギー危機につながるという不安もあります。円と海外通貨の為替の問題もあり、輸入品の価格高騰も私たちの消費活動に少なからず影響を与えるような気もします。アップル社の携帯電話も単純に換算すると、20円の円安で1000ドルの製品なら2万円くらいの値上げになって跳ね返って来る計算になります。今でこそ海外旅行はコロナのせいもあって、なかなか行きたくても行けない状況のようですが、仮に感染症が克服されたとしても、強い円安の世の中となっては、かなり厳しいハードルを越えなければなりません。いわば誘導されて望まれていたはずの円安政策の何がよかったのか・・もう一度考え直させられるような状況ですね。賃金据え置きの物価上昇はいわゆるスタグフレーションとかいう、デフレに次ぐもっとも忌むべき状況なのではないでしょうか。まあ、さほど経済に通じない私のような頭には所詮よくわからないのですけど、困難な状況であることには間違いがないような気がします。海外へは行かない・・・行けない・・・が本当のところなのかもしれません(ガッカリだよ・・・)。まあそんな時間はどうせないのだけれど・・・

おべんきょう

4月17日 日曜日

朝から快晴でしたね~ 気持ちのいい一日ですが、吹いている風はやや冷たかったです。日曜日の朝は定期でオンエアされている(ウェブですが)「THE内科専門医問題集”みるラヂオ”」というのを見ることが多いです。今日は思い切り苦手な分野でしたのでマストな回でした。基本的な内容でしたけど結構正答を得るには考え込んでしまうことも多いのですよね。ただし今日は午前中にお仕事がありましたので、再放送版を見ることになりました。まあ、サブスクリプションなのでいつでもオンデマンドで見られるのですけど・・・。まあその時見ないと、往々にしてずっと見ないであろうというずぼらマンなので今日見ておかないとダメなのです。終わってからちょっと検索した論文で今まで知らなかった概念”Original Antigenic Sin (OAS)”というのを知りました。コロナウイルスワクチンにもつながる部分があるのですけど、この理論に基づくと、今後の私たちにとって「良いシナリオ」と「あまり良くないシナリオ」の二通りがありうることになるのです。OASは直訳すると抗原原罪現象となります。簡単に言うと・・・免疫細胞が初めに出会った抗原を強く認識すると、その後にである同じような抗原(ほとんど同じたんぱくだが一部に変異があるものなど)に対して必ずしも病原体排除に有効な中和抗体を作ってくれるとは限らないというものです。実際にインフルエンザでこういう現象が確認されているようです。mRNAが世に出たときには、我々無敵か・・・と思ったのですが、そうは現実は甘くないようです。今後の世界について色々なシナリオが検証されているようです。私たちの実生活は・・・なるべくワクチン、三密回避・・・の一つ覚えであることに変わりはありません。忍耐強くやって行きましょう!

しかし「原罪」って名付けてしまうのか~・・・

いっぽうか

4月16日 土曜日

おはようございます。今日は朝から晴れ→曇り→急に雨・・・と忙しそうな空模様です。さてどんな1日になるのやら・・・最近は、外来診察(普通のやつ)・注射・外来診察(裏でやるやつ)などの混在っぷりがひどいので、その比率がどうなるのか・・・でお待たせ時間が変わってきています。色々頑張ってますけど、お待たせすることになってしまったら申し訳ございません。タイトルの一包化ですが、あまり耳慣れない言葉かもしれません。複数のお薬を飲んでおられる患者さんが、一つ一つの薬剤をプチプチと出さなくてもいいように、まとめて「朝」「昼」「夕」などといったように一つの小袋にまとめて入れてお渡しするシステムのことです。飲み間違いや、飲み忘れを減らすという目的で薬局での調剤作業に組み込んでもらいます。手先が不自由な方や、自分では服薬管理ができにくい方には非常に有用な手段となります。まとめてグシャーって入っているので、どれが何の薬かわかりにくいのが難点だったりします。例えばこの薬はちょっと明日から休薬したいなっていう時にはそれぞれの個包装から抜き取ると言う、かなり面倒な作業をしなくてはなりません。また、薬剤によっては吸湿性が高いなどの観点で一包化に不向きのものもあるようです。あと調剤に時間がかかるのもデメリットの一つでしょうか(通院患者さんにはこれが最大の難点かも)。自宅での介護を受けている方の場合の服薬状況の確認には色々とご苦労されていることも多いです。居宅薬剤管理という薬剤師さんの訪問を行う場合もありますし、訪問看護師さんやケアマネジャーやヘルパーさんが労めてくださっているケースも多いです。そんなこんなの服薬調剤関連のお話でしたけど、オチが特に見つからないのでこの辺で・・・

そなへ

4月15日 金曜日

なんだかんだ言いながら4月もすでに半分が過ぎました。ほんとに早いものです。

今日は手短に・・・

SDGs啓発サイトから紹介されていた「災害時の備え」の一つ、トイレ編です。災害時に給水が絶たれてしまうと、たちまち困るのがトイレ・・と言うことで。↓

災害用トイレガイド

非常用のもの、私も備えておこうかなと考えています。

今日は雨

4月14日 木曜日

今日は雨模様のようです。昨日までの暑さがなかったかのようで少し肌寒く感じるカモ・・・

さて先日、元国民的アイドルと呼ばれ、F1ドライバーと結婚されている方がテレビに出演されていたとか。リモートの背景にはキースヘリングさんの絵画が飾られていると記事には書かれていました。なんでもないゴシップ記事の丸写しのような今日の投稿でした。

画伯の創作意欲は旺盛です(これアップするためのネタ振りでした・・・)

解決困難な課題

4月13日 水曜日

朝から何台かのサイレンを耳にしています。救急車が走っているようです。入学・入社などのシーズンで、社会活動は緩和されている部分もあると思いますが、いまだに悩ましいのが入院患者さんへの面会制限の問題でしょうか。特に死期が間近であると予測される方の場合に、それをどの程度厳格に考えるのか、あるいはどのように今後緩和していくのかという問題は未だスッキリとした解決がなされていないと思います。面会前に検査をしたりとか色々対策は考えられるのでしょうけれど、多数のバックグラウンドを持つ健康な方達が出入りをするという実態に変わりはありません。一方で、施設や病院でのクラスターが増えているという報道もありますので、病院としてはこの問題をおざなりにはできないのです。コロナの感染管理の理屈から言うと、隔離が基本ですので、なるべく一般の方の院内への出入りを制限すると言うことが望ましいわけです。ただ、終末期と考えられる方への面会を制限するということは人道的配慮に欠けると指摘されても仕方がないので、各病院対策にはご苦労されていることと思います。オンラインの面会を取り入れたり、少人数ずつ短時間で実施してもらったり、各所で工夫されているのが実態でしょう。患者さんとそのご家族にできるだけ配慮された仕組みが作られていくと良いのですが・・・。私の携わっている在宅診療も少なからぬ影響を受けているように思います。入院すると面会が困難となるので、と言うフレーズで治療へのアプローチが若干変わったりすることも増えているように感じています。一概に良いとか悪いとかの問題ではないのですけど・・・。

 

ワクチン効果

4月12日 火曜日

このところ朝は感染症のデータベースへの報告作業が続いています。なかなか気を抜けない現状です。さて、最近ワクチン接種の予防効果が弱いのではないかという話も聞かれることがあると思います。実際に去年のワクチンの時と比べて、3回目接種実績が若干伸び悩んでいるという状況もあるようです。私たち医療従事者あるいは世にエッセンシャルワーカーと呼ばれる仕事に従事している方達にとって、感染をするということは死活問題でもあります。最近publishされた論文でその効果を再確認することができます。

https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMc2201821?query=TOC

 

デルタ株流行期で86%、オミクロン株の時でも60%の感染予防効果を確認しています。

 

mRNAワクチンがどのように作用するのかという面白いアニメのビデオが紹介されています。免疫担当の三銃士:①dendritic cells ②B-cells ③Helper T-cells ④Cytotoxic T-cells ・・・四銃士か。頼もしい細胞たちです。免疫学面白いな〜

ぼんやり・・・

4月10日 日曜日

桜も今日が見どころの週末でしょうか。市内はたぶん風に舞う花びらとなっているのでしょうけれど・・・。朝から良い天気ですので・・・ただぼんやりとしていました。やることあるはずなのに今日はただただのんびりしていましたね。「やらないといけないこと先延ばしマン」の本領をいかんなく発揮した一日。それでは、最近読んだ本をちょっとだけご紹介・・・①サンセットパーク(ポール・オースター著)②この30年の小説、ぜんぶ読んでしゃべって世界が見えた(高橋源一郎・斎藤美奈子著)③いずれくる死にそなえない(名郷直樹著)あたりでしょうか。①は初めて買ってみたオースターの単行本で、2年本棚に寝かしておいたものです(笑)。ブルックリンに不法居住する4人の生活を語る小説ですけど、時代の閉塞感を背景に絶望と希望の織り成す展開です。マンハッタンとは異なる趣のブルックリン地区ならではの人間模様なのでしょうか(しらんけど)。もう一度サンセットスター(だったかな・・?)の文庫本を引っ張り出さないといけないな~と思いながら読みました。②はお二人の対談をもとにして構成された小説の書評です。好きなところをピックアップして読めるので寝る前の10分に持ってこいですね。最後は最近アーリーリタイヤ(?)されたらしい名郷先生の近著です。総合診療・在宅診療医の間ではちょっとしたムーブメントを引き起こしているようですので・・・マスト本ですな。これからの5~10年でぶつかって行かないといけないなと感じている内容ですので、また何度か読み直すことと思います。映画はもう少しでレンタル期限の喪失する「グッドウィル・ハンティング」を観ないと・・・世界一美しい  ”It’s not your fault”  を定期的に観たくなるのですよね~

忍耐だいじ

4月9日 土曜日

トレンド入りしていた「感染急上昇の可能性」というタイムラインを追いかけてみました。昨日夜に行われた分科会の提言についての尾身先生の記者会見についての投稿でした。8割以上が罵詈雑言の域を出ないものでした。どのような内容で批判されているのかみてみると、大きく3つのパターンがあるようです。一つは単純に、毎回同じことしか言っていないのでなんの役にも立たない 二つ目は、ワクチンを勧めるしか能がないのかというもの あとはそもそもワクチンやマスクに反対する立場の方 に要約されます。確かに同じことを重複してアナウンスされているのはその通りでしょう。感染症が拡大しては収束してというサイクルを繰り返しているのですから、内容が繰り返しに聞こえるのは仕方がないです。ただ記者会見を通しで見たり聞いたりしてそのような感想を持たれている方はさほど多くはないのでしょう。なぜなら、今回はBA.2のことについてのお話もありましたので、その時々の状況や情報をアップデートされているのが事実です。二つの目の批判については、確かにその通りで、ワクチンしか積極的に責める手段はないのが現実かと思います。身近なところで感染した友人たちと話してみると、実はワクチン2回打っていたのに・・・という方がいらっしゃるのは事実でしょう。しかし入院治療を担っている医師に語らせると、やはり重症化する方の多くはワクチン未接種者が多いと言います。今の流行株に対するワクチン効果は、感染予防効果は短期間で減衰するものの、重症化予防効果は一定期間持続するというものです。結局は・・・ワクチンとマスク、そして身近な距離と間隔で普段合わない人たちと長時間の話や食事を共にすることなどを避けるという対策しかないのです。ただし、次々に使用できる薬剤は増えていきますので、そのようにして凌ぎながら、革新的な治療薬の登場に期待するしかないのかなと思います。今私たちはなかなか変わらない現実と向き合う忍耐を有しているのかどうかが問われています。今回覗いてみたタイムラインはその忍耐に耐えきれない人たちの口からこぼれ出る不満と逆ギレの集合体なのだなあ〜と感じました。

久々にアップしてみますけど・・・

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