京都府与謝郡与謝野町 内科・外科・リハビリテーション科・在宅診療 いとうクリニック

ふくろうくんのブログ

肩書はむずかしい?

11月20日 土曜日

あなたの肩書はなんですか? と聞かれたら何と答えますか? わたしは「医師」でもあり「開業医」でもあり「元外科医」でもあります。それは仕事上の肩書であって、家に帰ると「たまに帰ってくるおじさん」であったり「いつも仏頂面しているオッサン」であったりします。雑誌を読んでいて、とある人の肩書が「メディア・アーティスト」って書いてあったので、それ何?と思ったのです。そしてふと考えると、自分の肩書を問われたなら何と答えるのだろう?って思ったのです。根本的には・・・哺乳類>人類>ホモサピエンス>二酸化炭素出してる現代人>日本人>関西人>医師>・・・となります。まあどうでも良いなそんなことは。そんなことよりもですね・・・頂きました。

 

 

 

一足早いクリスマスプレゼントです。泣いてます。

ワタクシと思われる人物の胸にカラータイマーがついてる・・・今度ヘルプが欲しいときにはコレ、押してみよ

 

 

科学的議論のありよう

11月19日 金曜日

昨日は診療後にまたまたオンライン会議を視聴しました。この度のパンデミックを振り返って、今後の感染症対策のあり方に関するシンポジウムです。今までのデータを解析した先生方の報告を基礎にして、問題点の抽出と今後の課題が討議されていました。科学者としての提言を、政策決定の過程で折に触れて担当してこられた先生の発言が印象的でした。本来科学者からの提言は、純粋に客観的データに基づいて、忖度なくありのままを述べるべきものであるはずだが、我が国では往々にしてそこがブレてしまうのだということです。忖度・根回し・落とし所・・・みたいな形容がなされるのでしょうけれど、本来科学的な見地から議論をする際にはそんなことを交えるべきではないということなのでしょう。政策決定者はそれを受けて、国としての方針を決めるのですが、その前段階での実態把握に忖度など入れるべきではないというのは、本当にその通りだと感じました。コロナ禍では、全てがごっちゃになって行ったなと思います。科学者の発信される内容、政治家から発出される政策、経済界からの提言、マスコミや識者と呼ばれる方達の意見などなど、科学データと政治、イデオロギー、好き嫌い・・・SNSやメディア、TVでそれらの区別なく、一般の人々も研究者も医療者も本当に無用なバトルが繰り広げられていました。議論は最終的にACP(人生会議と呼ばれているものですね)とか、科学教育のあり方にまで発展していました。日頃は偉そうなことばかり言っておられるだけの先生方かと思いきや、柔軟な思考を巡らせて、本当に建設的な意見を述べられていたのがとても印象的でした。医療が逼迫した段階で、一般医療にも食い込んでくるかもしれないしわ寄せにまで実態把握と対策を考えて下さっていることがひしひしと伝わってきました。さすがです・・・。最後にはノーベル賞受賞の先生もご登壇されておりました。日本学術会議と政権のやりとりなどにも触れて、学問の中立性を保つことがいかに大事なのかということを訴えられていたのは、完全に同意するところでもあります。

 

 

 

さて、週末の1日、みなさん穏やかにお過ごしください。

気をつけよ

11月18日 木曜日

昨日は月に一度の数字のお勉強会でした。講師の先生の最近の体験談にちょっと背筋が寒くなったので共有〜・・・。駐車場に見知らない黒い車が止まったのです。誰だろ?と思っているといつものセンセイでした。車かえられたのですか?という質問から始まった体験談は、ありえないと思うものの少し身近な危険とも思えるものでした。なんと以前に乗られていた車が高速道路でお釈迦になったというのです。運転中に空から大きな落石が(?)あり、そのままクラッシュして、路肩に緊急避難された際には数分間何が起こったのか把握できずに呆然とされていたとか。後続車も近くに非常停止されており、どうやら「ロードキル」だったようであると。野生の鹿が道路に飛び跳ねてきたらしく、フロントに衝突した大事故になったのです。前方部分は大破しており、緩衝バッグ(なんていうのでしたっけ?)も全て作動して、運転席からは何も見えない状態となったため、周りの状況がわかるまでに数分間を要するほどの衝撃であったようです。なんとも気の毒な、でも体には一つも傷がなく幸運と言えばそんな事故ではあります。自分もよく使う自動車道ですので、本当に気をつけなければと感じる体験談でした。気をつけると言っても限界があるのですが。鹿の繁殖期である10月から12月で、薄暮の時間帯、あるいは満月の夜が要注意のようです。日常どこに危険が潜んでいるかわからないな・・・

オンライン会議

11月16日 火曜日

昨日は業務終了後に、基幹病院の先生のオンライン講演会に参加しました。コロナの功罪、といってもほとんどが罪なのでしょうが、数少ない功の部分のうちの一つがオンライン会議の普及になるのではないでしょうか。オンラインジョブも一応そこにカウントしても良いかもしれません。オンライン会議は運営担当の方の力量でかなり優劣が決まると思いますが、何よりも在宅で参加できるのが大きな魅力です。開業医のお勉強にはまさにうってつけですね。最近は学会もオンラインかつオンデマンド視聴ができるものが増えており、これに関しては、コロナ後も無くなってほしくないな〜と思っています。昨日の会議の後には、今後の構想もちょっと膨らんだりしています。それでは、朝からの雨も止んできているようです、今日もみなさま良い1日を過ごされますように!

週はじめ

11月15日 月曜日

月半ば・週初めの1日が始まります。

日頃情報交換に活用している、開業医師のオンラインサロンがあります。最近では、恒例となりつつある「今年導入してよかったものスレッド」などを参考にして、当院でも同じような活用ができないかとか、考えたりしています。ちょっとした困りごとなどが、本当に共感できるものが結構あって有用な場となっています。1人だけで考えてもなかなか解決できなかったり、盲点だったりするものが多く、情報提供よりも収集活動に勤しんでいるのが実態ですが・・。自分のできる範囲で貢献できるような投稿を時々はしています。実利益なしのボランティアで立ち上げられたサロンなのですが、参加者が多くなってきて、色々なトラブルもあるようです。管理人の人はさぞかし大変だろうなと思います。匿名での活動の場でこそ、規律や節度を保って行動すること大事ですね。それではみなさん、良い1週間をお過ごしください。

積極的勧奨を再開

11月13日 土曜日

昼には16度となる予報ですが、朝は寒いです。

さて、今週はワクチン関連の結構重大なニュースが報じられています。ご存知の方もおられるかもしれません。積極的勧奨を控えるとされていた子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)が、再開されることが厚生労働省の審議会で決定されたということです。接種後に体調不良を訴える方が出ていたため取られた措置でしたが、結局薬剤接種との因果関係がないという結論に達したようです。接種を逃していた方への救済策が取られることになると思われます。また、自己負担で接種をした方達への配慮も話題になるかもしれません。ただし、接種後の体調不良はHPVワクチンに限らず、どのようなものでも生じうるわけですので、そういった方達への十分なケアや、接種をすることをためらっている方達への配慮も同時になされなければならないと感じています。当院でも院内の掲示の効果もあってか、昨年あたりから接種を希望される方が増えています。

この問題を当初から熱心に取材をして報じられているバズフィード・ジャパンの岩永直子氏の記事をリンクしておきます。

健診異常への対応

11月12日 金曜日

毎日書いている気がしますけど、寒くなってきました。

最近健康診断後の結果を持参してご相談に来られる患者さんが多いです。自治体で行われる特定健診が夏にあるのでそうなっているわけなのですが。もちろん春のところもあるでしょうから、これは当地でのお話となります。特定健診は生活習慣病の早期拾い上げをターゲットにしているので、血糖値・コレステロール(脂質)・血圧が主となります。あと肝機能や腎機能という将来の健康生活に重要な指標も含まれています。血糖値や肝機能は、急激な悪化を認める場合には次に体重の項目に注意します。これが昨年の数値プラス3㎏とかになっている場合、解決への道は”減量しましょう”ということとなります。血圧が高くて腎機能に上向き矢印が付されている場合には、”塩分を減らして、毎日血圧測定をしましょう”になります。脂質異常(コレステロール値)については、ややこれらと趣が異なり、もともとの体質的なことが関与している比重が高いので、将来の血管硬化の病気(脳卒中や心筋梗塞)へのリスク計算をして、お薬を処方するかどうかを検討することが多いです。多くの場合に言えることですが、喫煙・肥満・塩分摂取過剰が当てはまるかどうかを考えて、該当するものを減らすことを考えると良いのです。血糖と肝機能と中性脂肪については、特に食事療法が効果的だと思います。食事療法とは何ぞや?・・・何か体に良いものを食べましょう、それは納豆?玉ねぎ?菊芋?・・・ではなくて、摂取カロリーの過剰を抑制しましょうということなのです。すなわち・・・腹八分目、何か食べればよいものを探すのではなく、今食べている量が多すぎる場合にはそれを少しずつ削りましょうということとなります。運動も良いのですが、運動と食事療法はセットでやらないと、「がんばって歩いてきたから、今日はこれぐらい食べても・・・」現象が生じて逆に体重増えたってこともあります。なので、まずは食事制限を徹底して行うのが得策なのかなと感じています。以上、超簡単な・健診後の生活様式へのアドバイスでした。(もちろん個々の患者さんによってそれ以外のことや、単純にここに書いたことが当てはまらない場合もありますので、かかりつけの医師にご相談をお勧めします)

まだあたりは暗く

11月11日 木曜日

縁起が良さそうな並びの日付です。朝のドライブの時にはあんなに明るかった水平線が今の時期、空と海の境目がわからなくなっています。まだ辺りが真っ暗な早朝に走っている時に、家に灯るあかりをみると何だかほっとします。時々訪問する施設の窓のいくつかが明るかったりすると、ああ・・誰か朝ご飯作ってるのかな?とか、利用者の方がゴソゴソ動き出しておられるのかな?とか思いながら、なんとなく一緒に頑張ってる感が湧いてくるのです。今日はまだ眠気が取れない早朝です。なぜか?夜に本を読みながら眠ってしまい、深夜に起きて、それからいくつかのメールに返信してしまったので、そこから目が覚めてしばらくスマホをいじってしまいました故・・・。言語学者さんのエッセイを読んでいたのですが、言葉あそびという感覚でページをめくるのが止まらなくなってしまいました。以前から気になっていた「が/は」問題も案の定俎上に上げられています。ユーミンはなぜ・・・恋人がサンタクロースというようにタイトルをつけたのか? 養老孟司先生は、昔ばなしを取り上げて、昔あるところにおじいさんとおばあさん「が」いました。おじいさん「は」山へ芝刈りに・・・と続いていく日本人がみなよく知っている文章を素材にしておられます。おじいさんが・・は、英語で言うとan old manで、おじいさんは・・は、the old manになるのだと仰っています。なるほど〜

それでは今日はグッと気温が冷え込む1日になりそうです。みなさん暖かくしてお出かけください! (朝の番組みたいになってきたな)

立冬すぎて

11月10日 水曜日

だんだんと最高気温が下がってきたようです。あと一ヶ月半で今年も終わろうとしているのですから、当たり前と言えば当たり前です。冬場は風邪が流行したり、予防接種の業務があったりで毎年忙しく過ぎていきます。一日を終えるとそれなりに疲労感がありますが、それもまた幸せなことだと考えるようにしています。自分のできる範囲のことは限られています。来院してくださる方のニーズを埋めることができるように努力したいと思いながらも、でも時々脱線したり、抜けていたり・・。なかなかパーフェクトな1日を達成するのは難しいものです。今後もより一層、皆さんに満足してご利用いただけますように。

雨宿り

11月9日 火曜日

寒冷前線が通過しているようです。過ぎれば寒くなるのでしょうか。昨日は変に暖かかったのでそろそろ覚悟をしないといけないと言うことなのでしょう。立冬なのですから。さて、車で通りすがりの家の軒下で、猫が雨宿りしていました。動物も雨に濡れるのは嫌なのだな・・・と思いながら、じっとして、その猫は一体何を考えているのだろうかとふと考えてしまいました。野良猫さんなのか?たまたま家に帰る途中にそこで足止めを食らっているだけなのか?投票権もなく、地球温暖化など知る由もない彼らだって、この国の住人なのですね。自然も人生も厳しいことだらけだけど、お互いがんばろうぜ・・・。さて、みなさんいよいよ冬を迎えますので、お体くれぐれも気をつけてお過ごしください。

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