京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ

困難な現実

3月1日 火曜日

今日から3月、少しずつ春が近くなってきているようです。さて、去年、一昨年と思い返してみるとずいぶん私たちも”慣れ”てきたなと思います。感染症が流行した当初は、とにかくなんでもアルコール消毒したりしていました。もちろんそれは大事なことで、今でも周囲環境の消毒の重要性は変わってはいません。しかしやり方とか優先度に順位付けができてきたように思います。いわゆる三密を避けるとか、マスクの着用は感染症を防ぐ上では最優先事項と考えても良いでしょう。一方で、建物内のあらゆる場所を念入りにアルコール消毒することは、もちろん余裕があればできればいいのですが、時と場合によりけりかなと思われます。それよりも公共の場で過ごした後やその最中には自分の手を顔や口に持っていかないことに注意したり、外出から帰るとすぐに手洗いをすることの方が大切かと思います。今では病院で抗原検査や核酸検査を受けることも抵抗がなくなってきているように感じます。こうやって感染症そのものへの対処が上手になっていくと良いと思います。ただし今回の流行は今までよりも収束の兆しが感じられるもののその速度が緩やかなようでもあり、今後の動向は予断を許しません。変異株の生まれる速度も非常に早い新型コロナウイルスですので引き続き辛抱強く行動していかなくてはなりません。医療機関の体制も引き続き発熱者への対応、ワクチン接種業務、通常の診療業務に加えて風邪症状と紛らわしい花粉症の季節へと突入していきます。なかなか厄介な現実と向き合わなくてはなりません・・・。大変ですがやらねば仕方のないことばかりですね。ま、昔から世の中や人生ってそんな感じのものですけど。

こなもんは冷蔵庫で

2月28日 月曜日

今日は気温が上昇するようです。駐車場を囲うように溜まっている雪の山が少しでも小さくなってくれると良いのですけれど。週末は書類仕事と久しぶりにある程度時間をかけたお勉強ができました。月末特有のお仕事があるので、その度に”もう月末か〜”と思いながら過ごすのが私の定番となっています。早い。メディアではウクライナの報道一色かも知れないですが、今年は沖縄返還50年の年でもあります。賢者は歴史に学ぶとのことですが、確かに今の世に起こっていることは全て昔と地続きなのですから、その視点は正しいのだろうと思います。

さて・・・昨日の学びから一つ「粉物は冷蔵庫に」という教えをお話ししておきましょう。アレルギーの強い症状で来られた患者さんのエピソードです。たこ焼きを自宅で作って食べた後に顔の腫れと喉の痒みと息苦しい感じで来院されたそうです。具材は・・・タコの他にもいくつかの動物性蛋白や野菜を含んでいます。ちなみに全ての食材に過去のアレルギー歴はなく、使用したたこ焼き粉もいつも使用しているものだそうです。さて原因は・・・?というお題目でした。答えはたこ焼き粉なのですが、パンケーキシンドロームと呼ばれる疾患概念があります。保存している小麦粉が知らない間にダニの発生源となっていて、それをダニアレルギーのある人が口に入れてアナフィラキシーを発症するというものです。専門医の間ではよく知られたこの現象なのですが、一般の方にはそれほど情報が行き届いていないと思います。ちなみにダニの発生増殖は、小麦粉を冷蔵庫で保管することによって大幅に抑制できるということです。「開封後の小麦粉は冷蔵庫に!」ちなみに、新品開封して調べたタイのデータがあるそうですが、約2%ですでにダニの虫体かその前駆体が含まれているようです。

sunshine!

2月26日 土曜日

今週は結構いろいろありました。海外のブレイキングニュースは別格ですが、個人的にもいろいろと・・・。今日の予想最高気温が10度を上回っているではありませんか。雪と引き換えに飛び交うのが花粉です。発熱外来をする際にキーワードとなる一つが”鼻水”です。患者さんの動線を分ける際にはそれがネックになって、少し混乱します。私花粉症だけなのに別場所で待機させられた・・・と気分を害されることもあるかと思います。・・・申し訳ございません・・・ちっぽけな診療所のなせる技です。この場をお借りして平にお詫び申し上げます。

さて・・メディアではにわかに東欧の情勢がいろいろと報道されていることと思います。ロシアがチェルノブイリ原発を制圧しているという報道もあります。私恥ずかしながら、それがウクライナのキエフのほど近くに存在していることすら知らなかったです。そんなですから危機が報じられるようになってからこの地域のことを学ぶことになりました。なのであまり難しいことは分かりません。ウクライナの外相が米国依存で核放棄をしていた過去の方針が今回の事態を招いたという趣旨の発言をされており、おそらくそれが今後日本の立場を論じる一つの論調に勢いをつけていくと思いました。すなわち、今回の米国のやや”弱腰な”態度を見て、国の安全保障は自分たちで!という声が高まることが予想されます。かつての冷戦構造のプレイヤーは米ソ二国でしたが、今回はそこに中が加わってきています。2局構造から2.5局構造になってきている感じですね。なんで0.5刻みかというともちろんソ中はある意味仲良しだからです。大国と大国の狭間に存在するいわゆる干渉国としての戦略をうまく取っていく堅実な方法論を冷静に考えないといけないのかも知れないな〜とか思いました、なう。

まあ私は本日も・・・冷静に、怒らんと、優しさを持って、自分のできることを精一杯やるだけです。皆様雪のない1日を穏やかにお過ごしください!!

トンネル抜けた?

2月25日 金曜日

久しぶりに天気予報を気にせず眠ることができました。今のところ青空が見えています。ほっと一息、診察前はdecaff. coffeeでほっこり・・・。

新千歳空港足止めの受験生さんたち無事に試験受けられたのだろうか・・・キエフの人たち無事なのだろうか・・・除雪作業は確かに疲れますが、この世には大変な人たちたくさんいるのだなあ・・・JRの除雪作業はもっと大変だろうし。さて、そろそろ本来業務に取り掛かりますかね。皆さんも久しぶりの日光を楽しんでください。

 

vowel/consonantを制するものはWordleを制す・・・(ほんまか?)

考えごとしながらやってみた

2月23日 水曜日

休日ですが、朝起きたらアレだったので、懲りずにアレやっています。今日はひたすら考えごとしながらやってみました。何を考えていたかというと・・・この最近起こったことの反省ごととか、診療についての改善点とか・・・それからウクライナ問題とかも(なんで?)。先日とある元外務官僚の方とジャーナリストの対談動画を視聴したのですが、たいそうそれが目から鱗な内容だったのです。政治家と官僚の関係の難しさとかやりがいみたいなことを述べておられました。国を思う気持ちは同じ方向を向いているというのですが、やはり政治家にはバックに国民の付託があるのでその違いが大きいのだということ。票があるということはそれだけの重みがあるということですね。政治家はいつの時代もとかく世論におもねる傾向があるのは仕方のないところですが、国益との整合性を保つことを考えながら、彼らの指示にときには抗い、ときには従順にやっていく力量がその方には備わっていたようです。最終的には政治家が全責任を負うという気概を見せてくれていたのも大きかったようです。果たして今の政治家の皆さんにその心意気があるのでしょうかね・・・。最近役所勤務の方が、コロナ禍での業務過多と、退職者の増加で大変なんですよ〜と仰っていました。よく考えると前述のことって、私たちの身近な行政でも同じようなことが言えると思いました。市民町民にはやはり良い顔を見せないといけないですし、もちろんよい行政サービスを私たちも期待します。でも実際にそれが可能な範囲なのかどうか?実際に作業をする方への手当は十分なのか?格段に市民目線の良いサービスが受けられるようになった反面、市民である私たちの側もそれへの感謝を忘れずにしないといけないのかも知れません。そして真っ当な指示や方針を打ち出せる方を選ぶ責任がありますね。一票の重み、ひしひしと感じながら、同時にショベルいっぱいの重みもひしひしと感じながらやる作業、ひと段落で休憩中です。やってみると大変ですけどそれなりに楽しく感じることもあるのは不思議なところです・・・。では皆さん良い休日をお過ごしください。

 

 

 

昨日から新発売のこれ・・・除雪作業後にはバッチリです(けど、普段なら半分ずつが無難カモ 🦆・・)個人的にはポムポム推しですな。

essential worker考

2月19日 土曜日

1月はいぬ、2月は逃げる・・とはよく言ったものです。来月は去るということになるのですが。初めの四半期がこんな早く過ぎ去るということに古来私たちは気づいていたのですね。さて、エッセンシャルワーカーという言葉が世を賑わすことになってはや2年が過ぎます。今朝はNYtimesのポッドキャストを聴いていました。テキサスやフロリダ、ミシシッピなど南部の病院の看護師さんたちにインタビューしたりして番組構成されていました。”めちゃくちゃ数が減っている看護師数”だそうです。2年になるコロナ禍で、彼ら彼女らの仕事がかつてないほどに過酷になっているのだと言います。インタビューの背景音には、けたたましく医療機器のアラーム音が鳴っています。家族への感染を心配して、離れてホテル暮らしをしながら勤務している人たちも少なくないようです。朝突然に出勤できなくなった仲間の労働力不足を補うために、臨時コールで起こされる病棟管理担当看護師が車で出勤することもあるそうです。比較にならないのですが、私も発熱外来の患者さんへ接するときには、多少なりとも緊張を感じます。これが病院勤務の場合には、患者さんとの接触も密になりますし、接触時間も8時間以上になるのですから、肉体的にも精神的にも大きな負荷となることは想像に難くないです。ポッドキャストのタイトルは「Save us, while we’re saving everybody else」です。看護師さんが例えられて曰く「forgotten warriors(忘れ去られた戦士たち)」、ヘルスケアワーカーの不足は冷酷かつ厳しい・・・

このお話は決して海の向こうの遠い国の出来事だけではありません、足元の基幹病院でも毎日少なからず起きている現実なのです。

 

あいかわらず朝は呑気にコレやってます。本日も知らない単語だったナリ〜・・・

除雪日記・・

2月18日 金曜日

今日は<10cmの積雪でした。いい運動ですね・・・というにはやや無理がありますけど、まあ昨日のやつとかに比べると許容範囲内でしょうか。毎日毎日雪のことばっかなのですけど、診療面ではちょっと気付かなかった(気付けなかった)ことがありまして、反省と振り返りのお勉強になっています。「左だけでなく右にも注意しとかないと・・・」というテーマでした。辛うじて気づけてよかったよかった・・・ということもひとつありましたので、まあなんとかやっている感じです。体力消耗で頭の鍛錬が疎かになっています・・・3月からまた頑張らナイト。さて・・お薬の小ネタでも書いておきましょうか。最近私もちょくちょく内服薬を自分で服用しています。薬の銀色の硬いシート(PTP:press through packと言います)からプチプチ出して飲むのですが、あれ、2個並びが5列あって10錠一塊になっています。で・・1個ずつミシン目が入ってなくて2個並びでしか切り離せなくなっていますよね。昔は1個1個細かく切り離せるものもあったと思うのですけど、ちぎったシートを誤飲してしまう事例があるため、現在のようになったのですね。1個ずつ切り離されたPTPの殻を飲み込むと結構恐ろしいことが起こったりします。角張った部分が消化管を損傷して穿孔(穴が開くこと)して緊急手術が必要になったりもします。それでも時々患者さんによっては、切り離せないはずの部分をハサミで切って、1個ずつ袋に入れて管理されている方もおられます。几帳面なご性格なのでしょうけど、バラバラにされると何の薬かパッとみてわからないですし、似たもの同士のものが混在するとさらにややこしくなるので、あまりオススメではないですね。それでは今日も皆さん穏やかな1日をお過ごしください!

 

夜に受診された方がおられるようです・・・(笑)

masked superhero

2月17日 木曜日

朝起きたらそこは雪国でした・・・(;o;)

今日は軽い雪かと思いきや、底の方は湿雪の板ですので、やはりうちの子は苦手とする分野でして人力7割、いや8割でやりました。中盤に差し掛かり心拍数120超えになって喘いでいたところ・・・一度終わったはずの路面の除雪がまた?と思いきや。どこの誰だか知らないけれど、誰もがみんな知っているunmasked supermanが颯爽と登場してくださいました。パチパチ・・・ということで、こんなに余裕の記事更新ができています。

しかもこれ↑ですので、今日はもうあと悪いことしか起こらんような気がします(^◇^;)

 

 

いや〜どうもありがとうございます

体力温存するゾ

2月16日 水曜日

今日から雪だるまマークが並んでいますので今日は体力温存の1日にする予定です(?)。そしてオリンピックは男子回転の日でもあります。オーストリア・ノルウェー・スイス・フランスあたりの選手が活躍しそうですがさてどうなりますやら。夜は録画を楽しむことにしましょうか・・・。本来スキーって、雪上のスポーツのはずなのですけど、これ今氷上のスポーツになってますのでね〜。雪面カチカチです。オリンピックの競技ってサウジアラビアとかハイチとかの選手が出場されるのでそれもなかなか面白いところです。世界選手権などではなかなかみられないシーンです。

 

ぶぶーっ 知らない単語だったナリ😿

悩んでるタール人

2月15日 火曜日

また雪だるまが天気予報に見え隠れしています・・・不穏な感じ。少しずつ心の準備をしておきましょうか。さて今日のアルペンスキーは女子滑降です。スーパーGの金メダリストのララ・グート選手も、コンバインドに向けて期待の膨らむシフリン選手もスタートリストに名を連ねています。地上波での実況放送があると良いのですが・・。というわけで、テレビのオリンピック特集はあまり興味が持てなくて観ていません。というより、悲願の〇〇という脚色にちょっと食傷気味というか、商品化されてしまう傾向のあるスポーツを純粋に楽しむ気持ちが失せてしまうというか。そのストーリーは確かに心を打つのですけど、そんなことに関わり合ってはいられないという日常の忙しさもあり、感染症状況とのギャップも感じたり、なんだか色々なことが妙に白々しく思えてしまうというジブン・・・相当病んでますな。これはいけません、どこかで軌道修正しないと。ということで、気を取り直して今日も自分のできる事をしっかり着実に!優しさを持って全ての人に接することができますように・・・

 

同じアルファベットが単語内でダブるのはちょっと苦手・・・

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